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鉄剤の吸収と飲み方

鉄剤は鉄欠乏性貧血の人の治療薬ですが、吐き気、便秘などの消化器症状が出たりすることもあり、しっかり飲んでもらえないことが多いのです。夜1回でまとめて飲んでもらうこともありますし、1日2回とすることもあります。また月経の時だけ飲んで下さい、と伝えることもあります。種類はフェロミア1T50㎎を2-4錠、フェログラデユメット(硫酸化鉄)1T105㎎ これを1-2Tが一般的です。フェログラデユメットのほうが吐き気が少ないという患者さんもいらっしゃいます。
さて、そんな中鉄剤の飲み方に関する論文がありましたので紹介します。

 


54人の貧血でない女性に硫酸化鉄を1日1-2回内服してもらい、鉄の吸収や鉄の吸収代謝に影響を与える蛋白であるhepcidin(腸管からの鉄の吸収を抑制する)を測定した。ここで分かったことは
(1)硫酸化鉄内服後24時間でhepcidinのレベルは上がる。これにより鉄の吸収が低下する。
(2)60㎎投与したときに、鉄の吸収は2日目で36%にまで低下する。それは初日よりも多い。
(3)
hepcidinのレベルの上昇は1日2回の方が1日1回投与よりも大きい。24時間で吸収された量は1日2回に分けても3回に分けても同じ。

ということは、1日複数回で投与するのは患者さんも副作用で大変だし、hepcidinの観点からいえば1日おきに1回投与くらいのほうが、効率よく吸収されるのかもしれません。すでに患者さんは身体で分かっていてそうしている?のかもしれません。