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約束(2) ~約束の持つ意味~

 前回、プロローグとして「約束」について簡単に触れました。それは、「約束」が、私たちの社会や関係性を考え、また理解していく中で非常に大事な「繋がり」を形作っていることを示唆するものでした。
 これから「約束」(治療構造と治療同盟)についていくつか考えていければと思いますが、今回は、「約束」の持つ「意味」について考えていきたいと思います。

 一口に「約束」と言っても、いろんな形式、時間軸での「約束」が私たちの世界には存在しています。それは、「口約束」・「書面での約束」・「暗黙の了解」・「将来の約束」「過去の約束」など様々です。「約束」における構造については、また次回以降に考えていきますが、ここではそのいくつかの種類の「約束」をする時、我々はどんな理解や情感を背景に持つのかということを考えていきたいと思います。      我々が「約束」をするとき、どんな対象と「約束」は行われるでしょう?「友達」「家族」「恋人」「職場の同僚」「取引先の相手」「お客」「店員」などなど様々ではありますが、これらの中には共通点も存在します。それは、我々が「関係性」を持っているということです。それは、いくつかの物事を介した「関係性」場合もあり、また情感を介した「関係性」の場合もあります。                                                         この「関係性」の基に成り立つのが「約束」であり、また「約束」によって「関係性」が安定することや深まることにつながっていきます。                                                                        それは「約束」が、「信頼」の上に成り立つものであるからです。ある関係の中で「約束」がされる場合、その達成のためにお互いが尽力することを暗に了解することになり、自ずと「信頼」が生じていきます。それは、「約束」をする両者が、能動的に「約束」行うからです。                                                            ですので、この「約束」の力はとても強力ですし、混沌した我々の世界を整理してくれる側面を持っているといえます。一方で、それが守られなかった場合には、「信頼」は崩れ落ち「関係性」を継続することが難しくなるともいえます。つまり、「約束」を変更する場合には、慎重な手続きと妥当な理由やお互いの了解が重要になるといえます。                                                       このように考えていくと、「約束」は私たちを「繋げる」と同時に「引き裂く」二つに側面も持っていることがみえてきます。もちろん「繋げる」ための「約束」ですので、現実的に可能なお互いの了解の中での「約束」を通じてやり取りをしていくことが、関係性を育んでいくことを助けてくれるといえるかもしれません。                                                              では、この「約束の意味」は、治療上はどのように存在しているのでしょうか。次回は、その構造を考えてきたいと思います。                                        ・・・・・・つづく