湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

ブログ

メッセージ(3)~子供の権利~

 ここまで、こども達への私たちから送っているメッセージが、「守るもの」と「信頼するもの」として非常に葛藤的な要素を含んでいることを考えてきました。それは、「個」として成り立っていくプロセスを少し邪魔してしまうかもしれません。
 今回は、そのプロセスが、こども達の「その子らしく育ちたい想い」を混乱させている可能性を考えます。まとめると「子供の権利」の話になるでしょうか。

 皆さんは「子供の権利」というと、何を思い出すでしょうか?やはり一番は、「子供の権利条約」でしょうか。私も同様の発想を持ちます。

 私が「子供の権利条約」の中で取り立てて焦点を当てているのは、「子供にはその子にあった能力と感性を最大限に活かして育つ権利がある」ということを謳っている点です。これはつまり、「子供を主体とした世界」が存在していることを我々が認めることを表していると考えられます。
 社会や両親からの年齢相応の「保護」は必要としつつも、社会や親の視点のみでの統制は、子供の成長には一致しないということを我々はわかっているようです。
 
 それは、決して知的な問題を持つ子供が、無理に通常級の通うことを表すものではありません。社会的、倫理的且つ科学的な視点から、個々の子供たちがそれそれに持ったニーズで最大限に育っていくことを表しているものです。

 つまり、「個」のあり方を尊重していくことが、子供の成長を守ることといえるかもしれません。

 一方で我々は、「秘密はゆるさない」というメッセージをこども達に送っています。この矛盾が、こども達だけでなく、我々をも混乱させているかもしれません。何が子供を守り、何が子供の成長につながるのか、その「分化」が難しくなっているのかもしれません。

 少なくとも、「物事」が、「大人の世界の話」なのか、「子供の世界の話」なのか、その両者で異なるのか、「現実の話」ではどうなのか、これらの視点をもって考えていくことで、バランスがとれるのかもしれません。

 ここまでみてくると「権利を守る」ことは「それぞれの立場に立って考えること」であることがみえてきます。

 これは、「考えること」=「成長することと思いやり」につながってきます。
このことこそ、我々の一番送りたい「メッセージ」のよう感じます。
                               ・・・・・・・・つづく