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後期レジデントローテーターの渡辺です。

渡辺貴之医師
渡辺貴之医師

研修医4年目の渡辺です。6月より血液内科で研修をさせていただいています。医者になって4年、血液内科での研修は自分の医師としてのあり方をあらためて考えさせられます。
そもそも僕が医師になろうと決めたきっかけは『病院で死ぬということ』という1冊の本でした。
千葉の病院に勤務する筆者の医師が、末期のがん患者さんとの関わりを描いた本です。そこには末期のがん患者さんと共に奮闘する医師の姿と、あたたかい心の支えを受けながら、自らの最後の日々に納得し、幸せな死を迎えて行く人たちの姿がありありと描かれています。この本を読んだ時・・・・・

胸の中に熱い感動が湧き上がってきて、心が震えるような感覚をおぼえました。自分もこんな心の震えるような仕事をしたい、という思いで医師になることを決めました。血液内科は湘南鎌倉の各科の中でも数少ない、終末期の患者さんを診ている科です。年間1万台を超える救急搬送、平均在院日数は9日、超急性期病院で他科の患者さんが目まぐるしく入れ替わっていく中、血液内科の患者さんは病気の性質上長い付き合いになります。時には治らない、とわかっている患者さんと最後まで付き合うことになります。治療がかなわず亡くなっていく患者さんを目の当たりにして、医療の限界を感じながらどのように最後の時間を迎えさせてあげたらいいのか日々悩み、すごしています。部長の田中先生から学ぶことは多いです。朝から元気いっぱい、笑い声の耐えない回診で患者さんからは自然と笑みがこぼれます。回診では必ず患者さんの体に触れて診察し、患者さんに安心感を与えるとともに早期に体調の変化を察知します。患者さんのわずかな表情の変化も見逃しません。不安や悩みを抱えている患者さんには、必ず回診の後でフォローをいれます。自らベッドサイドに赴くか、僕ら研修医、もしくは看護師、臨床心理士に話を聞かせに行かせます。忙しい業務の中、新しい知識の吸収や病気の治療ばかりに目がいってしまいがちですが、血液内科の研修は医師を目指した初心を思いださせてくれるような研修です。たまたまいただいた休みに懐かしい本を手に取りながら、今後の残り2ヶ月の研修に向けてまた心を奮いたたせています。