湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

ITPに対するリツキサン使用

リツキサンはB細胞性リンパ腫に使用される代表的な抗体薬ですが、難治性ネフローゼやwegener肉芽腫にも適応があります。また日本には保険適応がありませんが、抗体によっておきる疾患、たとえばITPといわれる血小板減少症、TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)、溶血性貧血などにも用いられて有効性が知られています。
ITPに対してステロイドくらいしか薬剤がなかったころ、当院でもITPに対してどの治療も無効で治療がなく、出血症状がある人にリツキサンによる臨床試験を行ったことがありました。一部の患者さんではたった1回の投与でも(リンパ系腫瘍に対しては週に1回、4~6回使用します)効果が示された症例がありました。その後は企業が積極的な臨床試験を進めない状態の中で医師主導の臨床試験が行われ、その効果もあることが改めて示されこの度薬事・医事法制審議会より公知申請(こうちしんせい)を行っても差支えないと承認されました。公知申請とは、日本における医薬品について外国での承認や実績が十分ある場合に科学的根拠に基づいて公知であると認められ、臨床試験をすることなく承認されることです。今後運用などについて正式に企業より発表がされると思います。
ITPの患者さんの中にはステロイドが切れない方、新しい薬剤であるレボレード、ロミプレートを投与してもよくならない患者さんがいますが、それらの方にはまた選択肢が増えたということになります。