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がんの診断がついたときのアドバイス

私の診察室の隣では週に1回、腫瘍内科の先生(日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科教授)が外来をしている。当院の外来診察室は隣の声が時々聞こえるので、良い対応やアドバイスをしていると自分の診療の参考にさせていただいたりしている。
勝俣先生は多くの新聞や雑誌などにも出ており、評判を聞いてセカンドオピニオンにみられる患者さんも多い。いずれの患者さんにも最初からゆっくり相手の話をきく姿勢をとられ、まず話したいだけ話してもらうというスタンスである。また明確に「どんなことを聞きたいですか?」と尋ねられている。
今日の診察中にはがんと診断された患者さんにアドバイスされていた。私は聞いていてとても良いフレーズだと思い、いつか使わせていただこうと思った。
「がんになった時、それだけに縛られるようになってはいけない。普通の生活に出来るだけ戻りましょう、戻しましょう。心の中がいつでもがんばかりが占めている状況、いつもがんのことを考えているのではなく、普通の生活が出来るように普通のことにも心を配れるように努力してみましょう。」

私も実は同様のことを感じている。血液系のがんになって治療しているかた、終わったかたを診ていて思うのは、自分以外に心を配らなくてはいけない対象(子供だったり介護が必要な親だったり。あるいは仕事など)がある人のほうが、病気で悩むことが少ないのは感じる。というよりも、他にも意識をもっていけることは心のバランスをとるうえで、とても大切だと思う。病気というのも大きなストレスであり、そのストレスにより海馬(脳で記憶を司るところ)の神経突起が痩せてくるのだという。そういうストレスそのものが病気の経過をさらに悪くしたり、自律神経に影響をきたして体調不良になることもあるのである。それを言葉の術や信頼関係により軽減させることは、治療経過を良くするのに影響を及ぼすと思う。