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ローマで開催されたAPLシンポジウムに参加しました。

4年に1回開催されるAPL(急性前骨髄球性白血病)シンポジウムがローマで行われ、ポスター発表も兼ねて参加してきました。

イタリアは血液の分野では臨床試験も積極的に行われている国であり、熱心な血液臨床医、研究医が大勢います。このシンポジウムは決して大学会ではありませんが、インドや中国などのアジアからの参加者もいて、新興国における治療の問題も発表がありました。
APLは今から20年ほど前にレチノイン酸による治療が効果を上げることが知られ、私が学生の時には出血傾向が強く死亡率の最も高い白血病だったのが、最も治療成績がよい白血病になりました。しかし、最近成績は上がったというものの、早期死亡は決して減っていないことが疫学調査などからわかってきて、その早期死亡をどうするのかということが話題になっていました。また実はその早期死亡に関係するとされる出血傾向(脳出血、肺出血が多い)ですが、と同時に血栓症もほかの白血病に比べて多いことが解ってきており、これら両者で死亡率が高いのです。

またインドなどでは積極的に亜ヒ酸をAPLに使用するとのこと。日本では難治性のAPLに対して使用されますが、海外では抗がん剤などよりも低リスクの人にはATRAと亜ヒ酸を併用して抗がん剤なしで治療したりしているところもあるとのこと。今後日本も治療が変わってくるかもしれません。