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ブログ

江里ブログ 2013年7月~12月の記事一覧

2013年

12月

31日

今年1年を感謝して締めくくりたいと思います。

今年最後の日。今年は血液内科転換の年でした。2000年にアメリカから戻った私が細々と始めた血液内科。外部の先生に教えを数多くいただきながら、これまでやってきました。途中疲れ果てて開業しようと考えたこともあります。そして院長先生に1か月間の休みをいただきました。その時に仕事が自分を自分らしくさせてくれていることに気付き、必死で頑張ってきました。しかし年々患者数の増大で、もう外来パンク状態。このままでは精神に破たんをきたすと思われ、血液内科に入ってくれる仲間をずっと探してきました。そして今年あれよあれよとスタッフが増えました。増えたことでのまとめていく難しさもありますが、一人で判断をしてきた重圧感から少し放たれたこと、また少し仕事を任せたいときに任せられる人たちがいるという安心感は、これまで得られなかったことであります。人にどのように仕事の委譲をするか、人をどのように生かすか、それらがまた違う意味での経験になっているように思います。自家幹細胞移植も始めることが出来ました。やりたいと思うことを実現していくことの出来た年でした。今年1年を感謝して締めくくりたいと思います。

2013年

12月

31日

日本式医療拠点が世界に 政府20年までに

当院の医局には読売新聞と日経新聞が置かれています。なかなか医局でゆっくり出来ないのですが、ふと立ち寄ったところで目にしたのが、この記事でした。12/28付の読売新聞夕刊の一面に掲載されていたものです。政府は2020年までにアジアや中東16か国29か所にがんセンターの設立や医療機器のシステム導入などを進めるとの方針であること。例えば、中国に対してはがん患者の遠隔画像診断、睡眠時無呼吸症候群の治療指導と関連機器の販売、歯科技工士の育成、カザフスタンにはがんセンター設置、ベトナムには内視鏡診断トレーニングシステムの導入、周産期医療の指導、シンガポールへは人工関節の販売、サウジアラビアには透析センターの設置、ロシアへの医療センターの設置。これらのいくつかは徳洲会が手がけた、もしくは手がけようとしていたものです。このように政府が戦略というのを世界に見せてきたことは少なく、それはそれで良いことだと思いますが、我々医療界も国際化のための体制、教育受け入れ態勢、人材派遣などが出来るよう、語学にしても文化の理解にしても進めていく必要が出てくるのではないでしょうか。英語をもう一度しっかり勉強してみる価値がありそうです。

2013年

12月

30日

新しいiPS細胞のニュース

この年末の押し迫った中、2本のiPS細胞に関するニュースが出ました。どちらも読売新聞からです。一つは12/26に出たもので、進行性骨化性線維異形成症というまれな難病の患者さんの皮膚からiPS細胞を作り、そこに骨や軟骨への変化を促進させる試薬を加えると、より骨へ変化しやすいのが確認されたとのこと。また逆にその骨への変化を妨げる試薬を使うと、骨への変化が抑制されたそうです。難病でまれな疾患は病態を研究するのも難しいですが、このようにiPS細胞を直接患者さんの体に投与することだけでなく、病態の解明にも利用できることに、ますます研究の可能性を感じます。

もう一つは12/30に出たもので、患者さんが教えてくれました。最近の新聞の医療欄はかなり細かいことまで説明されていて、私たちがついていけないことも多いです。さて、そのニュースとは日本ケミカルリサーチが培養した幹細胞を、医薬品として初めて承認申請することになるそうです。これは健康な人から骨髄液を取り、幹細胞を培養して移植の際におきたGvHDの症状を和らげるために、点滴で投与するそうです。幹細胞から出るタンパク質が免疫細胞を抑制するようです。薬ではない細胞そのものが製品となっていくことに、新たな産業の発展として国も後押しするようですし、注目したいと思います。

2013年

12月

30日

iPS関連ニュースが年末に2本でました。

この年末の慌ただしい中でiPS関連のニュースが2本でました。いずれも読売新聞12/26と12/30です。ひとつは、京大から。進行性骨化性線維異形成症というまれな難病の患者の皮膚からiPS細胞を作り、骨や軟骨への変化を促す試薬を加えると骨に変わりやすい様子が再現できたという。逆に骨への変化を妨げる試薬を加えると骨に変わりにくくなることも確認され、創薬への手掛かりになるであろうとのこと。このようにiPSそのものが体に使われるというのではなく、病態解明にも使うことができるのですねと感心しました。

もうひとつは患者さんから教えてもらったもの。最近の新聞では非常に細かい情報まででていますのでそれに我々医療者が追いついていくのは大変であります。そのニュースとは30日にでたもの。日本ケミカルリサーチという医薬品メーカーが培養した細胞を医薬品として承認申請を出す方針のようです。これは移植後におきるGvHDの治療として、健康な人から採取された幹細胞を培養してそれを患者に点滴することで、幹細胞からでた蛋白質が免疫細胞を攻撃してGvHDを和らげるというもののようだ。このような薬ではない細胞そのものが医薬品として販売されるようになり、いろんな場面で応用されるようになっていくのでしょうか。国も後押しして分野ですから、今後も眼が話せませんし、血液の分野でいち早くとりいれられていくのではないかと考えています。

2013年

12月

25日

心温まる一通の手紙

先日亡くなられた患者さんの奥様が、我々にクリスマスカードを届けてくれました。そこには、おそらく数多い写真の中から選び抜いたであろう、とても彼らしい写真が印刷されていました。スタッフに見せたところ、思わず涙をみせるスタッフもいました。それくらい今でも語りかけてきそうな写真でした。

患者さんは2年半ほど輸血に通っていました。今年はほぼ毎週。オンコロジーセンターではおなじみの患者さんでした。東北訛りの穏やかな喋りかたで歴史が好き。輸血の合間をぬっては仲間と東北などを旅されていました。1週間に1回の外来となると、もうそれは生活の一部です。忙しい合間をぬってはスタッフが色々話をしてくれました。患者さんもあれこれ苦情を言わず、よく頑張っていらしたと思います。

1通の手紙ですが、このような時代だからこそ本当の気持ちを表すのには手紙って有効だなー、と思います。これを見て来年の目標は”筆まめになろう!”と思ったのでした。本を読んで感動したり、誰かの行動に感動した時、もらった手紙が嬉しかった時に、その気持ちは1日2日ですぐにあせてしまうけれども、色褪せる前に一筆でもいいから手紙を送ってみよう、そう思ったのでした。

2013年

12月

23日

14F恒例のクリスマス回診

各着ぐるみの中身は誰でしょう!?
各着ぐるみの中身は誰でしょう!?

14F病棟恒例のクリスマス回診。今年も行わせていただきました。2000年からなのでもう14回。色々ありましたが毎年続けてきました。この時期病院にて治療されている患者さんに少しでも巷と同じ気分を味わってもらおうと変装したスタッフが各患者さんの部屋をまわり、クリスマスカードを届けます。

患者さんの家族から怒鳴られたこともあるので各部屋の皆さんに回診してOKかどうか聞き、それから回診します。写真を撮ると意外にぬいぐるみが映えます。<次へ>

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2013年

12月

22日

オンコロジーセンターのクリスマス会

当院の外来化学療法センター(オンコロジーセンター)では、毎年クリスマス会を開催しています。手作り感のあるクリスマス会で、患者さん自身が芸を披露してくださったり、また治療後でたまに外来に来るくらいなのに毎年参加して下さる患者さんもいます。下山先生のバイオリンも毎年恒例です。芸をもつというのは別のかたちで人を喜ばせてあげることが出来て羨ましく思います。


当院のオンコロジーセンターを利用される方は年々増えています。しかし今回の会の患者さんの参加は予想外に少なく感じました。

治療中は気分もうつぎみとなり、周りと距離を置きたくなると思います。しかし私はそのような時だからこそ、このような会に積極的に参加して出来るだけ周りとのつながりを持つということが大切だと思います。また主治医も参加して盛り上げる!年に1回だもの。出来るような気がします。
先日遺品整理をする会社のかたの本を読みました。孤独死される多くの人が社会との関係が断たれ、問題がおきても解決の糸口すら見つけることが出来ずに亡くなっていく。病気した人も同じではないでしょうか。病気をした人同士で悩みを話したり共有するだけで気持ちは晴れます。毎年参加してくれる人の元気な姿をみると、そういう会に参加することをバカにしていない素直な心が大切なのだと考えさせられます。私も患者になったらそういう集まりは苦手としそうだけれども・・・。

2013年

12月

20日

病棟忘年会

今年の14階病棟の忘年会がこの日開催されました。
昨年はJCI取得などがあり忙しく、ちゃんとした忘年会が出来なかったように思います。今年はスタッフも増えたし、自家移植も開始できて血液内科としてはルネッサンスの年でした。これらも自分だけでは出来なかったこと。皆への感謝の気持ちもかねて参加しました。

しかし私は学生の時から飲み会が大の苦手です。5人位までならOKなのですが、それ以上はなかなか難しくて・・・。今日も知っている仲間ばかりなのですが、それでも苦手です。ましてやパーテイーなんて・・・。はめをはずせないというか、無理にはずしても苦痛なのです。飲み会が好きな人には分かってもらえないだろうな、と思います。どうしてなのか??幼少期の育ちかたなのか、それとも遺伝的なものなのか?原因はわかりませんが、世の中にはそういう人がいることも忘れないでね、幹事さん!

2013年

12月

19日

学生時代の成績簿を入社にも利用

ニュースでは就活が始まったことを伝えています。就職活動を見ていて、本当に大変だと思います。何かよぼどの活動をしていたり特技があったり、あるいは美人でないとなかなかおいそれとは決まらないのではないかと思いますし、なかなか決まらないことでうつ病、自己嫌悪になってしまう学生もいると聞きます。その点では医療技術職は恵まれていると思います。

 最近大企業では学生時代の成績簿も参考にしているといいます。その良し悪しが基準になるというよりも、学年毎の成績の推移をみて自分の苦手な科目をどのように克服してきたか、というのをみたりするようです。

 医者の入職も新研修制度が始まり、自分のキャリアを考える人が増えています。我々が学生の頃には部活の先輩がいる医局、ということでその科を選択していたこともあったのですが、今は研修医のうちから目ぼしい病院をまわって(これが就職活動といえるでしょう)自分に合うかどうか決めて試験を受けます。人気のあるところは倍率も高くなります。そしてマッチングをいうシステムで合格者が決まります。試験の際に成績簿は確認されますが当院ではそのものは評価には含まれません。筆記試験や面接時間内だけでは評価しにくい本人の特性をどのように評価するのか、実際に試験監督をして悩むことも多いです。他の業種の入社試験をみてみたい気がします。

2013年

12月

18日

医療スタッフを信頼するして任せるしかないのです。

家族が手術をすることになり、手術当日付き添いをしに地元の病院へ行きました。外来の予約を急遽変更し、患者さんにはご迷惑をおかけいたしました。

病院を見る目がつい”医療スタッフ”の目となってしまいます。いつも見られている立場から観察する立場となると、医療スタッフの色々な動作が気になるものです。たとえば言葉使い。やはり馴れ馴れしい言葉使いは気になります。説明のときに<ね>が文末に付くのもあまり良くないと何かで読んだことがありますが、やはり自分も受ける側になってみるとそのように感じました。また、あまりにも合併症の説明が長いと言い訳に思えてしまうのは私が医療者だからでしょうか。『家族は医療者』というのを前面に出すのは嫌だったので(自分が普段からそう感じるので)、あえてそうはせず黙っていました。

このように医療行為を受ける側になって改めて思ったのは、結局医療スタッフを信じるしかないのです。任せるしかないのですから。同じことを4年前にある先生がご家族が入院された際に言っていたのを思い出しました。逆に我々医療スタッフは信じてもらえるような技術、チームワーク、人間性を備えなくてはならないということなのでしょう。

2013年

12月

15日

徳洲会の今

寒い日の日の出。出かける少し前の家からの写真です。空が澄み切っていて、まさに山の稜線から日の出が・・・というところでパチリ。

さて、連日徳洲会の話題が猪瀬知事の件で賑わせています。患者さんからも外来の帰りがけに「大丈夫ですか??病院。」と聞かれることがあります。事件が報道されたころの最初は、私たちの医療には関係ないと思っていたところが、全国版で毎晩のようにニュースで出ていると、これだけ長く誇りを持って働いてきた私ですら気分がとても悪くなります。若い看護スタッフや新しい先生たちはもっとそうでしょう。患者さんには「私は辞めませんし、潰れませんから安心してください」と話をしています。<続く>

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2013年

12月

15日

鎌倉にも霜がおり氷がはりました。

このところ急に寒くなりました。今日は鎌倉の公園にも氷がはり、霜もおりていました。

先日金沢市で初氷、初霜なんて言っていたような気がするのに、もう鎌倉もかー、と冷えこみがやや早い今年であります。
私は先週より風邪をひいてしまい、治るのに10日もかかりました。臨床医の仕事は体力勝負というところがあります。患者さんが帰るとき、いつもとは逆に”先生お大事に!”なんて言ってくれたりしたのですが、申し訳ない気持ちでした。患者さんにとっては大事なチェック日なんですから。病棟ではマスクを3重にし、時には手袋をして診療にあたりました。我ながら体力あるなーと思いますが、これも先祖・遺伝子に感謝です。
さて、寒くなると上気道炎の風邪のみならず様々な感染症が流行ります。ニュースによれば県内、関東圏ではすでにノロウイルスと思われるウイルス性腸炎が流行りはじめているようです。ノロウイルスは感染力が強く、ひとたび発生すると院内に広まります。免疫力が低下している患者さんを扱う診療科としては注意が必要です。手洗いもアルコールだけでは不十分で、しっかり流水による手洗いが必要となります。

 

2013年

12月

14日

今年の内科総スタッフ忘年会 at 二楽荘

内科大忘年会が今年も鎌倉小町通りにある『二楽荘』にて行われました。司会はチーフレジデントの十倉先生。総合内科、各専門内科、充実した内科メンバーにクラークさんも加わり、写真に見るように大勢が集まりました。互いを労い、良い会でした。昨年のこの忘年会のスピーチで「ようやくスタッフが増えます」と報告したことが、つい最近のようです。そして今年1年を振り返ると玉井先生、神戸先生がスタッフとして加わり、さらに稲垣先生が病棟を常にカバーしてくれ、しっかりとしたチームが出来ましたし、今週号の徳州新聞にも載せていただきましたが自家末梢血幹細胞移植も予定通り開始出来ました。病棟に常に医師がいるということにより急変が減り、管理が行き届くようになりました。<続く>

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2013年

12月

05日

ネルソン マンデラ氏 死去

ネルソン・マンデラ氏が2013.12.5 95歳で死亡されました。南アフリカで同国初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞も受賞。反アパルトヘイト(人種隔離)政策闘争の指導者として活躍。追悼式でも世界中から要人が駆けつけ、そのセレモニーはBBCやCNNで大きく報道されました(日本のニュースではわずかでしたが)。

ネルソン氏の言葉から私の好きな一文をここに紹介させていただきます。
 
「生まれながらにして肌の色や出身や宗教を理由に他人を憎む人は誰もいない。憎しみは後から学ぶものであり、もし憎しみを学ぶことができるなら、愛することも教えられるはずだ。愛はその反対の感情よりも、人間の心にとって自然になじむものだから」

憎しみは後から学ぶもの・・・。心に沁みます。
冥福をお祈りいたします。

2013年

12月

01日

至高という名の最上級わらびもち

東京駅にて購入した『至高』
東京駅にて購入した『至高』

昨日東京駅で降りた時、まるでデパートの地下のようなにぎわいと客引きに引き寄せられてエキナカスイーツ売り場に立ち寄ってしまいました。そこで見つけたなんとも贅沢な一品。名前は”至高”。京都の笹屋昌園というところが製造しているもので1日10個限定(限定ものに弱い人間!)。でもその値段も通常のわらびもちの1.5倍。最高級のわらび粉を用い、職人が1時間ほど練り上げて作るものらしい。賞味期限1日。冷蔵庫にいれてはいけないと。本日ぷりぷりのそのわらびもち、粘りがあり甘すぎず、透明な艶があり、雅な気持ちでいただきました。エキナカの充実ぶりにも目を見張るものがございました。

2013年

11月

30日

後期研修医所先生と初期研修医中野先生 研修終了

前列左から所先生・中野先生、私と神戸先生
前列左から所先生・中野先生、私と神戸先生

当院初期研修医を出て消化器医の道を歩んでいる所先生。今年のはじめ所先生に”血液内科をまわってみない?”と声をかけました。たぶん「えーっ!?」て思ったことでしょうが、私は若い内にまったく違う領域に触れておくことが新しい気付きに遭遇するチャンスを作ると思っているので、声をかけました。十二指腸濾胞性リンパ腫や消化管カンジダ、胃リンパ腫など多くの消化器関連の症例にも当たったと思いますし、また消化器と血液とは患者さんへの接する時間、密度が違うところを肌でも感じてもらえたと思います。全国でも消化器医で血液内科をまわってリンパ腫、白血病を診た医師なんてほとんどいないと思うのですが、それが当院の良いところだと思うのです。ぜひ他科にいく人にもまわってほしいし、そこで何か得られるものを我々は用意したいと思います。
また初期研修医の中野先生は東大出身の優秀な先生ですが、まわりの評判とは異なり現場を大切にする優しい若者でした。稲垣先生が送る言葉として述べていましたが「最高学府を卒業したものとして医学の発展に寄与できるように上を目指してほしい。しかし患者を治す医師としての役割も忘れないで、バランスのとれた医師を目指してほしい」と私も思ったのでした。

2013年

11月

30日

座談会に参加しました。

神奈川県の血液内科の先生と災害医療センターの竹迫先生と骨髄腫に関する座談会が開かれ参加してきました。私は血液内科医ですが、さらにそこで何の専門ですか?と訊かれた時に”○○です!”という得意分野はありません。また「症例数だけは負けないぞ」という気持ちもあるのですが、しかしその道の専門家には敵うわけでもなく、今日は自分の無知を自覚してトホホ・・の会でありました。まだこれではいけないと思う気持ちがあるだけ進歩の余地ありということで、精進していかねばならないと思いました。

2013年

11月

29日

美しい富士と朝焼けに感謝

富士の形が美しい静岡の病院に本日も当直に行きました。静岡もこの日は冷え込み風が強く、翌日には美しい朝焼けの富士山と、雪をかぶった南アルプスを遠くに拝むことが出来ました。何歳まで当直すべきか??確かに楽な当直でも、家で寝るのとは違います。医師にはなぜか当直明けがありません。子供のころは絶対当直の仕事のない職業に・・・なんて思っていましたが、その逆をいってしまいました。年を経るたびにだんだん翌々日まで体調が戻りません。挿管や心臓マッサージをする機会が湘南鎌倉総合病院の中ではほとんどなくなっていますが、ときにそのような処置にも遭遇しておかないと技術を維持することが出来ません。今日は久々に挿管をしてCVラインをいれて、高血圧性心不全でヘルベッサーを持続投与すべく計算をしたりと復習をしました。もう当直をやめたいのも本音でありますが、医師になった頃を思い出しつつ月1回の静岡当直を続けています。

2013年

11月

26日

輸血によるHIV感染

悲しいことがおきました。HIVに感染した献血者の血液が日本赤十字社の安全検査をすり抜けて輸血された問題です。厚生労働省は29日、その人の輸血を受けた患者2人のうち1人は80代の女性で感染していなかったが、もう1人の60代の男性はHIV感染したことが判明していると発表しました。
同問題では、40代男性が2月に献血したHIV感染の血液では検査は陽性出ませんでしたが、それはごく早期であるか、ウイルス量が少なかったことが原因として挙げらていれます。男性が11月に再び献血した際、日赤の検査でHIV感染が判明。2月の献血血液の保管献体を調べたところHIVが確認されました。

厚生労働省の発表では献血時の検査でエイズウイルス(HIV)感染が判明したのが今年1~9月で55人で、献血者10万人当たりでは1.407人で前年同期とほぼ同じ程度だそうです。
しかし検査目的での献血者も含まれるという点が問題である、とニュースでは報じられています。

HIVだけではなくB型肝炎の感染も輸血ではおきています。また保存血が細菌感染で汚染されていて、それによる敗血症は当院でも経験があります。
輸血医療を今後どうしていくのか。ただの薬剤とは違う点、善意で成り立っている点、しかしそこには”100%安全”はやはりないということを、もう少ししっかり説明していく必要があるのでしょうか。またいつまで輸血を行うかという問題も、透析をいつまでするかという問題が透析学会で話されているのと同様に今後我々が考えていかなくてはならない問題です。

2013年

11月

21日

異型輸血 反省月間

さて寒くなり富士山もきれいにみえるようになってきました。

11月は夕方もめっきり暗くなる月でありますが、当院にとっては医療安全の中でも反省をする月であります。

輸血のときに私たちはコンピューターシステムを用いて医師と看護師とで確認作業を繰り返し行います。バンドでの確認、目での確認、輸血後も確認。どうしてそのように複雑になるのか、質問されたことがあります。血液型の間違いや他人への輸血(異型輸血)はそのほとんどがヒューマンエラーです。しかも重大なことを引き起こすエラーです。確認システムが発達しても自分だけは大丈夫という”思い込み”がエラーを発生させます。そのためには、繰り返しおきた事例を皆で共有し教育するしかありません。どのような大きな事故も時間が風化させます。そうしないために、この11月は皆で事例を共有する月間と定めています。医局会や輸血委員会で症例を共有しました。

2013年

11月

20日

皆に囲まれて退院

皆に囲まれて退院されるのは、当院での自家末梢血幹細胞移植を終えられた患者さん。無事に退院。積極的な治療に対する姿勢、自ら知識をえようとする努力、そして普段の態度から皆を自分の味方にしてしまう患者としての才能。どれも見習うものがあります。きっと心配もたくさんあったでしょうが、私たちを信頼して体をゆだねてくれました。ご家族も本人の考えを信頼し決して前面にでることなくサポートされていました。そこにも見習うべきものがあると思います。信頼が生み出すよい結果。こういうものを重ねていくことの大切さを若い人たちにもみせていきたいと思います。

2013年

11月

19日

徳州新聞のかたが取材にきてくれました。

徳州新聞のかたが取材にきてくれました。当科で今年はじめた自家末梢血幹細胞移植のことです。チーム医療として、多職種による委員会を作成し0から皆で作りあげるというところを取材してくれました。委員会の皆もただ上から指示されたことをするというのではなく自主的にいろいろ考えマニュアル作成もしてくれましたし、インタビューの中で彼らもこのように一つのものを作っていくというチーム医療がよかったといってくれうれしく思いました。また違うところでもこのようにチームで作り上げる感覚を生かしてもらえたらと思います。

暗いニュースの多いところではありますが、少し明るい話題提供になってくれることを期待したいものです。

2013年

11月

17日

人生は大荒海のようなもの

NHKにて馬医という韓国ドラマを放映しています。純粋に人を助けたいという思いで馬医から医師になっていく物語です。毎週の私の楽しみです。その中でとてもいい言葉を首医様(王を見る医師)がいっていたので、引用させてもらいます。

 人生は大荒海をいくようなもの。荒波にのまれてあっちにいったりこっちにいったりさまよう。その時に自分の帆がしっかりしていれば、その方角がぶれなければ、めざす正しい方向にいくことができる。困難に耐えて自分の帆をしっかり保つことが大切だ。これは首医さまが医学生である馬医にいっていた言葉ですが、心にずしりと響いた言葉でした。

2013年

11月

15日

”チームさそり”でセレブレーション

今年も研修医を集めてサソリの会を開催。玉井先生も加わり、病棟ナースと薬剤師さんも加わり。星座が同じというなんとも関連づけの適当な会ではありますが、たての関係だけでなく、全然関係のない横の関係が、なにかの時に役に立つと年上のかたから教えられことを今の実践しています。ひとつのコミュニケーションです。サソリ座は情熱的だが嫉妬深く、時におそろしい・・・・。互いの顔を見合わせてふーんと感じ入ったのでした・・・・。

2013年

11月

10日

インフルエンザの注射が始まりました。

 当院でも11月からインフルエンザワクチンが始まりました。毎年のことで、すでに近所の先生に打ってもらっている患者さんもかなりいます。今年は肺炎球菌ワクチンのテレビコマーシャルもあり、ワクチンに対して患者さんから言ってくることが多いように思います。肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチン両者一緒に打てるともされていますが、私は別々にしています。というのも副作用が出た時に、どちらが原因か分からない可能性があるからです。副作用は局所的な反応としての熱感や疼痛のほかに、軽度の風邪症状が出る人もいます。時に重い副作用がありますが、我々の領域では血小板減少がワクチンで誘発されることがあります。昨年もインフルエンザワクチンで血小板減少がおきて死亡された高齢女性がいると発表されていました。非常に稀な副作用ですが、他のワクチンで血小板減少が急激におきた症例を私も経験していますので注意が必要です。血小板減少症の人には打ってもいいけれど症状には注意するように伝えています。
 また肺炎球菌ワクチンもやはり誤解があるようなので、患者さんに簡単に説明をしています。すべての肺炎に罹らなくなるわけではないこと、中でも肺炎球菌が一番頻度が高い肺炎の菌の種類だけれども、それにも罹らないわけではなく症状が重たくなるのを予防する効果があることを伝えたます。以前は一度打ったら打てませんでしたが、5年経過したらOKということを患者さんが理解していることが多く、2度目を希望される方もいます。

 治療中の患者さんには、どうしているか・・・。アメリカのガイドラインでは基本的にはがんの患者さんに打つことを推奨しています。ただし、リツキサンを使用している我々の血液領域の患者さんで治療中のかたは抗体が出来にくくなっており、打つかどうか迷うところです。抗体の出来にくさは治療終了後も半年から1年続きます。患者さんに説明をして希望がある方は治療と治療の間に打ちます。希望されない方は、家族に打っててもらうように指導しています。

2013年

11月

10日

中年からの食事の摂り方が大切だと・・・

こんな論文が出ていた。
中年期における食習慣(地中海の食事)の順守と健康的な加齢の相関を、女性1万670人(中央値59歳)を対象に調べたもの。Annals of Internal Medicine 2013.9月号に載っていた論文である。中年期の食習慣と健康的な加齢の関連を横断的観察研究で調査。代替的健康的食事指数(AHEI)2010のスコアおよび代替的地中海食の順守が、通常の加齢に比べ健康的な加齢(重大な慢性疾患、認知・身体・精神の障害がなく70歳以上の生存)と関連したとある。食事の研究はいろんなバイアスが入るから評価は難しいが、これだけ大規模な研究なだけに面白そうである。
食事は人間にとって車のオイルと同じであるから大切にしなきゃいかんと分かっていても、長続きしない。1年ほど前から外来の男性患者さんで低炭水化物ダイエットをしている人を何人もみた。確かにみな比較的成功している。病院でもやって成功している職員がいた。
私もスタッフが増えて少しは余裕というものが出来た。以前は外来診療が終わったらすぐに昼食をかきこんで次の夕方の仕事開始!なんて感じだった。研修医に「食事ってどうしているんですか?」と聞かれ、恥ずかしくて答えられない自分がいた。が、そろそろ自らの体にも気を使ってあげないといけないな、と思う次第であります。

2013年

11月

06日

剖検から学ぶこと

今週は剖検を2件続けて行った。先週も含めたら、この1週間で3件だ。

私は若い時に剖検が出来る資格を取得した。確かにこれがあるがために仕事が増えて辛い思いもした。思い出としては、連休に実家に帰って1時間半後に呼び出されたことも。家族が嫌な顔をしていたが研修医のため、ととんぼ返りをしたのを覚えている。そんなの断ればいいじゃないかと思っている人も多いことだろう。そんな働いてばかみたい・・・と思っていた人がいたともきく。
でも改めて思い返してみると、そのたびに勉強させていただいていると思う。

今は画像診断が発達しているが、それだけでは診断が出来ないことが多い。状態が悪くて組織検査も出来ないような方の死後体を開けて診ると「これだったのかー」と教えられること、また自分が気づかなったことを教えてもらい、その後の診療の教訓になっていることもある。
顕微鏡で診断することまで出来たら楽しいであろうが、やはり患者さんに触れながら診療するほうが楽しい。病理医も今は診断が複雑化して大変だと思う。そしてその診断の責任は重い。ちょっとの研修では慣れない。今から病理医にはなれないが、血液系のリンパ腫の診断だけでも勉強に行きたいと思っている。でもなかなかこの立場となると行かれない・・・。

2013年

11月

04日

NHKスペシャル うつ病

2013.10.20 放送のNHKスペシャル 病の起源 第3集 うつ病 ~防衛本能がもたらす宿命~をNHKオンデマンドで観たのですが、とてもおもいしろい番組でした。そもそもうつ病は進化とともに人間に備わってきた防衛反応の1つであるというのです。不安、恐怖は扁桃体という脳の古い部分の活動を高め、これがストレスホルモンを高め、脳神経細胞のダメージをきたし脳が萎縮、意欲低下、行動の低下をきたすのだそうです。天敵との遭遇、孤独における不安や恐怖、言葉が扁桃体を刺激するのだといいます。<続く>

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2013年

11月

02日

末梢血幹細胞の採取 2例目成功

今年からスタッフが充実したため、悪性リンパ腫の再発と骨髄腫に対して自家末梢血幹細胞移植を当院でも始めました。移植をすでに行っている病院からすれば「なーんだ、たかがそんなこと」と思われるでしょうが、新しいことを一から始めるのはなかなか大変。機械を購入するという難題はありませんでしたが(すでに院内にあったため)その他各部署の協力をとりつけ段取りをし、マニュアルを作成し、開始するまで慎重にことを進めてきました。思ったときにWBCが回復せず、もしくは下がらず予定通りにいかない!ある部署ではどうしてマニュアル化ができないの!!、とブツブツ言われていたようですが、予測がつかないことは医療にはあるのです。各部署に頭を下げ、なんとか11/2(土)2例目の採取が無事成功。一例一例大切にしながら、次に活かしていきたいと思います。

2013年

11月

01日

新しい神戸先生とともに

(左から)稲垣、神戸、田中、玉井
(左から)稲垣、神戸、田中、玉井

今月から新しく血液専門医である神戸先生がスタッフとして加わりましたので、皆で写真を撮りました。
またまたパワーアップです。
詳細は後日、院内発行の『しょうなんメール』で紹介されますのでご覧ください。

2013年

11月

01日

チューター制度

当院の初期研修医にはチューター制度というのがあります。ややベテランの先生方が1年目一人、2年目一人を受け持ち、食事会などをしながら進路のアドバイスや悩み事を聞くというもの。今年の私の受け持ちは彼ら2人です。ともに血液内科をまわってくれたことがあるため顔見知り。固くならずに色々な話をしました。進路の話、研修の悩み、それから女性の好みや人間論などなど。これをチューターである上級医師はのちに研修委員会にレポートとして提出せねばなりませんが。今は色々な仕掛けが研修医に対して用意されていて、我々の頃に比べると羨ましい限りです。

2013年

10月

31日

HO-1荒井先生 研修終了

HO-1 荒井先生の1か月の研修が終了しました。あっという間だったということですが、反省会では造血器腫瘍の人の告知を受ける場面やその後を追うことが出来、よい経験になったと言ってもらえました。血液内科で1か月で学ぶことは非常に限られています。しかし他科とは違い特に入院患者さんは重篤な患者さんが多いため、どのように医術を発揮するのか。つまり論文などのデータだけから治療を導きだすのではなく、個々の患者さんに応じた状況把握(社会的なこと、性格なども含めて)、それも踏まえた上手な分かりやすい説明、その後のフォロー、チーム医療、そしてターミナルケアにおける説明や方針決定、薬の使い方を学んでほしいと思っています。毎月1年目の先生がまわってくる時には何を学びたいか、何を学んでほしいかの確認を必ずするようにしています。若い先生方が回ってくることは、病棟にも我々チームにも新しい空気を運んでくれるように思います。

2013年

10月

28日

ヨーヨー・マのコンサートにいきました。

世界的なチェロリストであるYO-YO MAのコンサートに行ってきました。月曜日なのにどうしても行きたかったのは、チェロのソロレパートリーで最高峰と言われる<バッハの無伴奏チェロ組曲>が演目だったからでした。彼はこれを1990年代に録音しCDとして発売しています。中でも組曲第1番は非常に有名な曲で大好きな曲です。YO-YO MAを知ったのも、この曲が飛行機の機内番組で使用されていたからでした。

 サントリーホールは当日券がない満席状態で、チェロのソロではありますが、これだけの人を魅了できるのはさすがYO-YO MAだと思いました。ぶれない美しい音色で感激しました。アンコールがなかったのは残念でしたが。

 彼の曲はCDでも楽しむことが出来ます。アルバムが複数発売いますが、このバッハの無伴奏チェロ組曲が一番です。穏やかな気持ちになりたいとき、静かな部屋で聴いてみてください。

2013年

10月

27日

さかえ日本語の会のスピーチフェスタ

”さかえ日本語の会”は、本郷台にあるアースプラザでこの地域に住む外国人のためにボランテイアの方々がおこなっている日本語教室です。年に1回生徒さんのスピーチ大会が行われますので、今年も参加してきました。中国のかたが多いかと思えば最近ではその他のアジアの方々、ベトナム、タイ、フィリピンの人たちもいらっしゃいます。私はそこで話されるスピーチが、たとえ先生方と作った文章であれ思いが伝わってきてそれぞれの苦労を感じることができ、とても興味深く聴かせてもらっています。今日もホロリと泣けてくるようなスピーチがありました。<次へ>

 

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2013年

10月

25日

今年は台風が多い年です。26.27号が通過

この台風、みてください。
今年は台風が多い年でした。雨雲がすっぽり日本列島を包むことも多く、今回のようにアベックで台風の渦がみえるなんて、まるで映画のようです。このように接近して2つの台風があると互いに干渉し合って予報がたちにくいということで、なかなかはっきりした予報が出ませんでした。この日(25日)はちょうど静岡での当直でした。そのままの直撃は避けられたものの雨風が強く、新幹線もなんとか動いてくれ翌日帰ることが出来ました。離島応援といって各地の徳洲会から離島の徳洲会病院に行くことがあるのですが、このように台風で飛行機が飛ばなかったりすると先生が来れず、残された医師が頑張らなくてはならないということになるのです。今年は調整が大変だったのではないでしょうか。

2013年

10月

23日

女性のキャリア リケジョ人気?

略語は次々生み出されるが、次はなんと<リケジョ>。これ理系女子のことなのだそうだ。最近大手メーカーでは理工系女子学生の採用を目指す動きが激化しているとのこと。国も企業で女性の活用を積極的にするように振興している。さらにリケジョは体育会系女子と同じようにガッツがありコツコツ努力を続けるタイプが多く、男系の社会でもやっていけるポテンシャルを持つ。と同時に女性としての目をもち、商品開発でも有用なのだという。出産などしても離職率が低いということもあるそうだ。面白い話だなーと思いつつ、女医ってリケジョになるのか?それとも半分文系的なところがあるから入れてもらえないのか??
女医のキャリアも本当に難しい。医者として一番伸びる時期に出産時期も重なる。両立って実はとても難しい。出産から子育てもそれだけで一大仕事であり、医者の仕事と両立するにはやはり医師の仕事をセーブしなくてはならない。上の立場になってみると、より女性の扱いが難しいことがわかる。子供のいない私はそれに対してどこか強くいえない自分がいるのを認識している。その気持ちは同世代の子供のいない女医の先生と話をして全く同じであり、少し安心した。

ところが内閣府が数年おきに調査しているという<夫が外で働き、妻は家を守べきである>という野に対する意識調査。実は最近これに賛成の人が増える傾向にあり、独身女性3人に1人が専業主婦を希望しているとのこと。これは何を意味するのか。社会に出続けるのはもう大変でむしろ両立を目指すより専業主婦、と考える人が多くなっているということでしょうか。

2013年

10月

22日

あわただしく歓迎会

今月は私の出張+休暇、学会、研修医の休み、さらには他病院応援や初期研修医の研修などなど、それぞれが目まぐるしく出入りして忙しい月間でした。その中でも神戸先生が新しく仲間に入ってくれたこと、また新しく消化器ローテート中の所先生が血液内科を回ってくれていること、新HO-1の荒井先生がローテートしてくれていることから新メンバーとの交流ということで会を催しました。

消化器医を目指す人で血液内科をローテーションする人は全国でも数少ないでしょう。直接には関係しないからと一番まわらないはずです。でも「関係ないからまわらない」、それはもったいないと思います。自分と違うところだからこそ若い時にしか見ておけない分野があると思うのです。新たな気付き、消化器しかみたことがない他の人と違う視点が持てると思います。各科の垣根なく回れる、それこそが当院の良いところだと思うのです。消化器のリンパ腫はそもそも多いですが、それだけでなくサイトメガロウイルス感染、真菌感染、それに伴う消化器症状や便秘や下痢の問題は当科ではしばしばあります。1人では診るのが怖くてもチームで診て、それらに見慣れることでWBCが多いこと、PLTが少なくてもビビることなくどのような注意をすれば大丈夫かの感覚も分かるようになるはずです。色々な方がローテーションして何か学べる、そういう科にしていきたいと思っています。

2013年

10月

21日

徳田理事長が辞任され新しい理事長が選出されました

この1か月、徳洲会に関して色々なことがありました。そして徳田理事長が退任され、新しく鈴木理事長が選出されました。
患者さんには<大変ですね~>とか<どうなるんですかね~>と聞かれることもしばしばありますが、全く何も触れないかたも多いです。私たちは普段ワイドショーや週刊誌に触れる機会がないため、どのように報道されているかや詳細は患者さんのほうが知っていると思います。
本当に何が本質的に悪かったのかはこれから検証されるでしょう。今は粛々と、これまでの患者さんのための医療を続けることが我々医療現場にいるものの任務です。また患者さんが思ったよりあれこれ言わないのも、やはりそれを期待しているからなのだと思います。

2013年

10月

19日

TOKYO MDS Forumに参加しました

東京にてTokyo MDS Forumが開催されましたので参加しました。先週北海道にて血液学会があったばかりですが、それでも多くの先生方が参加していました。今日のテーマはMDS(骨髄異形成症候群)。最近deep sequencingという方法にてより詳細な遺伝子変化の研究が多くのがんにおいて行われるようになり、この血液学会でもそうでしたがMDS、白血病の世界ではその遺伝子関連の話が花盛りという感じであります。やはり大腸がんなどと同じで造血器腫瘍(血液がん)でも多段階説がはっきりしてきていて、MDSでも平均6-8個、急性白血病では平均13個の遺伝子異常があるともいわれています。それらに対しての遺伝子の働きも解明されるようになっています。おそらく5-6年先には初診時の検査にこれらの遺伝子検査が入ってくることでしょう。これからもしばらくの間はMDS、白血病が話題となることでしょう。
今日のお話しはまず聖路加国際病院の真部先生が小児のMDSなど血液疾患の話をされました。非常に興味深かったです。というのも成人に診断される病気の一部は、実は小児のうちから持っていることがあるからです。小児のiBMFS(inherited bone marrow failure)には多くの疾患が含まれていて、その原因遺伝子がだんだん解るようになってきているとのこと。外表奇形を伴うことも多いそうですが、そうでないものもあり。またダウン症における白血病の発症(ダウン症は白血病の頻度が多い)もおもしろく聞かせてもらいました。
次に現在のMDSのサマリーを順天堂大学の原田浩徳先生がわかりやすくレビューされました。膨大なデータを示していただき、まだキャッチアップしきれていない知識があります。
がんばって行った甲斐のある勉強会でした。

 

2013年

10月

16日

台風26号 強い台風でした。

久しぶりの虹でした
久しぶりの虹でした

台風26号がこの日の未明から朝方にかけて関東を通過していきました。伊豆大島では大変な土砂災害がおき、多くの人命が失われました。きっとテレビの台風情報をみて心配されながら眠りにつき、被害にあわれた方も多いことでしょう。雨の降りかたはこちらでも強く、風を警戒して深夜ベランダのものをすべて脇に除けたり下ろしたりしました。自然を甘くみてはなりません。当時神奈川には竜巻注意報も発令されていました。また鎌倉でも病院近くでがけ崩れがおき、被害をうけた方がいらっしゃいます。
この日は通勤が大変でした。雨は上がりかけていましたが強風で病院のシャトルバスにお世話になりました。時間に遅れることなく運行していただいて本当にごくろうさまです。その時ちょうど虹が空にかかっていました。実は今週2つ目の虹で、北海道札幌でも虹を見たのでした。久しぶりの虹でした。

この日は外来日でしたがキャンセルされるかたが少なくて驚きでした。予想よりやや早めに雨が上がったということもありますが、交通機関は乱れていたので大変だったはずです。ある高齢の患者さんが言いました。”台風の被害のニュースを見ていたがひどいものだ。自分はまだ病気を治すために病院に来れて、病院や家の温かい床で寝て死を迎えられる。このような災害で突然生を奪われた人に比べたら幸せだと。” <次へ>

 

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2013年

10月

14日

今日は体育の日。鎌倉武道館で体験会

今日は体育の日です。といってもテレビで言っていたから分かるようなもので、なんだか10月10日でないとピンとこない感じです。

さて、たまたま目にした張り紙でこの日鎌倉武道館で弓道や剣道などの体験会が行われると書いてありました。私の祖父は弓道が得意だったとかで、形見の弓が実家においてあります。それもあり、もともと”道”と名のつくものを行ってみたいと思っていましたので、勇気を出して参加してみました。

今日は時間がなかったので剣道だけ体験。子供さんばかりでしたが、初めて手にする竹刀で簡単な形を教えていただきました。竹刀を持って基本姿勢をしたり、打つ姿勢をするとキリリとするものです。この年齢から出来るのかという気持ちもありますが、定年しても続けることは出来そうですし、忙しい中で医学以外の別のことも試みて幅を広げてみたい気がします。

2013年

10月

11日

日本血液学会に参加しました。

佐藤 淑先生
佐藤 淑先生

年1回開催される日本血液学会総会が札幌で行われ、私と後期研修医の佐藤淑先生とで参加してきました。札幌の気温はほとんど関東と同じくらい。雨が急に降ったりの天気でしたが、とても秋めいた、ということの言えない北海道でした。年々学会は大きくなっており、大都市でのみ開催されていたので札幌は私にとっても初めてで楽しみでした。3つの会場を行ったりきたりで、まじめに全てのセッションを参加しようとすると雨も降る中で移動は大変でした。
佐藤先生は皮膚アスペルギルス症の発表をしました。経過を写真で追っていたことがとても良かったこと。また治療に苦労したことが思い出されます。このように症例をまとめることで知識の整理とさらに深い知識を得ることになり、どんな症例でも学ぶことがあります。<次へ>

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2013年

10月

02日

イタリア旅行 ローマとフィレンツェへ

患者さん、スタッフのみなさんには迷惑をかけましたが、せっかくローマで学会があったので、その後イタリア旅行をさせていただきました。これは夏休みを我慢しての遅い休暇であり、小児血液をやっていた衣川先生に同行してもらっての旅でした(誰かが珍道中になるのではなんていってましたが)。

ローマは私が5年目で当院チーフレジデントを終了したあとの休みで行ってから早15年がたちました。当時の面影を辿りながらの旅となりました。私の健脚のおかげで衣川先生はさぞかし疲れたことと思います。コロセウム、フォロロマーノを旅して夜には教会での演奏会、イタロという新しいスタイリッシュな高速鉄道(昨年走り始めたらしい。スポーツカーのブランドがデザインしたとか)に乗りフィレンツエへ。<次へ>

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2013年

9月

29日

ローマで開催されたAPLシンポジウムに参加しました。

4年に1回開催されるAPL(急性前骨髄球性白血病)シンポジウムがローマで行われ、ポスター発表も兼ねて参加してきました。

イタリアは血液の分野では臨床試験も積極的に行われている国であり、熱心な血液臨床医、研究医が大勢います。このシンポジウムは決して大学会ではありませんが、インドや中国などのアジアからの参加者もいて、新興国における治療の問題も発表がありました。
APLは今から20年ほど前にレチノイン酸による治療が効果を上げることが知られ、私が学生の時には出血傾向が強く死亡率の最も高い白血病だったのが、最も治療成績がよい白血病になりました。しかし、最近成績は上がったというものの、早期死亡は決して減っていないことが疫学調査などからわかってきて、その早期死亡をどうするのかということが話題になっていました。また実はその早期死亡に関係するとされる出血傾向(脳出血、肺出血が多い)ですが、と同時に血栓症もほかの白血病に比べて多いことが解ってきており、これら両者で死亡率が高いのです。

またインドなどでは積極的に亜ヒ酸をAPLに使用するとのこと。日本では難治性のAPLに対して使用されますが、海外では抗がん剤などよりも低リスクの人にはATRAと亜ヒ酸を併用して抗がん剤なしで治療したりしているところもあるとのこと。今後日本も治療が変わってくるかもしれません。

2013年

9月

27日

今月まわってくれた研修医の人と

前列左端が照井先生
前列左端が照井先生

今月まわってくれた研修医との金曜日全体回診風景です。今月と先月、将来皮膚科を専攻する3年目の研修医の照井先生がローテーションをしてくれました。はじめはまわるのどうかと思っていたと思いますが、得るものがあったと言ってくれました。
私は以前から血液専門になる人ばかりではなく、そうでない科にいく人ほど当科をまわってほしいと思っています。血液疾患はつい専門科の仕事と思うかもしれません。たしかにその治療は血液内科医が責任を持つべきでありますが、それ以外の問題もすべて扱う全人的に患者さんを診る科であると思います。また特殊な感染症や状態を診ておくこと、患者さんとの関係などをみておくことで、きっと得るものがあると思うのです。そしてチーム医療をうまく構築することで働きやすい環境を作り、しいては仕事のパフォーマンスに関係するということもみてもらえるものがあると思います。整形外科に行く人(骨髄腫にはじまり腰椎転移などたくさん腰痛の人が当科にはいる)、病理に行く人(血液疾患の理解が早まる)、脳外科、神経内科に行く人(リンパ腫の脳メタ、アミロイドーシスによる神経障害や薬剤性の神経障害)、眼科(眼科領域のリンパ腫、白血病の浸潤、眼球麻痺、マクログロブリン血症などの眼底変化)など各科学ぶべきところがたくさんあります。ぜひとも他科をまわる方、2~3か月でも得られるものがあるようにインタビューをして決めますので、関心のある方はご連絡ください。

2013年

9月

25日

局長さん 長い間ごくろうさまでした。

10年以上という長年にわたり当院の事務のトップとして働いていらした前川局長が転勤されることとなりました。当院の急成長の時を共に働き、いろいろな行政、消防などとの折衝、ドクター間のトラブルなど対処してきたのは前川さんでした。本当のところで苦労を知らない呑気な我々は、いつもお金のことばかり言っている局長のことを「数字だけみてお金とだけ言っている、口だけで・・・」などと言っていたこともありますが、それはさらに上から言われていること。事務部門を束ね、ここまで病院を支えてきてくださったことに本当にお疲れ様でしたと申し上げたいと思います。ありがとうございました。

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2013年

9月

22日

来年度研修医試験最終日

なんとピンクの彼岸花と思いきやナツズイセンという彼岸花の仲間だそうです。ある家庭の庭先にありました。急に涼しくなってきて風邪をひいているスタッフも見かけます。

さて、今日は来年度の研修医試験最終日で面接官をしました。13名の若い夢のある学生さんと話をしましたが、楽しいです。しっかり考えている人もいればバイトで社会的に苦労を積んでいる人、スポーツとことんの人、色々です。ただ、社会的な話題を振り向けるとあまり関心のない人が多いかな、と思います。自分も若いころはそうだったかなーとも考えますが、だいぶ昔のこととなってしまいました。受験者は2時間半に及ぶ筆記試験に耐え、面接を受け終了です。平均2-3つは受験しているようです。就職活動みたいなものですよね。どの子が来年きてくれるのか、来年4月に顔会わせをする時が楽しみです。

2013年

9月

20日

トヨタ名誉会長豊田英二氏100歳で死去

<NHKニュースから>トヨタ自動車の最高顧問で社長、会長を歴任し、トヨタを世界有数の自動車メーカーに育て上げた豊田英二氏が心不全のため17日未明、愛知県豊田市内の病院で亡くなりました。100歳でした。豊田氏はトヨタグループの創始者・豊田佐吉の甥に当たり、大正2年に現在の名古屋市で生まれました。昭和12年に設立された現在のトヨタ自動車の創業当初から自動車の生産に力を注ぎ、昭和20年に取締役に就任して以来、50年近く長きにわたってトヨタの役員を務めました。
昭和42年から15年間にわたって社長を務め、この間に徹底した生産効率を追求したいわゆるトヨタ式生産方式を確立しました(これがカイゼンなのですね)。
また、公害の深刻化を背景に車の排気ガスの浄化技術の向上に取り組み(すばらしい!)、二度の石油ショックによる経済的な混乱をいち早く減産で乗り切り(さすが!)、トヨタ自動車を世界有数の自動車メーカーに育て上げました。
一方、企業の社会的責任を重んじトヨタ財団を設立したり豊田工業大学を設立したりするなど、民間の研究活動の助成にも取り組みました。豊田氏は昭和57年に社長を退いたあとは会長に就任し、平成4年に名誉会長、平成11年から最高顧問を務めていました。

日本の高度成長時代とともに一自動車メーカーを世界の自動車メーカーに押し上げた人なんだなーと思いますが、その彼が生前言っていた言葉で気になった部分を少々。

”現在の製造業の社長、幹部は財務データを重視しすぎている。もっと現場第一主義にならないといけない。現場からアイデアは生まれる(トヨタでは現場の社員がカイゼンの意識をもって年間150万件の改善策をあげてくるらしい)。ヒト作りはもの作りの基本だ。もの作りの前にヒト作りだ。もの作りが出来なくなったら国は潰れてしまう。”
今の我々の組織にも言えているような気がして、心に沁みました。

2013年

9月

19日

柔軟剤の香害

柔軟剤の香害に注意、とニュースに出ていました。
最近衣類に香りが残る洗濯用の柔軟剤が人気を集めていますが、この香りが原因で気持ちが悪くなったなどの相談が増えているとして、国民生活センターが注意を呼びかけているそうです。
国民生活センターによると柔軟剤の香りに関する相談は、今年3月までの1年間に5年前の5倍近い65件が寄せられていて、その後も前の年を上回るペースで増加しているそうです。主な相談内容は「隣の家の柔軟剤の香りが強くて頭痛がする」とか「飲食店の店員の服についた香りで気持ちが悪くなった」などというもので、相談者の6割までが「香りで体調を崩した」としています。
柔軟剤の使用については全体の4人に1人が規定の量の2倍を超えているという業界団体の調査結果もあり、国民生活センターは利用者に対し柔軟剤を使いすぎないよう呼びかけています。

先日も頭痛の訴えで外来にきた患者さんに「石鹸、洗剤は関係ありますか?」と聞かれ、あるかもねーなんて答えていましたが、これでガッテン。においで気分が悪くなる人にはこれにも注意するよう伝えていこう!

2013年

9月

17日

京大皮膚科 アトピー性皮膚炎の新薬につながる研究

副作用の少ない、新しいアトピー性皮膚炎の治療薬の開発につながるか――。
皮膚をバリアーし保護するタンパク質の働きを強める化合物を京都大のチームが発見。この物質を使ってマウスのアトピー性皮膚炎の症状を改善させることに成功し、9月16日付の米科学誌電子版に発表したと全国版のニュースで流れ、私はとても注目しました。
アトピー性皮膚炎は皮膚の保護機能が低下することで異物の混入を招き、免疫異常が起きて発症します。これまでの治療はその過剰な免疫を抑えることに重点がおかれた薬剤が多かったのですが、今回は発想が異なります。そもそもの皮膚の保護を高めようというものです。

皮膚の保護では「フィラグリン」と呼ばれるたんぱく質が重要な働きをしていることが知られており、アトピー性皮膚炎のほぼ全ての患者さんでフィラグリンが低下している。フィラグリン遺伝子変異は現在知られているアトピー性皮膚炎の発症因子の中で、最も頻度の高い因子だという。チームによると今回の化合物はアレルゲンになる物質を皮膚に取り込まないよう作用する。新たな治療薬となる可能性があり、10年後を目途に実用化を目指すということであった。京都大学大学院医学研究科の椛島健治准教授は、「保湿効果があるフィラグリンを増やす物質を見つけることは、世界中で競争になっていた。成果を基に薬の開発につなげたい」と話していた。

最近京大がiPSをはじめ様々な研究で元気です。アトピー性皮膚炎で悩まれている方は多く、それによりリンパ節が腫れてくる患者さんも時々みかけます。このニュースは我々の同僚でも何人も注目していました。関心の高さをうかがわせます。

 

 

 

2013年

9月

17日

徳洲会に激震が・・・その時リーダーは

徳洲会本部と虎雄先生が入院されていらっしゃる当院が東京地検による捜索をうけました。全国のニュースでも流されていて職員、家族ともどもに不安な気持ちになります。どこまで何を地検が調べたいのか。私にも詳細はわかりません。院長先生は8時会(各部門の長が集まるところ)と医局会で事情説明をされました。リーダーはとりあえずこのように報道がザワザワし、皆のうわさもワサワサしている時にはしっかり「今の現状はこうである、これからについてはまたわかり次第報告する」と早いときに的確な態度でステートメントを出すことが大切であると感じました。

同じことは2013.7.6サンフランシスコでおきたアシアナ航空の飛行機事故のときの国家運輸安全委員会の委員長(女性)が早くに冷静なコメントを出したことで話題になっていたことを記憶しています。事故のあとはメデイアの追っかけが始まりますが、初期の対応として彼女は組織の紹介と、これから取り組もうとしている事故調査の概要を状況を見守る世界中の人たちの「知りたい」を満たす形で簡潔に伝えています。今からやろうとしていることはひたすら事実関係の調査であり、完全に調査してから最終的な結論を出すこと、さらに出来る限り多くの情報を集めて迅速にメディア向けに情報を提供するということを約束し、「どうもありがとう」と挨拶して早々に切り上げるのです。何と言ってもゆっくりと分かりやすく明瞭に話す話し方がすごいと。詳しくは日経ビジネスオンラインをご覧ください。

とにもかくにも今日述べたかったことは、簡潔な言葉でタイムリーにリーダーがコメントを出すことの大切さであります。

2013年

9月

17日

公開講座 

2か月に一度、公開講座をしています。外部の公民館などで30分程度の講演をするのですが、テーマは血液疾患に関するもので悪性リンパ腫や骨髄腫が中心です。もともとは当院のマーケティング戦略として行われたもので、少し遠い方面の人にも当院で行っている医療を知ってもらい、来院していただくためのものです。しかし、最近では私の患者さんが病気を復習するために利用してくださったりしています。悪性リンパ腫、骨髄腫などを行っていますが進歩も早いこと、患者さんの中にはとてもよく勉強していらっしゃるかたもいて、スライドを更新しないとやばいことになるのです。眠くならないように、飽きないように、かつ分かりやすく話すのもなかなか大変です。患者さんが最後に質問をしてくれると実際の体験話などから具体性を帯びて盛り上がります。各科の先生や栄養士、薬剤師さんなども講演していて全国的にも各徳洲会病院で行われています。興味ある演題はぜひ聴きにいらしてみてください。また希望の演題があればお声かけください。

2013年

9月

16日

台風18号が過ぎ去りました。

台風が過ぎ去った大船付近の夜の空です。今日は祝日でしたが、私は回診当番でした。台風の風が強まる中、朝早めに出かけました。台風というと子供の頃に家の前の河川が氾濫しそうだということで夜中に消防隊の人がドンドンと戸を叩きに来て、小学校へ逃げた覚えがかすかにあります。旧病院で医局がプレハブだった頃に裏山が崩れてきたり、また旧病院の前の道(モノレール下の道)が崩れて一時通行止めになりました。鎌倉には地形的に脆いところがあるので、大きな被害がでなくてなによりです。昔は九州が台風災害が多いところだと思っていましたが、最近の気象ニュースを見ていると、どこでどんなことが起きるか分かりません。昨日は他人事だと思って観ていたニュースと同じような被害者に明日はなるかもしれないと、竜巻や大雨のニュースをみているといると思います。今日は患者さんのところを回診してはテレビを見させてもらい、京都の桂川が氾濫しかかっている映像などをみていました。14F病棟は高いためか風が強く感じられ、また網戸が風で幽霊のように右へ左で勝手に動くのです。院内には災害対策本部が置かれましたが大きな問題なく過ぎました。午後1時過ぎには外を歩けるようになりました。

2013年

9月

16日

ローソンの店員さんの朝の一言

台風が去り涼しくなりました。そして青空が広がり、美しい富士山がこの14Fから拝むことができ幸せな気分になりました。

さて、当院の1Fにあるローソン。売上多いだろうな。24時間オープンしているのだけれども、職員も本当にお世話になっているし、患者さんの楽しみの一つがローソンでの買い物。朝来るとすぐに私はここで昼の食事を調達することもしばしば。最近新しく入られた方だと思うのですが、その店員さんはおつりを渡すときに職員だと思われる人には”いってらっしゃい”と声をかけています。そのタイミングと言い方がすがすがしく、とてもいい気持ちになります。たった1,2秒の挨拶ですが、相手に対しての”思いやり”だと思います。
とは言うものの、ローソンの注文ではクリスマスのケーキなどの注文の際にとても不快な気分をした事もあります。サービスという意識が完全にない行いでした。前線に出て仕事している人の態度でその店の評価って決まるところもあると思います。我々とて同じ。フロア係にしても、内科外来にしても。どうせやるならその人に少しでも良い気持ちで帰ってもらえるよう心がけましょう。

2013年

9月

14日

レジデント向けの移植勉強会にでかけました。

こんな年寄りであり少々恥ずかしかったのですが、製薬会社が主催する研修医のための移植勉強会に参加してきました。今後同種移植(他人からの移植)まで進めるかどうかは分かりませんが、そのための知識のアップデートが必要と考えたからです。移植の分野は血液の中でも先進的な分野で、自分が10年前に学んだのと比べてかなり進歩してきており、今日は移植に関わる研修医が多かったせいもありますが、HLA適合しないハプロの移植を経験している人もかなりいて驚きました。若い先生にはぜひ先進的な病院へ勉強に行ってもらわねばならないと思いました。

2013年

9月

13日

いい加減な国際学会

当院の研修医がある国際学会にエントリーを試みていたのですが演題採用通知は来ず、また手紙やメールで催促しても返事がなし。もう3週間をきっているのに・・・。さすがの私も頭にきて電話をしてやりましたがそれも留守番電話。
私も以前演題が通ったのにその後開催中止といわれた国際学会がありました。レベルの高い一流の国際学会はそんなことはないのでしょうが、そうでないものは人を集めるのも大変なのでしょう。それにしても返事がないのはいかがなものか。また飛行機のチケットなどこちらの都合もあるぞ。

以外と海外ってこんなものなのかもしれないなと思います。きっちりしている日本だから頭にくることも、海外にいくとすべての時間がルーズだったりするといいますし・・・。

2013年

9月

13日

自家末梢血幹細胞移植が当院でも始まりました。

当院でも念願の自家末梢血幹細胞移植が始まりました。今日は幹細胞採取の日です。関係部署と3月から話し合いを重ねて慎重に準備をしてきました。当院では腎臓内科が末梢動脈の血流不全に対して幹細胞をうつ、という治療を行っていたことがあり、機械を新しく買うことなくそのまま使用することが出来ました。そのため導入はスムースであったと思います。

今週は細胞を採取するのに良い日がなかなか来なかったため不安で毎日ハラハラしていましたが、ようやくこの日採取にこぎつけました。機械会社の担当者の方も今週は日程を調整して下さり、透析室とも連日連携をとりながら調整してきました。
私が一般血液内科を立ち上げたのが2000年。それから13年経ちました。これもスタッフが増えたことによって実現したことです。骨髄腫の患者さん、悪性リンパ腫の患者さんが他院に行くことなく標準的な治療を受けられるようになったと思います。無事採取が出来、十分細胞も取れ一安心しました。同種移植(他人の幹細胞を移植する)まではまだまだハードルが高いですが、スタッフとともに頑張ってていこうと思います。<次へ>

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2013年

9月

13日

末梢神経損傷 院内勉強会 講師は院長先生

当院では医療安全に対する院内勉強会を定期的に開いています。
点滴をいれたとき、採血したあとに腕にしびれを感じたことはありませんか?それが長期にわたり改善がみられないこともあります。しかしこれが全くの医療ミスかというと、そうではありません。腕にはたくさんの神経が走っていて、神経を全く傷つけずにこれまで診療をしてきた医療者はないのでは・・・といえます。しかし正中の静脈を深い角度で刺したり、動脈を刺そうとすると正中神経障害をおこしたり、また親指側の手首に良い血管が見えることがあるが、それを刺すと神経障害が長期的に残り、指の動きに影響が出ることがある。すべての医療者が本来基本的な知識として知っておくべき知識を院長先生が講演してくださいました。立ち見がでるほどの大盛況。看護師さんのみならず、リハビリの人、検査の人、研修医と多くの人が参加してくれました。

2013年

9月

12日

今月チームの情報交換会

今月も新チームがスタートして早くも1/3が経過。
互いのことを理解するのにはとても大切な会です。我々の会は個人の深いところ、若い頃の話、どういうことに影響を受けたかなどをしばしば話します。そこからこの人がどのような成長をしてきたか、どのような影響をどんな人から受けてきたか推測したりします。これって問診と似ているかしら。
話していて思うのは父親を尊敬している人が多いこと。まだ父親を超えられないという人もいれば、父の夢を代わりに叶えたいという人もいる。いざというときには父に相談するという人も。父親の背中って意外にも大きいのね、と思います。

2013年

9月

08日

東京オリンピック 2020 誘致おめでとう!

今日朝5時、ブエノスアイレスで開かれていたIOC総会で2020年夏のオリンピック開催地が東京と決まりました。福島の汚染水問題がクローズアップされる中で、よく誘致に成功したと思います。最終プレゼンテーションをテレビで見ていました。最初に高円宮妃久子さまがフランス語と英語で被災地支援への謝意を述べられましたが、品がありかつ美しい発音と落ち着いた声で素敵でした。思わず見せられてしまいました。滝川クリステルさんといい、委員からの質問をサポートした女性も魅力的。私は最終プレゼンテーションに参加していた女性群たちに目がいってしまいました。でも今回の獲得はこれらキャステイングの上手さに加え、どうしても東京にオリンピックをもってきたいという強い強い思いが通じたように思います。多額の借金、福島の問題、巨大地震、高齢化問題、マイナス面しか見えてこない不安な社会の中で国がひとつの目標に向かって盛り上がり、多くの人が希望をみて幸せになれたら良いなと思います。生きている間にオリンピックが近くて見れるなんて考えたことなかったです。

2013年

9月

07日

医療安全講習会2日目 エラー情報共有はエラーを防ぐ

これは月光美人の花です。私は咲かせようとおもって旧病院のときに育てましたが、移転の時に自宅へもちかえったあと寒さにやられて枯らせてしまった思いでがあります。

さて本日は日本病院会主催の医療安全講習会2日目でした。鉄道の安全を心理学の立場から研究されている重森先生の話はなかなかためになるものがありました。

医療安全の啓蒙のために、私は今年、部長会議、医局会と院内であった症例を提示して皆で共有をしています。これは意味があるのか??疑問に思っている人もいるはず。でも今日の重森先生は心理学のデータとして類似課題を思い出した人が同じエラーをする率がさがるというものをだしていらっしゃいました。だから医療安全の中にリスク情報を共有することって大切なんです!!よしよしこれを皆に啓蒙するとき使おうと思いました。鉄道や航空などの人を輸送するところもリスク管理ってとても大切なんですよね。だから指さし呼称したりしている。鉄道の車掌さん、なんで指さしているのかなーと思ったら、指さしをすると視線が向く、やることを意識する、覚醒レベルが高まるなどのエラー防止機能があり、実際これも心理学研究でデータがあるそうです。医療安全って病院のことだけか思ったら全くそうではなくて、輸送のみならず、建設現場、原子力、化学工場などなど。もっと前からそれが大切な分野ってあってそこから学ぶことも多いのではないでしょうか。

2013年

9月

07日

ポテリジオ発売1年記念講演会に参加しました。

これは香りのよいプルメリアという花です。ハワイなど温かいところに生息します。

さて、今日はポテリジオという日本で開発されたATL(成人T細胞性リンパ腫)の薬剤発売1年記念講演会が都内で開かれ、医療安全の講習後にそのまま参加しました。当院では昨年1年間ATLの患者さんは来ませんでしたので投与経験がありません。抗CCR抗体としてのメカニズムは分かっていますが、非常に皮疹がひどく出るケースからまったく問題ないケースまで、解っていないことが多いと聞いており、それらについての症例提示があるというので参加しました。全身紅皮症のようになったり水泡形成ができたりする重篤な症例を中心に提示されました。
本日の講義のポイントは
(1)末梢血の異型リンパ球減少にはよく効く。平均50%、リンパ腫型はやや効きが悪く33%程
(2)皮膚症状は全体63%にみられ、重症化する例があり、普段から皮膚科とコンタクトとる。他の薬剤の皮疹の頻度も増強させる可能性もあり難しいことがあるが、疑われたら早めにステロイド治療が必要。患者教育も大切で皮疹が出たら早めに連絡してもらう。重症化したらパルス療法を思い切ってやる。
(3)皮膚の観察だけでなく粘膜の観察も。目、口腔内、肛門、外陰部なども。
(4)皮疹が出来てから再投与出来ているケースもあり。
(5)皮疹は治療終了してからしばらくして起きるケースもあり。

勉強になりました。

2013年

9月

06日

医療安全講習会1日目 映像使った教材

さぼてんの花がさいています。きれいで鮮やかであります。サボテンはなぜ葉の横からつぼみがでてきて花が咲くのでしょう。しかも赤や黄色、オレンジ、白といった鮮やかな感じが多いように思います。虫をひきよせるため??

さて今日は病院の仕事から離れて医療安全講習会に参加しました。これは医療安全管理者になるための年間3回ある研修会です。日本病院会が主催し全国から医師、看護師、薬剤師などが集まります。

今日はまず薬剤師会副会長の土屋先生が、最近の薬の承認がドラックラグ(ほかの国で採用されているのに日本で使用できない状態)を減らすために非常に短い時間で採用されるようになっていて医療サイド側では1年間は周囲の情報にも注意しながら使用しないとと副作用が大きなものがでる可能性があるということでした。また名前が類似した薬剤の投与ミスは全国的にも多く、両者を採用しない工夫や企業に名前を変更する申請などが行われていること、また適用外使用(時に我々は一般の使用方法でない方法で使用することがあります。)や適切な検査がおちていた場合、薬剤により強い副作用がでても副作用救済が行われないということを指摘されました。はじめて知りました。

またラピッドレスポンスチームという、院内の急変対応チームの話を北里大学の小池先生がお話しに、また倉敷中央病院の院内医療安全教育の具体例を画像を用いて米井先生に教えていただきました。いろんな工夫を院内にどのように利用できるか、考えさせられました。

2013年

9月

04日

多職種チームによる治療方針決定

チーム医療のことで3年前に当院であったことをお話しします。

医師は最終的な治療の最終判断をし、責任を持ちますが、倫理的にどうしても難しいとき、判断が難しいときは日常茶飯事です。

患者さんは精神科病院入院中の患者さんで、頸部が著しく腫れていました。生検にて悪性リンパ腫と診断されました。しかし患者さんはおちついて入院していられないような状態でした。自分のことは自分でできない、点滴もさせてくれない。何をされているのか理解もできない。家族はいない。そのような状態でしばって抗がん剤をやるのがいいのか、内服治療でいくのか。精神疾患、身寄りなしというだけで治療をしないというのは倫理的にどうかと思った私は多職種による拡大カンファレンスをしました。そこには精神科の先生にも声をかけました。日中の状態を一番みている看護師さんの意見がかなり私の判断に大きな影響を与えました。

そしてステロイドだけでみていくこと、それにより半年から1年の予後にはなるが・・・と精神科病院の先生にも説明し、実際には2.5年生きました。精神科の先生も最後までよく見てくださいました。何が患者にとっていいいのか、普段からチームで話し合いができるようにしておくことが大切です。

2013年

9月

03日

チームミーテイング in 14F

当科の病棟14Fでは毎週火曜日に病棟ミーテイングを行います。集まるのが遅いときもあるけれど、発言するのが少ない人もいるけれど毎週皆が顔をあわせて患者さんに対しての同じ情報を聞き、出来るだけ同じイメージを持つことは安全という観点からも、また問題点を発見するうえでも大切だと考えています。多職種にて行い医師が一番上でリハビリさんは下ということはなく、むしろリハビリ介入ケースを主体にしながら全患者さんを討論します。病棟では早い段階で評価をして、将来的に足の筋力が低下して歩けなくなりそうな患者さんを皆で拾い上げ、早めにリハビリの方に介入してもらいます。これは退院をスムースに持っていくのに役立っています。また、私達には言えないことを患者さんが漏らしていることもありますし、違う場面でみせる患者さんの素顔を教えてくれることもあって回診の場とは全く違う情報が得られます。ある患者さんがリハビリをしていると考えが前向きになれるのよねー、と言っていたと教えてくれた方がいました。
また病棟のカンファレンスでは”発言できない雰囲気”というのを、少しでも少なくするためにしています。

言いやすい職場の雰囲気が事故を起こすことの予防にもつながるからです。働きやすい仕事場は明らかに仕事のパフォーマンスをあげてくれます。この日はさらにボーナスで、新しい看護師さんのためにミニレクチャーを行いました。

2013年

9月

01日

シリアのことは心が痛みます。

オバマ米大統領は31日、シリアの化学兵器使用疑惑を受けた同国への軍事介入について、米議会の承認を求める考えを明らかにしたとニュースは述べた。本当にそれでいいのだろうか。
このシナリオってイラクと全く同じではないかい? と多くの人が思ったはず。アメリカには他国の内線でいくら化学兵器が使われたからと他国との協調なしで攻められるのでしょうか。この間イラクの時にあとからおかしかったはずでしょう。そしてやはり戦争でも多くの市民は苦しむのです。ロシアはシリア側を支援。アメリカの攻撃を止められるのは世界にはいないのでしょうか。心が痛みます。

2013年

8月

30日

日経新聞の一面記事 大病院初診料 1万円??

日本経済新聞の朝刊の一面にこんな記事が出ていて、回診しながら見てびっくりしました。
<厚生労働省は紹介状を持たずに大病院に来る人に定額負担を求める方針を固めた。金額は1万円を軸に検討し、2016年度を目途に始める。軽い病気でも大病院に行く患者が多いため、大病院が救急医療など本来の役割を十分に果たせない問題に対応する。まず患者が地元の「かかりつけ医」を訪ね、そこで大病院が必要か判断するよう誘導し、医療を効率的にする。過剰診療を避け、医療費の節減につなげる狙いもある>

日本も将来イギリス式のように”まずかかりつけ医”制度にしていくうえでの第一段階なのでしょうか。患者さんはもう一つの良いかかりつけ医を見つけなくてはなりませんし、大病院志向の高い患者さんはいちど受診したらなかなか戻らなくなる可能性もあります。開業医の先生はもっと病院との関係性を持つように迫られることとなるでしょう。また患者さんが行き来することが多くなるのであれば、これまでの正確な既往歴、内服情報、血液型や感染症などのどこでも調べるデータなどが、診察券などの電子媒体に情報として早く取り込まれてほしいものです。

2013年

8月

30日

また今月ももう終わりです。

こうしてとてもとても暑かった8月ももう終わりです。今月は玉井先生が離島応援と夏休みでいなかったと思ったら、もうその月も終わり。後期研修医の照井先生、新しくきた黒田先生ともに良いチームワークで仕事が出来たと思います。ともに良い点がたくさんあり回診の中でちょこちょこよく褒めていたと思いますし、笑顔で仕事が出来ていたと思います。照井先生の穏やかな感じは私も学ばねばと思います。
若い人ってもっとドライだと思っていましたが、二人ともとても患者さん思いなのが伝わってきました。そうでない上級医をみて疑問を感じたりすることもあるでしょう。その素直な人を思いやる気持ち、成長してもぜひ心の芯に持って忘れないでもらいたいと思います。
と同時に私から何が学べるか・・・そういう目で彼らはよく上級医を観察していたようにも思います。

2013年

8月

29日

真菌感染症をまとめてプレゼンテーション

今月当科をまわってくれている研修医1年目の黒田先生が、この日総合内科のカンファレンスの中でカンジダ血症、真菌感染症についてまとめ発表をしました。よく総合内科の先生が研修で当科にローテーションでくると、総合内科で診てきたときの感染症の感じ、治療の感覚と違うと言われます。たしかに真菌感染症は血液疾患患者ではcommonですが、他では白癬とカテーテル感染くらいかもしれません。難しい中よくまとめてくれました。また、これを聞いて若い他の研修医の先生も「血液内科って難しそうだな」ではなくて、色々学べるんだなという感覚をもってローテーションしてくれたらと思います。

2013年

8月

26日

自分のところを悪くいう人

新しく来た人、職場が変わった人の中に自分のところのことをひどく悪くいう人がいる。どうして前と比べるのだろう。違って当たり前。どうして良いところから見つけようとしないのだろうか。
悪いところから先に探しまくるのもいいけれど、それを建設的に考えられなければ良い仕事など出来ない。自分の働くところの人を悪くいう人で良い仕事してきた人はまずいないと思うし、聞いていても醜いと思う。大病院になって色々なキャリアのベースをもっている人が来ている。だがキャリアに見合うだけの人間性もまた必要だ。

自分は学会や学位、論文などのキャリアが足りないから負い目に感じていることは多々ある。
しかし自分がなぜ医師になりたかったかを考えながら、自分がこれからどのように働きたいのか考え、年を取っていっても若い人と働いて恥ずかしくないような人間性を身に着けられるよう、まだまだ進化させなくてはならないと思う。

2013年

8月

24日

myeloma workshopに参加しました。

都内でmyeloma workshopが行われ参加しました。当直明けでしたので最後まで体力が持ちませんでしたが・・・。
パネルデイスカッション方式で、会場の人へ向けられた質問をボタンで返し集計するというスタイル。最近流行っていますが、とても勉強になります。日本では移植前はやはりBD療法が多いこと、また移植非適応の方にはMPBが多かったけれども現実BD療法も多かった(最初からMPBでいけないくらいの元気度の人も多いのです)。また維持療法をしている人もそうでない人もいたし、維持療法もどこまでやるか経済的な問題もでていました。

今日は恩師にも会えましたし、また今年の血液学会で造血器腫瘍のガイドラインも出そうであるという情報も入りました。ガイドラインは絶対沿わなくてはならない指針ではないですが、一つの目安となり研修医への指導もしやすくなります。

2013年

8月

24日

研究にも少しなじめるように

当科では土曜日を論文を読む時間にあてています。しかしどうしても臨床に関連するものになりがち。ただ血液の論文の中にはかなり基礎の知識が要求されるようなものも増えており、若い人に基礎研究にアレルギーを持つことなく学んでもらおうと、当院に今年赴任された安藤先生を招いて簡単ながんの分子生物学な講義を月に1回お願いすることとなりました。今日がその第1回目。一人で厚い本を読むとなると臨床医はそれなら臨床系の本を・・・となってしまいますが、みなで勉強するとあればモチベーションも上がります。こういう他科とのコラボレーションは大切だと思いますし、これからも続けていきたいです。

2013年

8月

23日

絶対貧困 という本を手にして

この日は静岡の当直。電車に乗りがてら、車内で読むようにエキナカの本屋で1冊調達。石井光太さんが1日1ドル以下で暮らす世界中の本当に貧しい人の中に入り、本当の生活、食事、中の仲間関係、アフリカとアジアで違うスラム社会、トイレ事情に性生活、ストリートチルドレンの実情をルポした作品。臓器売買の実情にも触れられている。本当に生々しい実情が書かれているが、人間の逞しさもそこにみえる。貧しいから生物学的にも健康でない子は淘汰されていく。世界にはこんなにも格差があり、でも同じ人間である。我々今の日本人はたまたまこの国のこの年代に生まれたから、食べ物にさほど困ることなく生きている。寄付なんかしたって、という意見について作者は「でも現実にそこでお金をあげることでその子は1日食べることができたり、その家族を養っているのです。それだけのことをどうして難しく考えるのか」と言っています。考えられる作品であります。

2013年

8月

22日

セレウス菌の院内感染

国立がんセンターでセレウス菌による院内感染ならびに死亡者がでたとのニュース報道されました。おしぼりが原因だと判明したとのこと。

セレウス菌は土壌・水・ほこり等自然環境に広く分布し、農作物等を濃厚に汚染しています。
食品中で増殖するとエンテロトキシンをはじめ、いくつかの異なる毒素を作ります。この毒素の違いにより「下痢型」と「おう吐型」の2つのタイプの食中毒に分類されます。日本では後者の「おう吐型」が殆どで、米飯、焼き飯(チャーハン、ピラフ)によるものが圧倒的に多く、全体の73%を占めています。
また食品中では芽胞を作って生存するため熱に抵抗性があり、100℃で27~31分間(米飯中では22~36分)の加熱を必要とします。これではなかなか死なないですよね。

当院ではだいぶ前からこのようなことがあるという他院の報道をうけて、おしぼりから使い捨てのお手拭にしました。たしかに温かいタオル式のお手拭で手と顔を拭くというのは気持ちがいいものですが(おやじじゃないから私はしませんよ)、安全ではないのです。とくに免疫が落ちた人では問題となるわけです。調理後に長時間おいたものも、たとえ火を通していたとしても安全ではないのです。暑い時期、食べ物には注意が必要です。

2013年

8月

20日

当院内科の集まりで

急遽内科のスタッフも参加するようにと声がかかり、また血液内科代表として参加すべきですという後輩たちの励ましも受けて、語る会に参加してきました。湘南藤沢の宮澤先生を囲んでという会でしたが、各専門家の先生も参加して内科研修の問題点、徳洲会の問題点を話し合いました(というより80%は聞いていたかなー)。病理は血液の分野においては非常に大切な分野であり、自分自身も学生の頃から顕微鏡を見るのが好きで、組織学や病理学は好きでした(だから血液のスライドを見るのは好きなのです)。病理医の少ない点は日本の医学界の大きな問題だと思うのですが、上の方達はそのようには思われていないようです。しかし診断技術や分類など非常に各分野の進歩も早く、かつ診断というところでは要になるところであり、当然迷うようなこともある中で、ある程度断言しなくてはならない非常にストレスが多いところであると思います。私が今から病理を学んで診断医になる時間はないでしょうが、若い人には内科系研修、外科研修の中で病理研修を入れていくようにすべきでないか。そのために海外の十分証明できる技術をもった人であれば資格を与えて国内にて指導、診断できるようにすべきではないかと思うです。10年~20年先を見据えて病理医を増やすことが必要だと思います。また血液など病理が大切な分野では、自分の分野のリンパ節、骨髄の生検をある程度見られるようになるような教育プログラムが出来たら良いのにと思います。働いてからはなかなか出来ないのですが、ぜひ自分も数か月勉強に行きたいな・・・とずっと前から思っています。

2013年

8月

18日

今日は風が流れて少し涼し

今週は連日どこも猛暑猛暑というニュースであふれました。鎌倉はまだ良いほうですが、今年は風があまり流れないように思います。以前は高齢者の方が「クーラーなんて嫌いでね・・・」と言っていたのですが、今年は聞いてみると扇風機よりも弱いクーラー派が多いように思います。なのにあまり電力不足!!ときかないのは不思議です。今日は鎌倉地方も少し風が流れ、散歩してみるとなんと!たくさんの栗の実が落ちていました。まだ青々としています。暑さのために早く実が落ちてしまったのか・・・。秋の作物の収穫が心配です。

2013年

8月

18日

今月の研修医とノミニュケーション

今月またローテーションしてくれる研修医のメンバーが変わりましたので、互いの理解のためにノミュニケーション。我々スタッフがしゃべりすぎないように(基本的に皆自分のことを知ってもらいたいのです!)、研修医に色々質問します。前にも書きましたが、みんな物語があり、聞いていて楽しいものです。
私は大学生や研修医初期の頃、本を読む習慣も時間もありませんでした。それに比べ彼らは映画や小説などをよく知っています。話していて自分のジャンルを広げることにもなります。やはり若い人に常に接して刺激をうけられる場にいられることは、幸せなことかもしれません。
本といえば入院している方々も、年齢ゆえにきっと読みにくいであろうにと思ってしまうけれども、ふつうの単行本、分厚い本を読まれている方がたくさんおられます。研修医には診察時に相手がどんなことに関心があるのか観察をしなさいと教えます。そして何かの折に話題として触れたりします。本は著者との語り合いと誰かがいっておりましたが、それだけでなく人との話題を豊富にしてくれます。

2013年

8月

16日

患者さんが受診する時のアドバイス 初診時編

この日はある取材を受けました。患者さんが血液疾患で受診するときのアドバイスについてです。これはドクターによって考え方が違うと思いますので、私の意見を述べたいと思います。

まず初診の時。我々の外来時間は初診といえども時間が限られているということです。初診には通常の外来より時間をかけなくてはならず、私たちもエネルギーを要します。よって出来るだけ別の日を設定します。緊急の時はやむを得ないのですが、混んだ外来の中で無理やり入ってきてしまう時にはどうしても初診として集中できません。なので出来るだけ予約してほしい、というのがこちらの願い。そして紹介状をできるだけもらってきてほしいというのが願いです。

 また私たちは出来るだけ初診時に病歴のみならずどのような生活状況(一人暮らしなのか、経済的にはどうなのか、ここから遠いのかなどなど)なのかを問診し、これからの治療、検査のプランを作成します。それと同時に患者さんがどのような人なのか、観察しながら人間関係を短時間で築く努力をしています。病歴は長い方であればまとめてきてくれると助かりますし、他の疾患をお持ちのかたもそれをまとめてきてほしい。年配の方は家での状況も訊きたいので、分かる方が一緒に来てほしいと思います。

2013年

8月

13日

あなたもみられている・・・・

あるおもしろい画像が紹介されていました。透視能力があるとやらの人が、複数の人を相手に最近のその人の状況(どこに食べにいったとか、誰と会ったとか等々)を色々言い当てているという番組。実はその裏で複数の人がその人に関する情報検索をしていて、その情報をもとに透視しているかのようなフリをしていた、というもの。現代はネットで自分のことを多く発信していますからね。また最近、あるホームページを見たり、あるものを買おうとして検索するとずっとバナー広告として出てきたり、まったく検索していないのに何度もバナー広告が出てきたりと不思議なことありませんか。このようにネットを介してその人の情報が集約されていて、どんなことに関心がありそうかも膨大な情報データベースが作られているという現実。また、ふつうの人が朝出勤して夕方帰宅するまでに1日20回以上も監視カメラに映ってるという事実。悪いことも出来ませんし、追われたらすぐ捕まってしまう。

一時アメリカの盗聴が問題になりましたが、アメリカにいた時、あの911事件の前からしばしば盗聴があるから政府の悪口や過激なことは言うなと言われていました。
自分の情報は守ろうと思っても守りきれない。一番は何も発信しないことなのかもしれません。

2013年

8月

11日

暑すぎます!!

異常な暑さです。今日は高知と山梨で40度を超えたということでしたが、鎌倉も風が流れないような感じがします。空気が淀んでいて、病棟から富士山はまったく見えません。家にいるより病院にいたいという患者さんの気持ちがわかります(私たちは朝はやく来て夜遅いから日中の外の暑さを知らないのです)。

そんな中今日は来年度の初期研修医の第1回試験で、面接官として参加しました。毎年優秀な学生さんが試験を受けられます。自分の頃と比べて積極的に自分のキャリアを考えている人が多く、(そういう人が来てくれるようになっているのかもしれません)自分の経歴が恥ずかしくなります。これからまだまだ夢がある人々です。日本の医療の問題にも世界の医療の問題にも目を向けて、今の純粋な気持ちを忘れずに医師になってほしいと思います。短時間の面接でその人となりを理解するのは難しいですが、若い方がどんなことを考えているのか知ることが出来、楽しい時間でもあります。

2013年

8月

10日

世界陸上が始まりました。

先週は世界水泳、そして今日から世界陸上が始まりました。自分をストイックにコントロールして限界に挑むこと、勝負、そして作り上げられた身体の美しさに惚れるのか、個人競技を見るのが私は楽しみです。本大会ではマラソンの福士加代子さんが銅メダルを取ったのも嬉しいことでしたが、木崎良子さんが粘りに粘り4位に入ったのも立派。9年振りに世界の舞台に戻ってきた野口みずきさんにも拍手をしたいと思います。いずれも苦い失敗を経て、ここまで来られてきています。野口さんはまだまだ頑張れという神様からの指令でしょうか。まだストーリーは終わっていない、という意味なのではないかと思います。凡人にはその努力の程度は真似できないかもしれませんが、個々人でも日々つらくてもがんばる(朝早くても、どんなに患者数がいても仕事をがんばる!患者さんは治療をがんばる!)。その先に得たもの、そしてその意味するものは後になって初めて分かるということだと思います。

2013年

8月

06日

互いの理解を深めるために

内科も各専門分野の医師が増え、利害関係の調節や伝達などを確実に行うために月に1回のスタッフミーチングが開かれるようになりました。このような場は相互理解を深めるために大切です。今年ようやく定期的に開かれるようになりました。互いに問題点を前もって持ち寄りますが、問題が多岐にわたり時間をうまく調節するのが難しく、長時間に渡ってしまうことが難点です。今後の内科専門医制度がどうなるのか、これが一つ現在の医学会の中での大きな問題です。確実に決まっていないのですが、内科系はほぼ当院が現在行っているスタイル、総合内科に属しながら自由度のある各専門科プログラムを組み入れるという方針がうまくマッチしそうです。内科の充実していない病院は本当の実力ある病院とはいえません。
新研修システムの動きを捉えながら内科系研修医を勧誘し、活力のある内科にしていかなければなりません。今日も2時間越えでしたが有用な時間でした。

2013年

8月

04日

患者の情報を共有するネットワーク構築

今日、患者のもつ情報に関する新しいニュースが発表されました。

厚生労働省は、患者の治療歴や処方薬などの診療情報を病院・診療所で共有するネットワークの構築に乗り出すそうです。
医療機関で広く普及しているレセプトコンピューター(病名から医療費を計算するシステム)を使い、全国の医療機関などで情報の閲覧が可能となるようにすることで、データを共有化し転院や在宅療養への移行がスムーズになることを狙う、とあります(臨床の現場としては転院問題解消にすぐに結びつかない気がしますが)。2018年度までの展開を目指すともあります。レセプトコンピューター(レセコン)は医療機関や調剤薬局が医療費請求に使う情報端末で、国内の病院・診療所の約8割にあたる約8万9000施設が保有し、患者名・病名・手術や治療法・処方薬などのデータを入力しています。
 まず地域で病院、診療所、薬局がネットワークを構成し、参加施設は患者の同意を得た上でレセコンのデータの一部をネット上に登録されるとのこと。ここがプライバシーが保たれるかどうかという心配があります。しばしばカード情報が流出したりすることもあるので、決して安全ではないと思います。
 しかし医師側としたら、一番には他院の薬剤がすぐ分かる、それにより薬の二重処方はなくなる。既往歴も簡単に調べられるし、嘘をついて何度も処方依頼に来る患者も摘発できる。逆に患者情報をまとめるのは私たちも負担が多いので、紹介状はなくらないと思うが、だいぶ前にみた患者の情報を提供しなくてはならないことも減るなどの便利な点もある。税、年金の一体化とともに医療費をどのくらい使用しているかもそれで一発でわかるようになるのでは?ますます個人の情報が中央により丸見えの状態になるようになることも事実です。

2013年

8月

03日

第30回湘南鎌倉血液患者の会開催

第30回の湘南鎌倉血液患者の会を講堂で開催しました。
これは2001年から開催しているもので、今年で12年になります。患者さんに体験談を話していただいたり、私が講義をしたり。あるいは討論をしたりと色々な試みをしてきました。今では130名を超えるかたが参加します。会場の設定が難しくなり途中開催中断になったこともありますが、現在は新病院に移り手伝ってくださる事務のかたがいて年に2回開催しています。

今回は記念すべき第30回。第20回のときはピアノ演奏を行いましたが、今回はそれは叶わず。本日のプログラムは3名の患者さんの体験談、実演を交えての自分で出来るリハビリの講演、私は医療安全の取り組みについて講演をしました。150名近くの方が参加して下さいましたが、一番人気はこのリハビリプログラム。私たちの病棟ではカンファレンスにリハビリさんも参加してもらい、早め早めにリハビリをいれてもらい、治療で体力が低下することなくスムースに退院出来るように心掛けています。

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2013年

8月

02日

三輪先生の知識には感服 

骨髄腫に関して超人的な知識をもつ三輪哲義先生の講義があるというので、東京までがんばって出掛けました。三輪先生はいつも時間を忘れて、いつまでもお話しなさいます。今日は自分で抑えられていたようですが、75分間めいっぱい話されました。久々のレビュー講義で新しい情報も盛り込まれていて、とてもためになりました。まとめをホームページの勉強ノートに載せたいと思います。とても共感できるのは先生が本当に患者さんを診ていて実践していて、自分で疑問に思ったことを臨床研究しているという点。骨髄腫は実は円柱やアミロイドによる腎障害ではなく、直接浸潤が多いのだよということを剖検をもとに述べられていたり。進行期では70%で髄外浸潤があること(いつもこれは臨床的に感じていたことです)。FDG-PETでは検査は十分ではないことを形質細胞の特性から説明されている点、つい出血傾向が多いと思っていた骨髄腫が実はprotein C,Sの抗体を作って凝固に傾いた、などとても面白かったです。まだまだ活躍していただき、その知識を私たちに与えていただきたいと思います。

2013年

7月

31日

顕微鏡取扱い講習 ニコンの本社にて

顕微鏡を販売しているニコンでは、検査技師向けに顕微鏡の取り扱い方法の講習会を開いていると訊き、自分も再度知識の確認に参加しようと思い、この日東京まで出掛けました。顕微鏡の操作は学生の時に教わるのですが、本当に正しいやり方は教わっていない気がします。掃除の仕方も含めて自分が正しく研修医に教えられていないと感じていたので、実践的に教えてもらい大変ためになりました。やや光学の話はついていけませんでしたが。
ニコンは営業の方がメンテナンスに病院に来て下さったり、またこのように講習会をしてくださいますが、もうひとつの顕微鏡の会社オリンパスは納入したらそのまま。そこに企業の差が出ているように感じます。

2013年

7月

28日

企業で講演会

ある企業に呼ばれて東京で講義をしてきました。玉井先生はATLの講義を、私は当院でレブラミドという薬剤を処方した骨髄腫の患者さんをまとめて発表しました。きれいなビルでまだ移転したばかりとのこと。大ぶりの胡蝶蘭がところ狭しと並び、場違いな感じすら覚えました。

今回のデータをまとめるにあたっては、普段からしてくれているクラークさんの疾患登録の力が大きいと改めて感じました。またそこからみていくと、今までは忙しくて見えなかったデータから今後我々がどうしていくべきかのヒントが得られることが分かりました。データ数をみながら、ここまでよく一人でしてきたなーと思います(でも多くの看護師さん、クラークさんが仕事しやすいように支えてくれ、研修医の人たちも支えてくれました)。これからはせっかくこれまで貯めてきた宝の山から、何か生まれさせることが出来るように頭を使おうと思います。

2013年

7月

28日

鎌倉市と韓国安東市パートナーシテイ提携

鎌倉市が韓国安東市とパートナーシティ提携を結ぶこととなり、調印式が7月23日から行われたそうです。パートナーシティとは姉妹都市が行政主導・包括的な交流を行うのに対して、民間主導・分野限定の国際交流を促進しようとして鎌倉市が設けたもののようです。今回はその提携を記念して、鎌倉生涯学習センターで文化交流展が開かれていたので行ってきました。安東市は朝鮮半島の南東、慶尚北道(キョンサンプクド)のほぼ中央に位置する市です。鎌倉市と似ている点が多くあるとのこと(そういう都市を探したのだと当事者のかたたちが会場で話していました)。安東は新羅時代に都として栄え古都の歴史があること、韓国有数の観光地であり、また鎌倉坂ノ下の伝統行事<面掛行列>に対して安東には伝統仮面劇がある(写真参照)。人口もほぼ同じ17万人。安東で開かれる国際仮面フェステイバルに鎌倉坂ノ下の人たちが参加したり、逆に鎌倉まつりに安東の人を招いたりと、民間レベルで2005年から交流を続けてきて今年の提携が実現したそうです。鎌倉は世界遺産には落ちてしまったけれども、安東市河回村は2010年に世界遺産に登録されたとのこと。関係者の方々が話していたのには、行政が入るとなかなか進まない、我々民間で地道に進めてきたということでした。関係者の方、ごくろうさま。また安東を旅してみたいなーと思いました。

2013年

7月

27日

第一ラウンドの1年生内科研修終了

はやくも入職式(入隊式)から4か月。1年目の最大の関門である内科研修が終了する研修医のみなを称えて反省会。年々当院内科系で研修する人が増えて上級医がちゃんといるので、以前に比べると精神的負担も肉体的負担も少なくなっていると思います。当院が軍隊式の研修をしていると噂されていますが、今やそうではなく、むしろ皆が夜わいわいと集まりながら一緒に勉強したり、学ぶ機会を逸しまいとあえて夜残っているというようになっていると聞きます。血液内科にも3人の1年目の先生が回ってきてくれました。最初から血液疾患は難しいと思いますが、回診を一緒にしながらどのように短時間で患者さんを観察するのか、どのように接するのか学んでもらえたらと思い指導してきたつもりです。私に教えられるのは最前線で20年診療を続けていること、そこから身につけた技術、秘術、医師としての姿勢、倫理観を学んでほしいと思っています。いつも若い先生がいることで私も進化し続けていられる、と常々感じています。

2013年

7月

26日

感謝すること

今週は二人の患者さんからお手紙をいただき嬉しかった。疲れた心に潤いのビタミン水となった。
感謝の手紙をいただくことは本当にうれしい。しかも他のスタッフを褒めていただくのもうれしい。自分だけが病棟を作っているというつもりはないが、働きやすい雰囲気、皆で患者さんを診ようという優しい病棟作りをしてきた。それが評価されていると言えるからだ。また、患者さんの知り合いの方が私やうちの病院のことを話してくれているのもうれしい。明日への力とさせてもらおう。必ずしも与えた人からではなく、また違う方からもプラスのエネルギーをもらうこともあるのだ。

そう思えば、感謝を全くしない人もいる。病院が動いているのは多くの人が様々な働きをしてくれていることで成り立っている。少し自分が感謝をすることで、色々なコミュニケーションが上手くまわることがあるのに。自分のお願いを聞いてくれてありがとうって一言いったら・・・。ご高齢の人で美しいのは、自分が色々出来なくなっていったり世話になる時、素直に色々なものに感謝する姿である。そしてそれがまた私たちのプラスのエネルギーに変わっていく。

2013年

7月

24日

続ける力 87歳にかないません

87歳になる患者さん。いつも笑顔がかわいらしく、皆に好かれています。少し具合が悪くて入院していたけど、また復活。元気に退院されました。そんな中、その方が毎日ノートに書いていたもの、それは日記でした。それも1行や2行じゃありません。長いときは半ページから1ページに、しっかりした字で書かれています。しかも、そこには感謝の気持ちがたくさん述べられていました。元気な姿をもう一度先生やみんなに見せようとか、感謝と同時に前向きなのです。すばらしいと思いました。そしてその日記は30年以上も続けているということ。長く続けるという力は、誰にでも出来そうで出来ない、ある種の才能です。30年というのは類まれな才能ともいえます。私が出来ないから。3年まとめ日記を30歳のときに買ったけど、書いたのはたった20日。私がどんなにこの患者さんに勝とうと思っても、その年月に勝つには30年あとでないと評価出来ません。研修医によく言います。自分が凡人だと思ったら、良いことをコツコツ長く続けよう。そうすれば優秀な人にも勝てることがあるから。意味はまだ若者には分からないかもしれませんが、改めて自分に考えさせられた患者さんの日記でした。

2013年

7月

21日

山崎八雲神社祭

旧病院のあった地域は鎌倉市山崎という地域ですが、そこに300年以上伝わる祭りがあります。由来は江戸の延宝年間(1673-1681)に大水が出た際に、鎌倉市岩瀬にあった五所明神の神輿が山崎に流れ着き、(これもすごい洪水があったということを想像させます)それからこの山崎でお祭りをするようになったそうです。夏になるといつも祭り風の笛の練習をする音がどこからともなくするなー、と思っていました。今回初めて神輿をわっしょいわっしょいと練る姿を見ましたし、こんな歴史があったなんて・・・とびっくりしました。

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2013年

7月

20日

ITPとCLLの勉強会にいきました。

東京でITPとCLLの勉強会がありましたのでそれに参加してきました。

ITPは自己免疫により血小板減少がみられる疾患で、ステロイドを中心とした治療がなされますが、1/3は効果があってもステロイド減量にて悪化したり、また治療に難渋する症例も認められます。しかしレボレードというトロンボポエチン受容体作動薬が発売されて、血小板が低くて手術が出来なかったり、出血に悩まされていた人々が恩恵を受けています。当院でもその薬剤を使用していますが、現時点での副作用や各病院でのITPに対しての比較などがなされました。この薬剤での副作用としては(1)血栓症は少ないものの、もともと血栓症の既往があったり、また癌がある人、膠原病がある人では注意が必要であること(2)長期的にみて現時点では骨髄線維症(巨核球が刺激されることで骨髄線維化がおきることがある。)が重度に起きてくることはないこと(3)ただし骨髄異形成症候群などの血小板が減少する他の疾患に対して使用するのはまだ研究的であり、芽球が多い疾患ではそれらを増やす可能性があることなどが確認されました。

またCLL(慢性リンパ性白血病)に対して今回新しく承認されたCD20に対する新しい抗体薬。CD20というタンパクに結合する薬剤としてはリツキサンが悪性リンパ腫の治療にも使用され有名ですが、リツキサンとは結合する部位が違うためにリツキサンに耐性であっても効果が期待出来るよう。日本はCLLという疾患が少ないので、これが悪性リンパ腫に早く利用出来るようにならないかと期待しています。

2013年

7月

19日

院内接遇マナー研修会に参加しました。

院内で様々な研修会が行われるようになり、感染症の講習会、医療安全の講習会などがあります。今回は接遇マナー研修に医師も参加するように言われ、どんなものかと参加してきました。JTBの外部講師の方をお招きして、おじぎの角度、目線、相手に説明するときの腕のしぐさなんかに始まり、相手のことを受け入れる訊きかた、うなずきなどの研修も実践しながら行われました。ちょっと物足りなかった点はありますが、JTBではこれは基礎の基礎であり、もう少し上の上級サービス(相手に驚きを与えるサービス)なんて講習もあるようで、それらを受けてみたい感じがします。

2013年

7月

18日

財政破たんのデトロイト市

とても驚くニュースが入ってきました。アメリカの、あの自動車産業で有名な大都市、中西部のデトロイト市が資金繰りに行き詰まり、18日アメリカの自治体としては史上最大規模の財政破綻に陥ったことが報道されました。学生の頃、デトロイト市といえば産業都市、世界でも有名なアメリカの都市だったのに・・・。
デトロイトは、アメリカ最大手の自動車メーカーGM=ゼネラル・モーターズの本社がまだあります。

ただアメリカの自動車産業が長期にわたって衰退し、それが治安の悪化を産み、労働者が外に出るようになり人口の流出が続く。税収が大きく落ち込んで、さらに高齢者は残されて福祉、年金にかかる費用は増大し慢性的な財政難に陥っていたところ、デトロイト市当局は18日、自力での財政再建を断念して、裁判所に連邦破産法9条の適用を申請しました。負債総額は180億ドル(日本円にして1兆8000億円)とすごいお金です。でもこの状況って産業の空洞化を招いている日本にも同じことが言えます。アベノミクスでも思うように輸出が伸びていないのは、円高の影響を受けて力のある企業はすでに海外に生産を移していたということも挙げられています。このように経済が破綻すれば医療も当然大きな影響をうけます。最近の治療薬は高額であり、これからも高齢化社会は進行する中で、本当にこれでもつんだろうか、と現場の医師の一人としていつも不安に思っています。他人事ではないデトロイト市の破綻だと思いました。

2013年

7月

18日

病棟納涼会

早くも夏休みが始まろうとしている中、病棟では納涼会が行われました。医師・看護師のみならず、リハビリさん、臨床心理士さんも参加して盛り上がりました。なかなか病棟では個人的な考えを聞く機会も少ないですし、皆と距離を近めるよい機会であります。だけど、どうも色々な人のところにビール片手にフットワーク軽く蝶々のように動きまわれない私は、このような場で有効にコミュニケーションを図るのは得意ではないといえます。色々な場を上手く見計らって移動できる人を、とても羨ましく思います。私一人年寄りになっちゃったなー、とふと寂しくもなりました。

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2013年

7月

14日

蓮の花、早朝見学会に行きました。

蓮の花は特に若いうちは朝咲きます。大船フラワーセンターではこの時期3日間ほど早朝の開園をしてくれます。今年も日曜日朝6時からというので、5時半に並んで一番乗りで入りました(日曜日にそんなに朝早く?と笑われました)。

蓮の花は花開くときに”ポン”と咲く、という言われがありますが、本当は音は鳴らないそうです。1日目は午前中の間にしぼんでしまい、2日目が一番形が美しくなり、3~4日目で散ってしまうということ。儚い命です。でも薄いピンクと青々とした葉の色のコントラストが、本当に美しいです。<次へ>

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2013年

7月

13日

後期研修医説明会 H25年度2回目開催

当院内科の後期研修医説明会 第2回目が7月13日土曜日に行われました。
当院内科全体の研修の特徴が説明され、その後各科の代表がプレゼンテーションを行いました。臨床を主体にやりたい人に対して、非常に良いプログラムだと思います。自由度が高く、自分が研修医であれば参加したいと思いますから。特に他科に行く人なんか、1~2年きっちりここで内科をしてローテーションしたら非常にあとで幅が広がると思います。もっと外部の方がこの説明会に来れるようにする、マーケテイング戦略を考えたほうがよいと思いました。

また各科の先生ともに説明が上手だなーと感心するばかり。今ある事実をいかに相手によく思ってもらうようにプレゼンテーションするか、普段企業がやっていることと同じなのですが、医師にも求められる技量であります。

2013年

7月

11日

夏の研修医面接会

今月も研修医との食事会を行いました。今年当院の総合内科研修に参加した上田先生が2か月血液内科をまわってくれています。骨髄腫の患者さんがどのような症状で来て、発症してから骨髄腫と分かるまでどのくらい時間がかかっているのかを調べてもらったり、論文の中で薬剤によるQT延長(不整脈につながる)などにも興味を持ってもらったり。ただ働くだけではなく、なんとか血液疾患に興味を持ってもらうように我々も努力しています。当院の血液内科医を増やすことだけではなく、日本全体でもこれからも治療の発展が続く血液疾患に興味をもってもらう人を増やしていくことも、我々の仕事といえます。

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2013年

7月

07日

神奈川県南血液内科セミナーにて発表

ブリストルマイヤーズ主催で、神奈川県の大学関連でない施設で血液内科を1-2名程度でうけもっている病院に声かけをして、互いの困っていること、情報共有をする目的で研究会を開催しました。当院からはフィラデルフィア染色体陽性の急性リンパ性白血病(ALL)の症例を2例だしました。稲垣先生と玉井先生にそれぞれ発表してもらいました。

フィラデルフィア染色体陽性ALLは非常に予後が悪いのですが、慢性骨髄性白血病に用いられるグリベックやスプリセルといった内服薬(チロシンキナーゼ阻害薬TKI)を化学療法に併用することで長期生存がえられる症例が増えてきました。しかし移植をしないとなかなか治癒には持ち込めないところがあります。高齢者は必ずしも移植はできませんし全身状態が悪いことからそれらの薬剤と抗がん剤すら併用するのも難しいことがあります。しかしこのALLはステロイドとTKIの併用だけでも一時的には寛解にもっていくことができる症例があります。意外にも参加された先生の中でもそのような経験をされているかたがいました。

また特別講演は関東で行われているCML研究会のこれまでの臨床研究のお話しをしていただきました。CMLは1施設ではたくさん集まるわけではないので、地道に参加施設を増やしてその登録を増やして結果をだしていくという姿勢が立派だと思います。

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