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「異常」気象~補足~ わからないということ

 更新が滞ったまま新年度に入ってしまいましたが、またできるだけ更新を重ねていければと考えますので、ご興味ある方には参照いただければと思います。
 今回は、前回までの中で補足しなければならない点がありましたので、簡単にお伝えできればと思います。
 
 それは、<「わからないこと」が決して怖がるだけの対象ではないこと> についてです。

 前回までの間で、「異常」=「わからない」といういことではなく、我々の現実では「わからないこと」が数多あり、「科学」とはそれを限定的な状況・場面設定の中での実験とデータの積み重ねから、全体的且つ普遍的な理解をしていく手段であることをお話してきました。ですので、客観的と考えられるものでも、一定の限定性を備えていること、「異常」ということも「我々の知る限りで」という前置きがつくと言えます。そこで、検証とコミュニケーションが大事になっていくこともお話しました。

 お気づきになる方もおられるかもしれませんが、このように伝えていくと「じゃぁ、ほとんどのことはわかってないことになる」「わからないことには対処できないということか」と考えることにつながっていく可能性があります。

 今回補足したい点は、そこにあります。つまり、「わからない」=「対処不可能」ではないとういう点です。この世の中で原因は分かっていないけれども対処可能なものは多く存在しています。極端にいえば、「風邪」についても、ウィルス性であっても原因となるウィルスが「何であるか」までは特定しないままに対処されている内容の一つになります。そしてご存知の方も多いとは思いますが、血液疾患は「原因」が未だ明確ではない中で長期の寛解を目指せる疾患です。

 このように、「理解」と「対処」は並行して発展していくものでもあり、我々は「完全な理解」はなくても「試行錯誤」しながら「対処」を形成していく「思考」を持ち合わせています。
 これは一方で、「わからない」は決して諦める内容ではないことも示します。
 
  これらのことからは、現時点で「わからない」ことに距離を置きつつも、現状の問題に対処していこうとする姿勢を保つことが我々のあり方を支えていくといえるかもしれません。

   このように考えていくと、「わからないこと」があることが、そのまま我々の豊かさを創っているとも考えられるでしょうか。