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血液型の話③占いのトリック

ちなみに、占いや血液型、動物占いが「あたる」というトリックは確証バイアスだと言われています。
確証バイアスとはつまり、人は一度何かを信じ始めると、それを確証する情報ばかりに注意が行き、反証となる情報を軽視する傾向にあるということです。
具体的に言うと、あたった項目だけを取り出して、記憶が強化され、外れた項目は記憶に残らないので、結果としてあたったような錯覚を起こします。


また、バーナム効果という現象も知られています。
「明るく振舞っていても、実はさびしがり」「めんどくさいことは嫌いだけど、好きなことに関してはこだわる」「努力家だけれど、たまにくよくよ落ち込むことがある」など誰にでもあてはまることを、さも自分だけのこととして捉えてしまう心理現象です。
どんな人だって神経がこまやかだったり、マイペースだったり、おおらかで明るかったり、変人な部分は少しずつ有しているはずなのですが、「A型は・・」と分類されると特別に感じてしまいます。

私たちの思い込みや偏見は、往々にして、私達自身を欺きます。
しかし、医学に関しては、それは許されません。Aという薬が確かに効いたか、効かないか、ただそれだけを調べるために、無数の偏見と仮説の縄目を一つ一つ裁ち切っていかなければなりません。
自分たちの経験すら、時に突き放して見る必要があります。そのために、臨床試験や統計処理、EBMというものが存在します。

酒場で血液型の話で盛り上がっている時に、「血液型なんて科学的でない」と真顔で論破すると当然煙たがられるため、黙って隅っこの方で飲んでいるのですが、年々乏しくなっている医療資源を有効に活用し、目の前の患者さんに対して最も妥当性がある治療を探すために、血液科医は常に懐疑的でありたい、と自戒しています。