湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

ブログ

アグリリンの勉強会 in TOKYO

今、血液の領域では骨髄増殖性疾患が注目されています。主な骨髄増殖性疾患として骨髄線維症(MF)、真性多血症(PV)、特発性血小板増多症(ET)がありますが、それらに関係するJAK2という遺伝子の変異が疾患に関係していて、このJAK2が恒常的に活性化されることで造血が過剰におきることがメカニズムとして考えられています。しかし、発症にはそれだけではないとも言われています。そしてこのJAK2を阻害する薬剤(商品名 ジャカビ)が発売されたばかりですが、今度はアグリリンという薬剤が特発性血小板増多症(ET)に対して発売され、講演会が開かれたので行ってきました。これは巨核球に働きかけて血小板産生を抑制します。ETでは血栓症のリスクが高い人(60歳以上、血小板が150万/μL以上、血栓症の既往がある人)はアスピリンとともにハイドレアをいう薬剤を使用して血栓症がおきないように血小板数をコントロールしますが、若い人に使用すると2次発がんのリスクがあるためハイドレアの使用を控えます。しかし若い人の中にも使用したいという症例には、このアグリリンの使用価値がありそうです。アメリカではすでに1997年から、欧州でも2004年から使用されている薬剤ですが日本では承認が遅れていました。ハイドレアのような2次発がんはなく、最近の臨床試験ではハイドレアと効果同等とされています。ETの管理するうえで選択肢が増えたといえます。