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第30回名古屋international cancer treatment Synposium に参加しました。

毎年愛知県がんセンターならびに名古屋大学の先生がたを中心として、これまで30回にわたり癌の治療について最先端のことを学ぶシンポジウムが開催されています。会場は愛知県がんセンターの講堂を利用し、すべて英語で行われます。最近のテーマは分子遺伝学的なことが多く、固形がんの知識はついていけないためこれまでは参加してきませんでしたが、今年は血液の分野の遺伝子関連がテーマとあり、頑張って出掛けました。若い先生というよりは各大学の上の先生方が参加しており、なかなか重たい会でした。CBF AMLといわれるt(8;21),inv16などの急性骨髄性白血病ではKitがmutationを起こしていて、それが再発リスクなどのに関係することから通常の抗がん剤にdasatinibを組み込ませて、その後大量AraCを行ったあと維持療法として1年間ほどdasatinibを内服するのを臨床試験として行われている話。またDNMT3Aがあるなしで化学療法のメニューを変えるなど、遺伝子の異常により治療メニューを変える(つまりに治療前に検索するということだが)層別化治療が行われるようになるかもしれない。またIDH-2阻害剤の臨床試験の効果やホジキンリンパ腫におけるPD-1阻害剤治療の効果、また濾胞性リンパ腫における予後予測に遺伝子を複数組み込んだ指標が紹介されていました。2000年代前半の染色体の異常により造血器腫瘍の種類を分類し予後予測をしていたところから、今後は遺伝子レベルでの差の予後予測がもっと進み、それが予後予測モデルに取り入れられ、さらには治療選択にも影響してくる時代がくるだろうと思います。また、免疫療法がこれから造血器腫瘍の治療の中でも増えてくることが期待されると思いました。それにしても読まなくてはいけないという論文が多すぎます。