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血小板、巨核球学術講演会に行きました。

グラクソ・スミスクライン(株)の主催した血小板、巨核球学術講演会に行ってきました。使用する薬剤のことについての講演会が多い中で、基礎的なお話しも組み込まれた少し難しいお話しでした。山梨大学の井上克枝先生の話は自信にあふれていました。血小板活性化受容体CLEC-2が(腫瘍にPLTがくっつく足がかりを作り)がん細胞のポドプラニンと結合して転移を促進する話、また発生の段階でリンパ管がどのようにリンパ嚢から分離するか、それにCLEC-2が関与しているか、平滑筋上でCLEC-2リガンドと結合して血栓形成を促進していることなど話されました。聞いたこともなかった分子の話でしたが非常に明解で面白かったです。これからも研究で活躍されるでしょう。

またもう一つ別の演題としてサイトカイン、特に脳内炎症の話が慶応大学の吉村昭彦先生からありました。脳梗塞の症状が脳内炎症であるという発想がとても新鮮でした。脳梗塞ではリンパ球の浸潤がおき、IL-17が出てきて血管内皮に働きBBBを開く。T細胞が梗塞の増大に寄与するらしい。そしてT細胞を抑える免疫抑制剤 FK506を投与することで梗塞巣wpを小さくすることが出来るのだと言います。脳梗塞を起こしたはじめ1-3日目にマクロファージの浸潤がおき、T細胞は3日目をピークに入ってくるそうです。だから梗塞が単なる血流途絶により細胞死がおきるというのではなく、そこに時期により違う種類の細胞浸潤がおき、そこでの反応サイトカイン、分泌が梗塞巣に影響を与えている、というのは今まで考えなかっただけに非常に面白しろいと思いました。