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急性型またはリンパ腫型ATLのためのPrognostic Index(ATL-PI)

雑誌名

JOURNAL OF CLINICAL ONCOLOGY 2012,30   1635-40

背景

急性型とリンパ腫型ATLの予後は不良であるが、生存に関する成績にはばらつきがある。本研究の目的は急性型とリンパ腫型ATLの予後指標(ATL-PI)を開発することである。

対象と方法

2000年1月~2009年5月までにShimoyama's classificationによる急性型またはリンパ腫型ATLと診断された807人の患者について、レトロスペクティブに解析を行った。まずtrainingサンプル(n=404)とvalidationサンプル(n=403)とにランダムに振り分け、multivariable fractional polynomial(MFP)モデルを用いてATL-PIを開発した

結果

ATLと診断された1270人のうち、allogeneic HCTを施行された227人や基準に合致しなかった236人を
除いた807人が解析対象となった。死亡は641人79%(死因の81.3%は疾患の進行)、OS中央値(MST)は7.7ヶ月であった。
trainingサンプルの解析よりAnn Arbor病期、ECOGPS、年齢、血清アルブミン値、sil-2R値の5因子が独立した予後因子として同定された。これらの予後因子を用いてvalidationサンプルで検証したところ、高リスク、中間リスク、低リスク群別のMST(Median overall survival time結果)は3.6,7.3,16.2か月
(p<.001; X2=89.7, 2df、log-rank test)であった。
更に年齢70歳、血清alubumin3.5g/dl,sil-2R20,000U/mlで2分して解析する簡易化ATL-PIにても優位に予後を層別することができた。(P〈.001;X2=74.2,2df;log-rank test)

一言

現在までにDLBCLのIPI(international Prognostic Index)、follicular lymphomaのIPI、advanced
Hodgikin’s lymphomaのPI、T-cell lymphomaのPIの報告はあるが、今回初めて急性型とリンパ腫型ATL
のPIが提唱されたことが注目される。