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ブログ

江里ブログ 2012年7月~12月の記事一覧

2017年

4月

15日

日本内科学会総会 in 東京

遅い桜もいよいよ終わり。
今年も日本内科学会学会総会・講演会が東京国際フォーラムで4月14日~16日開催された。医学生・研修医のための部門もあり、当院からも先生方が発表。血液内科からも石堂先生が症例発表した。
1日しか参加出来なかったが、内科専門医を維持するうえでも総会出席はかかせない。
また内科系の本が一堂に並ぶため、手に取って購入出来るというメリットがある。実はこれを楽しみにしている先生方も多いはず。私も毎年ここで購入する一人である。
教育講演も普段聞いていない血液内科以外の領域のアップデートも出来るので、一部は聞くようにしている。さすがに最近は朝から晩まで聞く体力はないが。
会長講演は肝臓に関するもの。C型肝炎の悪化に肥満、インスリン抵抗性が関係し早期から脂肪肝を呈すること。また今B型肝炎、C型肝炎の抗ウイルス治療が進歩し、肝硬変、肝がんの起こらない時代になってきているかと油断しがちであるが、実はB型でもC型肝炎でもない、さらにNASHといわれる非アルコール性肝硬変でもない、よく解らない肝炎、肝硬変、肝臓がんが出てきているという。その他の講演では胃がん、肺がんの治療がオーバービュー出来た。また更なる高齢社会を迎えるにあたり心筋梗塞などによる死亡率は少なくなっているが、逆にそれらの方が心不全になり、それで最期を迎えることも増えていて、心不全増加時代に突入していると。それらをどう予防していくか、基本はやはり肥満の予防、塩分制限、禁煙、脂肪制限なんだという。これらの対策をとっていくことが、この春の循環器学会でも採択されたそうである。
すべての領域の進歩は早く、いつも思うがアップデートが追い付かない。

2012年

12月

17日

今月のローテーターと

(左)水野先生 と (右)稲垣先生
(左)水野先生 と (右)稲垣先生

今月は各種行事が多く、また病院内も入院患者で混んでいます。その中で時間をみつけて、忘年会で賑わう街に出掛けました。ノミュニケーションです。普段仕事で感じていること、ストレス、病棟での仕事の問題などなど、世間話とともに話します。本当にみんな色々な経歴、育ちがあり、聞いていて楽しくなります。自分に文才があったら、いくらでも物語が書けるのに・・・と思いました。

2012年

12月

17日

HIV 院内講習会開催

JCI(国際医療評価基準)を取得してから、今後外国からの患者さんを受け入れることも増えてきます。そのような中には多剤耐性の結核菌であったり、我々の遭遇しない感染症を診る機会が増えることが想定されます。マラリアだったりHIV感染を持っている方も受けることなります。そのような時期が来ることを想定して、このたび院内で多職種を対象にしたHIV勉強会が開かれました。講師は静岡県立がんセンターの倉井華子先生。非常に分かりやすく、ポイントを絞って講義して下さいました。参加者も医者、看護師のみならず検査技師、薬剤師なども参加。院内では教育委員会が今年設立され、系統だった各種勉強会が開催されるようになってきています。

2012年

12月

15日

顔をみるとほっとする。

患者さんが今日も”顔を見るとホッとします”と言って下さいました。よく言われる言葉です。褒め言葉としていただいているように思っています(昔は美人って言われたいなーなんて思っていましたが)。太って昔より顔が丸くなったのと、笑うと目がなくなるくらい細くなるのがポイントなのでしょうか。でも笑顔にはその人が出るといいます。
以前も患者さんに”患者は安心を求めてきているんだよ”と言われました。質の高い医療、標準的な医療を提供するのは最も基本的なことですが、それだけでは患者さんを満足させてあげることは出来ません。言葉で患者さんを治療する、と鎌田實先生も本に書いていらっしゃいますが、私たちは言葉で人を傷つけることもあり、治すことも出来るのです。目と目を向けて話をし、不安を取り除き自己治癒力を引き出すことも私たち医療者の仕事です。また以前手をかざす医療が予後を変えるか、という研究に対してばかばかしいと批評していた先生がいましたが、私は逆に手の温もりがもっとも欲しかった、と臨死体験した方から聞きました。冷たい機械だけの音がするICUで医者達が予後が厳しいという話を本人のすぐ傍でしていて、自分は意識がなかったかもしれないが聞こえていたと。その時一番欲しかったのは、人肌の手のぬくもり。さすってほしかったし、聞きなれた安心できる声がほしかった、と言っていたのを思い出します。手当てっていうのは研究で予後に差が出るほどの力ではないかもしれませんが、人のヒーリング過程に大切な要素なのではないでしょうか。
 さて、この犬は散歩で会ったのですが、仔犬の時に可愛がってくれた人のいる仕事場に行ってはその人が出てくるのを待っているそうです。でもその人は転勤してしまったのだとか。それでも散歩の時には必ずそこに寄って、自動ドアの前で座って待つとのこと。とてもやさしく人懐こい犬で私も癒されました。パチリ。

2012年

12月

13日

患者さんが紹介してくれた本 不安で負けそうなあなたへ

ブログを読んでくれている患者さんもいらっしゃると思います。今日は外来化学療法に通っている患者さんのお話を。とても前向きで辛くてもいつも笑顔を絶やさない患者さんが、自分が病気になってから自分を励ますように読んでいる本を紹介して下さいました。病気に対する不安で負けそうになってるあなたへ贈ります。
内容は<愛してます。ついてる。嬉しい。楽しい。感謝しています。幸せ。ありがとう。許します。>そういう言葉を常に言っていると良い事が起きる。逆に<恐れている、ついてない。不平不満。愚痴、泣き言、悪口。文句。心配事。許せない。>そういう言葉を言ってばかりだと悪いことがやってきますよと。患者さんはその部分をいつも開いて、自分に言い聞かせていたそうです。気持ちの持ちようって大切です。悪く思っても事実、現実は変わらない。一つの物事には必ず良い面、良くない面がある。それをどう捉えるかです。
患者さんのがんばりをこの中で紹介して、また誰かのがんばりにつながる役割をこのブログが少しでも担えたらと思います。 

2012年

12月

12日

新幹線お掃除の天使たち

ある書籍紹介で紹介されていたので買って読んでみました。実はこの話、今年の日経ビジネスで紹介されていたので、内容は知っていました。
新幹線ってとてもきれいで時間にも正確、速くて本当に日本が誇れる乗り物だと思います。私も静岡での出張や、実家に帰る時も利用していて大好きです。でも心地よく乗れるには、いつもきれいにされていることも大切な要素。それを担っているのはJR東日本の子会社であるテッセイという清掃会社です。そこのスタッフは東京駅で列車が入ってくると整列して電車を出迎え、7-8分で車内を掃除。その速さ、チームプレーに外国人(たしかアーノルド・シュワルツネガーが関心していたとか)が驚き、海外メデイアで注目され日本のTVでも何度か紹介されたとのこと。社内では清掃を恥ずかしい業務だとは考えず、清掃だけではなく新幹線に心地よく乗っていただくためのサービスをする仕事であると。だから清掃だけでなく困った人がいたらそれを助けたりすることもやる。気持ち良く旅をしていただくための工夫をスタッフそれぞれが考え改善してます。現場では良いアイデアや対応、気付きを互いに褒める制度があります。自分達でサービスの創意工夫をして現場につなげています。そこにはスタッフの誇りとプライドがある、と締めくくられていました。私たちもサービス業。現場力なしでは良いサービスは出来ません。病院が大きくなりサービスが悪くなった、と言われることも最近あります。私達にも参考に出来ることの詰まった本でした。読んでみて下さい。

2012年

12月

09日

流通ジャーナリスト 金子哲雄さんの最後の本   ”僕の死に方”

私はこの金子哲雄さんという方を存じ上げませんでした。流通ジャーナリストとして昼間のテレビやバラエテイー番組などにも出演されていた方です。
この金子氏が若くして肺カルチノイド、しかも末期で手術、化学療法などの集学的治療が出来ないと言われて、それからの500日どのように病気と向きあい、人生と向き合い最後の整理をされたかが本人の言葉で綴られていました。年は41歳、若すぎる死です。
体験記はしばしばただの家族と本人の涙ものともなりがちですが、やはり読むと患者さんの本音が見え隠れして、私達が普段の診療で忘れているものを思い出させてくれます。
彼の文章の中でいくつか思ったことを書いてみます。

 

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2012年

12月

07日

医療安全管理者養成講習会に参加しました。

今年から医療安全の仕事もさせていただいています。病院の中では常に複雑な過程、多くの人の介入、高機能な機械という面から、どこにでも危険が潜んでいます。それをどのようにリスクを最小化するか。この度取得したJCI(国際病院評価)でもその点に重点が置かれていましたし、そのために院内でも色々な取り組みがなされています。転倒しやすい人の枕元と手にはその表示が、また患者さんの名前と生年月日の確認をすることもその一つです。予防も大切なのですが、それによって起きた事例について検討するのも我々の仕事。そして誰が悪いのかではなく、そこから患者さんに対して最大限何が出来て、そして次の予防にどうつなげられるのか、一つ一つが病院によっても異なり、事例によってもその解決方法が異なります。事故として扱うのではなく、多くの部署を巻き込んで皆で解決方法を探る、ある程度臨床を経験し病院を知っていないと出来ない仕事だと思いますし、まだまだ勉強することがあります。これは日本病院会で開催している講習会で、2日に亘って色々な方が話され、とても参考になりました。

2012年

12月

06日

写真が楽しみですと褒めていただきました。

ホームページ案内のポスターを医事課の村松さんが毎月作成してくれています。私が時々病院付近の自然を撮りためているものの中から毎月良いものを選んでくれます。簡単なデジカメ(一眼レフみたいのじゃなくて普通のソニーのデジカメなんです)で撮っていて、しかも写真を学んだことはありません。でも時に我ながらに良い写真だな、というものが撮れています。良いと思った瞬間に押す速さが速いからなのでしょうか(反射神経?)。ある写真家の方が言っていました。「自分が切り取る対象を愛して、きれいに撮りたい、こう撮りたいという撮る側の気持ちが写真にも現れるのだ」と。私も花の写真を撮る時は「きれいだねー」などと言って撮っているような気がします。

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2012年

12月

02日

今年の冬は寒い。鎌倉の紅葉も早いです。

このところめっきり寒く、本日は底冷えするほど。静岡に当直に行った時、タクシーの運転手さんも「今年は富士山の雪の積もり方が早い」と言っていましたし、鎌倉の公園の紅葉の進み方も早いと思います。今日はスーパーに行ってみると人々の買い物籠には白菜、ねぎ、しめじなどが入っていて「皆鍋かしらねー」という感じです。一気に冷え込むと呼吸器の患者さんも多くなるし、今は感染性胃腸炎、下痢が流行っています。もうすでにインフルエンザも出始めています。手洗いとうがいに気を付けましょう。

2012年

10月

30日

週刊ダイアモンド 10/27発売の頼れる病院、消える病院

たまたま静岡出張の日、駅のスタンドに置いてあった雑誌に目がとまりました。『頼れる病院、消える病院』。さすがに気になるタイトルだったから手にとりました。数日後には院内の医事課や総務にもこの雑誌が置かれていました。医療の質、経営状態をもとにダイアモンド社が独自に評価し、うちの病院は全国6位に位置されていました。評価の仕方は色々あるにしても、まぁよくここまできたものだと思いました(皆そう思っていると思います)。以前は「徳洲会の病院なんて・・・」と敬遠されていた時代がありましたから。
また雑誌の中で興味深かったのは、地方の病院グループが首都圏で病院買収を高額で行っている点、旭中央病院は研修病院としても名前が知られていましたが、今は経営状態、人材が厳しくなっているということ、大型医療グループ(徳洲会が一番大きいのですが)がまとめて資材、機械を安く買うマスメリットを利用して伸びている話などなど。医療と経済は切っても切れない関係にあります。日本経済が不安定になれば今後医療が大きく変わり、外資の病院も出来る可能性があります。また富裕層と一般人とで出来る医療のレベルが2極化してくることも十分ありえます。自分たちも現状にあぐらをかくことなく、努力しなくてはならないと思います。

2012年

10月

29日

JCIが終わり 気が抜けた…

JCIという国際的な病院評価の試験期間が終わり、自分は大したことはしてないのだけれどもそれでもカルテ書きや文章読み込みと記憶、想定問題学習とがんばったから、それが終わってとても気が抜けた感じがしました。がんばって必死で文書作りをしていた人、委員会の中心人物はさぞかし疲れがどーっときているところでしょう。ほぼ良い評価をいただいた、というところで努力が実ってなによりなにより。今日は病院がまったりしていた感じがします。

今年はそれが一番大きいイベントだったけれども、日本の病院評価機構の評価も夏に受けたし、これから研修病院評価も受ける。本当に忙しい年。でもうちの病院は、以前も病院移転と電子カルテ変更(モデルがまったく変更)も数か月という時間差しかなかったにもかかわらずやってのけた病院ですから、本当にパワーのある病院だと思います。

2012年

10月

28日

JCI 受験 今月は大変だったー。

今週、我々の病院はJCI(Joint commission International)の受験をしました。これは病院の国際的な評価です。日本ではまだ3つの病院しか合格していませんが、アジアには韓国やシンガポールなど合格している病院は多数あり、それらは3年毎の更新のため高い医療レベルを維持しています。当院もこれにパスするために、多くの関係部署の方々が本当にがんばって準備をしてきました。病院のあらゆることは方針、手順として文書化され(これが本当に分厚い辞典が何冊もあるようなもの)、それを各部署に周知徹底されることが求められます。このためにぎりぎりまで寝ないで準備をされた方もいます。カルテの統一化、手洗いの徹底、様々な患者同意、安全のための転倒転落防止の取り組み、危険薬の取り扱いなどなど。変わったことが多々あります。また、このために新しい人材も多数登用されました。この評価をパスするには医師がもっともネックであると言われてもいますが、ラストスパート1か月は本当に皆お祭りか戦闘態勢のように互いに協力し色々なことを診療の合間に覚え、看護師等とも協力し文書の落ちを確認したり、よくやったと思います。これは1人のなせる業ではなく、病院の職員のベクトルが同じ向きになって協力するかどうかというところではないでしょうか。私は合格証が届いたら病院は全ての職員・頑張った人に、ただ「ありがとう、ごくろうさん」と労ってほしいです。このような病院で働く一員であることに誇りを持って、これからも働いて下さい、と言いたいです。

2012年

10月

21日

精神統一 青蓮院にて

萩が朝のさわやかな風になびきながら、静かな庭でさわさわと存在感を示していました。京都の青蓮院です。青蓮院に朝一番で行って、静かな時間30分だけ座って精神統一しました。以前にも書いた私の好きな東山のお寺です。
今月は当院のJCI(世界的病院評価)受験のために、色々な文章を読み直していました。それは仕事の合間を縫ってです。またリーダー面談もあるというので、そのための準備、予想問題も記憶しました。さらに学会の準備もありました。さらに病棟も緊急の入院が相次ぎ。あまりの目まぐるしさに自分でも少しのことでイライラしているのも分かりましたし、休みが取れなかったのもあって精神状態ぎりぎりでした。青蓮院に行って静かな時間30分から1時間だけ座って自分の今の仕事、またこれからどうしたいのかなど考えていました。今までよく働いてきました。これからも・・・。でも働き方を考える時期にきているのではないかという気がしています。こういうゆっくりした時間を作る努力も必要です。

2012年

10月

20日

京都駅のおいしいスイーツ

 

今では”えきなか”という言葉ができて、品川駅でも東京駅でも駅の中のお店が本当に充実している。京都駅もなかなか。お土産屋も遅くまで営業しているし、ホテルの朝食代わりに軽く食べられる店もあるし。本屋もあり京都旅行の本はたしかにこちら関東より充実している。またコンビニには関西バージョンのお菓子もあるし、惣菜や野菜なども売っているところがあり、京都の惣菜がパックで楽しめたりする。
 私が京都駅で発見したスイーツ処は、駅の八条口にある本家西尾という八つ橋の茶屋。特選抹茶パフェがとてもぜいたくでおいしい。ゴマの八つ橋(黒い八つ橋)が割って入っているところが、ただの抹茶パフェと違うところ。それが抹茶アイス、プリンと混じって何とも歯ごたえのあるおいしさ。あんこもおいしく、ぜひ一度京都に寄った時には試してみてください。

2012年

10月

19日

2012年血液学会京都で開催

2012年血液学会が京都で開かれました。最近は色々な学会が京都で多く、この1年では3回も訪れる機会がありました(春は内科学会総会でした)。紅葉にはまだ早い季節でしたが、金木犀が辺りに良い香りを振りまいていて、さわやかな天候でした。学会はいつも教育講演を聴いて自分の知識の再確認をしていることが多いのですが、今年は少し学術的な難しいところも聴いてみようかと思い、epigeneticsの話を聞いたりしてみました。(興味は持つたが難しくて最後まではついていけなかった・・)
また今回は一人ではなく衣川先生と一緒でしたので、少し三千院まで一緒に出掛けました。いつも一人で寂しかったけれど(と言いながら一人で好きなように動くのが好きですが)、誰かと来るのも(食事にせよその他の楽しみにせよ)いいですね。先生が色々なかたと昔の話に花を咲かせておられるのも楽しそうで羨ましかったです。自分にはそういう場面は今後もあまりこないのかな・・・。

2012年

10月

08日

秋空 風になびくコスモスの可憐さにみとれました。

今日は晴れでした。連休というのに病院に行かねばならず、家の者にも冷たい目でみられ・・・。でも爽やかな風のもと、自転車で病院に来るまでの道のりでスイッチが入り、白衣を着ればまたいつもの自分に戻るのです。遺伝子にスイッチとは生物学者の村上和雄さんが仰っていますが、働く遺伝子をオンにしているのがこれらのいつもの仕事にいく作業工程なんだろうと思います。

さて久々に大船フラワーセンターを訪れました。家族連れのピクニックも微笑ましく、またお年寄りの夫婦が木の下のベンチでおにぎりをほおばっている姿もまた可愛らしく。心地よい秋風が流れコスモスが可憐に揺れておりました。どこにでもある秋の花コスモスですが、よく見れば可愛い花です。風を感じられる写真が撮れないかと思いましたが、なかなかただのデジカメでは難しい。

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2012年

10月

08日

山中教授 ノーベル賞受賞おめでとうございます。

ビックニュースがとびこんできました!

iPS細胞を作製された山中伸弥教授がノーベル生理学医学賞をみごと受賞されました。おめでとうございます。と同時に政治や領土問題などでふさぎ込んでいる日本に、また自信を取り戻してくれる明るいニュースです。新聞の号外まで出たとのこと。夜9時のNHKニュースが特番を組んでいました。

当院の徳田虎雄理事長はこの山中教授に8月24日、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)を訪れ面談されました。再生医療や新薬の開発に大きな役割を果たすことが期待されているiPS細胞の研究活動について山中所長から説明を受けた徳田理事長は、徳洲会グループを挙げて全面的に協力することを約束されたそうです。神経難病に罹患されている徳田理事長の使命は、iPS細胞が臨床実用され神経難病の人に希望を与えるところにもあるのだと思います。

2012年

10月

07日

血小板、巨核球学術講演会に行きました。

グラクソ・スミスクライン(株)の主催した血小板、巨核球学術講演会に行ってきました。使用する薬剤のことについての講演会が多い中で、基礎的なお話しも組み込まれた少し難しいお話しでした。山梨大学の井上克枝先生の話は自信にあふれていました。血小板活性化受容体CLEC-2が(腫瘍にPLTがくっつく足がかりを作り)がん細胞のポドプラニンと結合して転移を促進する話、また発生の段階でリンパ管がどのようにリンパ嚢から分離するか、それにCLEC-2が関与しているか、平滑筋上でCLEC-2リガンドと結合して血栓形成を促進していることなど話されました。聞いたこともなかった分子の話でしたが非常に明解で面白かったです。これからも研究で活躍されるでしょう。

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2012年

10月

06日

韓国人のタクシー運転手さんと

勉強会の帰りがけ、タクシーに乗りました。最近のタクシー運転手さんでは丁寧な方を見かけます(病院周辺の人たちはまだダメです。態度があまりにも横柄で、私は降りがけに怒ったことがあります)。私たち病院で医師が初診時に挨拶をするようにタクシー運転手さんも自分の名前を名乗り挨拶し、さらに「安全運転いたします。」という方もいます。気持ちがいいなと思いますし、またたったこれだけで互いの気分がほぐれる気もして、その会社の教育、サービスに対するスタンスがわかります。
この日の都内の運転手のかたもそうでした。でもちょっと訛りがある感じがしたので「どこのご出身ですか」と聞いたら、なんと韓国のかたでした。こちらで結婚されて名前は日本の苗字で表示されていたので気づきませんでした。こういう発音になるのね・・・・とイントネーションや発音を楽しみながら話をきき、いろいろ尋問(問診)をしてしまいました。

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2012年

10月

03日

いい話 ~優しい青年~

患者さんでもこの私のブログを読んで下さっている方がおり感謝しています。先日患者さんのお話しを載せたら元気をもらいました・・・とご意見いただきました。良い小話や患者さんの言葉があったらその都度ご紹介したいと思います。
今日は80代の女性のかたから。
彼女はある血液の悪性疾患で、治療を終えられてもう4~5年になるかたです。診断時のだんな様の言葉が忘れられません。「自分の命よりも大切な彼女ですから、どうか治してやって下さい」と頭を下げられたシーンが忘れられません。長年培われてきた愛情をすばらしく思いました。その旦那様は今は呼吸器疾患のため歩くのも辛く、一緒に病院に来られることはありません。むしろ彼女がケアをしてあげています。そんな彼女がいつもの外来にきて、話してくれた小話が良い話でした・・・・

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2012年

9月

30日

強力な台風17号

台風17号が足早に過ぎ去っていきました。都内、神奈川県でもかなりダイヤが乱れました。PM2時頃までは太陽が出ていたのに急に3時位から雲行きがあやしくなりました。今回の台風はスピードが速かったこと。大潮と重なり高潮が問題となったこと、またなぜか多くの県で竜巻注意報が出たことが特徴でした。鎌倉市でも風が強く突風のように吹き付けてることがあり、一瞬停電もありました。また私のマンションでは大規模修繕の櫓が組まれているので、これが強風で倒れたらどうなるのかしらと思いながら不安の中で見守りました。外来日に重ならなくて良かった・・・と思われている患者さんも多かったでしょう. 

 

2012年

9月

30日

さかえ日本語の会 スピーチコンテスト

さかえ日本語の会は1995年に設立されたボランテイアによる外国人のための日本語教室です。栄区の補助をうけてアースプラザで行われています。中国、フィリピン、モンゴルなどアジアの方が多いですが、最近はベトナムの方が増えているようです。今日はその教室のスピーチコンテストがあり見にいきました。1人1人が数分から長い人は7~8分スピーチをしました。また途中では尺八、バイオリンによる演奏、バルーンによるパフォーマンスがありました。

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2012年

9月

29日

神奈川血液疾患スライドカンファレンス

協和発酵キリンが主催している第8回の神奈川血液疾患スライドカンファレンスに参加してきました。この会のおもしろいところは、形態診断に重きがおかれたカンファレンスであること。症例がマニアックなところはあるのですが、そこに招かれている福岡大学の阿南建一先生のコメントはいつも冷静で参考になります。形態の標準化というのはとても難しいところであります。特に血液の分野は血球のみえかたが人縄筋ではいかないため、自分も診断には不安を伴うことがしばしばあります。阿南先生は九州がんセンターの画像データベースを監修されたり、インターネットでも電脳形態塾という形態教育にも携わっておられます。治療の勉強会だけでなく診断のための勉強も常にブラッシュアップしなくてはなりませんが、これからも続けてほしいカンファレンスの一つです。

2012年

9月

28日

総合医として血液疾患に慣れてほしい

月に1回、かつての私のボスが院長をしている静岡徳洲会病院に当直とレクチャーに行きます。そこでは専門家でなくても高齢者の骨髄腫や悪性リンパ腫を出来る範囲で治療をしており、その治療のアドバイスもさせていただいています。もともと院長の相澤先生は以前から何でも診る、という姿勢で診療をされていました。今でこそ何でも診る内科として総合内科という科があり、血液疾患の診断まで当院でも負ってくれることもありますが、それでも神奈川県内では残念ながら少し汎血球減少症でも、可溶性IL-2Rが高いというだけでも当院に送られてくることが多いです。もっともっと血液疾患に興味をもって、怖がらずに診てもらえる医師が増えてくれることを願っています。当院はそういう中で救急疾患、症例が多く短期間で血液総合的に学べるのではないかと思います。これは静岡徳洲会病院からの当直室からの朝の富士山です。静岡側からの富士山もやはりきれいです。

2012年

9月

27日

チューター制度

当院の研修委員会にはチューター制度というのがあり、1年目・2年目と上級医とがチームとなり困った時の相談役や進路相談にのったりすることになっています。互いに忙しいので小チームにしています。私の頃にはなかなか上の先生というのが人数がおらず、進路相談というのが出来なかったように思いますが、今の研修生は近未来のモデル医師や相談相手がたくさんいて幸せです。本来は外に連れていき一杯飲みながら、としたかったのですが互いに予定が合わず院内で寿司を囲みながらということになりました。それでも色々話せることはあるものです。少しは私の意見も参考にしていけたかな?年上の人生経験というのもだてに生きてはいませんからためにはなると思いますが、「昔は・・・・」というのはあまり出さないようにしています。

2012年

9月

25日

宗教による医療差別

朝晩の空気が急に涼しくなりました。寝冷えして風邪をひかないようにしなくてはなりません。涼しくなるとまた富士山がきれいに見えるようになります。この日は夕焼けがあまりにも美しく、ちょうど夕食の配膳をしていたナースエイドさんが教えてくれました。さっそくフィルムにパチリ。あー、これだけで夕食のごちそうになりそうです。
さて、今日は宗教による医療差別のお話しを少し。

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2012年

9月

23日

先人がしたこと

良い話が紹介されていました。日本人でも知らない人が多いのでは?
今から120年ほど前にトルコの使節団が来日したとき、その帰途で台風に遭遇し沈没する、という事件がありました。その時地元住民が総出で遭難者の救出・看護にあたり、もともと乏しかった食糧を生存者に与え(犠牲者500名、生存70名ほど)、衣類も持ち寄り乗組員を自分の体温で温めたという逸話も残っているとのこと。その後軍艦を派遣して医師、看護師をつけて本国まで送り届けたとのことから、感謝の気持ちをこめてこの事実をトルコの教科書にも掲載したそうです。この恩義は1985年にイラン・イラク戦争の時にイランに取り残された日本人を救うため日本が自衛隊機を出せないでもたついていた時、民間のトルコの航空会社が日本人を救って日本に送り届けてくれた(『スイッチ』村上和雄 著より)ことにも表れていると思います。
日本はこのすばらしい行いを後世に伝えていません。
これと対比するかのように中国で先人が行った行為が現代我々をも苦しめていて、その関係の修復には終わりがみえません。
我々の行いは後世に責任のとれるものでなくてはならない、と思います。

2012年

9月

22日

急に秋の気配が

秋はきのこの季節です。急に朝晩の風が涼しくなりました。雨が降って地面がぬかるんでいるためか、なんとも頭でっかちで見たこともないようなきのこさんが子供連れで姿を現しました。きのこの視線まで目を下げてみると、そばにある草や野草も大きくみえます。アニメの世界に出てきそうな風景が想像できます。

 先日iphone5が発売され人々を熱狂させていますが、歩行時も時間潰しも全て画面の中、という人が増えていると思います。でも時には自然を、それも違う角度から目を向けてほしいと思います。

2012年

9月

20日

共生 co-living

芙蓉の花です。夏の暑い最中からまだピンクの美しい花を見せてくれています。
さて今日は”共生”というテーマでお話ししたいと思います。

私は10年以上この地域で同じ病院で血液の医師として働いていますが、最近思うのは80歳代の悪性リンパ腫の多いこと。特に80歳後半の人が多いのですが、みなさんお元気です。量を加減すれば治療を行うことは出来ます。しかし通常行われるサイクル数(回数)を行うのは無理ですし、「あともう1回」と思って欲をかくと大きな感染症で寝たきりにしてしまう。病気は生活できるレベルで治療してこそ意味があります。この匙加減がますます難しくなっています。心不全がなくても急に不整脈が出てくることもありますし、急に足腰が弱くなる患者さんもいます。私は患者さんには「病気と上手く共生しましょうね。それが出来るように治療します。」と話しています。リンパ腫はよく再発します。高齢になって、また出てきてしまった時、患者さんの落ち込みも当然あることでしょう。でも元気なら調整のための化学療法を少しして、また元気になれる可能性もあります。とことん治すのはなく、キーワードは”共生”です。その時例に出すのが、糖尿病、高血圧です。インスリンも降圧剤もコントロールするために内服するわけであって、完治しているわけではありませんよねって。だから悪性腫瘍とも共生できることもありますのでその方法を探りましょう、と。

でも若い人には出来る状態ならとことん強い治療を勧めますが。

2012年

9月

20日

久々にうれしいこと

 あるお母さんが外来の事務の方に手紙を置いていきました。そこには若者のがんサポートグループの情報紙が入っていました。封筒にはそのお母さんの名前が記されていましたが、私の最近もたついているCPU(頭の仕事能力)からはどうしても思い出すことが出来ませんでした。中に入っている手紙を取り出して読み始めました。そして「えーーーっ」と声を上げざるを得ないと同時に、じわじわ~~と心の底からエネルギーというか何とも言えない嬉しいという気持ちが湧いてきました。

 それは10年前のことでした。私が夕方の診療をしていた時のこと、咳と呼吸がやや苦しかった若い高校生の子を診察し、レントゲンを診て胸にびっくりするほどの大きな腫瘤があり翌日すぐにがんセンターに紹介した、たった一晩の出来事でした。その子はがんセンターで治療を終え、その後医師となり小児科のがん治療をする医師を目指すとのこと。その彼は大学生の時に若者のがんに罹患した人を支えるグループを立ち上げたそうで、その冊子の紹介で当院を訪れてくれたようでした。時の経つのも早いことながら、その彼が一つの大きなミッションを抱えて医師になっていることがなんとも嬉しく、たった一晩の出会いだったけれど、まるで親のようにじわじわと嬉しさがこみ上げてくるのでした。”たまには良いことあるなー”なんて独り言を言っていた私でした。

2012年

9月

17日

綿の花

雨上がりの公園は空気が澄んできれいでした。この写真にあるのはなんと綿の木の花です。綿花(コットンボール)というのは写真で見たことがありますが、あれは種についている線維だったのです。もともと綿の種は硬いさやの中にあります。さやの中は隔壁によって分かれ、各室に数個の種があり、それに綿毛が密生しているのです。私は綿花が花だと思っていました。綿はアオイ科に属し、アオイの花のような薄い花びらをしています。鎌倉中央公園に植えられていました。どのように綿花になるか、観察してみようと思います。綿は最古の記録ではメキシコの8000年前に遡るそうです。

2012年

9月

16日

エピジェネテイクスの本 紹介します PART1

今、生物学・血液学・がんの領域でこのエピジェネティクスが話題になっていると書きました。この本はアメリカのサイエンスライターが書いたものの翻訳ですが、次から次に動物におけるエピジェネティクスの例が出てきて大変興味深い本です。第2次世界大戦終結前に起きたオランダ飢饉においてそれが長期にわたり調査され、胎児期に飢饉を経験した人は肥満になる割合が著しく高かったそうです。最近ではそれらの人ではIGF2遺伝子(インスリン様成長因子2)がエピジェネティックに変化していることが研究で見つかっているといいます。またラットなどの研究でニグレクト(母親からのケアを受けられなかった)されたラットは再びニグレクトする母親になるそうです。そういう母親はエストロゲン受容体が少なく、それにより母親としての行動をとるためのホルモン、オキシトシンの産生が低下するとの事。ただ、よく世話をする継母に育てられるとエストロゲン受容体濃度は増加。エストロゲン受容体が減少したのはその遺伝子がメチル化したためであり、その低さは大人になっても続く。ということは次の世代にも続く・・・などなど面白い動物の話が出てきます。

2012年

9月

14日

心臓移植をうけた人はドナーの性格を受け継ぐ?

ある書籍の中で紹介されていた”記憶する心臓”という本を読みました。以前ドラマでも心臓移植患者の性格がドナーと似通っていたという話が出ていましたし、他の本でも紹介されていたのを見たことがあったので関心がありました。これはアメリカで心肺同時移植がされた女性が書いた実話です。心臓移植後に食事の好みが明らかに変わったり、性格が変わったり。それに戸惑う患者。同様のことが彼女が開くサポートグループでも経験されているようなのです。科学的にどのように説明できるのか私にも分かりません。すべての人がそのような経験をするのではない、と言いますから。”細胞記憶”という聞きなれない言葉もその現象の解釈に使われたりするようです。これもまたひょっとしてエピジェネテイックスと関係があるのでしょうか・・・・??

2012年

9月

14日

安部晋三氏 美しい国とは?

私は安部氏が再度、自民党総裁選に出てくることに失望した。総理たる大役を例え病気であれ一度辞めた方が、また今後総理になるかもしれない総裁選に出てくるなんて。これを押す人たちも本当に世論が何を感じるか分かっていない。美しい国は何から出来ていたか?私はこう思う。美しい国は明治の開国時代に外国人が見て驚いたように、優しく清い潔い心を持っていた日本人、江戸という特殊な時代の日本を築いてきた武士道精神が造りあげていたと思う。武士道であったら一度降りた場所に再度帰り咲くようなことを善しとするだろうか?国を変えることは総理でなくても出来るはず。むしろ総理などではない方が動けて出来るはずではないだろうか。私は中国や韓国との領土問題が深刻になっている今こそ日本の子供たち、若者が領土問題を通して正しく歴史を学ぶ、我が領土のことをしっかり学ぶ、という歴史教育を重視すべきだと思う。韓国では竹島のことを幼稚園から自分の領土だと教えているというではないか。今後強い日本を作るには、日本に誇りを持たせる正しい歴史教育(大学入学は日本史は必須であるべきだ)を重点課題としてもらいたいと思う。

2012年

9月

12日

今週も一言 患者さんから・・・

今週も患者さんから一言いただきました。先週は”患者は安心を求めてきているんだよ”とのお言葉でしたが、今週は全く別の方から、こんな言葉をいただきました。
その患者さんは女性で脊椎に病変があり、麻痺の危険があった方です。
・・・・「”信用して任せること”それができたからここまで回復した。そうでなければ心が折れそうになって不安で不安でならなかった。治療では相手を信じられるということが大切です。」私は治療開始前”私に任せて!”と言ったらしいのです(自分は記憶にないのですが)。
病気で患者さんが不安になっているその時に(つまり早期に)「この人に任せたら大丈夫」という気持ちにさせる術が医師には必要なのです。老けて見える顔が徳をすることもあります(私は昔から老け顔だったから徳をしていたと思う)。声のトーンもそうです(低い落ち着いた声が良い)。知識や的確な説明内容も必要ですが、そこには話し方・言葉使い・身だしなみ・雰囲気なども相手に信頼させる要素として大切な部分です。
先日、研修医から病気になったら誰に診てもらうか・・・と聞かれました。あまり考えたことはありませんでしたが自分も病気をしてもおかしくない年代になってきたのだと感じ、改めて「そうだなー」と考えてしまいました。

2012年

9月

12日

簡単ながん検診

アミノインデックスというがんのスクリーニング検査が話題になっていて、NHKでも紹介されたとのこと。当院のドックでも取り扱いが始まりました。採血で簡単に出来る反面、偽陽性もあり、早期のものが見つかればいいものの、もし偽陽性だったら何も症状がないのに患者さんにとっては不安が増す検査ではないか、と思うのです。たとえ異常値が出たとしても何も見つからないこともあるようです。時代の流れとしては楽な検査のほうに流れていくとはいえ、それが出た時の結果の解釈、精神的サポート体制もすべてしっかりやらないとむやみに不安を煽ってしまうことになりかねません。十分それらを理解したうえで過剰な検査漬けにならないようにしたいものです。

2012年

9月

12日

患者は安心を求めてきているのだよ。

私は当院およびその関連病院に20年勤務していますが、外来があまりにも多くなってしまったので安定している方に少し他院への移動をお願いしたことがありました。それでも「間隔を空けてでもよいから」と通い続けてくれている患者さんが外来に来られました。18年前から私のところへきてくれている患者さんです。そしてこんなことを言いました。「18年続く人間関係なんてそんなにあるものじゃない。患者ってのは医師という人間を信頼し、安心を求めてきているのだよ。年をとると色々な不安が募って大丈夫っていう安心がほしいんだよ。医療とはそれを提供するものでもあるんではないかい?」と。
 医療は高度化して慢性期と急性期の両者を診るのは困難だ、と言いながらも完全分業ができない以上私たちはそれを提供していかなくてはならないのです。ますます高齢化していく中で医療の問題は臓器だけではなくその他の合併症、他に飲んでいる薬剤(薬剤そのものが疾患をおこす)にまで気を配り、病気に至る経済的、社会的不安、心理状態まで合わせて考える能力やセンスを必要とされるからこそ総合医が求められているのです。手を握って大丈夫だよ、と安心させている古い医師を笑っている医師をみたことがありますが、データだけをもとに患者に不安を与え、あとは自分で決めなさい、決めた責任は自分で。というドライな姿勢が本当に患者を治せるかというとそうではないと思います。

2012年

9月

09日

23年間ごくろうさまでした。

湘南鎌倉総合病院が出来てからずっと外来を支えてきた看護師さんが今月をもってお辞めになることになり、そのお別れ会を有志で行いました。私がまだ若く救急外来をしていたころにも色々教えてもらいながら一緒に当直し、休みには尾瀬に誘っていただいたり、離島旅行に行って仲間とモズク狩りをしたり。スペイン旅行も一緒に行ったり、手料理を振舞ってもらったり本当に色々なことを教えてもらいました。活動的な方で病院にお花を活けてくれているのも彼女です。定年となられてからは病院の不足した人員のところで何かと代役を果たしてくれていました。私にとって鎌倉の母のような方です。

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2012年

9月

07日

骨髄増殖性疾患の講演会にいきました。

今年 NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE に2つの骨髄線維症治療薬の大きなスタデイの論文が出ましたが、その薬剤ルキソリチニブ(Ruxolitinib)が初の骨髄線維症薬として8月28日EUで承認が得られました。日本でも臨床試験が進んでおり、近いうちに使用できると思われます。この薬剤は特効薬がなく脾腫により食欲低下、全身衰弱、腹満などの症状コントロールの難しい骨髄線維症の患者さんに非常に効果があり、生活の質を改善させ生存期間の延長に関係します。私にもそのような患者さんがおり、早く使用したいなーと待っています。そのようなタイムリーな疾患に対してのお話が聞けるとあり、講演会に行ってきました。

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2012年

9月

06日

シャインマスカット

今年のぶどうで宣伝が多く出ている品種がシャインマスカットです。とても粒が大きくハリがあり、食べでがありそうなので購入してみたところ、値段は張りますがとても甘く、また皮ごと食べられて味もフルーテイーです。日本で育ちにくいマスカット品種と米国の品種を掛け合わせて生まれた品種だそうです。医薬品と同じように果物も品種開発が大変です。かつて研修医の先生に「桃太郎ぶどう」をもらい、こんなにおいしいぶどうが・・・なんて思いましたがそれにも勝る感じがします。化学療法中で生もの禁止の患者さんにはぶどうは勧めにくいのですが、治療が終わったごほうびに食べてみたらどうですかと何人かの患者さんにお勧めしました。日本の果実は本当においしいです。

2012年

9月

04日

成果は一夜にしてならず、努力の結果 

すごーく前向きな患者さんに今日はご登場いただきます。これは外来の患者さんの力になるなと思い、顔写真とコメントを載せて良い、という了承を得てここに紹介いたします。
患者さんの中にはとてもとても前向きな方がおられます。実はこのSさんに1年2ヵ月程前、私は治療をしなければ死期が近い、というお話をしました。 彼女はその時堂々と自分の意志で強力な治療はしないこと、人生に悔いはしていないこと(そう言えるのがすごい!と思ってしまう)、これから残された時間を外来通院しながら思う存分生きたいと決断され、そうして物の見事に生き抜いておられます。彼女は・・・

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2012年

9月

03日

遺伝子をコントロールしている環境

これは生物学者 ブルースリプトンが書いた本です。生物の本を読もうと思ったわけではなくタイトルに惹かれて求めたのですが、内容は生物学の新しい考え エピジェネテイックスが織り交ぜられたものでした。遺伝子がすべてを規定している、と生物学では考えられてきましたが、ヒトゲノム解析によれば他の生物と比べてそれほど遺伝子数に差がなく、マウスと人間の遺伝子数はほぼ同じ。では進化の優位性はどこにあるのか?という疑問がでてきますが、2004年頃から新しい生物学の分野として遺伝子を超えたコントロールという意味のエピジェネテイックスという分野がでてきました。これは環境、栄養分、ストレスなどの感情といったシグナルは遺伝子そのものを変化させるのではなく、調節タンパクとDNAの結合を変化させることで遺伝子の読み取り、ひいては遺伝子の発現に影響を与えるというもの。今、血液疾患でも話題の分野です。DNAのメチル化は遺伝子を抑制したり活性を下げますが、それが脱メチル化して(抑制がきかなくなって)病気を発生させている疾患もあり、脱メチル化阻害剤という薬剤(日本ではMDSに対して使用するアザシチジン)があります。

 また細胞膜こそ細胞の脳である、生命をコントロールしているという考えもとても面白いものですが、エピジェネテイックスが主体となると自然にそうなってくるのかと思われます。情報や栄養などを選択的に細胞内に通す複雑な仕組みがたくさんあり、レセプターとエフェクターがセットになり初めて刺激と反応のメカニズムが起き核に伝わる。この細胞膜へのシグナル、環境のシグナル、精神的なシグナルがどのように膜のタンパクの出入りに影響を与えるのか、これから少しずつ解明されていく中で精神的な面が病気にどう影響するの分かってくるのでしょう。個人的には思考がホルモンや自律神経に影響を与え、それらがリンパ球やWBCから出るサイトカインに影響を与えるのではないか、それが各細胞膜に影響を与え遺伝子発現に影響を与えるのはないかと考えています。笑いや前向きな考えがNK細胞活性を上げるといわれるが、それもそこの細胞膜へ伝える何か物質が関与しているのでしょうか。

2012年

8月

28日

夏季休暇で訪れたゴッホ展

夏季休暇をいただきました。これも研修医の方がいて入院管理していただいているおかげです。
さて、この休みで長崎を旅しました。一つはハウステンボスをHISが経営するようになってどうなったのかなというのと、そこでゴッホ展をしているということから行こうと思いました。ゴッホ展はオランダにあるゴッホ美術館が改修しているようで、その間に絵が貸し出されているということ。都内での展覧会となると人が大勢でなかなか絵を楽しめないものですが、ここは本当に静かで思う存分何度も絵をみることができました。ゴッホは子供のころからなぜか好きでした。糸杉のタッチなどを真似て風景画を描いていた記憶があります。

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2012年

8月

26日

夏季休暇 長崎を訪ねて

ちょうど20歳の時に訪れて以来の長崎市でした。今回の長崎旅行は原爆のことを日本人はもっと知るべきではないか、と思ったところからでした。福島における放射線被害とは比べることは出来ないレベルであるにしても、日本は何か放射線と関係がある運命なのではないでしょうか。原爆が2度も落とされていて、そしてその被害は50年以上も関係し骨髄異形成症候群の発症と関係するとされています。それなのに世界で最も簡単にCTを撮影する国でもある。そして福島の被爆の情報は隠される・・・。原爆資料館を訪ねて歴史を知ろう、本当の被害の状態を知る必要があるのだと思ったのでした。

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2012年

8月

26日

月をみあげて

夏は入院患者さんが減ることが多いのですが、なぜか去年も今年も8月は忙しい。今月はリセットできる日がなく連日出勤が続いていたので、少し私のモードも疲れ気味。処方、指示の忘れ、遅れが目立ち、他の人に迷惑かけるのですから(外来で迷惑かけた患者さんごめんなさい)「またか・・・」と思い落ち込むことも多々ありました。それでも自分に”がんばれ”と声をかけながら踏ん張っていました。今週は外来後に20分でいいから寝たいなー、と思いました。医師にもシエスタ(午後の昼寝)が欲しい!
日曜遅くなった夜の帰りがけ、月が明るく雲まで照らしていて「なんかきれいだな」と思い、ふとパチリ。明日もまた仕事が待っています。

2012年

8月

26日

緩和ケア研修会

当院で初めてとなる緩和ケア研修会が2日間にわたり開催されました。今回は初回でしたので院内の者が参加するという形で開催されましたが、和気あいあいと楽しい会になりました。麻薬を使用説明するとき、バッドニュースを伝える時などロールプレイを小グループで行うのですが、医師ってそもそも役者になりきるのがうまい!!と思います。他人の患者説明を聞くことも多くないので、このロールプレイは良い勉強になります。患者役になって辛いことを言われる、という体験も良い経験です。ぜひ若い研修医への教育にも取り入れていきたい、と思いました。

2012年

8月

19日

湘南鎌倉総合病院 内科 後期研修説明会

今年度第2回目の後期研修説明会が開かれました。内容をみると各科のスタッフが増え、本当に充実してきていると思います。これまでの数をこなして経験を踏むというところから、より幅広くまた自由度の高い研修が出来るようになったと思います。大学にも負けない部分がたくさんあります。generalistとなるためには若いうちに専門内科をまわり、新しい知識を得なければ後々幅広く診ることが出来ません。今日の説明会にもっと多くの外部の人に来てもらえるよう、何らかのマーケテイング戦略をたてる必要があります。そうすればもっと多くの人たちに来てもらうことが出来るでしょうし、さらに茅ヶ崎徳洲会などとも連携してもっと良い研修が出来るでしょう。

2012年

8月

16日

フローサイトメトリーの院内勉強会 SRLと

当院では骨髄検査を年間300件以上しています。骨髄検査では顕微鏡で行う肉眼的な検査のみならず、細胞表面に出ている分子を検査して、その細胞がどのような細胞か調べます。それをフローサイトメトリー(表面マーカー)と言います。診断の補助的な役割をしてくれる検査でありますが、時に細胞が少なかったり典型的でない細胞の時に非常に役立ちます。現在では血液分野では大切な検査です。我々は10年以上も前からこの検査の有用性に着目し、当院で出された検体をSRLという検査会社の専門スタッフの方と半年に1回くらいのペースで勉強会を開き、教えていただいています。

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2012年

8月

15日

食事とともにはずむ会話

研修医とともにまたノミュニケーション。彼らの表情も緩みます。そして話もはずみます。
我々の仕事は軍隊に似ている、と言われたことがあります。早起き、早食い、(早トイレ)、早歩き。すべてせかせかしていて落ち着きがない。本来の人間のゆとりを取り戻すべき時間があまりにもありません。この生活のリズムが休みの日にも染み付いていて、家族からすると落ち着きがない、と思うようです。
昔、もう少しゆとりがあった頃・・・ 

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2012年

8月

14日

安全という名のもとに

美しい夕焼け富士
美しい夕焼け富士

春から夏にかけては当院14F病棟からも富士山はあまりきれいに見えないのですが、久々にきれいな夕焼け富士が見られましたので、カメラにパシャリと収めました。本当に美しい風景は心をなごませてくれます。
 さて、当院では現在JCIという国際基準の病院評価を受けるべく病院改革を進めています。
病院には様々な人が入院していて、そこに様々は医療行為・生活が行われ、100%安全ということはありえない世界であると思います。それをいかに最小限にするか、予測し対処するか、起きた時にどう対処するか、マニュアル作りも必要ですがそれらが周知され、実行されていなければ何もなりません。またそれに沿いすぎるためにマニュアルにないことが臨機応変に行われないのも問題です。また新しいスタッフが入ることで、その解釈の違いや遣り方の違いが生じることもしばしば。本当に医療の質の改善、安全のための改善には終わりがないと思います。私は今年からジェネラルリスクマネージャーという、リスク管理の仕事も行うこととなりました・・・・。

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2012年

8月

12日

オリンピックにみる名コーチ名監督

もうオリンピックが終わり。4年に一度のドラマは終わってしまった。私の患者さんでも80歳後半の方で、本当にオリンピックを楽しみに頑張っていた人がいて、「ここまで生きられて幸せだ」と言っていた。さて、今回日本は多くのメダルを取ったんじゃないでしょうか。選手皆よく頑張った。でも、私はコーチ群のマネージメントのすばらしさを感じる。

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2012年

8月

11日

芙蓉の花 

葵という名かと思っていたらこれは芙蓉というそうです。ハイビスカスと同じ仲間ですが、南国のものに比べると花びらがどこか柔らかい感じがあり、色も淡くはかなげな感じがします。毎日次から次へと咲いてこの時期、大輪の花として庭先を飾ります。昔から美しい人の例えに用いられる花で、美しくしとやかな顔立ちのことを芙蓉の顔と言うそうです。

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2012年

8月

11日

すべては無常、体は借り物

老いを感じるのはまだまだ早いのですが、体力のピークは過ぎたと思うこの頃です。
いつまでこのハードな生活が続けられるかなー、と思うこともあります。
しかし外来で見ていると、高齢でも仕事を続けている人は若いと思います。 
人はないものを求めるもので、時間がなければ”あー休みが欲しい・・・”となりますし、それで休んでしまえばまた刺激を求めて仕事がしたくなる。自分も5年ほど前1か月ほど休みをいただいた時に同様の経験をしました。家にいたら私はただのおばさんでした。仕事がどれだけ自分に輝きを与えているか、教えてもらった休暇でした。
 さて、ふと目にとまったタイトル。老いとか孤独とかいうタイトルの本が増えていると思うのですが、スリランカに興味がある私はスリランカ上座仏教長老が書いた本ということで読んでみることにしました。

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2012年

8月

05日

へびの歩き道?

鎌倉中央公園 ここは自然の里山を復元したような公園です。鳥の鳴き声や、カエルの鳴き声、様々な種類のとんぼなどがいて、自然に生えている植物も季節ごとに変わります。一部里山教室なども開いていて稲を作ったりもしています。6~7月には蛍も見ることが出来ます。
ここは季節を感じられる場所として、私は日曜日によく散歩にきます。1週間ごとに植物が形を変えますし、見かける動物や鳥の鳴き声も変わります。自然からパワーをもらい、次への元気を取り戻しているように思います。歩きながら1週間のことを考えたり、けんかしたこと、怒ったことなどを反省したり。そんな中、今日は蛇の歩き跡(歩くというより滑るというのか?)と思われる跡を見つけました。細さからマムシかな? 
また、青々とした栗のとげのついた実ももう落ちてきました。

 

2012年

8月

04日

湘南鎌倉血液患者の会 開催しました。

第28回 血液患者の会を開催しました。2001年6月に第1回を開催してからもう11年にもなります。患者さん同士でなくては分からない気持ちを語り合い、出会う場を提供し、また血液疾患のことを勉強しましょう、ということで始まりました。はじめは年に3~4回開催出来ていましたが、今は半年に1回が精一杯です。120人以上の参加予定があるため全ての血液患者さんを呼ぶことが出来なくなり、造血器腫瘍といわれるリンパ腫、骨髄腫、白血病の人を対象に行っています。以前は・・・・

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2012年

8月

02日

子供と老人を結びつける施設

子供の笑顔には本当に癒されるものがある。これをもっと日々の診療に使えないか、と常々思う。

子供の保育施設が足りないと言われて久しく、今後もこの傾向は続く。さらに高齢者の数はますます増え、高齢者が入所する施設もいくら作っても足りないとされる。先日、日経ビジネス2012.7.16で特集されていた老人ホーム革命という記事はなかなか考えさせられるものがあった。老人をどのように蘇らせるか?という問いに対して、いつくかの例が紹介されていた。

 一つは・・・ 

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2012年

7月

30日

一期一会

いつもローテーションが終わる時に、記念の一枚をパチリと撮っています。一期一会だと思うからです。一期一会とは茶道に由来する言葉で『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』と言う意味の、千利休の茶道の筆頭の心得です(ウイキペデイアより)。もしかしたら二度とは会えないかもしれない、という覚悟で人には接しなさい、ということだと思います。
私はいつも写真を撮る時、このチームでこの立場で仕事をすることはおそらく2度とないだろう、と思いながら撮ります。若い人から知識とエネルギーをもらっている、その感謝の気持ちで記念に撮影しているのです。今月は急激に入院患者さんが増え、重症患者さんも増えましたので病棟業務は大変でした。多くの業務でしたが、嫌な顔せずに働いてくれました。

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2012年

7月

28日

研修終了反省会

当院の内科研修プログラムは初期1年目は4ヵ月ごと、2年目は2ヵ月ごととなっています。初めて医師になって内科からローテーションをした1年目の研修医の皆さんが内科研修終了。色々な思いでと共に、反省と先輩からのアドバイスを寿司とピザ(変わった取り合わせ!)を食べながら語り合いました。

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2012年

7月

28日

ロンドンオリンピックが始まった!

いよいよロンドンオリンピックが始まりました。私は水泳や陸上といった個人競技を観戦するのが好きです。競技の中での駆け引きも面白いですが、何と言っても鍛えられた人間の肉体美、本当に美しいと思います。4年に一度、この日のために調整を重ね、国内戦を勝ち抜き、そしてそこにピークを合わせて戦う。しかも国を背負って戦う。試合における選手たちの精神状態ってどうなのだろうか、と思ってしまいます。ふ不安や恐れを跳ね除けられるだけの自分への自信をつけること、きっとそれは厳しい練習からくるのでしょう。ケニアの有力マラソン選手キプサングが言っていました。ライバルが次から次へと出てきてしのぎを削るケニアのマラソン界。世界記録を出した選手だってオリンピックに行けない。そんな中で生き残る唯一の道は”自分に自信をもつこと”。競技、戦い、肉体美の美しさとともに戦う精神を表情から観察してみたいと思います。

2012年

7月

27日

内科後期研修センター 研修説明会

睡蓮
睡蓮

以前も書きましたが6月17日に当院で『内科後期研修センター研修説明会』が開催されました。当日は総合内科、腎免疫血管内科、肝胆膵疾患センター、神経内科、脳卒中診療科、そして血液内科の6つの内科系専門診療科の責任者から各診療科の特徴などが発表されました。血液内科は昨年度の新規診断患者数やマルク件数(305件!)の発表、後期研修医用の年度別研修プログラムなどの話をさせてもらいました。
来月も研修説明会は開催されるようなので、当院に少しでも興味がある後期研修医の方達がいらしたら、ぜひ1度覗きに来ませんか?

2012年8月19日(日) 11時~(昼食付きます)湘南鎌倉総合病院 別館講堂
1人でも多くの人に足を運んでもらって関心を持ってもらいたい、興味をもってもらいたいと思います。その為にも話す側の人間として、人を引き付けられるように工夫しないといけないなぁ、とスイレンをみつめながら思っています。

 

2012年

7月

20日

親戚が集まる場

叔母が亡くなり、急遽地元浜松に戻り通夜に参列した。
とんぼ帰りのスケジュールであったが、無理してでも行って良かった。
ほぼ20年振り位に会った親戚も多く、 体型や白髪の問題は互いにあったものの、離れていてもなぜか懐かしく、温かく迎えてもらって嬉しかった。昔はよく正月などのたびに集まっていたが、今ではそれも互いになくなっているようだ。このような場でないと顔を合わせなくなっているのは、我が家族も同じであった。だから、こういう場には時間を作って行かねばならない、と思う。また、こういう人のつながりが心の安心につながるものだ。

2012年

7月

17日

偽善者

淡いピンクのブーゲンビリア
淡いピンクのブーゲンビリア

自分はどちらかといえば”優しい”部類の人間であり、その倫理観から臨床医には向いていると思ってきた。
血液内科は診断から最期まで診ることも多い領域であり、患者さんと長い付き合いになることも多く、その人間性が重要であると思ってきた。
患者さんも自分を信頼してくれ、診療に良好な関係が築けていることが多いと思ってきた。
ただ、最近思うのは・・・

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2012年

7月

16日

蓮の花と大輪ダリア

蓮の花
蓮の花

 

 今日は夏の陽ざしが出て暑かった鎌倉です。何となく疲れていて1か月ぶりに花でもみよう、とまたフラワーセンターに行きました。蓮の茎や葉が大きく成長して花が咲き始めていました。蓮の花のピンクが本当に可愛らしく、先日開かれた写真コンテストでも多くの作品で被写体に選ばれていました。

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2012年

7月

16日

内科学会地方会で十倉先生が発表しました。

発表中の十倉医師
発表中の十倉医師

連休のさなかに地方会なんて・・・とも思いましたが、今年は内科でも多くの演題を出していこう、ということで十倉先生に症例報告をしてもらいました。若手にはどんどんこのような場を踏んでもらわないといけませんし、何より文献をあたったりしますから自分の勉強にもなります。他人の発表を聴くことで良し悪しが分かり、今後の発表スタイルの参考にもなります。また、症例報告は実は自分も症例で悩んでいるものがあったりして勉強になることがしばしばあります。今回、社会保険群馬中央病院から出されていた鉛中毒の症例はとても勉強になりました。

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2012年

7月

14日

腫瘍崩壊症候群とフルダラビンの勉強会

今週は勉強会オンパレード。出来るだけ時間を作って行くようにしているのは、一人で血液内科をしていると井の中の蛙になって、新しい知識から取り残されてしまうことがないようにするためでもあります。さて、発売後もう2年以上経っているという『ラスリテック』という薬剤の勉強会でした。またフルダラビンと低悪性度のリンパ腫についての講義もありました。

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2012年

7月

13日

中尾先生から学ぶこと

尊敬する中尾先生
尊敬する中尾先生

PNH研究会というのがあり、参加してきました。PNHは非常に稀な疾患で、私もたくさん患者さんを診ていますが一度も自分で診断したことがありません。しかし必ずやいつかは来るであろう、と稀な疾患こそ一人血液内科医は勉強しておく必要があります。本日は私の尊敬する先生であります、金沢大学教授の中尾眞二先生が”骨髄不全とPNH”というタイトルでお話しされました。

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2012年

7月

10日

レナリドマイドの勉強会にPalumbo先生が登場

palumbo先生の講演
palumbo先生の講演

骨髄腫の、主に高齢者の治療戦略についての勉強会がありで出掛けてきました。今が旬のPalumbo先生(イタリア)が登場され、講義をなさいました。NEJMにも今年レナリドマイドの維持療法に関する良い成績が出たこともあり、維持療法の重要性をメッセージとして残されていました。骨髄腫が副作用を調整しながら長くコントロールしていく疾患になったな、というのは常々感じます。患者さんにも糖尿病や高血圧も内服で治しているのではなくコントロールしているのであるから、同じように考えて骨髄腫もそのように管理できる薬剤が増え、生存率は以前の2倍になっていますよ、とお伝えしています。でも2次発癌については全ての抗悪性腫瘍剤について10~20年という長期でみなくては本当の評価はできないであろう、と思います。

2012年

7月

07日

好きな仕事ができることの幸せ

 かつて私が仕事に疲れて愚痴を言っていた時、ある患者さんに言われた言葉がとても心に残っています。いつも疲れた時などに思い出します。

----世の中のどれだけの人が仕事が楽しくて好きで行っていると思う?東海道線に1時間も揺られて通う人達の中で、どれだけの人が充実感を味わって仕事をしているか?そんなに多くはない。しかも医師の仕事っていうのは、してあげたら感謝されるだろう。普通のビジネスってものは客に「ありがとうございました」って頭を下げるのだよ。人のためになる仕事ができて、感謝されて、それが好きなのだったらそれほどいい仕事はない。------
そうだよな、その通りだよな、と納得。好きな仕事につけていることに感謝しています。 

今回読んだこの本にも、実は働き方に対する良い話がたくさん出てきます。その中の良かった一節をご紹介します。

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2012年

7月

04日

ある家の庭にミニきのこが・・・

きのこがいっぱい
きのこがいっぱい

とある家の庭だったと思いますが、湿ったところにミニきのこが生えていました。目線を落として撮影するとなんともかわいく、また自分がミニチュアになってしまったような感じがしました。
そうはいっても湿度が高くなっている証拠。
化学療法をしている患者さんには土いじりや園芸をしないように指導します。
また食べ物も傷みやすくなるので、この時期回診の際には古い食べ物が残したままになっていないか、と観察します。今はローソンが病院内に入っているのと小さな冷蔵庫がすべての人に(大部屋の人にも)ついているので、食べ残しがそのままということは減りました。

2012年

7月

03日

新しい研修医がまたローテーションしてくれています。

ノミニュケーションにて
ノミニュケーションにて

また7月になり新しい1年目の先生がローテーションしてきてくれています。
出来るだけ早い段階でノミニュケーションを行います。(だけど飲むというより食べることが中心だな~)そこではどんな性格の持ち主なのか、どんな考えで医師になったのか、何を学ぶことを期待しているのか、どんな成長過程を踏んできているのか、などなど色々話を聞きます。これは短期間(1年生は1か月です)で相手を早く理解し教える、という中でとても参考になっているように思います。
学年は20年離れているけれでも、意外にみんな抵抗なくしゃべってくれます。私の引き出し方が上手いのか???それとも彼らは皆、自分のことを話したいのか??? でもでも若者と話すのは楽しいものです。

2012年

7月

02日

半夏生(はんげしょう)の季節

はんげしょうの咲く中央公園
はんげしょうの咲く中央公園

毎年この季節になると鎌倉中央公園の一画に白い花のような植物が育ちます。天気が雨や曇りで暗い時、そこにくるとパッと明るくなるのです。
これまで名前を知らなかったのですが、半夏生(はんげしょう)というそうです。半夏生そのものは夏至から数えて11日目、ちょうど7月2日くらいの季節の名称です。農家の大事な節目で、この時までに田植えを終わらせろという時期です。天地に毒気が満ち、井戸には蓋をしろ、筍や蕨は食べてはいけない、などの言い伝えがあります。

 

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2012年

7月

01日

美樹工業の再生エネルギー先取り

つくばソーラー発電所
つくばソーラー発電所

7月1日より再生可能エネルギーの全量買い取りが始まりました。
姫路にある美樹工業がつくばに建てたソーラー発電所が紹介されていました。
その美樹工業の社長さん(約80歳なのに現役!)が仰っていた言葉が心に残りました。

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