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daratumumabの効果

daratumumabとはCD38に対する抗体で、すでに単剤でも治療抵抗性や再発の骨髄腫に対して29~36%の効果があることが知られていて、さらにこれまでの研究でベルケイド+デキサメサゾン(標準的な骨髄腫の治療の一つ)との併用では無病再発率61%という非常に良い成績が示されていた。
それでは再発時に用いられることの多いレブラミド+デキサメサゾンに加えてみたらどうだろうか、という研究の結果が有名な医学雑誌『The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE』に発表された。569人の患者が対象となり、daratumumabを加えた群(A)とそうでない群B(レブラミドとデキサメサゾンだけ)とで比較したところ平均13.5か月の観察で病気が進行したのはA群が18.5%に対してB群は41%、奏効率はA群92.9%、B群76.4%、完全寛解になる率もA群43.1%に対してB群19.2%と、どれを比較してもdaratumumabを加えたほうがレブラミド群よりも良かったという結果になった。好中球減少や血小板減少が副作用としてみられる。
骨髄腫の治療は次の時代に入ったといわれる。初期治療はそこそこ上手くいくようになったところで、再発や治療抵抗性の人にどのように治療を選択していくのかは、とても難しい。薬の種類がたくさん出てくる中で、臨床試験と現実の患者さんは同じようには結果が出ない。使ってみないと感覚はわからない。しかし様々な組み合わせの薬剤が出てくる中で何れの薬剤も高額であり、費用対効果も考えに入れて治療を選択していかなくてはならない。
患者さんにとっては薬剤の選択肢が増えた分、生きる可能性は広がるのであるが治療も続く。多方面のことを考慮に入れながら治療選択をしていかなくてはならない。