前回「人と共に考えること」の意義について、私の感じている「新しい力の意義」を綴りました。
今回は、「人」に着目して、前回は綴れなかった「共に考えてくれる多くの人」について綴れればと思います。
固く言うと「様々な専門職について」です。
医師・看護師さん・薬剤師さんなど、病院において主となる専門職の方々のことは多くの人がご存知のことと思います。
病院にはその他にも、検査技師さん・栄養士さん・理学療法士さん・作業療法士さん・呼吸療法士さん・医療福祉士さんなど、実際に患者さんと関わり、ケアを行なっていく専門職の方々がいます。これらの方々についても、ご存知の方が多いかもしれません。患者さんへの「全人的なケア」を考えるとき、これらの方々に智恵をお借りしながら、できるだけ統一された関わりを行なっていくことを意識し、実践していくことがとても重要になると考えます。
一方で、表向きにはあまり目立たない専門職の方々もいます。
それは、医療安全管理者さん・診療情報管理士さん・医事課クラークさん・医事課入退院受付係りさんなどなど、挙げればきりがありません。これらの方々は、実際に患者さんとの接点としては少ない面がありますが、実践を行なっていく専門職の方々がより良い実践を患者さんに行える根幹を支えてくれている方々です。
例えば、「診察や入退院の手続きまでのスムーズな流れを作ること」(医事課クラークさん・入退院受付係りさん)や「診療記録を保護し、得られる情報(データなど)から、「今やこれから」必要な医療を見出すこと」(診療情報管理士さん)は、専門性のなせる業と感じます。
また、こういったブログを運営する影には情報システム室や広報などの専門性をもった方々がいます。その専門性が、「ブログ」という形で「周囲との結びつき」を作ってくれています。
直接的・間接的はありますが、これらの方々の視点のそれぞれが「全人的なケア」につながっているのだと感じます。そして、それぞれの専門職の距離が近いことは、当院の素敵な部分だと感じます。
いくつかの枝葉がそれぞれに自立し、また重なり合いながら、ゆったりと立っています。
「高台から見る一本の木」と「虫眼鏡で見る一本の木」では、大分趣が違うようです。
俯瞰的見ること・細かく見ていくこと、それぞれに大事にしたいと感じます。