湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

凝固の勉強会 TTMフォーラムに参加しました。

血液の分野は、かつて免疫に関する血小板減少や溶血などの疾患が治療対象としてメインだったところから、今は造血器腫瘍といわれる白血病、リンパ腫、骨髄腫などが治療疾患の主体なのです。新薬の登場や勉強会はどうしてもそういう種類のものが多いので、それらは知識のアップデートがしやすいのですが、当院のようになんでも扱う病院ではそれ以外の血液疾患も学ばなくてはなりません。特に凝固の領域は私たちの苦手な部分です。このTTMフォーラムは三菱化学メデイエンスが協賛している数少ない凝固関連の勉強会で、年に1回開かれます。凝固の専門家にあう機会も少ないので、数年前から参加しています。今日は症例を発表しつつ講演を聴いてきました。凝固は出血の制御とともに血栓形成、血管の炎症とも深く関係しており、そのバランスは本当に微妙に体内で調節されています。特別講演では血栓性細小血管障害症の分子機構と題して、TTPの話がありました。先天性TTP(upshow-shulman syndrome)の疫学的調査結果が示され、ADAMTS13の遺伝子変異はヘテロで500人に一人、ホモでは100万に一人、いろんな部分の変異があるということ、またADMATS13は抗血栓蛋白であり、脳梗塞のときにADAMTS13を入れておくと好中球の浸潤がなくなり梗塞巣の増大が減らせるかもしれないという動物実験のデータも示されていました。つまり血栓が出来るということだけが症状をきたしているのではなく、その後(虚血がおこることで)誘導されてくる白血球が実は組織には悪さをしている面もあるという、興味深いお話しでした。