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ブログ

NHKスペシャル うつ病

2013.10.20 放送のNHKスペシャル 病の起源 第3集 うつ病 ~防衛本能がもたらす宿命~をNHKオンデマンドで観たのですが、とてもおもいしろい番組でした。そもそもうつ病は進化とともに人間に備わってきた防衛反応の1つであるというのです。不安、恐怖は扁桃体という脳の古い部分の活動を高め、これがストレスホルモンを高め、脳神経細胞のダメージをきたし脳が萎縮、意欲低下、行動の低下をきたすのだそうです。天敵との遭遇、孤独における不安や恐怖、言葉が扁桃体を刺激するのだといいます。<続く>

これらを考えてみれば孤独や不安は現代の老人そのものだろうし、病気にかかった時もそう。癌などの痛みもそうですね。これらの不安、恐れがうつ病を引き起こす一つのきっかけになることは、普段高齢者や癌にかかった人々を診ている臨床医はうなづけます。だからこそ心のケアって恐怖を植えつけないためにも最初から大切なのだと思います。幼児虐待で育った子供も常に恐怖から自己防衛しようとしているため、成長過程で様々な考えや行動に影響がでるはずです。
 遠い昔の狩猟生活をまだ続けているアフリカの部族がいますが、そこでの研究ではうつ病指数は著しく低く、うつ病そのものはないそうです。平等な社会がそこにあるからだと研究者は述べています。どんなに空腹でも獲物は平等に分け与え、公平な行動をする彼ら。互いを助け合い、敬い、過剰な物欲をもたない。彼らに将来の希望は?との質問がされると、部族の一人の男性は”朝起きたら幸せだ、明日の幸せは明日にならなくては分からない。”と答えました。また、眠れますかとの質問には”寝たらすぐ眠れる。眠れないことはなし”と答え、”あなたは必要とされていますか?”という質問に対して、ある老女は”私は家族にとって価値ある人間です”と答えていました。平等な暮らし。かつての日本にも貧しかったけれども互いに隣近所が助けあう、そんな社会があったものです。今おきている格差社会はとどまるところを知らない。グローバルに格差社会が生じている。人間のうつ病はますます先進国ではすすみ、また後進国でも問題になる疾患となってくるだろう、と考えさせられた番組でした。