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ポテリジオ 講演会にいってきました。

ポテリジオ講演会会場
ポテリジオ講演会会場

ATL(成人T細胞白血病リンパ腫)に対しての治療薬CCR4モノクローナル抗体の発売記念講演会が東京で開催されいってきました。この薬剤は協和発酵から発売された日本で開発された薬剤です。

ATLの多い九州や関西方面から先生が多数参加されていたように思います。
400人規模の大きな会でした。 

ATLはHTLV-1というウイルスが関係しておきるリンパ腫の一種ですが、非常に予後が悪く一般のCHOP療法ではほとんど治すことができません。ATLという疾患は日本に多い疾患であることから日本の官、民、大学が協力して一体となり、苦労を重ねられて開発、発売にこぎつけたのが、本日の講演の中からとてもよくわかりました。発表をきいていると、開発者、治験に参加された先生たちの何としても成功させて世にだしたいとの思いが伝わってきました。臨床側もあわててATL患者にでも使用することなく、徐々に慎重に症例を重ねていって育薬していきましょうという話でした。

CCR4はATL細胞の90%近くに発現されていて、抗体の糖鎖を減少させてADCC(抗体依存性細胞障害)を強めたものだそうです。単剤での奏効率は50%、血液中のATL細胞は1回の抗体投与で激減。紅斑のような皮膚症状も効果がみられるますが、リンパ腫型の場合はやや効果がおとるそうです。また皮膚障害がしばしば問題となり再発再燃を繰り返すようなのでそれには今後経験を重ねながら対処が必要でしょう。効果がでやすいほど皮疹がでやすいというのは大腸がんの治療薬できいた話と似ています。

当院には年に数件ATLのかたがきますが、多くは高Ca血症を伴い状態が悪いかたが多いです。いつも治療を行ってもなかなか奏功しませんでしたが、ぜひそのようなかたの治療に加えていく選択肢していきたいと思います。

 ATLの発症平均年齢はだんだん高齢になっており67歳であるとのこと。リンパ腫型に効果的にきかせるにはCHOP療法とポテリジオを併用するなどのメニューがよいのではないかと感じました。