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日本骨髄腫学会 in 掛川

日本骨髄腫学会が5/17、18と掛川市で開催され、初めて参加しました。多発性骨髄腫は新規薬剤としてのボルテゾミブ(ベルケイド)、レナリドミド(レブラミド)、サリドマイド(サレド)が投与されるようになってから治療成績も生存率も大幅に改善されていて、今後も新規治療薬の発売が予想される血液疾患です。専門家が集まり議論が活発でした。
まず骨髄腫は1つのクローンが悪さをしているのではなく多数のクローンがあり、それが治療とともに数を増やして変化していくことが最近の研究でわかってきていること。よって多剤を時期をかえて併用したり、また2つの治療メニューを交互で行うといったことが注目されています。骨髄腫の形質細胞というのは非常に蛋白を産生する能力がある細胞で、細胞質の小胞体という部分が非常に発達しています。そこに蛋白が増加して小胞体ストレスがかかっているなど、自分の勉強不足もあり知らなかった基礎的な内容も聞けて勉強になった会でした。ALアミロイドーシスの治療についてのレビューも勉強になり、明日からの治療に参考になりそうです。ALアミロイドーシスでは合併症がきつくなければBD療法を行い、その後自家末梢血幹細胞移植を行うことが推奨されますが、ベルケイドでは心不全が急に悪化する例もあり注意が必要なこと、その代わりの治療選択しとして移植がなければメルファラン+デキサメサゾンも成績が良いそうです。
掛川市は静岡県西部にあり、お茶の産地です。小さい学会は地方の都市でも開催することができて、大きな学会とは違うところに行ける楽しみがあるので良いですね。私の発表はレナリドミドを使用した当院の患者さんをまとめたものでしたが、専門の先生方には物足りなかったようでした。

さて、また明日から診療に励みます。また上に立つ者として、新しい知識を吸収する努力をもっとしなくては!と思った学会でありました。