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たった一つの言葉で人間関係を失うこともある

やってしまった・・・言ってしまった・・・という後悔にかられた経験は、誰しもが持っているであろう。そのあとの溝を埋めるのがどれだけ大変か、または修復不可能になることも有り得ると人生経験を踏んでくれば分かっているのに、言ってしまうことがある。
私も若い時から正直な面が若気の至りで出てしまい、上の先生に思ったことを直で言ってしまうことがよくあった。今思えば偉そうだった、と赤面する内容のこともある。
曽野綾子さんは最近の書籍の中で<品のある人、一人前の大人は思ったことをそのまま言うのではなく、一種の計算を入れて物事を言う>と書いている。そういう点からすると歯にものをきせぬ言い方は、実はそこには計算が足りなくて、未熟な品格ゆえの発言かもしれないということであろうか。
最近思ったことを抑えられなくて発言し、ひどく反省したことがあった。自分は忘れても相手には永遠に残ることもあり、それがこれまでの関係を失うことにまで発展することもある。我慢していたほうがどれだけ良かったかと悔いた。しかしそのような状況になって気づく自分の気持ち、相手の気持ちもある。互いに理解しようという姿勢に立てれば、より分かりあえることもある。とはいえ、我々医師は常に傷つきやすくなっている人に言葉をかける立場であるからこそ、たった一つの言葉が話し方により相手にどう影響するのか、推し量っていく技量が求められると思う。