湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

Second malignancies after multiple myeloma : from 1960s to 2010s

雑誌名

Blood, volume 119, 2731-2737 : 2012

背景

3つのLenalidomideを含む維持療法のrandomized studyで血液学的malignancyがplaceboと比較して多いという報告があり、MMの2次がんについての治療関連因子(treatment of MM)の関与が注目されはじめている。
一方、MMの2次がんではAMLとMDSの発症riskがMMの病型と関連していることが報告されている。MMの2次ガンについて、この論文では treatment related factors、disease-related factors 、host genetic factors、environmental factors、behavioral factorsについて、過去の論文を調べた。

要旨

●Treatment related factors
a)Alkylating therapy
Alkylating therapyがMMの2次がんに関連するとの報告があり、melphalan、cyclophosphamide、carmustineが調べられている。
1960年代ではMMのalkylating drugsの使用、特にlow doseのmelphalan投与でAML riskが上がることを報告された。melphalanは使用期間と投与総量とが2次がんの発生riskと相関していたとの報告もあるが、すべての報告でその相関が認められているわけではない。
その後、大量melphlan使用がASCT(autologous stem cell transplantation)に使用されるようになったが、むしろ大量melphalanではなく、移植前の化学療法のほうがMDSに関与することが示された。

b)radiation
データーが十分ではなく、ここでは提示しない。

c)維持療法
最近ではいづれもlenalidomideを含むregimenで3つのレポートがあり、2次ガンとの関係で注目される。
IFM2005-02、CALGB100104ともにHigh-dose melph/ASCT に3-6ヶ月lenalidomodeを維持として10-15mg投与し、placeboで比較している。 
1.IFM 2005-02  2次がん発生  5.5%  placebo1%
2.CALGB100104 2次がん発生  6.5%  placebo 2.5%
3.MM-015 移植適応がない65歳以上でのstydy
MP(melphalan、prednisone)+lenalidomideの後に、維持療法でlenalidomide投与ととMP投与を比べ 0.7% vs 0%であり、特にAMLが多かった。
Ref. [Over all survival]
IFM 2005-02とMM-015ではprogression-free survivalは有効性が認められたが、overall survivalでは改善はなかった。
CALGB100104ではlenalidomideでoverall survivalの改善がみられ、23ヶ月の時点で90%とplaceboでは83%であった。

d)relapsed/refractory MM
lenalidomideに注目すると230名の患者で2.6%の2次ガン(診断から76ヶ月、lenalidomide使用開始から61ヶ月)が認められた。

●MM related factors
Gene expressionの違いでsubgroupが分類され、さらにMM進行や治療の過程でのepigenetic changeやmolecular pathwayの活性化などが報告されている。
Swedenからの5652名のMM患で、IgG/IgA(but notIgM)のMGUSでMDS/AMLの8倍のexcess riskが見出された。
●Host genetic fators
germline genesのpolymorphismsは個人のcancer susceptibilityに関与するとの証明がある。
Drug dispositionの違いの95%がgenetic variationsを説明でき、drug-metabolizing enzymesやDNA repair passway、drug transportersとtargetsは個人のmalignancy 感受性と関連する。
「以下詳細は文献参照。」
●Environmental factors
Ionizing radiationの暴露により、MM及びMGUSのriskが増す。またsocioeconomic statusがMMやAMLのsurvivalに影響するとの報告がある。
●Behavioral factors
一般的に指摘されているタバコ、アルコール、食事よりはむしろ肥満がMMとMGUSの発症riskと関連しているとの報告がある。

一言

最近10年間においてMMの生存率は改善がめざましいが、この生存率上昇に伴い2次がんの危険率を下げるという新たな臨床的challengeがはじまったことが、この論文で告げられている。