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「異常気象」(2)~全体と部分~

 久しぶりの更新になります。新年度に入りました。そろそろお疲れの方もいることと思います。それぞれが、それぞれのペースで過ごしていけることを大事にできればと思います。今年度もよろしくお願い致します。
 さて、前回は、「異常」という現象が一定の条件に基づいて理解されていくこと、またその条件が「部分的」になっていく可能性を含んでいることについて理解してきました。今回は、それがどのような意味を持つのかについて、より具体的に考えていければと思います。

 「条件」 が「部分的」とはどういうことでしょうか。「科学」の中では、ある条件に基づいてその現象が形づけられていくことは先述したとおりです。したがって、条件の積み重ねがある物事を確定させていくことになります。つまり、ある条件では認められた現象が、ある複数の条件では認められない場合、それは特定の場面でのみ認められる現象であることが理解されます。
 
 極論ですが、1日に3回手を舐める人と全く舐めない人とを比較したとき、前者の方が多く風邪をひいた場合、手を舐めることが風邪をひきやすくさせる可能性があることになります。一方で、ここにそれを行なった人の性別や年齢、職業、生活環境など様々な要因を考慮していく必要がありますので、話はそこまで単純ではありません。また、マクロな視点では、行なった都道府県、季節なども考慮する必要があります。このように考えていくと、実験室なるものが、密閉された空間である理由もなんとなくみえてきそうです。
 さらに「3回」と「4回」で違いあるのか、そうでないのか、「2回」までは大丈夫なのか、細かく考えていくと膨大な時間を要しそうです。

 ここまでみていくと、もうお気づきの方も多いと思いますが、我々に存在するものが「一定の結論」であることが浮かび上がってきます。

 「じゃぁ、いろんなことがわからないままじゃないか」という気持ちになってきます。そこで我々は、「率」という形での「一定の理解」をすることになります。つまり、確定できないものには、割合で大まかな概観をつかんでいくことで、全てではないものの、その可能性を理解することができます。

 これらのことが、私たちの様々な分野で繰り返されて現在の生活や理解が形成されています。このように考えていくと、私たちがある物事と出会う時、それがどのような積み重ねと繰り返しから形成させれているものであるのかに目を向けていく必要がありそうです。

 それが「部分」と「全体」を相補的に行き来することにもつながっていきそうです、そしてこれらは「対人的な関わり」にも存在しているものです。

 次回は、対人関係に存在する「部分」と「全体」についてみていければと思います。その過程から、私たちの理解の本質について深めていければと考えます。