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みなとみらい血液治療研究会 in 横浜

神奈川県内には血液に関連する勉強会がたくさんある。表題の研究会は大学病院主体というよりも一般病院が主体となり結成されて、現在は移植適応でない多発性骨髄腫の患者さんの活動度を評価して治療を選択するという、臨床研究をしている仲間である。
この日はその研究の進行状況などの報告とともに、亀田総合病院から末永先生をお呼びして「多発性骨髄腫の診断とモニタリング」と題して講演をお願いした。先生は長年亀田総合病院で血液内科部長として勤められていて、大学病院ではないが積極的にデータをまとめ発表されている。臨床に則した疑問を明らかにしていくというところが、とても立派だと思う。

先生は海外では骨髄腫の微量残存病変の評価などに用いられている、マルチカラーのフローサイトメトリーを普段の診療に積極的に取り入れて臨床研究をされている。それらを用いると末梢血にも形質細胞は流れていることがわかっていて、MGUS・くすぶりがた骨髄腫・症候性多発性骨髄腫と腫瘍量が多くなるにつれて量も多くなることがわかっているという。また多発性骨髄腫でよくみられる腎障害が治りそうかどうかの予測は・・という疑問に対して調査をされ、尿中のアルブミンが少ない人は腎機能が回復する傾向にありそうだ、というデータを出されていた。早期にFLC(遊離軽鎖)が下がる人も良くなりやすいそうだ。また、骨病変の評価は全身のCTを撮って評価していると言っていた。亀田総合病院も高齢者が多い地域であり、80才以上の骨髄腫の患者さんが24%を占めるというが、80歳以上では入院時の全身状態・活動性が予後に影響するが、66歳-79歳ではそれほど差が出ないともおっしゃられていた。また、ベルケイドが導入されてから(2006年以降)の奏効率に大きな違いがあることは我々臨床家も実感しているが、それを数字ではっきり出されていた。
今後我々臨床家が日々の疑問をどのように解決していくか、自ら研究していくのか。とても参考になった。