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ワーファリンと新規抗凝固剤、脳出血はどちらが多い?

昔からあるワーファリンは、抗凝固剤として心房細動の脳梗塞予防や一般的な血栓予防に使用されてきましたが、個人によりその効果に大きなばらつきがあり、食事の影響を受けやすいなどの問題がありました。現在新規抗凝固剤が複数発売されるようになり(イグザレルト、エリキュースなど)、腎機能障害がなければ微調整があまりいらない薬剤であり、コストはかかるもののその簡便さから使用されることが多くなってきています。でも微調整しなくて良いというけれど、本当に個人差はないのか?出血のエピソードは少ないのか?ということが疑問としてあり、これまでの研究でもいくつかそれに対する答えは出ていました。

今回neurologyに発表された研究ではイグザレルト、エリキュース(第X因子阻害剤)、プラザキサ(直接トロンビン阻害剤)を飲んでいる人と、ワーファリンINR2.5で調整した人の脳出血の比率、程度を比較したもの。脳出血のサイズはワーファリンのほうが多く、またその障害の程度もワーファリンのほうが重たかったようです。ワーファリンに使い慣れていて、隠れた腎機能障害もある高齢者にコントロールなしで使うことに抵抗がありあまり使用してこなかった私ですが、もう少しワーファリン対象者に新しい抗凝固剤を考えてみてもいいのかなとも思いました。                               Neurology 2016 Jan 2686:360.