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真菌感染のマスタープログラムに参加しました。

ファイザー(株)が4年前から取り組んでいるという感染症のマスタープログラムに初めて参加しました。血液内科でも経験がある先生たちが集まり、講義だけでなくグループワークで症例の意見交換するというもので、私よりも若い先生が多く参加されていたように思います。グループワークはなかなか楽しいものでしたし、ついでに普段の困っていることなども聞いてみることが出来て、新しい試みでした。最近、企業主催の勉強会はただ講義をきくというものから英語で討議したり今回のようにグループワークを取り入れるものまで、工夫がされてきています。

 今回とても参考になったのは<真菌症における特徴的な胸部画像の読み方>です。大分大学の門田教授が感染症学会の準備で大忙しの中会場に来られ、解りやすいレビューをしてくださいました。肺アスペルギルス症は経気道的に広がるため小葉中心性結節をきたすことが多いが、カンジダ症による肺病変では血行性であるため両肺に多発性の病変をきたし、ランダムな分布の結節をきたす。また空洞の形成が他の真菌と比較して低いということでした。胸膜直下、葉間、小用中心部、気管支壁肥厚など多彩なパターンが血行性の特徴だそうです。肺アスペルギルス症は以前と比べて予防投与や早い段階での薬剤開始のタイミングから、血管侵襲を伴うような病変に進展しないことも多くなっているようで、予後も良くなっているそうです。グループ内の討論でも早い時期にCTで調べる施設が多く、なかには副鼻腔からCTで評価して副鼻腔炎がある場合はムーコル症も含めた検討をするとのこと。勉強になった会でした。