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困ったとき・・・頼ることと自律

 7月に入りました。これから日に日に暑くなってきますので、体の保全と気持ちの保全に努めながら
楽しい夏を迎え、過ごしていきたいものです。「自己責任」や「自律」という言葉が世間に浸透し、また
その重要性が語られるようになって久しいですが、「自律」の背景には「依存」「信頼感」があります。
つまり、適度に「自律」するには、適度に「依存」していることが大事になります。
暑い夏を楽しく過ごすには「自律」と「依存」のバランスが必要になるかもしれません。
今回は、「頼ること」と「自律すること」の関係について話せればと思います。

難しく言えば「コミュニケーション」の話です。

 皆さんは「自律」というと、どのようなイメージを持つでしょうか?社会的理解としては「自分で何でもやること」
「個人で全てを処理すること」を表すように思います。核家族化や個が重視される社会的枠組みの中で、上記
のような「自律」のあり方が、道徳的にも規則的にも「良し」とされているように思います。そして、我々もそれを
求めがちです。一方で、時に私たちは「自律」しようとするあまりに、「自分を大事にすること」を忘れてしまう例
に出会います。

例えば、「節電」。「節電」が転じて「体調を崩す」という例は昨年もみられましたし、今年も多くなるのかもしれません。
「体調を崩すこと」で「自律」の意味は失われてしまいます。それは、倒れてしまえば、一時的にでも「一定の自律」機能を失うからです。

 「自律」は時に、「自律」を失わせるようです。

 このようなときに、私たちは「自律」していない自分と出会うことが大事になります。つまり、「全てを自分で行うことが無理なこと」を理解することです。少しだけ「頼ってみること」も思い出してみるのです。
 例えば、「ご老人」「赤ん坊」がいる世帯では、「適切な温度」で過ごせばいい。その分は、「少しくらい暑くても大丈夫な年代が受け持つ」といった感じでしょうか。その先には、頼ってもらえる嬉しさもあるものです。

 「無理かもしれないこと」「辛いこと」「嬉しいこと」などを「素直に伝えること」、そして、それを受け取ること。これは「コミュニケーション」です。「自律」に身を寄せすぎると、「コミュニケーション」を取ることがなくなります。つまり、周囲を無視した形になりやすくなるかもしれません。

 これは病院の中でも感じられます。自分の力を過信し人に助けを求められなくなるときには、人との信頼関係が築けなくなることや患者さんの全体的な姿を見失ってしまうこと(伝え、受け取ることの不全)につながりやすいものです。

 こう考えていくと、「自律」とは・・・・・・「自身を律する」のではなく、「自己調律を図ること」と言えそうです。
 「自己調律」・・・「自分の今の状態」を「理解」し、「自分にできること」と「人にしてもらえるといいこと」を明確にすること。
と言えるでしょうか。それが、周囲との関わりを作るのかもしれません。

 「素直に頼ること」。難しいですが、大事にしていきたい「自己調律」です。