湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

死に方は生き方である

最近はどう老いるか、という内容の本が本屋に多くみられるようになった。元気な高齢者は本当に多くなっている。外来に通院する高齢患者さんも、私が医師になった頃(約20年前)より明らかに5歳は年上になってきていると感じる。そして外来で皆一様に言うのは「また○○が亡くなってしまった・・・」と友人、知人、自分より若い家族を亡くす寂しさである。私はそれらを聞きながら、老いるというのは色々失っていくこと、それを受け入れていくことなのだなーと思う。老いること、その過程そのものも人生の修行なのだなと思ってしまう。
臨床ではそれと同時にこれまで多くの死に携わってきた。私が3年以上にわたり診てきた患者さんが、いよいよという時期を迎えている。”本当に人生十分生きてきた。もう終わりにできるかと思うと幸せである”と穏やかに死を待っている。自分の人生に満足!と言って死を迎えられるその姿が素晴らしい。苦労も多くあったと最後にぽつりぽつりと話されるが、それでも満足と振り返られるその姿をみて、自分もそういう最後を迎えられるようでありたいと思う。下重暁子氏が『老いの戒め』(海竜社)という本の中で<死に方は生き方である>と書いてあったのを読み、ちょうどこの方にに通じるものを感じた。