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再生医療産業化展での再生医療セミナーをきいて

大阪で再生医療産業化展が開催されました。重症心不全に対しての心筋再生を手がける大阪大学大学院の澤芳樹先生の講演や、関節の軟骨再生医療を手がける東海大学医学部の佐藤正人先生の講演があり、ぜひ聞いてみたいと思い日帰りで出掛けました。
澤先生の講演から。重症心不全に対して自己筋芽細胞から作られた細胞シートを手術で心臓に貼り付け、臨床試験も実施している。さらには小児重症心不全に対しても研究が進められているそうです。ただし心筋細胞がすでに回復できないところまで変性しているとそれでは上手くいかず、そのような人には心筋細胞の補充が必要で、iPSを用いた心筋細胞シートの研究が進められているとのこと。これらの細胞は2か月で成熟型となるそうです。
また、佐藤先生の講演では関節軟骨の再生に関する研究もここまで実用化されているのか、と驚きました。変形性関節症は今後の高齢化社会でQOLに影響を与える大きな問題ですが、膝などの過重のかかる関節の軟骨再生は非常に難しいらしく、正常な部分の滑膜と軟骨をとってきて培養し、シート状になったものを損傷した部分につけることで再生してくるそうです。取ってくる細胞のソース(源)はもっと新しいものをということで、小児の形成手術などで破棄された、多指症などの組織から細胞シートを作成することが検討されているとのこと。いずれにしても再生医療の進歩は非常に早く、講演に併設された企業ブースを見てみると、すでに産業化を見据えた企業の進出も関西、神戸中心に進んでいると感じました。これから発展する医療の分野であることに間違いありません。