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ノロウイルス感染症について

ノロウイルス感染症に注意しましょう。

2012年9月3日からノロウイルスの検出報告が続いており、10月末から増加しています。
集団発生している報告として7府県の飲食店や宴会場などにおけるノロウイルスによる食中毒や、小中学校、老人施設などにおける感染性胃腸炎の集団発生22例からもノロウイルスが検出されています。

月別事件数の年次推移

 

ノロウイルス(Norovirus)は米国のオハイオ州ノーウォーク洲という町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者の糞便からウイルスが検出され、発見された土地の名前を冠して「ノーウォークウイルス」と呼ばれていました。2002年8月、国際ウイルス学会で「ノロウイルス」と正式名称が決定され、世界で統一されて用いられるようになりました。
ウイルスの中でも小さく球形をしており、多くの遺伝子の型があること、また培養した細胞および動物実験でウイルスを増やせないことから特定することが困難です。特に食品に含まれるウイルスを検出することが難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定を難しいものとしています。
ノロウイルスは人に対して嘔吐・下痢などの急性胃腸炎症状をおこしますが、多くが数日の経過で自然回復します。
秋から春先にかけて発症者が多くなる冬型の胃腸炎や食中毒の原因ウイルスとして知られています。

感染経路

このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染です。例として・・・

  1. 感染者の糞便・吐物から人の手を介して二次感染した場合
  2. 人同士の接触する機会が多いところで飛沫感染等、直接感染する場合
  3. 食品取扱者(家庭で調理を行う者も含まれます)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
  4. 汚染された牡蠣やその他の二枚貝を生、あるいは加熱不十分な調理で食べた場合
  5. ノロウイルスに感染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

などがあります。

ノロウイルスに感染すると吐き気や嘔吐、下痢、腹痛といった症状がみられます。発熱は軽度です。
通常これらの症状が1~2日間続きます。また感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
現在このウイルスに効果がある抗ウイルス剤はありません。通常は対症療法が行われ、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。
脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。

予防策

ノロウイルス食中毒の予防策としては

  1. 加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱する。
    (正確な数値はありませんが、同じようなウイルスから推定すると中心温度85℃以上で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。)
  2. 手洗いは調理を行う前・食事の前・トイレに行った後・下痢などの患者の汚物処理やオムツ交感などを行ったあとには必ず行いましょう。腕時計や指輪などははずしましょう。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎の予防として、患者の吐物、糞便を処理するときは乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理することが大切です。ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に舞い、これが口に入って感染することもあります。処理したあとは空気の流れに注意しながら換気を行いましょう。

江里’s アドバイス

先日夕方診療をしていたら胃腸炎症状の方が多数来院されました。また、学校でも流行っている、とのことです。ノロウイルスは伝播力が強く、家庭内で広がることも多いです。
院内でも下痢の方が増えないよう、手洗いなどの感染管理に注意していこうと思います。

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