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江里ブログ 2013年1月~6月の記事一覧

2015年

5月

21日

血液型ハラスメント

面白い記事が読売新聞に掲載されていて、思わず笑ってしまった。そのタイトルが<血液型ハラスメント>。これって私のことか??と思ってしまった。

私は血液内科医である。と同時に、血液型による人間観察も大好きである。というわけでしばしば相手の血液型を聞いて参考にさせていただいているが、決してそれだけで判断しているわけではない。
ただ、新聞によれば「その考えB型っぽくないよねー。」とか「A型だったらそうはしないでしょ。」とか言われるのが、個人にとっては非常に苦痛と感じられることがあり、それを<血液型ハラスメント>と言うらしい。
そもそもコミュニケーションとして用いられる程度のものがハラスメントになってしまうのは、それ以前に当たり前のコミュニケーションが取れない人間関係であるということ。そのレベルの人が血液型にて人を判断するような発言をしてはいけない、ということではないだろうか。ハラスメントは、同じことをしても互いの人間関係がどの程度にあるかの前提により、問題になったりならなかったりするもの。そのくらい人間関係が乏しくなっているということか。でも自分ではそのような関係が作れていると思っていても、そうでないこともあるもの。気を付けましょうと思ったのである。

2015年

5月

17日

新しい学び 鎌倉弓道教室

どうしても教えることが多い我々の仕事で、教えを乞うということから遠ざかっていたように思います。今年は地域との交流を持とうと思い、一つは鎌倉市の弓道教室に参加することとしました。
私の患者さんの中には弓道をやっていらっしゃる方がいましたし、また研修医にも職員さんにも弓道をしている人がいたのです。姿勢もしかり心の落ち着きを鍛錬したいのもしかり。また、高齢の女性で弓道をされていた方の振る舞いや姿がとても美しく、自分もそうありたいと思い参加することに決めました。
今日は第1回目の開校式。鎌倉の弓道場には心地よい風がふき、参加者も30名を超え大人気でした。生徒になるということからしばらく遠のいていたこともあり、教えを乞うということがとても新鮮でした。ところで日本人の体型は腰が据わっていて頑丈だ、と江戸や明治の頃の日本人を観察した外国人が書き残しています。弓道も同じく腰を大切なポイントとしています。呼吸方法や立ち方姿勢が健康につながるのかもしれません。また、得たものは診療の話の種として皆さんにお伝えしようと思います。

2013年

6月

30日

春の叙勲のお祝いにいってきました。

2年前まで当院で働いていた警察官出身の石山氏が、今年春の叙勲をいただいたとのことで鎌倉プリンスホテルで開かれたお祝いに行ってきました。当院の関係者、警察関連の方々、また逗子の地域担当をされていたことからその地域の方達が駆けつけていました。石山さんとは静岡県出身ということから院内で県人会を開いたり、また音楽の趣味がなぜか合ってしまい、サラ・ブライトマン、セリーヌ・デイオン、ピーター・セテラ、JUJUなど音楽情報の交換をし、サラ・ブライトマンは一緒にコンサートも行った仲です。また、彼からは医師がとかくずぼらな社会的なことを教えられました。冠婚葬祭は嗅ぎつけても行きなさい、また病院の中では縦割りだけでなく横割りの関係も持っていくと、あとから必ず役にたつから県人会とか違う切り口での知り合いを持ちなさい、と教えられました。今もボランテイアで当院に来ていただいていますが、また県人会をこの夏開催する予定を立てています。叙勲受賞おめでとうございます。

2013年

6月

29日

T細胞を使用してウイルス疾患を治す

スタッフが増えたので決まって論文を毎週読みましょう、ということで5月から取り組んでいます。今回の担当は玉井先生。今日はわくわくするような論文が出たということで、ホワイトボードを使って講義を入れながら要点を示してくれました。『blood』2013.6.27にplenary paperとして出たもので、ウイルスに特異的にEBV, ADV,CMVを組み込んで反応させるようなT細胞を作ってバンク登録しておく。移植後の重篤なウイルス疾患を、抗ウイルス薬ではなくてT細胞を投与することで大きな合併症なく約75%が治せるというもの。HLAが合っていなくても大きな副作用はないようです。細胞治療もこのようなところまで進歩しているのですね。

2013年

6月

29日

総合内科チーフレジデント交代!

今年は当院総合内科のチーフレジデント学年が4名もいるため、3か月ごとの交代で行うこととなりました。先頭をきってチーフになった和足先生もこの日でチーフ業終了。イケメンで(ある医学記事にイケメンは大切と書いてあった・・・)教えるのが好きで得意。カリスマ的だけど愛を求める、そんな彼の人柄は初めて医療の大海に漕ぎ出した研修医にとっては灯台のような、カルガモのお母さんのような存在だったことでしょう。思う存分出来なかった点もあるでしょうが、組織が大きくなればそれもあるんです。そういう制限の中で、どこまで出来て何が出来ないのか考えさせられたでしょう。それもまた自分の糧になったことと思います。<次へ・・・>

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2013年

6月

28日

今月のチーム編成 終了

今月もまた早く1か月が経ち、チーム編成が終了となります。毎月誰かが交代しています。AKB48のユニットみたいなものでしょうか。1年生はたった1か月なので慣れたころに終わりなのですが、でも短期間であっても学べることはあるはずです。我々にとってもマンネリ化しないで新しい教育スタイルをチャレンジする、という意味で良いものであると考えています。今月は私が朝1年生と回診をして、その中で患者さんを短時間でどのように観察、診察するかを教えました。患者さんの身体の観察だけではなく周囲の環境(ベットの汗、汚れ、吸引ビンの中、テイッシュの捨て具合、ゴミ箱の中、どんなお菓子を持ってきているかなどなど)も多くの情報を与えてくれます。また朝は元気に回診をすること、それが患者さんにも元気を与えることを学んでもらえたでしょうか。また来月からは新ユニット。色々話し合いをして、良い仕事が出来るように工夫しています。

2013年

6月

27日

区域性の肺塞栓に注意

肺塞栓は救急、一般内科の中でも認知度が高まり、低酸素血症、胸痛、呼吸苦の鑑別で必ず挙がってくるものですが、それでもすべての検査に引っかかってこないということがあります。今回我々の血液疾患のある患者さんが部分的な肺梗塞をおこし、すべての検査が否定的だが症状は胸痛が続いておかしいということで入院。治療を開始し、肺血流シンチという特殊なものを(以前はよく行われていたが最近はCTの感度などがよくなり行うことが少なくなっている)行って確定した症例であり、皆で情報を共有しました。発表を担当した熊谷先生にも為になった症例であったと思います。どこかおかしい、説明がつかないという医者としてのカンはとても大切ですし、患者さんの病歴を大切にすることを改めて学ばせてもらいました。

2013年

6月

27日

高齢者でも全身状態を評価して治療を選択する骨髄腫研究が始まります。

これから日本ではもっと高齢化が進みます。高齢者の化学療法は何歳くらいまで、このくらいの元気度なら・・・という曖昧な点はあるものの、扱っている医師の裁量や経験に基づいて決められる点も多いです。いつも治療していて、一歩手前でやめておけばよかったかなー、しっかりしているようで実は認知症が強いなー、薬の管理が無理だなーなんて思うことがあります。年齢だけでは何ともいえません。80歳でエベレストを登頂した三浦雄一郎氏のように元気な方もいれば、60歳でも肺や心臓の病気から活動性が低下している方もいます。そういった年齢、元気度、認知症などの判断能力なども評価に入れて、それで治療を選んでいこうという取り組みが固形がん(大腸がんなど)でも行われていて、今回神奈川県でも骨髄腫に対してそういう研究を開始することとなりました(写真は主任担当の横浜市民病院の仲里先生です)。臨床研究の多くは生存率などの成績を出すために、全身状態に問題のある方は出来るだけ避ける傾向にあるのですが、これからの研究はこのように問題のある人にどのように治療選択していくか、その判断をする指標も含めて研究していく。新しい動きだといえます。

2013年

6月

22日

富士山 世界遺産おめでとう!!

2013.6.22 飛び込んできたビックニュース!富士山が世界遺産に登録されることが正式に決まりました。テレビでも特集が組まれ、しばらくは富士山ニュースで湧くことでしょう。私も静岡県出身者としてとてもうれしいですし、またこの神奈川の病棟からみえる姿も美しく、心からうれしく思います。また、姿だけでなく文化、歴史とともに三保の松原も同時に認めてもらったこともうれしく思います(だって平安時代から親しまれている三保半島の南側に広がる景勝地であり、歌川広重の浮世絵にも描かれています。浜には天女が舞い降りて羽衣をかけたとされる「羽衣の松」と呼ばれる樹齢650年の老松があります。)。


病棟から見える富士の姿は本当に我々を慰めて励ましてくれます。これからの日本の財産、地球の財産として大切に守り、次の世代またその次の世代へとこの美しい姿を残していきたいと思います。

2013年

6月

20日

風疹大流行

風疹が今年は手がつけられないほど大流行しています。国も報道機関を通じて国民に情報を提供していますが、その流行は収まる気配をみせていません。院内で勉強会が開催されましたので参加しました。
発生件数は大都市に多く、大阪府、東京都が多く神奈川県も非常に多いとされます。大人では重症化することが多く、髄膜脳炎も出ています。また妊娠初期の妊婦さんが罹患すると、胎児に先天性風しん症候群(CRS)が起こりえます。これは免疫のない女性が妊娠初期に風しんに感染し、風しんウイルスが胎盤を通じて胎児に感染することにより、出生児に主に先天性の心疾患、難聴、白内障等の障害を起こす病気の総称です。すべての感染した妊婦さんにこれが起こるわけではないのですが、逆に抗体価があってもそれが低いときには罹患する可能性もあるそうです。

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2013年

6月

19日

two challenge

two challenge  これは先日亀田総合病院の鈴木先生の講演であったチームSTEPPSの中で使われるツール(方法)で、おかしいなと思って一度言っても聞きいれられなかったとき、再度チャレンジするというものです。
以前はミスをなくす医療というのは個人の注意、個人の責任であったところから、これからの医療ではチームで医療を行い、多くの職種が助け合い、多くの眼で観察をし(その中には患者さんもいれて)、皆で異常を早期にみつけることが大切です。ただし、それを見つけても”おかしい”ということが受け入れられなくては事故防止、改善にはつながりません。医師以外のスタッフが医師に物申しても、下級の医師が上級医に言っても聞いてもらえないことも確かにあります。しかし本当におかしいのであれば再度チャレンジしよう、それは人を変えていっても、違う持っていきかたをしてもよいから再度声をあげましょう、というもの。これにより避けられるミスがあります。two challengeしましょうという職場の雰囲気作り、言っても良いのだというスタッフへの教育が大切です。当院でもそれを広めようと考えています。

2013年

6月

15日

子宮頸がんワクチンの話題

 子宮頸がん(しきゅうけいがん)予防ワクチンは、発がん性ヒトパピローマウイルスの中でも特に子宮頸がんの原因として最も多く報告されているHPV 16型とHPV 18型の感染を防ぐワクチンで、海外ではすでに100カ国以上で使用されています。日本では200910月に承認され、20091222日より一般の医療機関で接種することが出来るようになりました。感染を防ぐために3回のワクチン接種で、発がん性HPVの感染から長期にわたってからだを守ることが可能です。また、このワクチンに含まれるウイルスには中身(遺伝子)がないので、接種しても感染することはないとされています。

 ところが、子宮頸がんワクチンの接種後に体の痛みや歩行障害などの重い副反応が表れることが報告としてあがるようになり、女子生徒の家族らが接種の中止を求めていました。私もTV報道でそのようになっている子のビデオをみました。この問題は、一度厚生労働省の有識者検討会にて5月16日、「現時点で中止を判断する科学的論拠は乏しい」との見解をまとめましたが、私は当時少し気になるニュースだな、と思ってメモを書きとめていました。さらに因果関係を調べる必要があるとして、医療機関などからの未報告事例も含め情報収集に乗り出しました。そして今週大きな話題として報道されたのは、専門家検討委員会が6/14に積極的に接種するのを勧めるのを控えるという答申をだした、というものでした。
ワクチンの問題は以前から打ったり打たなかったりで、どちらになっても批判の矢面に立たされます。例えば今の風疹ワクチンもしかり。しかし、副作用が重篤であるのであれば一度しっかり立ち止まって検証するという姿勢がまず大切だと思います。

2013年

6月

14日

B細胞性腫瘍の染色体異常の勉強会に参加しました

B細胞性腫瘍の染色体異常の勉強会が横浜であり、参加してきました。
講師は京都府立医科大学の谷脇教授でした。

B細胞の腫瘍というと骨髄腫もあり悪性リンパ腫もあるのですが、両者に起きている染色体異常、片方だけに見られるものなど複数知られているものがあります。どういう染色体異常が起きると骨髄腫のようになってくるのか、リンパ腫になってくるのかというお話しであったように思うのですが、どうも基礎知識が足らず臨床家には難しい話でした。

 血液疾患の分野は進歩がはやく、分子生物学的な研究分野も治療の分野も目まぐるしく変化しています。研究者の人たちも世界との戦いを強いられていて、それと同じレベルの知識をつけるのは大変です。しかし、世界トップレベルの臨床医学雑誌にも最近は染色体異常のことが論文として出ていて、苦手だからと読まないわけにはいかなくなっています。そのような時にはネットで用語を検索しながら、論文と格闘しています。ずっと進化するのは大変です。

2013年

6月

13日

院内で講師をお招きしてチームSTEPPS講習会開催

Team STEPPSとは、Team Strategies and Tool to Enhance Performance and Patient Safetyの頭文字を取ったものです。日本語に直訳すると「チームとしてのよりよい実践と患者安全を高めるためのツールと戦略」というもので、日本でも徐々に医療安全の一つの方法として広まりつつあるものです。
 当院の医療安全チームが2013.2に亀田総合病院で開かれている院内の講習会に招かれて、参加してきました(ブログでも紹介しました)。今回はその時のトレーナーとして活躍され、また各病院への普及に尽力されている亀田総合病院の鈴木真先生をお呼びして、講習会を院内で行いました。
 医師の参加は少なかった(いつもこれが問題であるのだが)のですが、それでも院内で220名近い人が参加してくれました。まずはTeam STEPPSとは何か聞いたことがある人が増えたというわけです。Team STEPPSではチームのパフォーマンスを改善し、より安全なケアを提供し、組織の文化を変えていくために4つのコアになるもの、リーダーシップ、状況モニター、相互支援、コミュニケーションが不可欠であるとされています。それの具体的なところを理解するには話を数回聞かないとだめかもしれません。私は今回の2回目を聞いて、ようやく納得できた点がありますから。<次へ>

 

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2013年

6月

11日

新しいローテーションの研修医と

今月から新しい研修医として熊谷先生、後期研修医として上田先生がチームにやってきました。いつもの通りノミニュケーション。相手の考えを聴き、どんな考えの持ち主でどのように成長してきたのか、どう研修に生かしていこうか考えるための飲み会です。しかし、この日は本来聞き役にまわるはずの我々スタッフがどうもしゃべりすぎてしまいました。どうしたのかな??スタッフのストレス?かもしれません。人数が多くなると皆平等に機会を与えるのが難しくなります。また、相手を読みすぎてしまうのも良くありません。一人で切り盛りしているのと、チームが大きくなる時とではリーダーの立ち位置も変えなくてはなりません。私もまた、チームを大きくすることでその人間関係をまとめ、調整しながら成長しなくてはならないのでしょう。

2013年

6月

10日

三浦雄一郎さんの与えた夢

 6/10のNHKクローズアップ現代にて先日エベレスト登頂を80歳で成し遂げた三浦雄一郎さんを紹介していた。60代にして糖尿病などを患い、そこから奮起して目標を立てエベレスト登頂を成し遂げた。それまでの経緯とトレーニングなどが紹介された。医師の目からみても驚いたのは、80歳にしても70代よりも筋力を上げることは可能であること、それと前頭葉の張り具合(脳は萎縮していない!!)であった。たしかに目標の立てかたが一般人とは程遠いものの、それ自身が特別であるのは事実であり劇場型人生を生きるタイプの方である。しかし骨盤骨折を76歳でおこし、ふつうであればあきらめる夢を追い求めた、そこがすばらしいと思った。
私も単純だからこの話を聞いて刺激を受けた。年取ったから疲れたーなんて言っている場合ではない。常に進化しようと思えば人間はいつまでも進化できるんだ。あとは気持ちだ! 

 多くの患者さんが外来で年をとったこと、それによって起きている症状を受け入れられず憂えている。一生懸命症状を訴えられる。でも本当は誰のせいでもないんだよなー。<自分のもつ思い>なんじゃないでしょうか、ということを三浦さんが示してくれている。

 1864年生まれの英国の哲学者ジェームス・アレンが言っていた言葉で、繰り返し振り返る言葉があります。<人間は思いの主人であり人格の制作者であり、環境と運命の設計者である。・・・行いは思いの花であり、喜びや悲しみはその果実です。>

 これからますます進む高齢化社会。そして皆平等に年を取っていく中で、どう生きることの意味を問いていくのか。一人ひとりが考えなくてはならない問題だ。 

2013年

6月

09日

庭先あじさいオンパレード

雨がなんとなく少ない6月ですが、あじさいは様々な種類が大きな手毬のように咲き始めています。スタンダードな青いものから、紫、ピンク。額あじさいも色々な種類があります。鎌倉には明月院や成就院など有名なあじさいの名所がありますが、家々のあじさいもなかなか素敵です。これらはすべて庭先のあじさい。通勤途中のよそのお宅のものを集めました。よろしければごらんください。

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2013年

6月

09日

医療安全から学ぶことはたくさんあり未知数です。

2013.6/8-6/9まで日本病院会の医療安全講習会に参加しました。ちょうど医療事故に係る調査の仕組みなどのあり方に関する骨子案が5.29に検討部会から出たこともあり、今度日本の医療事故対応がどういったことになっていくかも含めた、ホットな話題も話されました。医療法という法律がありますが、その改正がこの秋にも国会に出されそうです。私たちは医療事故と最初からわかるものばかりではなく、それにつながりそうなものを早く拾い上げ対策をする、事故が起きた時には病院全体として隠す体制ではなく、バックアップしあう体制を早急に作っていく必要があります。それが患者さんのベストの治療につながるからです。

昨年から私が医療安全の取りまとめ医師になっていますが、拾い上げていくとエラーになりそうなところがいくつもあります。医療現場とはそういう場所なのです。小さいエラーは早く拾い上げ、それを隠さず問題点を議論する。それを他でも共有し、改善を続けていくこと。これが当院の医療安全のスローガンです。これを何度も訴え続け、意識改革を中からしていくこと。これが大切だと思います。
本日の司会役を勤められた名古屋大学の長尾能雅先生。いつも実体験も入れながら分かりやすく、訴えかけるように話されてためになります。

医療事故は一つとして同じ状況はなく、解決の仕方も答えは一つではなく施設により違いがあります。医療安全ではなかなか教科書が書けないと。しかし、それと同時に他の施設でも当院であった事例と同じようなことが起きている。やはり似たような事例はあるのです。そこから学ぶことは未知数であり、判断がいざというときにぶれないように経験を積んでいきたいと思います。

2013年

6月

07日

MDSの勉強会にいきました。at 椿山荘

MDSの新しい治療の話などが聴けるというので、医療安全講習が終わったあと都内のホテル椿山荘東京へ向かいました。
この日は長崎大学教授の宮崎泰司先生によるMDSレビューが講演会の目玉でした。
血液内科の分野では毎年のように新薬が出てきて、治療も目まぐるしく変わっています。MDSはかつては治療もなく、高齢者に多く良く分からない分野でありましたが、遺伝子の細かいところで病気が解ってきつつあり、血液疾患の中ではトピックが多い領域であります。
まだ名前のついていない新薬の話やら予後分類の話、多くの遺伝子異常の話、最近行われた国際的なMDSの学会のお話しなど非常に新しい話題を盛り込み、かつ分かりやすくお話ししていただきました。読まなくてはいけない論文が多いなー、とまた勉強の意欲が掻き立てられました。 

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2013年

6月

07日

通勤ストレスだけでも病気になりそう。

これはNYのエンパイアステートビルではありません。そう、新宿のNTTドコモのビルです。
この日は医療安全講習で朝から新宿でした。ちょうど通勤ラッシュと同じ時間でモノレールも満員、電車もグリーン車に乗ったのにもうほぼ満員。駅には人人人。まともに歩けやしない。あー、働く前からこんなに他と戦っていたらエネルギーなくなってしまうよなーと真剣に思いました。その分私たちは病院で確かに働く時間は長く、ストレスが多い職場だけれども、この通勤ストレスに比べたらマシだなー。この通勤ラッシュを何十年も続けたら、このストレスは病気になる確率を明らかに高めるでしょう。医者の仕事は元気でなくては出来ないと思っていますが、このストレスフルな通勤も元気じゃなきゃ通えない。少しでも腸が弱い人は気が気ではないでしょう。他人の大変さがしみじみわかるこの日でした。

2013年

6月

05日

日本感染症学会総会にて

日本感染症学会で、昨年当科をローテーションしていた渡辺先生が症例の原因と突き止めて発表しました。なかなか良い出来でした。発表した渡辺先生のコメントがありますので、研修医ブログをご覧ください。
さてこの感染症学会、なかなかおもしろい話題がたくさんあり、私たちの領域も感染症抜きではやれない領域でありますから、普段の知識をアップデートするためにも出たほうが良い学会だと思いました。
特におもしろかったのは、昼のランチョンセミナーで語られたプロバイオテイクスの最新の話題で、愛知医科大学山岸由佳先生が発表されました。よくぞ、と思えるほどにまとめられていて、あっぱれという発表でした。私ももともと腸管免疫には関心があるのですが、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)のみならず、糖尿病、肥満、アレルギー疾患などなど各種疾患に影響しているとは・・・。昨年『Nature』という有名な科学雑誌の中でも話題トップテンにあがった領域なのだそうです。腸内の細菌はたとえ家族で同じものを食べていても一卵双生児でも同じではないそう。本当に個人が違うのと同じように、腸内細菌の組成は違うのだそうです。腸の中というのは体の外です。外界なのです。細胞の外なのです。動物の研究では便を観察するのだと動物学者は言っていますが、やはり人間も基本に戻って便を見る研究をする必要があるのでしょうか。

2013年

5月

31日

朝焼けの富士と当直業務

 5月31日は毎月恒例の静岡徳洲会病院での当直でした。この日は一睡もできなかった・・・。1時間経っては起こされ、また1時間経たずに起こされ。この写真は日の出前の4時15分くらい、当直室からの朝焼けの富士があまりにも美しく、ボーッとしていた私を慰めてくれるかのようだったのでパチリ。

 この日、薬物過量摂取の人が入院。4日前にも同じことを繰り返して入院していたばかり。この日も夜中に薬を飲みすぎてぼーっとしたから、と自ら通報。本人の申告だけで本当はどれだけ飲んだか不明であったために経過観察入院させたものの、自ら点滴を抜き、さらにはトイレでたばこ。生活保護のため医療費支払いなし。これで1時間おきに起こされた私。怒れないはずはありません。いつも生活保護の議論をするとき、生活保護に批判的な意見に対し「大切なセーフティネットだ」と異議を唱える人達がいますが、こういう場面に遭遇すればそのように考えられるだろうかと思ってしまいます。

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2013年

5月

30日

リベンジ2回目、チームで指導

私が火山噴火して怒った浦山先生。先週リベンジしたあと、もう一度最後のリベンジとしてこの日症例発表の機会が与えられました。玉井、稲垣両医師による熱血指導で、評価出来るレベルにまで上達したプレゼンテーションとなりました。やれば出来ると思え自信につながったのか、それとも本当はこのくらい出来るのさという気持ちだったのか、本心は分かりませんが当科の研修で何か得られるものはあったことでしょう。無事血液内科研修終了させられてよかったと思います。来月はまた他のチームをまわり、内科研修が続きます。

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2013年

5月

26日

久々の大風邪ひきました。私が周囲にも・・・

久々に大風邪をひきました。この冬は風邪をひかず乗り越えていたので、油断していました。
医師は人に元気を与える仕事。病気をしていたら、なかなかそれも出来ません。特にうちの病院は元気でないと務まらないものだ、と病気をすると思います。

確かに疲れていました。診療以外の仕事が次から次へとやってきて、それを断れない立場になっていたのも事実です。家に帰って疲れて窓を開けたまま寝てしまって、その翌日からやられたーという感じの咽頭痛。その後すぐに咳と粘調な痰と発熱。今度ばかりは肺炎になったかな、年も取ったし・・・と治りの悪さに少々心配になりました。患者さんには「ウイルスでは抗生剤は効きませんから」と抗生剤を出さないこともしばしばありますが、やはり高熱と黄色痰では抗生剤は使うなーと自らに置き換えると思います。

 マンションの玄関にきれいな花が飾られているのですが(これはオークラという名の大輪のユリ)、それもきれいだと思えないほど元気がなく、患者さんの気持ちがわかる1週間でした。私が治りかけの頃周りのスタッフが咳、体調不良を訴えはじめ、私が原因だというのです。みんなしてひどい話だなー。

2013年

5月

25日

H25年度湘南鎌倉内科後期研修センター説明会開催

今年も湘南鎌倉総合病院 内科後期研修センターの説明会が開催されました。昨年から後期研修医の勧誘を狙って年2回ほど開催されました。各内科がそれぞれの特徴を発表する大事な会なのですが、この日は最悪!3日前からひいた久々の風邪の影響で声は出ないし、頭はボーッとするし、変な汗はかくしで、まともにプレゼンテーションが出来なかった・・・。せっかくメンバーが増えたことなど新しい話題があったのに、今日の出来は最悪で落ち込みました。またの機会にリベンジ!

2013年

5月

21日

検査室の人たちとの意見交換

我々血液内科医にとって、検査室の人たちは大切な仕事のパートナーです。骨髄検査するにしても、末梢血からみられる異常データの確認も、検査会社への依頼や問いあわせにしても。これまでは仕事を頼むだけになっていましたが、血液チームのリーダーが3月に辞めてしまい、どうなっていくのだろうという不安がある若手の血液検査技師さんと我々が交流することは必要だと考えました。悩みを聞き、そして今後どのように彼らの仕事を守り、またレベルアップを図るための勉強を手伝っていくか、これらは我々血液内科医のサポートすべき役割であると思うのです。<次へ>

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2013年

5月

19日

TPPと食の安全

TPP交渉が7月にも始まるという。何か隠れた交渉事のような感じがして、国益が損なわれずに日本は外交でがんばれるのか心配です。あるテレビ番組でTPPによる食の安全に対する問題が紹介されていました。米国に関してだけいえば、米国で認められている添加物の数は日本よりも多く(だからあの毒々しい色のキャンデイーやグミみたいのがあるのかなー)、TPPにより日本で使用されていない食品添加物を認めざるをえなくなる可能性があそうです。また、輸出のために行われるポストハーベスト農薬では日本では認めていない防かび剤、防虫剤があり、それらも認めることになるかもしれない。それでメデイアなどで取り上げられているのでしょう。しかし、過去にも政治的に日本が認めざるを得なくなっているケースがいくつかあります。ちょうど渡辺雄二氏が書いた<体を壊す10大添加物>という本を読んでいて、まさにこの中に出てきた話が今回のTPPとまったく同じようなストーリーになりそうなことが出ているのです。<次へ>

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2013年

5月

18日

新しいiPS細胞に関するニュース 眼科領域

iPS細胞に関するニュースに注目していますが、日本眼科学会からまた新しいiPS細胞治験のニュースが出されました。すでに黄斑変性症の臨床試験は始まる準備が進められ、厚生労働省に申請されているということですが、その他にも網膜色素変性症に関する研究が5年後をめどに、また角膜上皮細胞と角膜内皮細胞を作製し、角膜の傷ついた細胞を治すための研究も3-4年後をめどに開始されるそうです。急激にこれらの研究が注目されてきました。政治の後押しもあるのでしょうか。注目していきたいと思います。

2013年

5月

15日

リベンジ

この日は当科研修中の浦山先生の症例発表第2回目でした。先週不十分な発表だったために私が烈火のごとく怒り、でも怒るだけでは指導者としては失格ですから夜な夜なチーム一丸となり指導し、この日を迎えました。少しずつでも進歩し、自信を失わず前に進んでいってほしいと思います。でも私はどうしても甘くなってしまんだよなー。他の先生方はまだまださらに上を目指しましょう、と次回に向けて準備開始です。

2013年

5月

12日

ボランテイアで花を植える人々

病院の近くにやや古い団地があります。いつも通勤時に「花がきれいに植わっているなー」と思っていたのですが、今日は人がいたので訊いてみました。
みなさん自分の部屋の前にある団地の空き地を利用して、皆が楽しめるように自腹でやっているということ。少し離れたところの土地は、またその近くの部屋の人たちがやっているらしく、皆できれいにされているようです。趣味とはいうものの、いつも通りかかる人に季節を問わず楽しませてくれます。これも人の為になっているんです。「いつも楽しませてもらっています」と今日はお礼を言いました。こういうやりとりって大切だと思いますし、また励んで花壇をきれいにしてくれることでしょう。 

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2013年

5月

12日

大船フラワーセンター バラ見ごろです

昨日は雨と風が強く、花が傷んでしまったのでは?と心配でしたが、朝から爽やかな天候に恵まれ、大船フラワーセンターのバラ園に行ってきました。
雨のあとで花や葉の汚れが落ち、また花びらには昨日の雨しずくが残っており、それはそれは見事でした。 

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2013年

5月

10日

やろうという強い意志と集中力

この日の夜は神奈川若手血液研究会があり、稲垣先生に発表をしてもらいました。稀なPLLの症例についてです。この発表をいかに良いものにしようかと準備、討論を重ね皆で検討しましたが、稲垣先生の「良い発表にしたい」という思いと、そのための集中力は立派でした。大学病院に負けない、湘南鎌倉病院の代表としてやるんだ!という思いが伝わってきて、そういう気持ちが良い発表につながるのだ、と改めて自分も勉強させられました。終了後はその緊張感がどーっと抜けたのが表情からも分かり、安心した様子でした。

2013年

5月

08日

火山爆発的な怒り

私は年に3回くらい、ものすごい火山爆発的な怒り方をします。研修医の伝説になっているエピソードもあるくらいです。この日も大きな怒りを爆発させてしまいました。
研修医のものごとをやるその心掛け、気持ちに対してでした。
私はばかにされるのが大嫌いです。自分のチームの研修医がばかにされても同じです。だから人にばかにされて、私の怒りにスイッチが入ってしまったのでした。
怒るということはエネルギーがいります。この日はさすがの私も疲れました。その後の会議のエネルギーが残っていなかったほどです。
普段あまり大声で怒ることはないので、廊下に響いていたという私の怒り声に病棟のスタッフがびっくりしていたようでした。でも、有難いことに怒られた研修医をカバーして気にかけてくれるやさしいスタッフがうちの病棟には大勢います。私はお母さん役のつもりが雷おやじになってしまいましたが、時には引き締めるためにこういうことも必要なのかとも思います。”研修医は熱いうちに打て”だと思っています。これが一つのきっかけになり、頑張ってほしいと思います。

2013年

5月

05日

5月の連休中さわかやな天気に恵まれました

 連休は毎年出来るだけ浜松の実家に帰ることにしています。顔を見せることが何よりの親孝行であると思い、今年も帰りました。ついでに体調どうかなー、と観察もしています。以前”医者にしたのに、いざという時に役に立たない” なんて言われたことがありますから。また久々に歯科医をしている弟ともゆっくり話が出来、これも収穫でした。
さて、この時期は凧まつりで駅周辺はたいそうな賑わいとなります。
また浜松には花好き人間には楽しい施設が揃っています。浜名湖ガーデンパークに浜松フラワーセンター、浜松フルーツパーク、掛川には花鳥園。

2004年に開催された浜名湖花博(はまなこ はなはく)の跡地が今は植物園型都市公園<浜名湖ガーデンパーク>となり開放されています。犬も連れて入れますし、なんと入場料はただ!駐車場は200円ですが広大です。近くには浜名湖が広がり、眺めも最高(今なら潮干狩りもできる!)。広大な敷地には様々な花が植えられていて、特に花博の際の人気会場だった<モネの庭>がそのまま再現されており、この季節は色とりどりの花がこれでもかこれでもかと植えられていて圧巻!!であります。色と植物の高さを考えた植栽が施されていて、すばらしい出来栄えの庭です。花が好きな方はぜひこの時期に行ってみてください。来年はまた花博覧会が開催されるようです。

 

2013年

5月

04日

再生医療新法が5月にも国会に

 安部政権の成長戦略として第3の要である医療。それに関してまた新しい法律が出来て、新たな制度作りが加速しそうです。このところそれらの新しい戦略がニュースとして続々と入ってきています。
厚生労働省医薬食品局審査管理課の赤川治郎課長は4月24日都内で開幕した国際医薬品原料・中間体(CPhI)展で基調講演し、医薬品の市販後安全対策強化などを盛り込んだ薬事法改正法案と再生医療製品の早期承認制度を柱とした再生医療新法案を、5月中にも国会に提出することを明らかにしました。

 これら医薬品・医療機器産業の振興策となる新戦略が今年初めに内閣官房に設置された健康・医療戦略推進室を中心に議論され、各省の研究予算を一元化する日本版NIH(米国立衛生研究所)の設置や、創薬支援ネットワークの機能強化を進めるとしています。
 新薬の承認審査については規制の見直しや体制の強化を図ることを強調しています。再生医療をいち早く実用化する、早期承認制度を導入していくようです。これらの動きにも我々臨床医もついていけるようアンテナを張って情報に敏感である必要があります。

2013年

5月

03日

iPS細胞で止血剤創薬が実現しそう

これまた5/2の日経新聞や、其の他の医療ニュースで報道されていた注目ニュース。
京都大学と東京大学のベンチャー企業がiPS細胞を使い止血剤の生産に乗り出すということ。2015年にも臨床試験が始まり、2018年にも販売されるかもしれないということである。これまで輸血をせざるを得なかった人が安定した止血剤の供給により感染リスク(未知のウイルスによる感染もなくせる)を減らして、また輸血不応になることなく輸血が出来るとしたら、何とも私たちの領域では大きいと思われます。期待してその行く末を見守りたいと思います。

2013年

5月

02日

中東歴訪 安部政権がこれからねらうところ

 5月2日の日経新聞に面白い記事が出ていた。安部首相がこの連休中に中東を歴訪していたが、アブダビビジネスフォーラムで首相が表明した日本とUAEとが医療で連携を図るというもの。日本側はアブダビ負担(さすが産油国)で医療ツーリズムの受け入れをしたり、医学部生や医師の研修を受け入れる。またUAE側では2つの王立病院に日本式クリニックを設置し、高等技術大学に内視鏡の研究開発センターを設置するなど具体的な動きが紹介されていた。その後サウジアラビアでも安部首相は講演し、医療連携に関して中東と連携を深めると述べている。
今後日本の成長戦略として、政府主導で日本への医療ツーリズムを本格化する動きが加速されそうだ。当院にも国際診療部門が作られ、他国からの問い合わせがあり実際受け入れをしている。血液内科にも問い合わせがある。
当院が昨年とったJCI(世界的な病院評価)を今後も多くの病院が取得を目指すであろう。と同時に外国人医師も働けるような特区を設けるなどの動きにも今後注目していく必要がありそうである。

2013年

5月

01日

決断をするときの自分の軸

 院内で問題が起きました。とても考えさせられた1週間でした。
我々の組織が急激に成長し、大きくなりました。人も増え、色々な価値観の人が増えました。派閥、グループも出来ています。組織が大きくなる過程で外観やシステム作りだけでなく、同時に成長しなくてはならないものがあります。中で働く人が自らの倫理規範をしっかり持ち、権限をわきまえて仕事をしなくてはならないこと、また内部を統制する幹部も果たす役割を認識し(ただポジションが与えられるだけではならない)判断し、それを下におろしていくこと(それが管理というものなのでしょうか)。それらが公的な病院に比べると曖昧なままなのかもしれません。
問題が起きた時、リーダーはどこに自分の軸足を置くのか。人間ですから情だって当然あります。しかし判断をするときの基礎になるものを自分の中に持っていないと、自分の判断がぐらぐら揺らいでしまうのだなとつくづく思いました。まだまだそういうところが足りないと自覚しました。どうやってその確固たるものが自分の身に付いていくのか。古典から学ぶのか日々の仕事の決断から学ぶのか、真剣に考えることで自然に身に付くものなのか。世の中の社長さんやリーダーたる人はどうしているのでしょうか・・・。聞いてみたい気がします。

2013年

4月

29日

2013年大船フラワーセンター 情報

 花が美しい季節となりました。花が好きな者にとっては、毎日家々の花や樹をみるのが楽しみです。寺分や梶原の住宅街もきれいに手入れしているところがあり、色とりどりのパンジー、ビオラ、さつきなどが目を楽しませてくれます。私のカメラにも納めさせてもらっています。
昨年も大船フラワーセンターの開花情報を書きましたが、今年も少々。フラワーセンターは農業試験場だったところがS37年に整備されたそうですが、芍薬は全国一を誇るそうで大船系というたぶんここで開発された品種もあります。現在芍薬が見ごろです。今日は鮮やかなピンクの芍薬が一番目立っていました。

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2013年

4月

28日

徳洲会の関東ブロック会議に初参加

院長代理で徳洲会の関東ブロック会議に初参加しました。
院長だけ集まって10人程度でやるのかと思っていたらとんでもありませんでした。各関東の病院長、看護部長、事務長が一同に会して徳洲会としての全体の動きが説明され、経営状況などが細かく各病院ごとに分析、激が飛ばされるのです。朝10時から4時まで。いやはやすごい。当院で行っている会議とは緊張感が違います。また幹部の顔つきも違うように思いました。
 参加して思ったのは、ここでの雰囲気や言われたことを的確に下におろす(つまり部長クラスに)のが難しいということです。今までは言われる側にいたのですが、会議で言われている緊迫感をどのように伝え実行させるか。どこも会社などの組織はそうなのでしょうか。

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2013年

4月

25日

diversity

波がきている時ってありますね。患者さんがドッと押し寄せる時、患者さんが急に具合が悪くなる時期、人が辞めていく時期などなど。
当科にとって今は人が集まる波がきている時であります。玉井先生が入職され、その後稲垣先生、さらに新しい先生も・・・という感じで、これまでどんなにがんばっても難しかったのに人が集まってきます。地域には血液疾患の患者さんがまだまだ大勢いらっしゃいます。治療をして生存期間も長くなっていますし、輸血などによる緩和的治療で高齢の方も長く生きられるようになっています。急性期から末期まで、高度医療から緩和医療まで、幅広く総合的血液診療が目指すところともなれば、やはり人材がいります。色々な人に色々な特徴があり持ち味があることで、より幅のある診療が出来ると思うのです。たった一人ではいくら優秀でもその持ち味には限りがあります。人材が多様になった分、それを上手く統合出来るようにならねばなりません。人が増えたからといって慢心することのないように精進したいと思っています。

2013年

4月

22日

新1年生と語り合い

新しい1年生(浦山先生)がチームに入ってきてはや2週間。何もかも不安の中で大変なことでしょう。
私が病棟に上がっていった時にホッと安心したような笑顔が出た時の、その顔が忘れられません。よほど一人で心配だったのでしょう。
 当院の教育は屋根瓦方式になっています。学年の近い上の者が下の者を教える。またその上の者が中堅を教えるという、それぞれが教育を分担するシステムです。しかしうちのチームはやや上の学年が多いため、1年目の先生も聞きにくいこともあるだろう、とお母さん役の私はヒヤヒヤしているのであります。次のチームに行っても苦労しないよう、自信を失うことのないように教育していかねばなりません。しかし社会的なことは厳しく最初に教え、患者さんにも教育していただかなくてはなりません。
 それでもときには病院を離れ、これまでの生い立ち、物事の考え方を聞き、教育に役立てています。

2013年

4月

22日

韓国スターのコンサートで圧倒されたのは・・・・

 私もそれほど韓国通ではないのですが、ソウルを旅行した折にレコード店で聴いた声が非常に良かったので買い求めたのがSG WANNABE+というグループのCD。バラードがとても上手いのです。その中のメインボーカリスト、キム・ジノが来日ソロコンサートをするというので重い腰をあげて東京まで出掛けました。最近日曜日は疲れていて人に会いたくないので、私としたらがんばって出掛けたというところであります。
 女性客が90%くらいだったでしょうか。それも私よりも年上の人が多かったと思います。隣は70歳を超える女性だったと思われます。その彼女達がコンサートの時に振る蛍光ライトみたいのを持って、時々「ジノー!!ジノー!!」って叫ぶし、メインの曲では当然立って一緒に歌うし・・・。まいった・・・。この方たちに彼らは支えられているのでしょう。彼女達のパワーがあればまだまだ日本経済活性化出来るだろうし、他国と戦争にでもなっても負けやしない、と思ってしまいました。それにしても韓国は国家戦略として芸能も世界的なマーケテイングが盛んで、アジアのドラマ市場は韓国に圧倒的に押されているそうであります。医学とは違うお話しでした。

2013年

4月

19日

骨髄腫の勉強会に参加しました。

神奈川県内の一般病院を中心として集まった勉強会が開催されました。どうしても大きな勉強会となると聞くだけの一方通行となるのですが、地元の顔を互いに知った中での小さな会だと、本当に現場で困っていることを聴けるので、ためになります。
この日は福岡大学の高松泰教授が、骨髄腫の治療の今の流れをレビューして下さいました。
(1)骨髄腫の治療は3剤が主体になっていくが、4剤の有用性は低いであろう。
(2)新薬が出ても自家移植は生存率にも、そして無症状でいられる期間を延ばすという点でもメリットがまだあるであろう。
(3)維持療法 レナリドマイドが主体にはなっているが、より早期に治療をするようになっていく場合に長期的な治療における副作用も考える必要があり。
(4)今後の研究の流れとしては無症候性の骨髄腫(症状のない人)に対して治療を早めにするとどうなるか、どのような人が恩恵を受けるかになっていくだろう、というお話しをいただきました。
当院でも治療選択肢として積極的に3剤の治療を副作用も考えながら取り入れていく必要があると考えていますし、また自家移植も行うことが出来るように委員会を設置して現在準備をすすめています。

2013年

4月

16日

Happy Birthday !

この日は4月から血液内科専属での研修を始めてくれた稲垣先生のお誕生日。離島から戻って、こちらの病院のペースがようやく掴めてきたところ。当日は朝から外来で疲れていたのでしょう。夜のmeetingでは低血糖のためか口数が急に少なくなって心配しましたが、ケーキを囲んでグループでお祝いをしたところ元気になりました。たったこれだけのことですが、チームの雰囲気作りには互いを思いやる気持ち、小さな気遣いが大切だと思うのです。私がこうしていくことを周りの一部が気付いてくれて、彼等もまた他の人にしてあげるようになるでしょう。そういう連鎖が職場の良い雰囲気を作っていくでしょう。私達は患者さんにエネルギーを与え、しかも優しくあらなければなりません。職場の人間関係でエネルギーをロスしていたら、その分患者さんには与えられません。部下が良い仕事が出来るように環境、人間関係を調整するのも上の者の仕事であると思います。

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2013年

4月

14日

日本内科学会総会 in TOKYO

今年の日本内科学会総会は東京フォーラムにて開催されました。幹細胞、再生医療が一つの大きなテーマになっていました。残念ながら時間調整がつかず、それらの講義には行かれませんでしたが、本日の”死因究明”をテーマにしたパネルデイスカッションを聴きに行きました。
今日、病院には心臓が停止して運ばれてくる方もたくさんいますし、また病棟で予測されない急変も稀ではありません。「入院」は以前より重症者がするようになっています(元気な人は外来で治療です)。また高齢者が多く、その病気だけではなく複数の疾患を持っていて病態が複雑にからみあっていること、さらにそのような方でも積極的に治療をするようになっていることなどが、患者管理を難しくしています。昔より病院における医療行為のリスクに対する認識は高まっているにも関わらず、様々な急変が当院でも起きています。
 医学界では死因究明に関して2005年から行われてきた<診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業>、日本内科学会が中心となってシステム作りが行われきました。それには多くのお金、人材が必要なことが分かり、また反対もあり法案化はされていません。その経緯、結果がレビューでき、今、死因究明がどの方向に向かっているのかの知識がアップデート出来ました。結局、死因究明においては評価する第3者機関が設立されるところまでは合意に至りそうであること、それは医学界で自主運営していくことが望まれること、その機関が警察へ情報提供することはないように持っていく方向性のようです。そしてもっと院内での事故調査委員会を活用し、そこで判断されるようにしていくようにしたい、とパネリストの先生は言っておりました。
死因が不明な場合には解剖をお願いしたり死後画像を撮らせていただいたりして、そこから学ばせていただくことも多いです。しかし臨床医も忙しいので、すべての症例でそれをしていたら時間がいくらあっても足りません。それよりは目の前の患者さんを救うほうにマンパワーを割かなくてはならないのも事実。今後どうなっていくのか静かに見守ろうと思います。医療安全の業務をしている身としては、これがどのようになっていくのかアンテナを張っておかねばなりません。

2013年

4月

13日

刻々と変化する木々

この4月という季節は毎週毎週風景がどんどん変わる月です。桜が終わって緑が眩しくなってきたと思えば、鎌倉のあるお宅ではもう藤棚の藤が咲き始め、風になびいていました。皐月ももう咲き始めています。花のオンパレードがこれからあちこちで始まります。
相田みつを氏の言葉がふと思い出されます。
 
『 美しいものを美しいと思えるあなたの心が美しい。』 


それを受け止める心の差は3歳までについてしまうといいます。三つ子の魂百まで、とよくうちの親は言っていました。花をよく愛でていた親から私も自然に教えられたのだと思います。
 この心はたとえ疲れていても病んでいても、たとえ老いても持ち続けていたいと思います。
外来廊下の花の写真を眺めてきれいだと言ってくれる人がいます。その方の心も美しいのだと思います。相田氏の言葉通りに。

 

2013年

4月

11日

新しい研修医の研修が開始されました。

4月は新入生が入ってきて華やぐ季節です。オリエンテーションを終えた新しい研修医の皆さんが職場に配置され、研修が4月11日から開始です。初々しい~~。私も毎年彼らの持つ気のおこぼれをもらいながら、4月は活性化しています。<熱い鉄は熱いうちに打て>という言葉通り、1-2年で医者の形土台はそこそこ出来あがってしまいます。普通の人の感覚を持っている今のうちにこそ、患者さん、先輩医師や看護師さん、色々な人達で将来を担う(私が年取ったら主治医として診てもらうくらいの年齢の人達です。)医師をしっかり育てる現場力が求められます。教えた人は卒業してしまって、毎年新しい人が入ってきて。。。エネルギーのロスだと思ったこともありますが、こうして毎年同じように教育すること、でも個々で違う教え方をします。これが我々が若く(?)いられる秘訣なのだと思います。

2013年

4月

07日

NHKスペシャル  アイスマン

NHKスペシャルで『完全解凍アイスマン!』が放映された。
3/24放送分だが、見落としてしまったのでNHKオンデマンドでみた。世界最古の冷凍ミイラアイスマンが初めて完全解凍され、徹底的に調べられることとなりそれをレポートしたものである。
アイスマンは、1991年にイタリア・オーストリア国境付近にあるアルプスの氷河から奇跡的な保存状態で発見されたミイラ。たまたま雪が少なかった時に、登山ルートをはずれて歩いていた夫婦が発見したそうだ。その身体は人類にとって至宝とも言うべき、5千年前の人体、着衣、道具類が氷漬けになって保存されていたため、文字の無かった当時の暮らしぶりや文化、風習などを知る極めて重要な手がかりが詰まっていた。
 発見以来20年間、厳重に冷凍保存されてきたアイスマンを解凍するという画期的な調査が遂に始まったというが、なぜこれまで行われていなかったのか。これまでは技術的に安全な解凍が難しかったそうである。現代の技術を駆使して行われた解剖、分析はとてもおもしろかった。脳や内臓、骨、血管など149点ものサンプルを採取、その後再び冷凍された。そして世界中の研究者による分析がなされた。<次へ>

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2013年

4月

06日

現代のベートーベン 佐村河内 守 

3/31 佐村河内守(さむらごうち まもる)を特集したNHKスペシャル「魂の旋律 ~音を失った作曲家」が放送された。番組では交響曲第1番の成功、聴力を失った苦悩、その生活と作品作り、東日本大震災の被災者(少女)との交流と被災者へ向けたピアノ曲「レクイエム」作曲に至る経緯などが紹介された。
4歳より母親からピアノの厳しい教育を受けた彼は10歳で作曲家志望。17歳で交響曲を作り始めたが同じ頃より偏頭痛や聴覚障害を負うようになり、35歳で完全に全聾となる。現在も頭痛、強い耳鳴りに悩まされ、たくさんの薬物の服用をしながら、命を削るようにして作曲している姿が紹介された。その姿はとても痛々しかった。耳は聞こえなくても頭の中で音楽をグラフィックのように組み合わせて作品が作られていく。まさに現代のベートーベンである。

彼が番組の中で語っていた言葉<闇が深ければ深いほど小さな光が明るく見える。絶望の中から困難な中からでも出来ることがある・・・・・>心に響く重たい言葉だ。

ちょうど私の患者さんで、病気の経過の中で眼が見えなくなった患者さんがいる。とても辛いと思う。それまで見えていたものが突然見えなくなったのだから。その喪失感は眼が見えている者がいくら慰めても慰めきれない。いつもお話しを聴くだけなのだが、少しだけこの佐村河内さんのお話しをさせていただいた。がんばれとは言えないが、見えないからこそもっと感じられるものを大切にしていただきたいと思う。

 

2013年

4月

01日

子供が育ついい言葉から

ドロシー・ロー・ノルトの書いた本”子供が育つ魔法の言葉”。一時よく書店で見かけましたが、子育ての知恵「子は親の鏡」について書かれた書です。「子は親の鏡」は、米国では実に多くのお父さん、お母さんに知られ親しまれているそうです。ちょうど3/25の徳州新聞の直言で東上震一 岸和田病院院長がこれを引用して書いておられ、心に残ったのでそのまま紹介します。
~批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします。敵意に満ちた中で育った子は誰とでも戦います。冷やかしを受けて育った子ははにかみ屋になります。妬みを受けて育った子はいつも悪いことをしているような気持ちになります。心が寛大な人の中で育った子は我慢強くなります。励ましを受けて育った子は自信を持ちます。褒められる中で育った子はいつも感謝することを知ります。公明正大な中で育った子は正義心を持ちます。思いやりのある中で育った子は信仰心を持ちます。人に認めてもらえる中で育った子は自分を大切にします。仲間の愛の中で育った子は世界に愛を見つけます。~

これを読んで自分はどう育ったのかな~と思いつつ、またこの季節、新しく入ってきた研修医をどう教育していくか参考になる言葉が連なっていると思いました。一番してあげたいことは、励まし、それから人に認めてもらえる、というところでしょうか。

2013年

3月

31日

今年の桜は早いが長持ち


今年は開花が早かったのに、10日過ぎてもまだ桜が楽しめています。雨もあり散るだろうと思っていたのに、明日からのフレッシュマンの時期にまだ花が残っていて良かったと思います。

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2013年

3月

30日

内科研修お疲れさん会

当院内科研修は1年目の先生が4か月(これが最も修行だと言われる)、2年目の先生が2か月とプログラムされています。その反省会が定期的に行われており、ピザと寿司という不思議な組み合わせの食事後に皆で評価・反省しあうのです。
こちらは4月1日から研修医の取りまとめ役をやるチーフレジデントの和足先生。その大役を4月から受けられたことが、とても嬉しそうでした。自分の中でこうやりたい、という思いが溢れているようで、期待したいと思います。若い1-2年目にとって常に近くにいる存在であり、一番影響を受ける人物なのですから。

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2013年

3月

27日

後期研修医のがんばりをたたえて

後期研修医は総合内科所属で、各科をローテーションするスタイルになっています。今年1月から3月まで、本当にガッツある頑張りをしてくれた佐藤淑先生のごくろうさん会を行いました。1月は1年生に休みがあり、その間に急変もあり泣くに泣けず頑張った1週間がありました。2月は玉井先生が来て入院も増え、なぜか新規患者さんも多くてんやわんやの1か月。3月もそれを引きずり、田中が休暇を取ったことで大忙し、と大活躍の佐藤先生でした。この1年間で大きく成長したと思います。自分で調べておもしろいおもしろいと興味を持ち、調べるところは誰よりも探究心が優れていました。

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2013年

3月

25日

夜桜見物 近くて花見


今年は観測史上2番目に早い桜の開花宣言だとか。海外から戻ってくると、一気に桜が咲いていました。病院のすぐ近くのマンションやショッピングセンター付近にも桜が咲いています。仕事が終わってから夜桜散歩に出かけました。病院に張り付きっぱなしの研修医を外に出して季節を味あわせるのも大切なこと。

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2013年

3月

21日

H23年度 研修卒業式 

H23年度の初期研修医・後期研修医の卒業式がなごやかに、盛大に行われました。毎年毎年このように卒業生を送り出しています。年々楽しい卒業式になっています。
初々しい1年目の初め、どんな医師になりたいかアンケートを書いてくれた皆が、それぞれの道にすすんでいきます。辛いと有名な当院の初期研修を修了し、みな晴れ晴れとしています。
また後期研修医として研修医の手本になってきた人たちも卒業し病院を離れていきます。

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2013年

3月

20日

財布をすられて・・・・

久々にまとまった休暇を取らせていただきました。

昔は日曜日でもよく都内に展覧会など絵を見に行ったものですが、今はそのエネルギーがなく、この休暇でまた少しまとめて芸術にも触れてみたかったのと、若い頃に訪れたオルセー美術館とルーブル美術館をぜひまた見たいと思い、パリに行きました。

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2013年

3月

10日

早咲きの桜 玉縄桜と足柄桜in 大船フラワーセンター

急にこの2日で暖かくなりました。鳥のさえずりも盛んになった気がします。
病院の帰りにふらーっと大船フラワーセンターに寄ってみました。
暖かい日差しの中でピンクに咲く花は・・・・・?と思ってみると、なんと早咲きの桜がほぼ満開に近く美しく咲いていました。
河津に行かなくても早咲きの桜がここで楽しめます。
花粉症や病気で行かれない方のために早咲きの桜「玉縄桜」(このフラワーセンターの地の名を取ってつけられたもの。ソメイヨシノから選定されてできたそうです)、足柄桜の美しい花を今日はご紹介します。

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2013年

3月

09日

凝固の勉強会 TTMフォーラムに参加しました。

血液の分野は、かつて免疫に関する血小板減少や溶血などの疾患が治療対象としてメインだったところから、今は造血器腫瘍といわれる白血病、リンパ腫、骨髄腫などが治療疾患の主体なのです。新薬の登場や勉強会はどうしてもそういう種類のものが多いので、それらは知識のアップデートがしやすいのですが、当院のようになんでも扱う病院ではそれ以外の血液疾患も学ばなくてはなりません。特に凝固の領域は私たちの苦手な部分です。このTTMフォーラムは三菱化学メデイエンスが協賛している数少ない凝固関連の勉強会で、年に1回開かれます。凝固の専門家にあう機会も少ないので、数年前から参加しています。今日は症例を発表しつつ講演を聴いてきました。凝固は出血の制御とともに血栓形成、血管の炎症とも深く関係しており、そのバランスは本当に微妙に体内で調節されています。特別講演では血栓性細小血管障害症の分子機構と題して、TTPの話がありました。先天性TTP(upshow-shulman syndrome)の疫学的調査結果が示され、ADAMTS13の遺伝子変異はヘテロで500人に一人、ホモでは100万に一人、いろんな部分の変異があるということ、またADMATS13は抗血栓蛋白であり、脳梗塞のときにADAMTS13を入れておくと好中球の浸潤がなくなり梗塞巣の増大が減らせるかもしれないという動物実験のデータも示されていました。つまり血栓が出来るということだけが症状をきたしているのではなく、その後(虚血がおこることで)誘導されてくる白血球が実は組織には悪さをしている面もあるという、興味深いお話しでした。

2013年

3月

08日

臨床医の仕事はシャーロックホームズみたい

私も血液内科医として10年以上働いていますが、常に新しいことがあり教科書や文献にあたることがあります。その努力を怠らなければ、まだまだ頭のスペックは古くなっても進化していけると思います。
今週も難しい症例が次々ときて、正直わくわくしてしまいます。これがあるから臨床医が大変でもやめられないのでしょう。臨床医の仕事はシャーロック・ホームズのようだと思うことがあります。データ、身体所見、日々の変化から情報を集め、推論を確実なものにして診断していくところがです。それが教科書通りにはいかないことがしばしばで、ここがあわない、ここが普通と違うということだらけです。その中でどう決断し診断していくか、無理をしている時にはやはり違っていることが多いと思います。それは時間が教えてくれることも多いと思います。 “後医は名医”といわれるゆえんです。

2013年

3月

07日

主治医はあきらめてはいけない

この言葉を今月は研修医に何度となく言ってきました。難しい症例に当たった時、主治医があきらめてしまったら患者さんは絶対助かりません。何とか出来ることはないか、色々な人にあたったり、文献にあたったり。何とか頑張っているうちに、自分では予想出来なかった結果が得られてくることがあります。それが経験となってくるのです。
この言葉の意味ですが、もう無理な状況でとことん全ての医療をしなさい、というものではありません。緩和的なケアにギアチェンジするタイミングも必要です。しかし、若い時には自分で治療の限界の線引きをしてしまわないで少し無理な治療も踏み込んでみて、自ら治療の限界を感じたほうが良いと思うのです。過剰な医療は上が抑制すればいいのですから。
自分もくじけそうな時、この言葉を言いながら何度か頑張ってきました。今年度はそんなことが多かった年でした。

2013年

3月

03日

真菌の耐性

これは自然にあるコケから新しい芽が出ているところです。春の息吹です。
さて、真菌(カビ)には耐性が出来にくいと言われていましたが、どうやらそうでもないということが分かってきたようです。ある講演会にオランダの先生が特別講演に来ていて、自然界からのカビの抗真菌剤に対する耐性化のお話しがありました。オランダは抗生剤使用がとても厳しく制限されている国の一つですが(日本のように風邪に対して簡単には抗生剤を処方しません。)、そこでも畑などに散布される薬剤などが影響するのでしょうか、地域によって抗真菌剤耐性の真菌が増えているのだそうです。その傾向はEU各国にみられ、またインドでも中国でもみられています。我が国ではあまり注目されていないようですが、今後当院でも調べていく必要があると思いました。かびは自然界どこにでも存在し、園芸などで土壌から生えることもありますし、埃の中にもあります。特に免疫、好中球が低下する血液疾患の患者さんには大きな敵であり、 重篤な感染症を引き起こします。抗真菌剤をいかに上手く使うかにより、治療成績にも影響してきます。血液内科医にとってはこれからも継続的に勉強が必要な領域です。

2013年

3月

02日

人の縁

人の縁について久々に驚いてしまったこの日の出来事でした。先週お会いした先生とまたバッタリ出会ったのです。先日も話題にあがっていただけに驚き!縁を感じずにはいられませんでした。
また、研究会では地元浜松の後輩で血液内科をしている先生とも話が出来ました。やはり地元でも我々の学年が活躍している世代になっており、鎌倉では分からない情報がたくさん得られ、またどんなふうに地域で血液疾患を診療しているのか参考になりました。やはり大きな病院でも血液内科があるところは少なく、ある病院に医師を集約化して患者さんを受けざるを得ないこと、医師の人数をある程度集めて休める体制を作っていること。しかし、総合病院ならある程度診断してから転院とさせてほしいけれども、丸投げされることもあるんだよー、と嘆いてもいました。当院でも一人の頑張りではなく、医師の集約化でQOLを保つことで地域の患者さんも断らず、継続的に受けていけるようにしなくてはならないと感じています。

2013年

3月

01日

嗅覚 においと季節と診療と

大きな椿の木が花盛りでした。梅の花も咲き、そろそろ春らしい空気のにおいがします。
もうすぐ沈丁花も香る頃となります。私の大好きな香りの一つです。においで季節を感じたり、思い出を残すということがありませんか。
嗅覚は診療でも大切な5感の一つだと思います。
口臭を嗅いで「この人は胃が悪いかな?脱水、腎障害がありそうかな?」、周囲の匂いから尿路感染症はありそうかな?(それは違う、というけれど、救急で尿路感染のにおいってあると思う)など。看護師さんの中には患者さんの傷の感染から、ある菌の予測がつくという人もいますし、糖尿病のかなり悪い人は尿の甘い匂い、また骨髄腫の人で蓄尿をしていた人が尿が匂うと言ったこともありました。
私も警察犬のような鼻を持っており、タバコを吸った人はすぐに分かってしまいます。ガムをかんできたってダメです。そういえばがん患者さん(肺がんだったと思いますが)の呼気を、トレニーニングを受けた犬に嗅がせて診断、ということが報道されていたのを見たことがあります。今日は嗅覚の話題でした。

 

2013年

2月

28日

女医三姉妹 コンビ終了

はやくも2月が終了です。
今月は久米先生、佐藤淑先生と私の女医が3人も血液内科にいた特別な月でした。
こうして写真をみるとやはり自分も彼らとは年齢差があるなーと感じてしまいますが、若い医師、特に彼女たちをみていると時々自分の若き頃を思い出します。久米先生は特に学年では紅一点であることなど私と境遇が似ていること、自分も昔はなかなか意見が言えなかったこともあり、その姿を自分に重ね合わせて見ていたように思います。

 当院女性医師は研修医の時から男性医師と肩を並べて同じように研修します。当院は男女の区別なく評価をしてくれる組織です。しかしそのためにはやはり同等の仕事をしてこそ、その権利は与えられると思います。よって体力がきついこともあるでしょう。でもがんばって自己管理して成長してもらいたいと思います。また女医だからこそできる気づき、気遣いも出来るようになっていってもらいたいと思います。

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2013年

2月

25日

パエリアごちそうさま!

 久々においしいパエリア(パエージャとスペイン語では言います)に出会いました。私の顔があまりにも嬉しい顔をしていたようです。日本にも炊き込みごはんはたくさんありますが、これほど色鮮やかではありません(チラシ寿司は華やかかもなー)。手や指を汚しながらムール貝やエビ、貝などを食べているうちにおなかがいっぱいになります。NYにいた時にパエリア専門店があって、時々行っていたことを思い出しました。
隠れ家的なお店ですごく狭いのですが(どこで料理作るの?と思ってしまいましたが)、その距離間のため店主と心を通わせ論議できるのもまた楽しい限り。今日は”どうして人は小説を読むのだろう”ということで盛り上がったのでした。また今度おいしいものを食べながら謎かけして論議に花を咲かせたいと思うお店でした。

2013年

2月

23日

人脈の広がり

梅がそろそろ咲き始めました。梅の香りはどこかいつまでも嗅いでいたい匂いです。神奈川にはいくつか梅林の名所があります。熱海も湯河原も横浜の三溪園も。湯河原の山に白やピンクの、まるで霞がかかったように咲く風景は日本の古い絵を見ているようでとても美しいです。

さて、話はかわり2/23は東京に勉強会へ出掛けました。今後の準備に備えて移植の知識も少し増やさなくてはならぬと目を開けて頑張りましたが、前日が当直で睡眠学習になってしまいました。良かった点は新たなる知り合いができたこと。玉井先生の恩師とお会いし、またその方が同世代の人を紹介してくれました。人はどこでどうつながるか分からぬもの。人のつながりはこれからますます大切にしなくてはなりません。忙しさにかまけて大切な人との関係が疎かになっていたこの頃。勉強会に行って人に挨拶するのも大切な仕事だと思うこの頃です。

2013年

2月

19日

カモメになったペンギン

これは先週チームステップス(チーム医療の推進)を勉強しに講習会に行った時、何度か紹介された本です。さっそく購入して読んでみました。溶けそうになっている氷山に住むペンギン集落のペンギン達が、どのようにして皆を説得し他の氷山に移動させるようにもっていったかという話で、寓話を用いて組織における改革、リーダーシップを説いたものです。著者のジョン・コッター氏はハーバードビジネススクールのリーダーシップ論の第一人者であります(知らなかった・・・)。彼は34歳でハーバードビジネススクールの正教授になり(史上最年少)、他にも企業変革力やリーダーシップ論といった本も書いており、それらは邦訳されています。寓話の中には彼が伝えたかった組織改革のツール、プロセスが分かりやすく込められています。8つの変革プロセス 危機意識を高める→推進チームを作る→ビジョンと戦略を立てる→ビジョンを周知する→メンバーが行動しやすい環境を整える→短期的な成果を産む→さらなる変革を進める→新しいやり方を文化として根付かせる  これが8つのプロセスです。これは色々な場面で使えるプロセスでしょう。これから当院でもチームステップスを導入していかないといけないようですし、一つのテキストとして使用してみたいと思いました。物語を用いた教育ってたしかに面白いし有用かもしれません。ちょうど高校生でも読めるドラッカーという本が流行ったのを思い出しました。

2013年

2月

17日

team STEPPS研修2日目

今日は研修2日目。グループdiscussionが多く、医療安全業務に関わっているメンバーではなく違う職種5名のteam 湘鎌では議論をまとめるのになかなか難しい場面もありました。キーワードがいくつかあり、それを上手く使いながらチーム医療の課題を知り、対策案を考えすすめる。いくつかはJCIという国際評価機構を受けた際に確認したこと(しつこくやった患者確認、フィードバック)や、すでにやっていること(申し送り、相互監視)などですが、まずその重要性を再度認識させること。そこまでは出来そうですが、それを抵抗勢力にも理解させ浸透させ共通認識とする、そこが一番難しい場面であると思います。チーム医療、そんなの分かっているさーと医療者は言うと思います。一つ一つの行為(患者確認、正しい申し送り、相互支援、おかしいと言える関係)のどれもが頭では分かっているけれど、現場ではおろそかになっている、ということも多いのです。院内の安全に対する文化を徐々に変えていく。そして医療の質を上げる。(亀田病院では訴訟費用の減少や治療成績の改善までデータで出しているようです。)。誰かを追求するのが医療安全ではないのです。

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2013年

2月

16日

2日間にわたるteamSTEPPS講習会in 亀田総合病院

外房の海岸を望む千葉県鴨川市に、名高い亀田総合病院があります。ここで2日間にわたるteam STEPPSの講習会が開かれ、チャンスがあったので参加させていただきました。
team STEPPSは前回も書いたようにチームワークによりチームのパフォーマンスを上げ、患者安全の文化を醸成し、医療の質の向上をめざすプログラムのことです。亀田総合病院では4年前から院内で開催されていたようですが、今年より聖隷浜松病院、聖路加国際病院と当院が参加して行われました。初日は核となるリーダーシップ、状況監視、コミュニケーション、相互支援につきビデオなどを用いながら学習。そしてどんなツールを用いて解決するか学びました。当たり前のチームワーク、自分たちは出来ているさー、なんて思っていますが、見せられた多くの例が実際に起きうるsituationであり、リスクは常に潜んでいてそれをどう回避するか常にチームで考えることが大切であり、その意識を共有することがパフォーマンスを上げることにつながるのだと思います。

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2013年

2月

15日

team STEPPS 研修 in 品川

今年から医療安全に関わるようになり、医療安全に対しての教育方法、講習会の情報が入るようになりました。今回はteam STEPPS。私も11月に行われた医療安全の学会にて初めて知った言葉です。
 このteam STEPPSは、チーム医療の理解と活用により患者安全と医療の質の向上を目指す、そのための教育プログラムです。アメリカでは医療有害事象の分析の中で”コミュニケーションにおけるミス”と思われるものが50-70%にものぼるとされ、国防省と米国医療研修品質局が協力しチームワークシステムとしてteam STEPPSが開発されました。これは航空業界や軍におけるチームワーク研究に基づき開発され、個人の能力ではなくチームとしてパフォーマンスを上げ、安全文化を醸成するというものです。今日はそのワークショップが亀田総合病院主催で品川で行われ、ERの大淵先生らとともに参加しました。
明日2月16、17日と千葉県鴨川の亀田総合病院にて具体的なトレーニングカリキュラムがあるので参加してきます。

2013年

2月

13日

ノミニュケーションはコミュニケーション

(左)久米先生(右)佐藤先生
(左)久米先生(右)佐藤先生

今月は女性メンバーが多い血液内科です。当院の1年目で唯一の女性医師である久米菜央先生、3年目で総合内科女性医師としてがんばるガッツある佐藤淑先生が血液内科をローテーション中です。そこに加えて私。新しくきた玉井先生は、湘南鎌倉総合病院の女性医師がどのように”進化”するかその過程がみえる、と面白いコメントを発しました。たしかにそのラインだなーと大うけしてしまい、色々なところで引用しています。確かに当院で研修するには志と健康を兼ね備えた強さがなくてはなりません。もともと女性の研修医は数が少なめ。まだまだ医者の社会は男社会ではありますが、当院は男女の区別なく平等に機会が与えられている組織だと思います。こうして悩みや個人の考え方を仕事の時とは違う中で話をしながら、普段の指導やコミュニケーションに活用するようにしています(出来ていないかもしれませんが・・)。

2013年

2月

12日

一人で決断することの精神的負担

今まで気付かなかったことで、最近気付いたことがあります。
医療現場では非常に多くの決断、意思決定が行われています。一人の患者さんを診れば採血結果からの判断、熱などの臨床症状からの判断、それが時間を追って日に何度となく常に行われます。それが習慣付いているので意識にのぼらないことも多いのですが、たくさん外来で患者さんを診察し終わったあとで「たくさんジャッジをしたなー」そのように感じます。 
これまで一人で血液内科の責任を負ってきましたが、常勤の玉井先生が来てからフランクに臨床判断の意見を求めることが出来るようになりました。そこで感じるのは一人での様々な臨床的決断が、いかに精神的に負担になっていたかということです。これまでにも解らないことは大学の先生に相談したり、倫理的に迷うような場面では研修医とも話し合いをしたりしてきましたが、それでもいつもというわけにはいきませんでした。カンファレンスをするということはある意味、多くの中からより良い意見を集めるという目的とともに、一人で重たい決断をする、その責任の分散もあるように思います。これまでには思わなかったことでした。良きcolleagueを持つことのメリットを感じています。

2013年

2月

11日

蝋梅が咲き、梅もほころびかけたがでも寒い!

蝋梅はいつもだとお正月くらいに花が盛りになるのに、今年は寒いために今が花盛り。とても甘い、良い匂いがして、透き通った黄色い花びらがきれいです。
今年は偏西風が日本の南まで下っているとかで寒い日が多いです。朝方は放射冷却の影響で横浜、鎌倉付近でも5時ー6時の気温が1-2°位まで下がるようです。

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2013年

2月

10日

第2回緩和ケア研修会in 湘南鎌倉

第2回緩和ケア研修会がオンコロジーセンター主催で開催されました。まだ外部からの参加者はなく、院内の様々な業種の人が20名近く参加しました。今回はリハビリの方やレントゲン技師の方なども参加され、和気あいあいとグループワーク、ロールプレイなどしていました。多職種が同じ基礎知識を持ちケアにあたるのはとても良いことだと思います。また、以前にも書きましたがロールプレイは一つの良き教育ツールになると常々みて思います。

2013年

2月

09日

内科学会地方会で須田先生が発表しました。

内科学会地方会で研修医1年目の須田先生が初めて学会発表をしました。夜な夜なスライド修正、原稿読みを繰り返しただけあり、堂々と発表出来ました。ただ、私も彼も緊張していたのがあり、発表の写真を撮ってあげようとしていたのに、全く忘れてしまっていました。残念。
帰りは東京駅周囲、街路樹に灯る光の美しい丸の内周辺を歩き(そろそろバレンタインだからイルミネーションがきれいだったんだー、と後から分かったのです)、そして食事をしながら人生につき語り合いました。もう親子位研修医との年齢が離れてきたことに少し寂しさを感じながら・・・・。

2013年

2月

08日

久々の病棟親睦会開催!!

久々に血液内科病棟の親睦会が開催されました。年末年始も忙しく、昨年はJCIという国際的な病院評価を受けることもあり大変だったため、忘年会も新年会も開くタイミングがなく過ぎてしまっていました。今回は心理士松本さんの声かけもあり、玉井先生もいらしたことですしということで実現。リハビリさんも参加してくださり、あとから総合内科菅波隊長やイケメン研修医達も参加してくれて盛り上がりました。このような場はとても大切ですが、昔に比べるとこのような会が減っているように思います。

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2013年

2月

02日

第29回湘南鎌倉血液患者の会 開催

この日は第29回 湘南鎌倉血液患者の会を開催しました。もう29回になりました。途中で”もうやめよう”と思っていた時にも”やってほしい”とエールを送ってくれたのも患者さんでした。始めは一人で名簿作りや案内作りをしていましたが、今は医事課の村松さんの協力があり準備もスムーズになりました。振り返ってみると第1回は今から12年前、2001年でした。旧病院の狭い会議室で30名にも満たない中で始めました。今は参加予定者が170名(実際にはもう少し少なくなりました)を超えるような状況であり、すべての患者さんを招待出来ないので造血器腫瘍のかたに限って招待しています。色々な血液疾患を勉強してもらったり、患者さんの生の声を聴いてもらうことが医療者があれこれ言うより力になるということで患者さんの発表は初回からずっと続けています。次回は第30回。少し記念になるような会にすべく、また続けていきたいと思います。

2013年

2月

01日

新しく玉井先生が就職です。

はやくも2013年のカレンダーが一枚めくられました。早い早い。ますます1か月が早くなってきました。
さて今月からいよいよ玉井先生が就職され、血液内科もようやく常勤2名での体制が整いました。患者さんからは何度も投書をもらいました。”先生は増やせないのか”と。努力はしてきましたがこれまでは難しかったのです。しかし一人入ることで磁石に砂鉄が吸いつくように、これからは人が集まりやすくなるのではないかと思っています。また一人では出来なかったこと、とても手を出せなかったこと、より深く学ぶための時間も出来そうです。医師もスタッフも楽しく自信をもって働き、ひいてはそれが患者さんにプラスになっていけるよう、まとめていきたいと思っています。

2013年

1月

27日

恩師からのメール 今日は上の先生から元気もらいました。

恩師に当科に新しく常勤医師が加わることを報告しました。長年当院にて指導して下さっていた昭和大学の森教授です。臨床の一線でずっと走ってきたその先生が、まだ知らないことがたくさんあり日々進化していると書いていらっしゃいました。すごいな、負けてはいられないなと思います。
若い頃は”早く部下が出来たら週末も休めて病棟業務からも離れられて楽になれるだろう・・・”と思っていましたが、上になればなるだけ楽にならないのが分かってきました。まぁそういう部下を作り上げてこなかったからと批判される方もあることでしょう・・・・・。

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2013年

1月

26日

女性の先生との会合

このたび関東近郊の女性医師が集まって慢性骨髄性白血病について治療などを語る会があり、参加させていただきました。「女医」というのはどうも響きが悪いのと女子会みたいであまり好きではないのですが、今日の会はとてもとても有意義でした。当院ではまわりにモデルとなる女性医師がいない中で働いてきました。今でこそ女性医師はそれなりに仕事をさせてもらえていますが、以前はさぞかし大変であったことでしょう。東京女子医科大学の泉二(モトジ)先生、獨協医科大学の三谷先生が本日はいらっしゃり、女性医師としてどのように今後歩んでいくべきか経験も踏まえて教えていただき勇気づけられました。

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2013年

1月

23日

仕事から幸福を

元アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンからの名言です。
<幸せを与えてくれるのは富でも豪華さでもなく、穏やかさと仕事である。幸福は、財産や名声の中でなく、静寂と生業の中にある。>
休みは必要。お金も必要。でも自分が幸福だーと感じるのは休んでいる時か、と言うとそうでもない。仕事が幸せだったというのは失って初めて気付くのかもしれません。
がんばって仕事をしている方に贈る言葉です。

 

2013年

1月

20日

<採用基準>という本は実はリーダーシップ論の本でした。

ビジネス書で話題の<採用基準>という本を手にとりました。「グローバルな人材」とよく言われますが、グローバル企業であるマッキンゼーがどんな人を採用するのか知りたかったからです。しかし書かれていた内容はリーダーシップについてでした。
著者はマッキンゼーでコンサルタントとして働いたあと、同社の採用と教育に長年携わってきた方です。本の中で述べられていたのは日本にはリーダーシップの重要性の認識が少ないこと、リーダーシップの教育システムが出来ていないことでした。グローバルな人材として求められる要素にはリーダーシップが大きく、そのリーダーシップのポイントとして4つを挙げています。目標を掲げ、先頭を走り、決断をし、それを下へ伝えることであると言います。これまでの日本で求められていたような調整役的リーダーではないのです。そしてこのようなリーダーシップは<学べる技術>であり、将来自分に役立つと。企業と自分の目標は長年同じであることはなく、組織が大きくなれば一致が難しくなる。そういう時にリーダーシップがあれば自分の力で状況を変えていけるようになると述べています。また今後自治体ではこのようなリーダーシップが求められ、ますます重要になるといいます。
 医師はそういう教育を受けることはなく、年数が経てば自然とリーダーを務めなくてはならない職業です。急激に進歩している当院で今後求められるリーダー像とは、グローバルなリーダー像と同じ要素なのだと思います。調整し仲良く働くだけではなく目標を立て、それを実現し結果を出すことが求められているのだと思います。

 

2013年

1月

17日

前立腺がん看護外来 北里大学にて

ある記事をたまたま目にしました。
悪性疾患の治療には様々なデータが出ていて、今はその治療効果をかなり詳しく説明することもありますが、説明を長時間かけて行うのは難しく20-30分で医師サイドが説明しおおまかに理解していただき、あとは家族に決断してもらうこともしばしばあります(当然主治医側も治療がどれがいいかは話をしますが)。
こちらも平易な言葉でしゃべるよう努力しますが、あとで聞くとだいたい50%程度しか理解出来ていなかったといいます。また患者さんの知りたいレベルや基礎知識レベルも様々であり、そのニーズと情報提供内容が合致しないこともあります。
 それらの問題点を解決し、治療の選択をすることから決断までのサポートをするのが専門看護師による”がん看護外来”です。北里大学病院では治療のオプション豊富な前立腺がんに対してがん専門看護師の外来枠を別に設け、患者さんが求めている情報の深さに合わせた情報提供をし、また患者さんに対する家族の思いも共有する場としているようです。
 当院でもオンコロジーセンターの看護師、薬剤師がその役割を担っていますが、完全に外来枠として制度化はされていません。今後そのような取り組みを血液の治療分野でも行っていくことができるかどうか、模索していきたいと思います。

2013年

1月

15日

不幸な本が売れる??

非常に生き生きと自分の人生を選択して病気と共に生きておられる方がいたので、体験記を本にしてみてはどうですか?皆がそれを励みにがんばるかもしれないですからと薦めてみたのですが、その方が出版社の方に聞いてみると、人がハッピーになる本は売れないのだとか。人が不幸になる本のほうが売れるそうです。ちょっぴり寂しい話でしたが、確かにそうなのかもしれません。人間はどこかで自分だけではないと安心するところがあるのだと思います。患者の会も同じ意味合いの部分もあると思います。自分より不幸な人を見て「こんな人もいるんだからがんばらなきゃ」と思うところがありますよね。これは人間の心の防衛反応の一つなのだと思います。それだけ辛く思っている人が多い世の中だということでしょうか。

2013年

1月

14日

今年の徳州新聞第一号での徳田先生の言葉

今年の徳州新聞第一号1月1日(通算859号)の徳田先生の直言はまた身をもって語る言葉でした。
人生は苦しいことが多いほど豊かになると悟った・・・・ALSになってもまだ様々な決断、指示をされていることからきている深い言葉だと思いました。その姿を見て人々は感動するのですね。
またもう一文。生きていること、人のために働けることに感謝してほしい・・・。仕事の報酬は仕事(すごい言葉!!!)。やりがいと人の役に立つことを喜びとしてほしい。
肝に銘じて今年も働かねば・・・。しかし最近の病院の混雑状況からその気が折れかかることもしばしばあります。 

2013年

1月

14日

17年ぶりの大雪となりました。

こんな大雪となったのは17年振りだと言っていました。
鎌倉でも水気の多い湿った雪が午前9時過ぎから降り始めました。 
病棟から見る世界は真っ白。2時間もいるとあたりの屋根には雪がしっかり積もってきました。
非常に積もるのが早かったです。
今日は祝日でしたので、昼ごろに帰途につきましたが・・・ 

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2013年

1月

13日

また一人 病院を支えてくれた看護師さんが退職

また一人当院を開院初期から支えてくれていた看護師さんが退職されます。
定年退職後も非常勤にて病院を支えてくれました。
本当に元気で肌つやもよく、てきぱき仕事。文句を言わずに仕事。朝は5時起床、7時には来院して現在は忙しい形成外科外来で働かれていました。色々思い出を語ってくださいました。
Q:嫌だった仕事は?? 
A:嫌だって何だってやってみる。でも出来ないことは出来ないと言った。非常勤とはいえ、色々なことをやらせてくれる病院。勉強だって非常勤だから、といって差別されることなくさせてくれる組織。良いところあるからここまでやってこれたんだよねー。
Q:誰が思い出に残る?
A:三島師長さん。よく話を聴いてくれた。上に立つ者は話を少しでもいいから聴いてあげること。大切だよ。
ゆっくりされて、でもまた週1回でおボランテイアでもいいから来ていただきたいものです。

2013年

1月

12日

鶴岡八幡宮にお参り

鎌倉の鶴岡八幡宮にお参りに行きました。お正月は混んでいてなかなかお参りできないと思い、少し開けて行ってみたのですが、今日も混んでいました。小町通りも人がたくさん歩いていて、お正月ってこんなにぎやかなのね、と思いました。さて今年はどんなお願いをするか・・・。
年をとるにつれて元気に当たり前のように仕事ができ、生活が出来ることのありがたさを感じるようになりました。今年のお願いは・・・健康で仕事が出来るように、そのためには家族皆も健康でなくてはならないからそれもお願いしてきました。
また今年は鎌倉が世界遺産をねらう年であります。私の第2の故郷となった鎌倉。大切に守っていきたいと思います。

2013年

1月

06日

椿と山茶花の違いって知っていますか。

この寒い季節、花が少ないですが庭々にはこのピンクの花がたくさん咲いていて、1か月以上我々を楽しませてくれていました。気付いていましたか?さてこの花、椿と思っていたら実は・・・なんと「そりゃ山茶花だよ」と言われびっくり。どう違うのか調べてみると、咲く時期が山茶花のほうが10月からと早く、散るときは山茶花は花びらが一枚一枚ピラピラと散るが、椿は花ごとボトンッと落ちる。寒椿というのは山茶花と椿の交雑種だそうで、咲く時期が違うだけで(寒椿はややおくれ12月頃から)ほとんど区別はつきにくいとのこと。なーんだ、ひょっとしてそこかしこに植わっているこの花、寒椿かもしれないってことか。山茶花は花びらと雄しべは離れているが、椿は基部でくっついているという見極めかたもあるようです。鮮やかなピンクの花、見つけたら観察してみて下さい。

2013年

1月

02日

あけましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
今年は新しい先生もいらっしゃり、当科としても成長できる年になりそうです。気持ちを新たにがんばります。
今年の目標は 成長 と セルフケア

”成長”は科としての成長。カリスマでない限りチームの成長には自分だけでは限界があります。新しい人が入ることでさらに人が集まるという+(プラス)のサイクルにしていきたいと思います。
セルフケアは自分のことも、また病棟ナースたちも含めて皆のこと。うちの病院はたしかに忙しい。でもやりがいがあるから残っている人も多い。重症者の多い病棟でやる気を維持させていけるよう、どのようにセルフケアするか皆で考えていきたいと思います。