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金沢大学 中尾教を囲んで再生不良性貧血座談会

中尾先生は日本において再生不良性貧血の第一人者であり、世界的にも有名なN.S.Young氏と組んで大きな仕事をされている。つい先日、2015.7.2のNEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE(世界で最も権威がある医学雑誌)に先生を含めた日本の研究者の論文が掲載された。その中尾先生を囲んで都内で年に1回座談会が開かれる。小さなグループで直接先生に質問ができるとあって、とても有意義な会である。

再生不良性貧血と骨髄異形成症候群とは区別がつきにくいことが多々ある。その中で何となく骨髄異形成症候群になっているケースが、本来の再生不良性貧血の治療である免疫抑制療法が行われずにいることも多いという。また免疫抑制療法が行われたあとに一部にEBウイルスの再活性化がおきて、まるでリンパ腫のようになる症例があるということから、EBVのウイルス量をチェックすべきであると(保険の問題がある)。国際的には免疫抑制療法とともに血小板産制を刺激するエルトロンボバグを併用した臨床研究が進んでいるようです。また再生不良性貧血で13q-の染色体異常を持つ人は予後が良いので、染色体異常があるからといってMDSではないかと間違えないように。

さて2015.7.2の論文について毎日新聞で報道されたが、そこで再生不良性貧血の多くが数年後に血液がんとなるように報道されて、患者さんが心配されているということであった。たしかに再生不良性貧血ではそうでない人に比べて骨髄異形成症候群になったりする比率は高い。しかしその大勢がなるというわけではない。患者さんは心配されませんように。