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アメリカ血液学会の出したchoozing wisely campaign

「Choosing Wisely」は適切な医療のために(無駄な医療を減らすため)対話を促すことを目的に米国内科専門医認定機構財団が2012年から行っている活動で、各学会が「Things Physicians and Patients Should Question(医師と患者が話し合うべき項目)」を公表するもの。2014年7月現在、71学会がリストを公表している。
ここでは2013-2014年にアメリカ血液学会から出された10項目を挙げてみる。

1.輸血は症状を楽にするのに必要な最低限の量の輸血をいれましょう。心疾患のない人であれば安全なレベルと
  いわれるHb7-8g/dLを基準に。(心不全症状などがある場合にはそれよりも高めの設定を考えたりしま 
  す。)
2.メジャーな血栓症のリスク因子(手術、外傷、長期臥床)があるが一過性である場合には、家族性の血栓症の
      因子は調べてなくても良い。
3.IVCfilterを急性静脈血栓症には入れない。ただし、必要な状況というのは活動性の出血があったりして抗凝固
      療法ができない人、また適切な治療をしたのに肺塞栓症をおこした人では適応がある。
4.緊急ではない状態のときにVitK拮抗の目的で血漿、プロトロンビン製剤を使用するべきではない。
  (使用するなら大量出血、脳出血、緊急手術の時など)
5.Aggressive lymphomaの人で治癒を目的とする治療が終了した人に対して、無症状であればCTスキャンの
  検査は制限してもよい。特に2年を超えてのフォローアップで無症状であれば利益は少ない。

6. メジャーな血栓症のリスクが一過性であったときにおきた初回の静脈血栓症の場合には、3か月以上の
   抗凝固療法はいらない。
7. Sickle cell disease慢性貧血や合併症のないpain crisisでは輸血はルーチンに行わない。
8. CLLの早期では症状がなければルーチンにCT検査をすることは推奨しない。
9. HIT(ヘパリン誘発血小板減少症)では検査前確率の低い人にはHIT抗体などの検査はしない。
10. ITPや出血リスク、環境などに基づいて治療は選択されるべき。小児は粘膜出血、成人では血小板の
     著明な低下でない限りは治療はしない。一般的には3万/μL以上あれば治療対象にはならない。