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レボレードの副作用 血栓症

<レボレード>は特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に認められた、トロンボポエチン受容体作動薬という位置付けの薬剤である。かつてはITPの治療というとステロイドか脾摘、あとはどれもなかなか効果がなくて・・・ということが多かった。
今はピロリ菌が陽性であればピロリ除菌、まだステロイド治療の位置付けも高く、さらにその後というと脾摘はリスクが高いこともありこの<レボレード>という薬剤(内服)が治療選択として上がる。
当院では重症の血小板減少にて入院される患者さんも多く、比較的早期から使用されることも多い。
さてこの薬剤、血小板産生の親である巨核球を増殖させ分化を促進するのであるが時に急激に血小板を増加させて血栓症を来たすことがある。私はレボレードを使用する場合には最初は少量から、しかも1週間毎に来院してもらって急激な上昇や強い頭痛などがみられないかを診ている。
発売後5年経過し、国内での使用成績調査がまとめられた。それによると、血栓症を発生しやすいリスクが高い人ではそうでない人と比べて8倍程度起こりやすい。リスクの高い人とは①血栓塞栓症の素因がある人、つまり抗リン脂質抗体症候群、②高齢③家族歴④血栓症の既往、といったところである。ということで、レボレードを使用する前には血小板減少の原因として抗リン脂質症候群の要素がないかどうか、これまでの既往歴にも注意して問診する必要があると思う。