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新しい慢性骨髄性白血病の薬 ボシュリフ講演会 in 横浜

2014年12月に慢性骨髄性白血病(CML)の新しい薬剤「ボシュリフ」が発売されました。CMLに対してはグリベックという薬剤が発売されてからすでに10年以上が経過し、この疾患は白血病という名前がついても死なない病気になりました。最近ではこの薬剤をやめることが出来る人が一部にいるということが薬剤中止試験でわかってきている一方、やめると3-6か月以内にまたCML細胞が増加してくる人もいることがわかっています。

グリベックを使い慣れたやや古い医師はグリベックの良さを知って長期に維持することを好みますが、若い先生方はその後に出てきたCMLの薬剤ダサチニブ、ニロチニブがより早く深い寛解に達するということで好んで使います。薬剤ごとに副作用には大きな違いがあり、個人の状態とその副作用を考えて薬剤を選択するようになっています。グリベックでは顔面の浮腫や吐き気、足のつり、ニロチニブでは肝機能異常、膵機能異常、糖尿病の悪化、発疹、動脈閉塞症などがみられますし、ダサチニブでは胸水がたまり血小板低下、肺動脈圧上昇などもみられます。

ボシュリフという薬剤は第4番目のCMLの薬剤として登場。副作用で下痢が83.3%にみられるそうですが、ロペミンを併用しながら週末に開始することで十分対処可能だとのこと。ただ肝障害が20%程度にみられるようです。ダサチニブでみられる胸水や消化管出血の合併症がある人などに良いのではないか、と講演された佐賀大学の木村晋也先生は仰っていました。またグリベックやダサチニブには間質性肺炎のような陰影が出ることがあるのですが、それらの一部には肺胞蛋白症が隠れていてステロイドに反応しない陰影もあるので、そのような際には気管支鏡をしたほうがよいということも教えていただきました。
今回発売された薬剤を私の患者さんに使用する機会はなかなかないのですが、当院ですでに3例経験があるということで、玉井医師が症例のコメンテーターとしてこの日の講演会に登場しました。