湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

ブログ

現代のベートーベン 佐村河内 守 

3/31 佐村河内守(さむらごうち まもる)を特集したNHKスペシャル「魂の旋律 ~音を失った作曲家」が放送された。番組では交響曲第1番の成功、聴力を失った苦悩、その生活と作品作り、東日本大震災の被災者(少女)との交流と被災者へ向けたピアノ曲「レクイエム」作曲に至る経緯などが紹介された。
4歳より母親からピアノの厳しい教育を受けた彼は10歳で作曲家志望。17歳で交響曲を作り始めたが同じ頃より偏頭痛や聴覚障害を負うようになり、35歳で完全に全聾となる。現在も頭痛、強い耳鳴りに悩まされ、たくさんの薬物の服用をしながら、命を削るようにして作曲している姿が紹介された。その姿はとても痛々しかった。耳は聞こえなくても頭の中で音楽をグラフィックのように組み合わせて作品が作られていく。まさに現代のベートーベンである。

彼が番組の中で語っていた言葉<闇が深ければ深いほど小さな光が明るく見える。絶望の中から困難な中からでも出来ることがある・・・・・>心に響く重たい言葉だ。

ちょうど私の患者さんで、病気の経過の中で眼が見えなくなった患者さんがいる。とても辛いと思う。それまで見えていたものが突然見えなくなったのだから。その喪失感は眼が見えている者がいくら慰めても慰めきれない。いつもお話しを聴くだけなのだが、少しだけこの佐村河内さんのお話しをさせていただいた。がんばれとは言えないが、見えないからこそもっと感じられるものを大切にしていただきたいと思う。