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ブログ

江里ブログ 2014年1月~6月の記事一覧

2014年

6月

28日

血液とミトコンドリア というおもしろい講演をききました。

新宿で老年者造血器疾患研究会というのが開催され、話題提供される話が昨年もおもしろかったので、今年も参加させていただきました。新宿住友ビル47階で行われました。
この日のおもしろかったのは昭和大学の先生が発表されていた、無巨核球性血小板減少症に対してエルトロンボパグ不応性の患者に対してロミプロスチンを増量して奏功した、という症例でした。再生不良性貧血の一つの亜型とも考えられている本疾患は、免疫抑制療法が効果があることもありますが、出来ないときや無効のときには同種移植も適応となります。しかしドナーがいないなどの人には、エルトロンボバグやロミプロシチンを試してみる価値は十分ありそうですし、会場からは再生不良性貧血のような病態ではITPと違い、より多くの量を使用しないと、また時期を待たないと反応が遅いなどの意見が出て参考になりました。<次へ>

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2014年

6月

27日

大野竜三先生をお招きして in 横浜

この日は当院の玉井医師が中心となり、JALSGという日本の白血病の臨床試験グループを立ち上げ育てあげてきた大野竜三先生をお招きして若手中心の少人数で講演をしていただきました。タイトルも<JALSGの歩みと今後の我が国の白血病治療研究>というものです。今から30年以上前の白血病治療がどうだったのか、また世界と比較して劣っていた臨床領域での研究をどのように組織作りし、行っていったのかのお話しを聞くことが出来ました。私も一人で診療をしていた時、間違ったことをしていないという確信が持てていたのは、このJALSGが日本人の急性白血病治療のデータを出していてくれたからです。それをもとに診療していれば間違いない、と思っていました。また今後の日本における血液内科診療についても言及されました。神奈川県は医師数の中における血液内科医は決して多いほうに入らないと。血液内科の医師が多いところでは、血液内科の医師が病院長や高い地位につき、また魅力を伝えられる教育をし、先端の研究に関与していると。また、どこの病院でもほぼ同じような診療が受けられるという形ではなく、症例を集約化していく必要性をお話しされました。群馬県ではこの病院はリンパ腫、この病院は白血病というように役割分担をしています。海外では実際にはそのようにして疾患を集め、優秀な医師もそこに集めるということをしていますし、家族が滞在出来るようにそのエリアにアパート、ホテルなどを完備して一大医療エリアになっている地域も存在します。
日本の研究をリードしてきてくだった方々に、このようにもっともっと若手に語っていただきたいと思ったのでした。良い研究会でした。

2014年

6月

26日

研修医勧誘会&ご苦労さん会

今年は若い1年目の研修医達ではなく、3-4年目の研修医の人たちがローテーションしてきてくれています。これまででメンバーは最も充実していますが、これまでと違いある程度内科一般が出来るようになってきた人達に、どのように何を与えたらいいのか迷ってしまいます。あまり手を出さないほうが彼らのためになりますし、まとめた座学よりも大学のセミナーのように課題を与えて自分でまとめてもらって発表するのが良いのか、でも私が現場を疎かにするのは見えないもの(病棟の雰囲気や問題点)が多くなってしまいますし、また自分の能力も低下してしまうので何もないけど病棟へ・・・ということも多くなっています。もっと自分も論文を読み勉強しなくてはならないと感じています。しかしそのように刺激を受けている自分もいるわけで、他の病院ではローテーションは必ずしもしてもらえていない現状をきくと、このように研修医が学びにきてくれることはありがたいことであります。当院の内科後期研修センターという仕組みの恩恵が確かにあります。

2014年

6月

22日

あじさいの小径とあじさい展 in 北鎌倉

この時期は鎌倉が混雑する時期であります。そう、”アジサイ”が美しく咲く時期だからです。
北鎌倉の明月院は、明月院ブルーといわれる青一色のシンプルなあじさいで彩られます。アジサイは万葉集にも詠われている古来日本に生息する植物で、ヤマアジサイといわれる華やかではないけれどもシンプルなあじさいも、多数種類があるとききます。また、華やかな西洋アジサイはシーボルトらがヨーロッパに持ち帰り、そこで品種改良されて日本に入ってきたりしているものもありますし、日本でも交配がすすんで可憐な花火のようながくアジサイが、多品種商品化されて出ています。
私はこの日、北鎌倉古民家ミュージアム(北鎌倉駅徒歩すぐです)で行われていたアジサイ展に行ってきました。ここではアジサイに関する工芸品などを展示するとともに、さまざまな種類のアジサイが庭にも館内にも置かれ、多種類楽しむことができました。鎌倉のアジサイがなぜそんなに人気なの?というと、谷戸という地形を利用して段差のある風景の中に植えられているからだとか。背景が山で、その緑の中で青や白やピンクという色がより映えるのだそうです。ふーん。このミュージアムでも建物の裏に小道が造られ、背景を山にして色々な種類のアジサイが植えられていて”なるほどな”と思ったのでした。
また屋内にあるヤマアジサイのような地味目のアジサイは、この古民家の木の色合いや焼き物の鉢などととてもマッチすることに気づきました。自然のアジサイは枝が曲がっていたりしても、そのまま自然のかたちを活かして飾るのだそうです。

観光客の方達が「明月院よりも種類が楽しめる!」と言っていたので、穴場です。どうぞ近くのかたは出掛けてみてください。

2014年

6月

21日

カンサイダス(抗真菌剤)の勉強会 in TOKYO

カンサイダス(Caspofungin)という抗真菌剤の勉強会にでかけました。
ハプロ移植をしている兵庫大学の池亀先生がお話しされました。ハプロ移植ではまず前処置と感染症がサイトカインを誘発しGvHDの引き金となり成績を落とすので、感染症をおこさせないという姿勢で取り組むこと。予防投与として始めからゾシン、その後メロペン、ボリコナゾール、ミカファンギンなどの抗真菌剤を前処置の段階から使用し、経過中CRPを上げないようにしていると言っていました。ボリコナゾールは自身で計られた血中濃度が好中球減少期に低下するため、キャンデイン系を追加していることも言われていました。
また、カンサイダスの抗真菌活性ということで国内でよく使用されているミカファンギン(ファンガード)との違いは、ミカファンギンが肝代謝が主なところであるがカンサイダスは肝、腎両方から排泄されること、肝臓への組織移行性もやや良いこと、また肺への移行、バイオフィルムに対する殺菌力も良いこと、一部のnon-fumigatusのアスペルギルスにも良いこと。併用の際にはカンサイダスとボリコナゾールが良いことなどが話されました。
その後、エビデンスからみたところのデータが紹介されました。発熱性好中球減少症に対してブラジルのグループが出したD-indexというものは聞いたことがありましたが、さらに神田先生のところではD-index>5500 +発熱でempiricに抗真菌剤をいれましょう、という研究に取り組んでいるとのこと。今後の結果に注目したいと思います。

2014年

6月

21日

外傷系整形外科のレクチャー in 湘南鎌倉

副院長、外傷センター長 土田芳彦Dr
副院長、外傷センター長 土田芳彦Dr

当院には外傷整形外科という新しい部門が昨年から出来ています。骨折、脱臼、捻挫から重症の交通外傷などをこの部門が引き受けます。院内での転倒で骨折してしまうケースでは、当科もお世話になっています。さて、この日は院内で若手向けに外傷整形の基礎を教えるレクチャーが行われました。私も救急で骨折などをみてシーネ固定をしていましたが、それは20年も前のこと。救急外来でも行かなければ勉強する機会もないですし、今はどのように若手に指導されているのかとも思い、参加してみました。8人以上の先生方がそれぞれ与えらえたテーマにそって面白くショートレクチャーをしてくれましたが、正直おもしろかった。解剖学的なルールの一部は20年前の知識が通用するものもありますが知らないこともたくさんありました。ちょっと私のように救急を離れた医師が学習するのも新鮮味があり、頭の訓練にもなりました。またやっていただきたいなと思うのであります。また、このような機会に各科が顔のみえる関係にもなれて、相手のやっていることが理解でき、互いにコンサルトしやすくなり、もともとの当院の良さである各科の垣根のない診療というのが活きてくると思います。内科系も外科やマイナー科の先生のために抗生剤のポイントや肺炎の基礎などの講義をして、互いに相手の得意ポイントを学ぶ機会を作れたら理想的だとも思いました。

2014年

6月

20日

松井啓隆先生によるDNAメチル化異常の講演会 in 横浜

この日はMultiple Myeloma Forumという、骨髄腫に関する神奈川県内の血液内科の勉強会。広島大学原爆放射線医科学研究所の松井啓隆先生による造血器腫瘍におけるDNAメチル化異常の話でした。この領域は次世代シークエンサーの開発進歩により非常に急激に研究がすすんでいる領域で、NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINEを読むにしても、ここいらの知識なしにはgene関連の論文が理解出来なくなっています。松井先生は私の出身大学と同じ浜松医大出身。それもあり話をききにいきました。
まず一つは7番染色体短腕の欠失での責任遺伝子の話。SAMD9,SAMD9L,MIKIという責任遺伝子が単離され、それらが欠失するとマウスでは細胞分裂の時に必要な紡錘糸がtensionが十分保てないものとなり、分裂期の異常が高頻度におき細胞分裂がうまくいかず、核の形態異常がおきるのだそうです。

もうひとつはTET2の話。MDSのエピゲノム異常には(1)DNAメチル化(2)ヒストン修飾に関連するものがあります。MDSでは(1)のほうが多いとされ、中でもTET2はMDSの20-25%に見られます。TET2が欠失、変異すると(1)造血器幹細胞の自己複製能が亢進し(2)赤血球系は分化阻害されるそうです。これをきいた時、高齢者のよく分からない貧血と関係があるんじゃないのかなーと思っていたら、なんと加齢依存的なTET2変異というのがあるそうです。年齢とともに正常造血はしているが一定の割合でTET2変異をもっているクローンがあるとのこと。TET2が欠失してもすぐに悪性になるわけではないようです。MDSのTET2変異がある幹細胞を調べてみると、mRNAのsplicing patternが変わっていてうまく翻訳できなくなっているとか。ここらへんが老化と結びついてきそうな感じがします。<次へ>

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2014年

6月

19日

反省してどうどうと釈明を

医療の話ではありませんがニュースをみていて男らしくないなと思ってしまったのと、働く女性としてとても言われたくない点であり、ここに書くことにしました。
東京都議会でのヤジ。<早く結婚したほうがいいんじゃないか><産めないのか>などの発言。全国ニュースで取り上げられ、さらに海外メデイアでも取り上げられているという事実。だいたいこんなヤジがまだ飛んでいることこそ、ヒマな緊張感のない会議としか思えませんし、ネットでは聞き取り間違えではないかなどの意見も出ていますが、そのように聞こえるヤジなど飛ばすべきではありません。ここまで広がっていたら早くしっかり釈明しろ!と言いたくなります。ここに及んでまで名乗りでられない年配の人間や党の幹部なら、上司として人間性失格でしょう。社会的な罰を受けるべきです。
これと同じようなニュースがまた・・・。長崎に行っている修学旅行生が被爆者に<死に損ない>と暴言をはいて邪魔しようとしたということ。被爆者のかたは校長と話をして謝罪を求めているようです。校長は注意されたから言ってしまった言葉と説明しているようですが、自分の行った言葉が相手をどのように傷つけるのか、言葉の暴力ということも教える必要があるでしょう。これはこの都議会のヤジも同じですし、私たち医療者の言葉も同じであります。

2014年

6月

17日

私もクレイマー??

『日経メデイカル』6月号の特集は<困った患者2014>でした。膨らむ要求、ネットでの情報をうのみにする人、小さな不満を我慢できない、無理難題を言って入院したがるなどなど。確かに我々の身のまわりでもよくある事例が紹介されていました。初診の患者さんをみることが多い救急の先生や内科の初診の先生はそれに遭遇しやすいと思います。患者と医師との人間関係が出来ていれば防げることも多いですし、患者さんも一部は理解してくれたりします。一度辛かったのは、高血圧でもともとのかかりつけ医がいるのですが、当院に移りたいと夕方の診療で言う家族。まずは開業医は内科医であり、もし当院にかかるのなら一筆紹介状を書いてもらうように説明してもだめ。大病院では血圧の管理のみでは長期的には診ておりません、開業医さんに戻しています、と何度も説明しても「当院で!」ととても不満げ。しまいには「先生のお名前は?」とクレームを言わんばかり。はー・・・・。国は大病院志向の患者さんを開業医に振る方針であるのであれば、もっとはっきりそれを表明してもらいたい。現場の医師が忙しい中でそれを何度も説明するのは疲れてしまう・・・これもクレーム?

 さて、その記事の中でクレーマーの中には<自分こそこの病院を良くするために意見を言って、良くなるようにしてあげなきゃ!!>という善人ぶったクレーマーというような話が出てくるのですが、それって自分にもそういうことありだ!と少し反省したのでした。というのも、ホテルを退去するときに文句を書いて出てきたりするから。明らかなミスでもないのに。「このレベルのホテルなら出来て当たり前」などと偉ぶって書いたりしたなー、と少し反省。振り返れば自分の中にもそういう素因があるということ。普段はふつうの人でも、そこにはクレーマーになりうる素因があるということなのです。

2014年

6月

15日

ワールドカップ2014 ブラジル大会が始まりました。

FIFAワールドカップが始まりました。世界中の人がテレビを観ています。サッカーは貧しい国の人も楽しむスポーツなだけに、オリンピックよりも本当に世界中の人たちのスポーツの祭典でしょう。出場している選手にも自分をアピール出来る、またとない機会であります。中国ではテレビを観るため仕事を休めるように、偽の診断書が出回っているとか。
それにしてもぎりぎりまでスタジアムが出来ていなかったり、試合が開催される主要都市でデモが激しく続いているなど、ブラジルという国は不思議な国です。

本日は日本の初戦日でした。私は2時間もドキドキしながらテレビの前に座ることなど出来ません。だから今日はあえて日曜回診をかってでました。残念ながら日本はコートジボワールに負けてしまいました。あとからビデオを見させてもらうと、本田選手のゴールはとても美しいと思いましたが、向こうのチームのほうが攻撃が一枚上手だったなーと思います。これから朝の回診は患者さんのテレビを見て試合速報の確認から始まることでしょう。

2014年

6月

14日

田村和夫先生をお招きして横浜で勉強会

この日は神奈川県の一般病院を中心にして作られた血液研究会<みなとみらい血液治療研究会のあゆみ>による勉強会が横浜で開かれました。福岡大学から田村和夫先生をお呼びして、高齢者の悪性リンパ腫の治療戦略のお話しをしていただきました。高齢者では高齢だから治療成績が良くないというだけでなく、生物学的にも予後の悪いタイプのABC型のびまん性大細胞型リンパ腫が多くなるとのこと。また、体重減少というだけでなく筋肉量の減少も問題で、70歳以上では独立した予後因子となるそうです。高齢者といってもその体力、臓器の若さなどは個人差が大きいということが特徴で、医師の判断する見た目だけで薬剤投与量を減らすことが予後をかえって悪くさせていないかということも考えられ、客観的な指標を用いて治療評価を出したほうが良いといわれてきています。会場から質問がでましたが、現実的にはどのくらいの量で治療しているかについては、70歳程度から80%量、80歳以上は50%程度の量としていることが会場からの意見も含めて多いようです。予防投与についてもバクトラミンをどうするか(腎障害や骨髄抑制もあることから)、抗菌薬をどうするか意見の分かれるところでした。

2014年

6月

13日

混合診療に対しての政府の動き

政府は公的保険が使える診療と、保険外の自由診療を併用する「混合診療」を拡大することを13日に提出された政府の規制改革会議の答申に盛り込んだ。来年の通常国会に関連法案を提出するそうである。
  新たな仕組みがどうなるかというと、一部の先進医療に限られている混合診療を、患者の希望と専門家の審査に基づいて認めるようにし、平均6~7カ月を要している審査期間は6週間以内に短縮するとのこと。先進医療の開発が進み、そこに産業が入っていくことで成長戦略につながるらしい。
 これまで保険診療と自由診療を併合して行う場合は、保険適用分もすべて患者が負担するのが原則だ。無制限に認めた場合、科学的根拠のない医療が広がったり、保険外で法外な費用負担を患者に求めたりする事例が増えかねないことを理由に、混合診療は基本的に禁止されている。<続く>

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2014年

6月

07日

かつての内科の後期研修医 結婚式 in 大阪

かつて内科のメンバーが少なかった頃、後期研修医として馬車馬のように働いてくれた佐藤医師。彼が結婚するというので結婚式に呼ばれ、大阪に行ってきました。とてもきれいな奥様と一緒に並ぶ彼の姿は、とてもとても幸せそうでした。あの頃の当院にいては、探しえなかった相手でしょうか。現在は奈良県立医大の感染症科に属し、奈良県内の病院で感染症科を立ち上げていくことに尽力されているとのこと。generalistとして当院でたくさんの症例に触れたことがより幅広い気付きを与え、さらに大学から学べるより深い考察も加わり、これから良い仕事をすることと思います。よき伴侶を得て、さらに充実した生活が送れることと思います。
また今年から関西方面に出たかつての仲間の菅波医師、松下医師も結婚式に集合。昔を振り返りつつ今の現場の問題点も話しながら、楽しい語らいができました。辛い時を共に過ごした相手とは、色々あっても時間とともに自分たちも大人になり、互いを許しそして良き仲間になっていくのだと思います。
またこのような機会があればいいなーと互いに思った日でありました。

2014年

6月

06日

症例を医療安全の立場から検討する会

この日、通常だと症例を学問的なところから検討する若い医師の勉強会が開かれるところ、当院での死亡症例を医療安全の立場から取り上げさせてもらい、私が司会をしながら検討会を行いました。経過中多くの人が関わっているので、話し合いによってどこに議論が流れていくか、会の様子をみながら結論をまとめていかなくてはいけないところに難しさを感じました。発言する人のバランスを取りながら進行するようにも気配りしなくてはならないのですが、うまく運びませんでした。

医療は学問的知識だけで解決されません。そこには人と人とが織り成すサービスが複雑に関わってきます。コミュニケーションエラーがおきて問題となったり、患者さんのキャラクターに引っ張られたり、また他人の診断に引っ張られたり。後医は名医と言われますが、全体で振り返ることもとても大切だと思います。
病院全体として医療のレベルを上げることを目的にカンファレンスを開催することを明言し、誰か個人を批判しない。他人のエラーから学ぶ文化を院内に作る重要性を、医療安全をしているからこそ感じます。そこで多くの上級医が参加して意見を述べ、それを若い医師が議論の中から色々汲み取ってほしいと思います。

今後医療法が国会で改正され、医療行為に関わって死亡した事例を院内で検討するような仕組みを作らなくてはならなくなるといわれています。その下準備として、院内でのこのようなカンファレンスを定期的に行うことを今年の目標と考えています。

2014年

5月

31日

真菌感染のマスタープログラムに参加しました。

ファイザー(株)が4年前から取り組んでいるという感染症のマスタープログラムに初めて参加しました。血液内科でも経験がある先生たちが集まり、講義だけでなくグループワークで症例の意見交換するというもので、私よりも若い先生が多く参加されていたように思います。グループワークはなかなか楽しいものでしたし、ついでに普段の困っていることなども聞いてみることが出来て、新しい試みでした。最近、企業主催の勉強会はただ講義をきくというものから英語で討議したり今回のようにグループワークを取り入れるものまで、工夫がされてきています。

 今回とても参考になったのは<真菌症における特徴的な胸部画像の読み方>です。大分大学の門田教授が感染症学会の準備で大忙しの中会場に来られ、解りやすいレビューをしてくださいました。肺アスペルギルス症は経気道的に広がるため小葉中心性結節をきたすことが多いが、カンジダ症による肺病変では血行性であるため両肺に多発性の病変をきたし、ランダムな分布の結節をきたす。また空洞の形成が他の真菌と比較して低いということでした。胸膜直下、葉間、小用中心部、気管支壁肥厚など多彩なパターンが血行性の特徴だそうです。肺アスペルギルス症は以前と比べて予防投与や早い段階での薬剤開始のタイミングから、血管侵襲を伴うような病変に進展しないことも多くなっているようで、予後も良くなっているそうです。グループ内の討論でも早い時期にCTで調べる施設が多く、なかには副鼻腔からCTで評価して副鼻腔炎がある場合はムーコル症も含めた検討をするとのこと。勉強になった会でした。

2014年

5月

30日

院内で骨髄腫の勉強会

臨床試験支援室の福嶋さんと仲里先生
臨床試験支援室の福嶋さんと仲里先生

院内で骨髄腫の勉強会を行いました。講師に横浜市民病院の仲里先生をお呼びして、みなとみらい地域の一般病院で行っている骨髄腫のpersnalized sVCD-sVTD療法について説明をお願いしました。この治療は高齢者が多い骨髄腫の患者さんに、単なる年齢ではなく全身状態、日常生活のレベル、認知症のレベルなどを点数化し、それにより薬剤の量を決めていこうというもので、世界的にもこのような動きが血液疾患だけでなく他のがんなどでも行われるようになっています。今後さらに高齢化が進む中で医師の経験や裁量だけでなく、ある程度の標準的な評価方法を用いた薬剤や治療メニューの決定が進むものと考えます。

 今回はこの近隣で開業している先生にもお声掛けをし、参加していただきました。当院の看護師さん、薬剤師さんも合わせて20名ほどの参加となりました。この勉強会の目的は臨床研究の理解を深めてもらうことでしたが、近隣の血液内科に関心のある先生がたとも顔合わせをし、今後厚生労働省が勧めようとしている「逆紹介」のできる関係を深めていこうということが二つ目の狙いでした。7/30には当院主催で院内内科系と開業医の先生との大きな懇親会が開かれます。それと同時に自らも各地の勉強会に出向いたり、またお呼びしたりして顔のみえる関係を構築していく必要性を感じています。

2014年

5月

29日

久々のコミュニケーションの会

今年は当科には後期研修の先生が2人、3か月ごとにローテーションしています。昨年までは1年目の先生がまわることが多かったのですが、少しカンファレンスのやりかたも変えて回診の仕方も変えています。チームを大きく3つに分けて主治医と研修医でペアを作り、それぞれ10例前後の患者さんを担当するので全体で30名近くになります。当院には各科のベット数というのが決められていませんので、救急などでたくさん患者さんが来ればそれらを受け入れ、時には予定よりも早めに患者さんの退院を調整したりして病棟の人数を保っています。研修医の先生は自らが大きな治療プロトコールを決めることはありませんが、病棟でその他の問題点のケアは中心となって指示をしてもらいます。そこをどの程度任せるか、主治医はその研修医の実力や人となりをみて教育し、任せていくということをしなくてはなりません。その為、職場とは違うところで本人の育ちやものの考え方を聞きだすのにノミュニケーションは大切です。
かつて私は患者さんからクレームをいただいたことがあります。感染症を繰り返して、血液疾患も予後的に良くない状態でした。私は個人でしっかり回診してお会いしていましたが、抗生剤の指示や家族への状態の説明は研修医に任せていました。しかしもともと私と人間関係ができていた中で研修医の態度、説明のもっていきかたに納得が出来ない、とのお叱りを受けました。最後がそのような形で終わってしまい、どこまで研修医に任せるか、いつも悩ましい問題であります。

2014年

5月

18日

日本骨髄腫学会 in 掛川

日本骨髄腫学会が5/17、18と掛川市で開催され、初めて参加しました。多発性骨髄腫は新規薬剤としてのボルテゾミブ(ベルケイド)、レナリドミド(レブラミド)、サリドマイド(サレド)が投与されるようになってから治療成績も生存率も大幅に改善されていて、今後も新規治療薬の発売が予想される血液疾患です。専門家が集まり議論が活発でした。
まず骨髄腫は1つのクローンが悪さをしているのではなく多数のクローンがあり、それが治療とともに数を増やして変化していくことが最近の研究でわかってきていること。よって多剤を時期をかえて併用したり、また2つの治療メニューを交互で行うといったことが注目されています。骨髄腫の形質細胞というのは非常に蛋白を産生する能力がある細胞で、細胞質の小胞体という部分が非常に発達しています。そこに蛋白が増加して小胞体ストレスがかかっているなど、自分の勉強不足もあり知らなかった基礎的な内容も聞けて勉強になった会でした。ALアミロイドーシスの治療についてのレビューも勉強になり、明日からの治療に参考になりそうです。ALアミロイドーシスでは合併症がきつくなければBD療法を行い、その後自家末梢血幹細胞移植を行うことが推奨されますが、ベルケイドでは心不全が急に悪化する例もあり注意が必要なこと、その代わりの治療選択しとして移植がなければメルファラン+デキサメサゾンも成績が良いそうです。
掛川市は静岡県西部にあり、お茶の産地です。小さい学会は地方の都市でも開催することができて、大きな学会とは違うところに行ける楽しみがあるので良いですね。私の発表はレナリドミドを使用した当院の患者さんをまとめたものでしたが、専門の先生方には物足りなかったようでした。

さて、また明日から診療に励みます。また上に立つ者として、新しい知識を吸収する努力をもっとしなくては!と思った学会でありました。

2014年

5月

17日

Dr.Moreauの講演会 in 横浜

今週末に日本骨髄腫学会が行われるにあたり、世界の骨髄腫の重鎮たちが来日します。それにあわせて横浜では5/14のDr.Palumboに続き5/16はDr Moreauの講演会が横浜で行われました。論文を270本も書いているというかたでありフランスの骨髄腫診療のトップ、いやいや世界的なオピニオンリーダーの一人です。またベルケイドの皮下注射を提唱されたかたでもあります。すでにもうどこの施設でもベルケイドは皮下注射でやりますが、以前は静脈注射で神経障害の合併症が多かったのですが、皮下注射になって末梢神経障害が本当に減りました。講演は最近の骨髄腫治療のオーバービューでした。ヨーロッパでは初回治療は3剤で導入ですが、欧州の骨髄腫組織が認めている初期治療は移植対象の人はVTD,VCDだそうで、また生存期間を延長するとされるメインテナンス療法は認められておらず臨床試験としてのみ行われているようです。2-3年前までは自家移植は骨髄腫にもういらなくなるのではないかといわれたこともありましたが、やはり治療成績をあげるのには、3剤で導入治療後、自家移植をしてその後強化療法をいれて維持療法をするのが最適の治療かと。微小な残存病変を持ちいた予後評価のデータも示しておられ、それを用いて残存病変がある人に維持療法をしていくなどということが研究に組み込まれていくかもしれないということでした。

 

2014年

5月

14日

Dr Palumbo の講演会 in 横浜

5/17,18と日本骨髄腫学会が行われるにあたり世界の骨髄腫治療のスペシャリスト Dr.Palumboが来日され、それにあわせ横浜で彼の講演会が行われました。彼は血液内科医であれば知らないものはいないと言われるくらい、たくさんの骨髄腫の臨床試験を手掛けているまさにオピニオンリーダーです。この日来日されたあと、学会までの間あちらこちらでの講演が予定されているそうです。間近でお話しがきけるとあり、私も連休中は論文を読み勉強してこの日に臨みました。非常に気さくで、臨床的な質問にも丁寧に答えてくださいました。
その彼が今一番力をいれているのが、personalizedな骨髄腫治療。ちょうど私たち横浜近辺の血液内科で作る研究会の臨床試験にあったタイムリーなお話しがきけました。高齢者が多い骨髄腫で、ただ年齢だけでなくその脆弱性、ADL(活動性)を評価して治療メニューや量を決めましょうというもの。私たちの臨床試験はまさにタイムリーだと感じました。

また彼らの国イタリアでは、積極的に2回の自家移植治療を行うとのこと。出来るだけ長い治療を行いなさいとcontinous treatmentを強調していました。今後骨髄腫も慢性骨髄性白血病のように慢性的な病気にかわっていくのかもしれません。

2014年

4月

27日

また長年支えてくれた看護師さんが引退

21年間、湘南鎌倉総合病院の外来を支えてくれた看護師さんが今月いっぱいで退職されます。その送別会を昔の外来仲間で行いました。点字をされたり、院外での活動をしながら外来で勤務されてきましたが、まだまだやりたいことがたくさんある、と辞められることとなりました。60歳を超えてからワードを学び、外来での電子カルテ入力もブラインドタッチで出来るように練習されたり、点字は立派な腕前。その学ぶ意欲に頭が下がります。私も仕事以外のことを少しずつ作る努力しないとなー、と反省です。

長い間外来を支えていただき、ありがとうございました。また一人当院を語れる生き証人が減ってしまい、悲しく思います。古くから働いてきた人を大切にし、若い人と長年働いている人とが交わって働ける、そういう組織でありたいと思いますが。その中間層が少ないことが現在問題であります・・・。

2014年

4月

26日

院内防災訓練 血液内科病棟から火災発生想定

院内で防災訓練が行われました。今回は「血液内科病棟の当直室から火災発生」の想定訓練でした。護送、呼吸器がついている、独歩の患者さん達をどのように発生火元から隔離して避難路へ誘導するか、また消火器の位置確認が行われました。たとえ14Fであっても上層階には逃げません。階段を使用して階下へ避難します。呼吸器のついている患者さん、完全にベットに寝たきりの患者さんは火元から出来るだけ離れたところに避難させておくのが良いそうです。しかし一番大切なのは、小さいうちに火元を消し止めること。その場ですぐに消火係と非難誘導係に分担をすべきだ、と消防署のかたに指摘を受けました。医師も消火栓を使えないといけません。消火栓はたった15秒しかもたないそうです。よって消火ホースも使えないと大きな火は消せません。両方とも今日は練習させてもらいました。

韓国のセウォル号の事故が起きたばかり。普段からの備えは大切です。

2014年

4月

23日

悲しい韓国セウォル号の事故

韓国のセウォル号の沈没事故は本当に痛ましく思います。多くの高校生がどうして真冬でもない、まだ朝の明るい時間帯に、どうしてどうして助けられなかったのか。タイタニック号なんて大昔のこと!と思っていたら、それよりもひどいことが起きてしまいました。タイタニック号が沈んだのは夜、しかも冷たい海。映画での話しか知りませんが、あの時は責任をとって船長、楽団は最後まで船とともに沈んでいったはず(あそこでもボートをめぐって醜い人々の争いがみられたけれども)。今回の船員達は、実は救命ボートが使えなかったと知っていたのか?学校の先生も乗っていたであろうに、どうして船があんなに傾いていても逃げることを子供たちに知らせなかったのか?いや子供たちは高校生。身の危険を感じて何がなんでも生きる本能で逃げることをしなかったのか?
今日外来に高校教諭をされている患者さんがいらしたので、どのようなお考えかを聞いてみました。「修学旅行で海外にいくことは増えているが、もう少し教諭のほうでも危機管理を持つべきかもしれない。ホームルームでこれらのことを各高校生にぜひ話し合ってほしい。そして韓国メデイアが韓国社会を3流世界だと自己非難しているが、そこで終わらせないで何故起きたのかしっかりとした原因究明、危機管理に対して様々な場面で考えてみることをしてほしいし、日本でも同じようなことが起こる可能性がないか、他人のふりみて我が身を・・・と考えてみる必要性があろう。」とお話されていました。

2014年

4月

22日

看護部長さん 歓迎式典 

この4月に当院に新しい看護部長が着任され、その歓迎式典が鎌倉プリンスで行われたので私も参加してきました。今年当院はJCI再受験のための準備も始まり、またホスピレート(働きやすい病院の認定)の再認定も控えていて、新たに病床の増床も決まりと大変な1年がスタートします。看護部との足並みが揃わなければ、当院の良いところも出せません。今、多くの病棟スタッフと面接をしていると聞きます。彼らの声を拾い上げ、働き甲斐をもって長く残ってくれるように彼らにモチベーション(キャリアプランの提示)を与え、スタッフの補充をし、そして自由な発想を失わず責任感のある管理層を育てていただきたいと思います。応援し、サポートします!

2014年

4月

19日

再発もしくは難治性ホジキンリンパ腫にも新しい治療薬が使用できるようになりました。

再発、もしくは難治性のCD30陽性のホジキンリンパ腫もしくは未分化大細胞リンパ腫に対して、このたび新しい新薬アドセトリスが保険適応となり使用できるようになります。その全国的な講演会が開かれたので行ってきました。副作用としてはリンパ球減少、白血球減少のほかに末梢神経障害が多いこと、また単剤ではなく他の化学療法と併用することで間質性肺炎のリスクが高くなる可能性があり、それらはまだ答えが出ていないため単剤での使用をすべきであること、使用のタイミングとしては再発期で移植の適応でない患者さんが対象であろうということでした。ホジキンリンパ腫も非ホジキンリンパ腫に比べて少ないため、あまり対象となる患者さんは少ないのですが、他剤で反応しなくても奏効率は86%程度と高く、また皮膚病変も良くなるということから、期待される薬剤です。

2014年

4月

18日

病棟新人歓迎会

今年も病棟に新人看護師さんが入ってきましたので、その歓迎会が開かれました。最初にどんな場所で働き、どんな先輩、医師、患者さんから影響を受けるかはとても大切なこと。毎日働きにきたくなるような病棟であるように師長、他のスタッフとともにしていきたいと思います。私たちが元気でなければ人にエネルギーは与えてあげられないと本当に思うのです。医師も看護教育に協力する計画があります。今年当院では”ナースプラクテイッショナー”の資格を取った看護師さんが研修医とともに研修を始めます(まだ制度として確立しているとはいえない点はあるようですが)。より高い技術を身につけ、医師の不足を補えるような立場のナースプラクテイッショナーを目指す人が若い人達からも出てもらえるように、高い目標を持たせてあげたいと思います。

2014年

4月

17日

エフゲニー・キーシン 再来日

現代の最高ピアニストの一人、エフゲニー・キーシンが2年振りに再来日しました。私は楽器演奏が出来ないのですがNYにいた時に多くの世界的な音楽家の演奏を聴き、このキーシン氏のピアノ演奏に素人なりにも感動し、それから来日されると演奏を聴きにいっています。彼はもう40歳を超えていますが、10歳でデビューしてから世界的な活躍をずっと続けているピアニストです。天然パーマなのか「爆発ヘア」といわれた時代もありますが、久しぶりにみた姿は落ち着きがあり匠の域にはいっているような、違う印象を受けました。今回の演奏はロシアの作曲家スクリャービンという音楽知識のない者には聞き慣れない作曲家の作品でしたが、耳に残るメロデイーが繰り返される演奏で心地良い曲でした。キーシン氏はたぶん歌いながら演奏していたような感じでした(声がきこえた感じがした)。あと彼は偉くなってもアンコールに応えてくれる!!そして観客の拍手に対して挨拶しているときの笑顔が「めんどうくさいな」という感じではなく、本当に嬉しそうな笑顔をしてくれるのです。先日ピアノが好きな患者さんがサントリーホールで行われる講演に自分も行くと言っていました。ユーチューブなどで演奏がみられます。どうぞご覧あれ。

2014年

4月

12日

日本内科学会総会 in TOKYO

日本内科学会総会が2014.4.11-13と東京国際フォーラムで行われました。内科学会総会はテーマが大きすぎるため、ポスターなどの発表は各種の専門学会(血液なら血液学会)に出されることが多いのですが、当院のように総合病院で様々な疾患をみることの多い教育病院では、むしろその教育という面や診断という側面を中心に発表する良い機会と捉えて、若手の先生に発表してもらっています。今回は骨髄腫の診断までの時間と予後について上田先生にまとめてもらい、照井先生には当院の骨髄検査からみる総合内科のかかわりをどのように研修医に教育していけるかまとめてもらい、それぞれ発表してもらいました。<次へ>

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2014年

4月

08日

初期研修医オリエンテーション 医療安全編

初々しい初期研修医の皆さんのオリエンテーションが始まっています。医療安全にも2時間いただいて安全文化のこと、チームワークのこと、なぜインシデントレポートを書かなくてはいけないのか、実習を踏まえながら研修をしました。なかなか楽しかったのでは?と思います。大きな事故がおきた時、その前には必ず小さな失敗や問題が起きていることがほとんどです。それを小さいうちから拾い上げ、皆で共有する。そういう文化を若いうちから学んでほしい、また若い人たちから変えていってほしいと願っています。また、私はこのオリエンテーションとは別にいつも30分時間をいただき、働き始める前の本当にまっさらな、白いキャンバスともいうべき心の持ち主であるときに、どうして医師を目指したのかを書き留めてもらうようにしてます。そして卒業のときにそれを渡してあげるのです。”初心忘れるべからず”です。

2014年

4月

05日

骨髄バンクチャリテイーコンサート

毎年この時期、骨髄バンクチャリテイーコンサートが円覚寺の方丈で行われます。今年で22回目を迎えました。当院の血液患者の会に円覚寺の住職である斉藤宗憲氏をお招きしてから(もう10年以上前になりますが)、この演奏会のお誘いを毎年いただいています。神奈川骨髄移植を考える会が主催となり円覚寺、河合楽器、全国骨髄バンク推進連絡協議会が後援しています。プロの音楽家である三戸素子氏と小澤洋介氏が毎年演奏し、そこに海外からのピアノ演者が加わるという本格的な演奏会です。方丈というのは本来お経をよんだり説教をきいたりする大広間なのですが、音が聴き辛いということはありません。今年は最前列に近い場所で聴かせていただきました。アタ・ビルギン氏というトルコ出身の若手演奏家のピアノのテクニックはすばらしく、パソコンのキーボードを打っているような滑らかな指の動きに驚きでした。
 このようなチャリテイーやボランテイアを始めるということは、1回2回ならやろうと思えばできます。でもそれを続けるということはとても大変です。22年続けられてきた演奏家のお二人、また後援をし場所の提供やピアノの搬入など準備を毎年されている住職にも頭が下がります。自分も患者さんのために良いと思って続けている患者の会、自己満足とならぬように続けていくことを心に誓った1日でした。

2014年

4月

02日

辺り一面桜満開 山桜もきれいです。

今年は3月末からいっきに桜が咲き始め、そして今週満開へ、という感じの咲き方でした。患者さん情報(毎年鎌倉市内の桜を散策するのが趣味の方)では、鎌倉市内の桜並木で有名な段葛は、今年は華やかさがなく花が少ないと言っていました。私の自宅から仕事までの道中は例年以上にあちこち桜の花が咲き誇っていて、なかでも山桜は今年はかなり華やかに咲いているように思われます。14F病棟からも山桜や周囲のマンションに植わっている桜が楽しめます。14F病棟には病室を作る代わりにデイルームというくつろげる場所があり、それが患者さんにとって少し憩いの場になっています。

2014年

4月

01日

美しい日の入りwith Mt.Fuji

ちょうど夕食時、富士山の裾野に太陽が沈むときでした。3月末はなかなかきれいな富士山がみえる日が少なく、PM2.5のせいかな?なんて言っておりましたが、本日4月1日、新しい年度を祝うかのように美しい姿をみせてくれました。
血液内科病棟である14F病棟はその眺めでも恵まれています。体調の悪いとき、必ずしも景色なんか見ていられないよという患者さんもいますが、日の出の富士、夕方沈む富士に生きる大切さや励ましをもらっているという患者さんもいます。そして我々職員も仕事しながらふと手をとめて、その美しさに目をみはります。疲れを労ってもらうような感じがすることもあります。こんなきれいな夕焼けがみえる時には、夕食のおかずが何であれ、文句は言えないはずです。

2014年

3月

30日

内科後期研修終了式 開催 in 横浜

この日、内科後期研修終了式が横浜市内のホテルで開催されました。研修システムとしての”後期研修センター”というものがしっかり出来て初めての卒業生であり、気合がはいった会でした。今年の卒業生4人はそれぞれに個性があり、これまでにない3か月毎の交代制でチーフレジデント業務が行われました。かなり細かいところまで管理業務を行う、というチーフ業もシステム化された学年だったように思います。

この学年は勧誘の時にもどういうわけか、一人ひとりを自らが勧誘しにいった記憶があります。血液内科に入るのでもないのに・・・。しかし当時は総合内科から血液内科に研修医が入ってくれないと必然的にこちらの業務もまわらない。だから必死だったというのもあるかもしれません。その彼らもそれぞれ血液内科をローテーションしてくれ、よく働いてくれました。思いで深い卒業生達です。<次へ>

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2014年

3月

29日

NHKスペシャル”人体ミクロの大冒険” がおもしろい!

NHKスペシャルはいつもおもしろい番組を作成してくれて期待度が高い番組です。今回のシリーズ”人体ミクロの大冒険”はコンピューターグラフィックによる映像もリアルで美しく素晴らしいのですが、内容も最新データをもとに作られていてなんとも興味深い。私は画像がきれいだとデジカメで撮影させてもらうのですが(時々患者さんの説明に用いたりする)、3/29の番組では毛細血管の中を変形しながら流れる赤血球が最新テクノロジーで撮影されていました。粘調度が高かったり赤血球の奇形があったり、表面の膜に異常があると流れにくいし壊れやすいんですよ、と説明しやすい画像です。<次へ>

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2014年

3月

25日

こちらも人気の小児科の先生が福岡へ

山本剛先生
山本剛先生

3年前、当院の小児科立て直しのために福岡徳洲会病院から当院へこられた小児科部長の山本剛先生。まだ若いながら多くの尊敬を集め、彼を目指したいという研修医がたくさんいました。ベストテイーチングスタッフには必ず選ばれ、初期研修医からも看護師さんたちスタッフ達からの信頼も絶大です。いざというときにさりげなく助けてくれた、子供を抱っこする、人間性がすばらしいという言葉が惜しみもなく多くの人々から出てきます。他院の小児科のために家族と離れて働く。なかなか出来るものではありません。自分の利益を考えていたら出来ないことですよね。このたび当院の研修卒業生がスタッフとして戻ってくれることとなり、山本先生は九州に戻られることとなりました。そのお別れ会が本日開催され、私は挨拶で一言「長い間ごくろうさまでした。」と述べました。皆は”短い”といわれますが、でも期限のわからない中で家族と離れての生活。「本当は長かった。でもいい仕事ができ、皆が認めてくれた。」そう思っていらっしゃるのではないでしょうか。当院のため、小児科医療のためご尽力くださり、ありがとうございました。

2014年

3月

24日

研修医との語らい

(左)寺根先生(右)増田先生
(左)寺根先生(右)増田先生

今月はモデルさんのように手足が長い初期研修医の寺根先生と、消化器科を目指す増田先生が後期研修医としてまわってきてくれています。疲労のピークが来ようとも何とか耐えて弱音を吐かない寺根先生。今回は受け持ち患者さんを減らして、とことん責任をもって診てもらうというようにしました。血液疾患といったって結局は電解質異常やら神経症状やら色々診なくちゃならないんですよ、ということが分かっていただけたかと思います。増田先生は血液疾患を苦手とする研修医が多いなかで意外と知識をもっているのにびっくりしました。そしてミニレクチャーをすると眼付が変わって必死でメモをとる。写真は撮らない。その姿勢 立派!1か月間ではなかなか教えてあげられず、またスタッフの休暇が重なり短い研修になってしまいましたが、すべて満足することは難しいので、少ない中で何を学んでもらえたか、それを最後に振り返りたいと思います。

2014年

3月

20日

初期研修医、後期研修医修了式 in 藤沢

この日は病院全体で初期研修医(2年間)の修了式でした。1学年18人の研修医がいて、一人ひとり院長先生から修了証書と記念品が渡され研修医達が一言ずつ語ります。また外科、内科、救急などの各科の後期研修医達も同時に修了式なのですが、この日のメインはやはり初期研修医でしょうか。この学年の先生たちも、1か月ごとですが血液内科をまわってくれました。よく私と二人で回診して、色々なものを吸収してくれたと思います。
こんなに仲間がいて良いなー、と思います。私の頃にはせいぜい1学年10人程度。だいぶ前のことです。もうやりとりはありませんが、でも心のどこかに同期のあの人どうしているかなーという気持ちを持っています。初期の大変な時間を共に過ごした仲間は、いつまでも宝となることでしょう。
1年目、2年目には皆の評価で選ばれたベストレジデント賞があります。1位から3位まで各学年ごとに選ばれますが、1位には1週間の海外研修がプレゼントされます。またベストティーチングスタッフという賞もあり、私は3位をいただきました。研修医に接することの多い先生とそうでない先生とでどうしても評価がアンバランスになってしまうのですが、今後も私なりに研修医の皆さんに何か教えていくことで自分も成長できるようにしたいと思います。記念品は立派な重たいクリスタルの置物でした。式の運営や様々な黒子さん役をしてくれている研修委員会のみなさん、良い式でした。ごくろうさまでした。

内科の後期研修医のみなさんは次へ・・・

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2014年

3月

19日

臨床病理カンファレンス

月に1回、院内では解剖された症例を病理の先生と臨床の先生とで話し合う臨床病理カンファレンス(CPC)が開催されます。今日は当科の比較的若い人の骨硬化型の骨髄腫でした。骨硬化型は報告はあるそうですが珍しいもので、POEMS症候群に近い病態だったのかもしれないと考えさせられました。
さて、病理は多くの内科系の分野で新しい知見を与えてくれる大切な科だと思っています。私は剖検をさせていただく資格を取っているので、自分の患者さんで臨床的にどうしても疑問だった点(たとえば肺炎だと思っていたのに細胞の浸潤だったとか、逆に細胞の浸潤だと思っていたら全く違う癌がそこにあったり)など、臨床では生前に想像できなかったことを剖検後の病理で教えていただくことがしばしばあります。4月からは新しく教育にも熱心な先生がいらっしゃり、かなり深いdiscussionができるのではないかと楽しみです。ある病院では内科系以外の部長クラスの先生が積極的に参加されて、カンファレンスを質の高いものにしていました。有名な医学雑誌ではマサチューセッツジェネラルホスピタルの病理カンファを毎週載せています。当院でもそのようなカンファレンスになっていってほしいものです。

2014年

3月

16日

早咲き桜 in フラワーセンター

久しぶりに大船フラワーセンターに出かけました。寒い日がまだ続くかと思いきや、もう早咲きの玉縄桜は散り始めていますし、その他の早咲きの桜が今フラワーセンターで見頃を迎えています。ソメイヨシノよりもピンクがかった美しい花が枝にこんもりとついていて、なんともきれいでした。病院の帰りに時間があれば、寄ってみて下さい。

2014年

3月

16日

キャンデイン研究会にて真菌の勉強をしました。

このキャンデイン研究会は毎年1回、3月に開催されるアステラス製薬主催のカンファレンスですが、血液領域だけでなく呼吸器や外科領域の先生たちも集まり、それらの真菌感染症の話題が提供されるので幅広い知識が得られて勉強になります。今回、改めて重症のぜんそくの人にアスペルギルス症の合併が多いことを確認しました。またpseudomembrabous aspergillosis trancheobronchitisという病態があるということを知りました。これは緑白色の膜が気管支内に発生し、気管支が狭窄し喘鳴が出る。でもレントゲンは正常で診断が難しく、ぜんそくの悪化としてステロイド治療していて悪化してしまうという病気だそうです(私は知らなかった)。生前には診断を付けにくいそうで、肺疾患がもともとある人に多いと言っていました。
また、ICUに入室するような重症感染症では真菌感染のリスクも高くなり、ICUに3日以上いる人、広域抗生剤使用、CVライン、呼吸器装着などがあるとさらにリスクは高くなり、このような時で感染症が疑われるとき、真菌のリスクも考えて早期に経験的治療を開始しないと予後が悪いと。APACHEスコアで15点以上は特に予後が悪いので、使用するならアゾール系でなくキャンデイン系の抗生剤が良く、さらに重症であればアムビゾームも良いであろうということでした。勉強になりました。

2014年

3月

14日

かつての同志 お別れ会

当院の内科が本当に人が不足していて大変だった時、8年ほど前に松下達彦先生が当院にやってきました。当時は”冬のソナタ”が流行っていて、容貌がヨン様風だったこともあり”マツ様”と呼ばれ、女性職員からも人気がありました。が、自身の信念を非常に強く持っており、なかなかの頑固者。永遠のレジデントと自ら称し、常に学び教える姿勢とともに患者さんのために・・・を実践していた先生でした。私も負けてはおれぬと”ライバル宣言”をし、もう少し勉強しなくてはならないと刺激をうけました。
当時スタッフが少なかったので、研修医が働き蜂のように本当に働いてくれたのですが、そのお礼として2か月毎にカレーパーテイーを開き、私と松下先生が作ってきたカレーを食して反省会をするということをしてました。名物行事でした。松下先生が厚木病院へ異動され、当院が新病院に移ってからは場所もなくなりそれが出来なくなりましたが、良い思い出です。

その松下先生がこのたび地元に戻られるとのことで、当時の苦労した仲間や厚木病院での教え子が集まりました。昔の苦労してきた時代を語るのって、やはり大切ではないでしょうか。一夜にしてこの病院あらず。教えたそのスピリッツは教え子の心に残り、また受け継がれていくのだと思います。またそういう医師に私もなれるよう、日々精進です!松下先生 お元気で!

2014年

3月

14日

院内でAi(Autopsy imaging)の勉強会を開催

2014.3.14 Ai (Autopsy imaging:死亡時画像診断)の勉強会を、この領域で第一人者の山本正二先生をお招きして開催しました。Aiは救急車で運ばれてすぐ亡くなられたり、院内で急変し死亡された方の死因究明のために行われるものです。造影剤を用いないCTで、頭部から足まで行います。死因究明にはこれまで解剖という手段が行われてきましたが、病理医の不足や家族が望まないということからその比率は年々減っており、日本では死因究明が必要なケースの3%とも言われています。北欧などは90%近くにもなるとのこと、アメリカでは30%程度だそうです。当院も救急車を多く受け入れることから救急外来を中心に行われていましたが、システム化されていませんでした。院内で委員会を作り、その流れを作成しました。Aiではくも膜下出血、大動脈解離などの血管系のイベントも含めて30%は死因が解りますが、それ以外は解らないことも多いのです。死後の変化や蘇生の影響があり、生きているときの画像とは異なってくるので、それらを加味して読影しなくてはなりません。読影技術はまだ開発途上といえるでしょう。しかし、今後国会で死因究明のための法律改正がなされ、まず院内で死因を調査することになると言われています。そうなればAiを積極的に撮るようになるでしょう。日本にはCTがたくさんありますから。しかし、読影して評価するのはなかなか難しいことを知っておくことも大切です。

2014年

3月

12日

玉縄桜と病院

病院の敷地内にもう桜が咲いていたのに気づかれた方はいらっしゃいますか?これが玉縄桜です。
<玉縄桜>は「染井吉野」の実生株から大船フラワーセンターが選択育成した品種で、花期が2月中下旬から3月中旬と大変早く、約1ヶ月と長期にわたって鑑賞できるのが特徴の桜です。
病院の住所は岡本ですが、そこに隣接する地域が<玉縄>です。大船フラワーセンターもその玉縄エリアにあることから名づけられました。昭和40年代から育成されて昭和49年に初めて開花、昭和62年種苗登録出願、平成2年に種苗登録されました。
病院の近くのマンションにも植えられていますし、病院の敷地にも植えられています。もうそろそろ散り始めていますが、病院前の通りを左右に桜を眺めながら通勤。やや早い春を味わうことが出来ました。
フラワーセンターには大きな原木があります。まだ咲いていますので機会があればご覧ください。病院の敷地のは、まだ小さい植木です。

 

 

2014年

3月

09日

国際医療リスクマネージメント学会に参加して

この日は日曜日でしたが国際医療リスクマネージメント学会、日本予防医学リスクマネージメント学会で医療機関の災害安全対策と題しておもしろいプログラムがあったので、参加してきました。憧れの東大のキャンパス内にある、伊藤国際学術研究センターにて行われました。東日本大震災からちょうど3年となることもうけて、このプログラムが開かれたのだと思います。東北大学の久志本教授の講演、東日本大震災における大学病院の災害医療の取り組みは、当日どんなことが起きて、どのように動いたのか、大学病院としてどんな役割を果たしたのか。実際の話を踏まえてお話しいただき、とても参考になりました。まず何よりも職員、入院患者、その家族の安全確保、病院機能の保持、トリアージ体制の確立を行い、院長は4時間で声明を出し通常診療はすべて中止。1週間は被災地からの患者診療に専念したこと、翌日には診療機能の低下した他の病院への支援を決め傷病者受け入れ、さらには県内から県外へも支援強化を行い最前線の医療を破たんさせないように無条件で患者を受け入れていたことを話されました。水道は4時間で回復したもののセンサータイプでは上手く動かなかったこと、ガス復旧には2週間かかったことなども話されていました。エレベーターが使えないと屋上のヘリコプターも場合によっては使えない、また電気はきてもネットワークが崩れて電子カルテがすぐには使えないなどの生の情報は、とても参考になりました。<次へ>

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2014年

3月

08日

研修医谷野君の結婚式でした。

この日は初期研修医、谷野君の結婚式でした。彼が一番乗り??何ていうくらい派手ではない先生ですが、照れくさそうな幸せそうな彼をみて、こちらも幸せな気分になれた良い結婚式でした。同級生も揃い、同窓会のような雰囲気で、私は指導医の立場でお祝いの言葉を述べさせてもらいました。
彼はこれから医学界にとって貴重な病理医を目指すとのこと。4月からは当院を離れますが、読書好きな勉強好きな彼は病理が向いているように思います。
だんだんお母さんのような気持ちで研修医を送り出しているこのごろです。

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2014年

3月

07日

研修医チューター制 2度目の会合

当院には初期研修医の1年目と2年目と指導医がチームとなって、食事をしながら進路の相談を受けたり悩みをきいたりという制度”チューター制”があります。今年度2度目の会合でした。この時期でもうそれぞれ来年度の進路も決まっている中での会合。2年生は1年生に離島研修での心構えを指導し、2年生は自分のこれからの夢を語り、私が少しそれにアドバイス。ローテーションをしていく中で、自分がどんなものに向いていそうか、というのはしばしば変わってきます。どんな先輩医師になっていきたいか、理想像を言葉で表現してもらうことで、より目標が明確になります。仲間同士で話すのもいいけど、年上と話すこういう機会もまた良いのではないかと思いますが、彼らはどのように思っているのでしょうか・・・?私は自分がもう忘れかけていた若い頃の”不安はあるけれども未知の世界が広がりわくわくする”、 そんな時代を彼らをみてまた思い出させてもらっています。

2014年

3月

04日

知識の自慢は押しつけがましい

初対面の人につい自分が知識があることを示したくなってしまう。よくあることです。
 何となくたくさん本を読んでいる人は、自分が読書家であることをどこかで自慢したくなるのではないでしょうか。また、多趣味の人も同様ではないでしょうか。最初は話題提供であるつもりでも、それが行き過ぎるとどうも嫌な印象を与えるということに、ふと気づきました。
確かに話題豊富な人は飽きなくて楽しいなどの好印象を与えることもありますが、相手の話を引き出して相手に話させてそれをきいてしゃべって、あれもこれも知っているというのを見せびらかすのは、あまり尊敬できる姿ではありません。自分もそうなっていないか気を付けましょう、と思いました。

2014年

2月

28日

今月も終わりです。ローテーションしてくれた研修医と

今年もはや2か月が終了。1か月ごとの研修医の今井先生と、3か月間研修を回ってくれた青松先生を中心にして全体回診のあとに記念撮影です。ごくろうさまという気持ちも込めて。
研修医の先生には最初まわり始めるときに必ず目標、こちらの学んでほしいことを伝え、最後には反省会をします。反省会ではどうしても良いことを言いがちですが、出来るだけ建設的な意見も出してもらって次の研修医に生かせるようにしています。今回は身だしなみの点と、どうしたら主体的な診療ができるかについて話し合いしました。医師にも、とかく雑用といわれる業務が多くあります。うちの科では輸血をつなぐ作業でしょうか。でもこれは単純作業ではありますが、絶対ミスしてはいけない作業です。よく言われることですが、オフィスレデイのコピー取りがおもしろくないというのと同じでしょうか。作業そのものは単純ですが大切な仕事であり、そのつなぐ中でも患者さんとのやりとりがあり、様子を観察したり、世間話の中から患者さんの人となりや考え方を知ることが出来る時間ともなります。どんな作業も工夫して行い、その姿勢をきちんと見て評価してくれている人はいるということです。この2人の先生たちはそれを嫌な顔せず気持ちよく仕事をしてくれました。

研修医の評価には私が普段病棟にいることが少ないので、看護師さんやエイドさんの意見も聞くようにしています。小さなところ、言葉づかい、態度などをよく見ているなーと感心します。逆に我々はそういうところも観察されているのだと意識せねばなりませんし、同様に患者さんも気付く人もいるということですね。我々ってそういう点でもみられる職業なんです。

2014年

2月

26日

相対評価しない生き方 

いらいらいすることの根本的なところに他人と自分を比較して、それを不満に思いいらついていることが多いのではないでしょううか。どこかに文句をつけようとしているが、実は相手が自分よりも実力があることにいらだっていたり、相手のことを皆が褒めてイライラしていたり。本当はそのイラついている事実よりも、相手と自分を見比べて優れている相手にひがみを持っている自分がいる。怒りが収まらなかった時、ある本に書かれていた言葉がすーっと自分の心に入ってきました。

”私たち人間の社会はたいていの物事を相対評価しがちです。しかし相対的に物事をみることでいかに思考が不自由になっているか、物事の本質を見逃しているかということに気付くべきです。是非を超越した、もっと大きな視点から自由に物事をとらえる自由を求めなさい。” <老子の無言より>

それが出来たら良いのですけれども・・・。なかなか出来ないのが人間であります。

2014年

2月

25日

研修医と親睦会

2月は新規の患者さんが多く入院患者も増えたため、病棟業務も多くなりました。早く退院を要請して、追い出されるように出ていかれる患者さんには申し訳なく思います。病院全体が満床で、病棟リーダー医師は常に師長と相談して、やり繰りしてくれました。ようやく反省会もかねて月1回の親睦会が出来、今日はベトナム料理を味わいました。
医師はグルメ派と気にせず派に大きく分かれますが、私は実は気にせず派で、食堂の昼食もおいしいと食べている人間です。ですが、どうも見かけの体格からかグルメ派でいつもおいしいものを食べていると想像されているらしい(ある看護師さんが言っていた・・・)。実はグルメ派はそれ以外の人々なのです。
しかしこの会は食事を味わうのがメインというよりは、若い医師、中堅医師、ちょっと年季のはいった私という世代が違うものが、ものの考え方を色々なテーマで交換する場にしています。そうして自分の考えが古くなりすぎないように、自然と修正しているのかもしれません。

2014年

2月

22日

オンコロジーセンター病診連携の会 開催

当院のオンコロジーセンター(外来化学療法センター)主催で、病診連携の会が行われた。今回の持ち回りは血液内科。スタッフが増えたこと、新しく自家末梢血幹細胞移植を始めたためである。当院に患者さんを紹介してくださった医療機関に声をかけた。まず私が当院の血液内科の紹介と疾患数の紹介を、その後紹介された患者さんの経過を報告し、かつ少し新しい情報も紹介するという形式で神戸先生が発表した。また玉井先生には自家末梢血幹移植のことをまとめてもらった。参加施設は10施設ほど。多くはなかったが、もともと血液内科をしていらした先生も参加されていて、最後には質問もいくつか出て良い会になったと思う。来てくださった先生方には感謝を表したい。紹介された患者さんをみてみると、決して造血器腫瘍ばかりではないことがわかる。アルコール性疾患だったり、クッシング症候群だったり。これら総合内科的疾患が含まれていることから、振り返ることも勉強になる。もっと一般の内科の先生にも参加してもらいたいものだと思う。また開業医の先生方からは血小板数が多いときいくつでコンサルトしたらいいか、といった質問も出された。60万/μLくらいまで診ていただいていることが多いらしい。今後も年に1回くらい開催し、軽症な患者さんをお願いする代わりに比較的はやく重篤な症例を送ってもらい診断できるよう、顔のみえる病診連携を作っていきたい。

2014年

2月

22日

抗がん剤など混合診療を拡大する・・・日本経済新聞

本日付(2/22)の日本経済新聞のトップに、保険外の薬を使いやすくするということで、抗がん剤などの混合診療を拡大すると書かれていました。現在保険に通っていない薬剤を使用する時は、薬剤費だけでなく入院費や採血もすべて全額自費になっていたのですが、他の治療法がない人で臨床試験にも参加できない人にも、混合診療が認められるようになるといいます。そうすることで薬剤は自腹となるけれど、それ以外の費用は保険で賄われる、ということになるそうです。2015年度スタートとなるということで来年度から始まりますが、ただしそのような患者さんは臨床研究中核病院というものを定め、そこを受診するよう促すことになるといいます。また最近の抗がん剤は非常に高いものばかりなのですが、公的保険の適用を16年度を目途に厳しく審査する方針とのこと。現実、日々外来診療をしていて「このままの高額な治療費用を医療保険がカバーしていたら、やがては破たんする。20年ももたないはずで、自分が高齢化しても医療保険はほとんど期待できないだろう・・・」と思ってしまいます。この医療制度を未来の人たちにも残し守るためにも時には厳しく自己負担を求めたり、医療に制限を加えることも必要であると私は考えます。最低の医療レベルは個人の人権として保障されるべきですが、最高レベルをすべての人、にというのは現実的ではありません。

2014年

2月

21日

神奈川MDS研究会に参加 MDSの分子病態と治療の講演ききました。

神奈川MDS研究会が横浜で行われ参加してきました。というのも順天堂大学の原田浩徳先生が講演なさると聞いたから。以前どこかで先生が講演されたのを聞いた時、とても明解な講演をなさるのに感心したのを覚えていて、是非もう一度きいてみたいと思ったからです。すべてのスライドについていくのはとても大変で、一部は不消化でした。最近は次世代シークエンシングを用いて病気関連遺伝子が多く解明されてきており、MDSも原因がほとんど解らないと思われていたところから、かなり解明が進んでいることがわかります。5q-についてはとても研究が進んでいて、5q-のどこの部分の遺伝子異常かでレナリドマイドの効きにも差が出てくることが示されていました。また白血病発症に関わる遺伝子にRUNX1があります。これだけでは腫瘍増殖性の獲得が不十分なのですが、そこにEVI-1などのさらに遺伝子変異が関係して白血病化してくるのではないか、ということをを実験データなどを示しながら説明されていました。また家族性のMDSがあり、日本にはすでに30家系くらいあるとのこと。RUNX1に遺伝子異常があるそうです。血小板が少ない人が家系で重なっていたり、また白血病が複数いる場合には関係しているかもしれないとのこと。先天性の血球異常の一部は成人の白血病と似たような遺伝子異常であることも解ってきていて、今後さらに発展しそうな分野です。懇親会では私の診ている患者さんの質問にも答えて下さり、ありがとうございました。

2014年

2月

20日

当院総合内科の主力メンバー 岡山転勤壮行会

大勢の内科系医師が集まったこの会は、総合内科部長の菅波医師の壮行会です。研修医の立場を擁護しながら、徳洲会気質の内科(自己犠牲の上で成り立つ)を変えることに挑んだ戦士です。その彼がこのたび実家のある岡山県で新たに総合内科を立ち上げることを熱望され転勤することになり、お別れ会かつ壮行会でした。集まった研修医たちは非常に彼が去ることを惜しみながらも、その楽しい思い出を口々に語っていました。そして時々話が長くなる菅波医師ですが、この日に一番残したかったメッセージは「自分だけ良い研修を受ければよいという精神ではなく、自分がそのように守られたり自由に研修させてもらったことを、また他の人・下級生に伝えていく」それを繰り返し語っていたように思います。

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2014年

2月

20日

総合内科のカンファレンスで、1年目の今井先生が発表

今年の研修プログラムでも1年目の先生が1か月ごとに当科をまわってくれています。1か月なんて短すぎて慣れるころには終わりだよと思われる方も多いでしょうが、その中でいかに濃密に学んでもらうことが出来るか、開始時にはインタービューをし、また終了時には反省会をして指導内容を模索しています。
私はとにかく「血液内科!うわっ、苦手!!」という内科の先生を出来るだけ減らしたいと思っています。私達の科こそ血液疾患があるというだけで、それ以外に全身診なきゃいけないし、社会的な問題も含めて対応しなければならない全人的な医療が必要な科です。1-2年目の最初の時に、どうしても検査に頼りがちな現代、それでもベットサイドから短時間で何が読み取れるか!を私は教えたいのです。私がNHKのシャーロックホームズのドラマをみて”これって私たちがやってる観察と同じ!!”と思った感動を伝えたいと思っています。素直な、まだ完全に医師としての自分の姿勢が出来上がっていないうちに、それを吸収してもらえたら嬉しいです。今、研修医でまわっている今井先生。朝の回診でも素直によく色々な私のメッセージを関心して聞いてくれています。この日は内科のカンファレンスで、汎血球減少で白血病ということで当科に入院してきたけれども、敗血症で一時的にそのようになっていたこと、敗血症時の好中球減少のメカニズム、スメアを観たらもっと早く分かることがあるよ、というメッセージを発表していました。

2014年

2月

16日

北鎌倉 with snow

雪が降ると古都 京都はいちだんと美しくなり趣が出ると言いますが、鎌倉だって違うだろうと思い、雪がまだ歩道に残るなか北鎌倉に出掛けました。こちらは円覚寺に入ってすぐのところの門です。まだ屋根に雪が残り下には積み上げられていましたが、晴れた空に雄大にそびえる姿が美しかったです。円覚寺の方丈ではこの日こどもの囲碁大会が開かれており、中から主催者の方が話す声が聞えてきました。オリンピックの話と結びつけてで、葛西選手が長年ねばって競技を続け銀メダルをとったこと、震災で地元での練習が出来なくなり、東北の人に自分は何が出来るかと考え世界を目指した若きフィギュアスケーターの羽生選手のことを語っていました。そして自らが囲碁を楽しめる環境にあることを感謝し、またすぐに諦めることなく続けていきましょう、ということを子供達に話されていました。<次へ>

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2014年

2月

15日

スキージャンプ葛西選手 銀メダルおめでとう!

ソチオリンピックでスキージャンプの葛西選手が銀メダルを獲得。1本目も2本目も安定したジャンプで素晴らしかった。ここまで長い間がんばってこられたこと、そして結果を出したこと。ともにすばらしい!40歳を超えて活躍するスポーツ選手は最近多い。葛西選手の飛ぶ姿勢はスキーを大きく開き、空中での体の安定した形がとても美しいです。私も誰も乗っていないエレベータ―の中で体を前傾にしてそのようなポーズをとってみたのですが、それだけだって腹筋も背筋もとても要る(そんなので全く例えにならないが)。さぞかし体を酷使し、でも最大限の自己管理をし競技を続けられているのだと思います。年だとか忙しすぎるとか何か理由をつけて諦めることは簡単だけれども、続けることで何かが得られるという前向きな姿勢を自分も学びたいと思いました。我々中年期を迎えた者に力を与えてくれた葛西選手の活躍であります。

2014年

2月

15日

午後は東京へ勉強会に。アミロイドーシスの講演は期待通り!

この日朝9時過ぎには晴れてきました。あんなに来るのに大変だったのに~、と恨めしく思いました。しかし電車のダイヤもまだ乱れているとのこと。この日、アミロイドーシスのおもしろい講演があるため出かけようかどうしようかギリギリまで迷っていましたが、研修医がちくりと言った言葉でやはり頑張って出かけようと思いました。講演なさったのは信州大学の池田修一教授。日本でアミロイドーシスをもっとも多く診ていらっしゃる、第一人者です。アミロイドは我々も骨髄腫に関連して診る疾患の一つです。全身性となると腎障害、心不全をきたします。本日の講演の中で強調されていたのはアミロイドには必ず前駆蛋白があって、それを抑えることで沈着したアミロイドーシスも良くなっていく、アミロイドは常にturn overしているから。しかしまだなぜ前駆蛋白がアミロイド線維の形成していくのかは分かっていないということでした。またシェーグレン症候群と気管支、肺アミロイドーシスに関連があるとのこと。シェーグレン症候群はリウマチとも甲状腺疾患とも、また我々の診る悪性リンパ腫にも一部関連があります。また出血傾向が強い症例があり、消化管アミロイドーシスでは消化管出血を繰り返すタイプがあるそうです。我々がただの出血しやすい症例としている中にアミロイドーシスを見逃している症例があるかもしれません。とても臨床的でありかつ勉強になる講演で、寒い中出掛けた甲斐がありました。

2014年

2月

15日

これは鎌倉じゃないー!と叫ぶほどの大雪でした。

2/14の夜から朝にかけてさらに関東地方では雪が積もり、横浜でも記録は21cm、甲府にいたっては1mという信じられない積雪量でした。朝は雨にかわりましたが、大船近辺の雪は車がまだ通っていない生活道路だとゆうに膝下10cmまでくるほどの積雪でした。朝は8時から医療安全のカンファレンスをやることを決定してしまった張本人としては、どうしても病院に遅れるわけにはいかず、なんて格好!と後ろ指をさされてもいいと思い、雪靴に厚手の膝上までのダウンコートに首までのセーター、毛糸の帽子、傘は途中でさすのをやめコートの帽子もかぶり、マスクをしてひたすら前をみて歩きました。誰も会っても私だと気づくことはなかったでしょう。途中疲れてくると「これは鎌倉じゃないー!!」と一人叫んでいました。同じように必死で病院に向かう仲間がいて、同志って感じでした。私が到着したらなんとすぐ後ろに当科ローテーション中の研修医がいました。彼は「傘もささずに歩いている、なんて人だ・・・」と思っていたら私だった!というわけでした。
カンファレンスは予定通り8時から。外科の先生たちは朝もっと早くから土曜日カンファレンスをしているのですが、メンバーはみな揃っており、さすがプロ意識の高い集団です。

2014年

2月

14日

この日もまた異例の大雪

先週土曜日に記録的な大雪となった関東地方。今日も天気図は先週末と同じで、記録的な大雪となりました。日本の南海上を低気圧が通過し寒気が日本上空を覆うという、あまり2月にみられない天気図です。普通この時期は太平洋高気圧が居座って、寒くても晴れるのが太平洋側なのに・・・。気象予報に関する仕事をしている患者さんの話では、専門家の一部でプチ氷河期がくるという説があるらしい。太陽の黒点の活動も落ちているのだそう。これもフィリピン海域の海洋の温度が高くなり、上昇気流が増していることとも関係があるとか。今年ニューヨークなどの米国東海岸でも1月に大雪が降ったニュースが流れ、地球温暖化と言いながら寒くなっているじゃないか!と怒っていた人がいました。気象は地球規模でダイナミックに考えないといけないのでしょうし、また太陽も考えたら宇宙規模で考えないといけないのでしょう。<次へ>

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2014年

2月

09日

大雪後の朝、今日は出勤!

昨晩は超大雪だったけれども午後10時ごろには小降りとなり、何と今朝はこんなに晴れていて風が強いせいか家々の雪がもう溶けてきていました・・・。これが本当の雪国と違うところでしょうか。
今日はなんと出勤で昨年大雪だった1/14も出勤。がんばって歩いて行きました。驚いたのは雪というのはどこでも同じように平らに積もるのではなく、風が強いと壁の下とか道路の奥まったところ、崖の下などには2倍以上に積もるのだとわかりました。そんな場所では2倍の深さで足をとられました。

これは朝8時頃の病院近くの跨線橋の写真です。周りをキョロキョロしながら撮影しました。変な人にみられていたかもしれません。<次へ>

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2014年

2月

09日

湘南鎌倉女医の会 決行 in この大雪

女医の会(be joy会:美女医にかけて命名)を6年くらい前から行ってきました。会長は形成外科の山下先生、幹事が田中(仕事してないが)という、昔からの女医2人を中心にこれまでやってきました。でも最近は当院も大病院化し、互いにどんな先生が入ったかが分からないまま顔も合わせられず、あまり開催する機会がなかったのです。今年1月「それじゃやるべ!」と私と山下先生で意気投合し、この日に決定。それなのに、この大雪なによ~~~という感じ。普通だったら中止するところですが、山下先生はそんなことでめげません。タクシー予約を朝から試みたりしても上手くいかず、総務課の杉本さんに頼み込んで送迎をしていただくこととなったのです。山下先生の”やると決めたからには!”のガッツと、杉本さんの厚意のおかげで開催できました。<次へ>

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2014年

2月

08日

記録的な大雪、都内は26cm

14Fからの午前11時位の様子です。あたり一面雪に染まっていきます。
朝は何とかタクシーが捕まったもののAM9時以降はなかなか捕まらず、患者さんも来るに来れない状態。午後1時には当院のシャトルバスも安全のために運行を止めざるを得ない状態でした。
実はこの日は半年に一度の血液患者の会を開催予定していました。どうしてこんな日にこんな大雪が降るのよー。半日でもずれてくれていたら違ったのにー。もろにぶつかってしまった・・・。130人以上の参加が見込まれていただけに残念。しかし1人でも来てくれる人がいるかもしれないから、と我々は準備をして待ちました。入院されているかた、ご家族も含めて15人のかたが参加して下さいました。<次へ>

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2014年

2月

07日

ソチオリンピックが始まりました。

ソチオリンピックが始まりました。毎日テレビに釘づけです。

国を背負って、さらには金メダル持ち帰るしかないという重圧、それでもオリンピックの舞台にまた立てて競技出来ることの喜びを感じている、とさらりと言っている言葉をきくと、本当にそうなのだろうかと思ってしまいます。それはともかくとして、朝の回診時には患者さんよりつけているテレビに目がいってしまいそうです。堪忍堪忍。

2014年

2月

02日

急に暖かくなり鎌倉でも梅が咲き始めました。

急に暖かくなり、鎌倉でも梅が咲き始めました。

湘南から熱海にかけては梅まつりが開かれるところがたくさんあります。熱海、湯河原、小田原などなど。病院そばのフラワーセンターの梅も咲き始めていて、咲き始めなので花が美しいです。病院の帰りがけに寄られてみるのも良いと思います。椿も多くの種類があるのですが、まだつぼみが多いように感じました。
今日は鎌倉の荏柄天神にも行ってみました。というのも鎌倉エリアでは梅の咲くのが一番早い場所だとか。北野天満宮(京都)、太宰府天満宮(九州)と並ぶ日本三大天神の一つです。祀られているのが学問の神様菅原道真。通りで今日は親子連れのお参りが多いわけでした。

明日からはまた寒くなるようです。

2014年

2月

01日

ビダーザ発売3周年の講演会にいってきました。

骨髄異形成症候群に対して保険で認められている治療薬、ビダーザが発売されてほぼ3年になります。ちょうど東日本大震災の時でした。その記念講演会が東京で開かれましたので行ってきました。

この3年間で使われた症例の疾患登録が行われ、副作用の出方などが報告されました。もともと白血球数が少ない疾患であることもあるのですが、感染症は25%と多く、なかに肺炎・敗血症というのがあります。最近では好中球数が少ない時に予防的な抗生剤を使用されたりして、減少してきているようです。ビダーザは2コース位から効果がみられる人もいますが、一部は6コース位しないとみられない症例もしばしばあり、血球が少なくても積極的に薬剤を投与する施設が多いようです。ただし一度効かなくなるとその平均生存期間は3、4か月程度と短く、そこをどうするか、また移植前の使用、維持療法、多剤との併用などが今後の話題となってくるようです。

2014年

1月

29日

世界をかけめぐったSTAP細胞のニュース

朝の回診していたら、朝刊のトップ記事でびっくりするニュースが飛び込んできました。
STAP細胞のニュースです。
体の細胞に酸性の溶液で刺激を与えるだけで、人工多能性幹細胞(iPS細胞)などと同様あらゆる臓器や組織になれる「万能細胞」を作ることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのグループがマウスの実験で成功したと発表されました。作製に2~3週間かかるiPS細胞に対し、最短2日間で出来、成功率や使う際の安全性も高いというものです。
「動物の細胞は外からの刺激だけで万能細胞にならない」という通説を覆す画期的な発見で、成果は30日付の英科学誌ネイチャーに掲載されるとのこと。

この若き研究者小保方晴子氏。マスコミに潰されることなく、これからすごい競争の渦に巻き込まれる中で、がんばっていただきたいと思います。科学の世界もIT業界と同じように目まぐるしく進歩していて、本当に大変だと思います。今後また注目していきたいと思います。

2014年

1月

26日

鎌倉八幡宮に参拝 正月ぼたんも見ごろです。

鎌倉八幡宮のお参りは正月を過ぎても混むことがあるので、正月ぼたんが見ごろになる時期を狙って参拝しました。日曜の朝の散歩代わりに、思い切って徒歩で旧病院から八幡宮まで歩いてみました。早歩きで45分くらいでした。昨日は風がやや春を思わせる暖かさがありましたが、今日の朝も気温が暖かめでした。
 境内ではお札などを焼く行事とともに、厄年の人のお祓いがされていました。
倒れた大イチョウを見ながら階段をのぼると境内から大鳥居さらには若宮大路まで眺められて、なんとも良い気分でした。

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2014年

1月

26日

ガラス工芸 グラスリッツエンの作品展を見に行きました。

グラスリッツェンは先端にダイアモンドの微粒子がついた専用の針を使い、鉛筆で絵をかくようなタッチでガラスを彫り絵づけするヨーロッパの伝統工芸です。たまたま近くの掲示板に貼られていたポスターをみて、鎌倉芸術館での作品展に出かけてみました。これも週末を任せられる仲間ができたから”芸術に触れてみよう”という余裕が出てきたともいえます。元首相の小泉氏も(安部首相のことを)「もっと芸術に触れるなどを他のことにも目をむけんといかんよー」なんて言っていたのを思い出します。<次へ>

 

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2014年

1月

24日

病院互助会 鎌倉ローストビーフ

当院には互助会があり、年に一度いくつかの中から旅行や食事会に参加できます(一部負担がありますが)。昔から鎌倉山のローストビーフがコースにあり、今年はスタッフも増えたことですし皆で参加しましょう、ということで応募しました。60人近い病院関係の人が大広間でコース料理をいただきます。

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2014年

1月

22日

なつかしい仲間

懐かしい研修医とばったり病院内で会いました。早いもので三年ぶりになります。2年間の研修を終えて、その後精神科をやるために大学のほうにいった、元当院の研修医の先生です。もう大学のほうが長いのですから。当院で培った救急医療のカンを失わないようにするために、当院に救急外来をやりに来ているそうです。なかなか出来ることではありません。
精神科領域は我々も本当のところ不得意です。身体とは切っても切れない関係にあるはずなのに、精神的に深く病んでしまうと、その他の積極的な治療を引いてしまうのは現実的にあります。中には病気から精神疾患のように見えるものもあったり、また精神疾患がメインであったり。その鑑別が他の疾患に比べるとどうも一筋縄ではいかない気がします。そういう一般臨床の現場で内科と精神科の懸け橋に将来なってくれるといいな、と心から思います。あと何年後かしてまた当院に戻ってきてくれることを願いたいと思います。

2014年

1月

22日

久々の親睦会

12月、1月と行事や出張などで皆がスケジュールを合わせることができず、ノミニュケーションが出来ていませんでしたが、皆が合わせられないからこそ無理にでも時間を作ろう、ということで、この日繰り出しました。今日は男ばかり、紅一点の私は聞き役(質問役)でした。笑い話で済ませながらも、皆いろんな経験しているんだなーと思いました。本当にテレビドラマの短編が出来そうな感じ。最近少し小説を読む時間が出来て、売れっ子の百田尚樹氏の作品を読むと「男なのにどうして女の気持ちがこんなに分かるのか?」という感じがしてならない描写が多々あるのですが、話をきいていても”本当のところはやっぱ男子はわからんなー”と思ってしまいます。しかし、今回ローテーションしている新津先生は年を経た我々の経歴などに積極的に質問しており、こういう交流は普段の仕事場では出来ないから意義ある時間だと思います。良い臨床医は人間を知らないとね。

2014年

1月

09日

寒波は日本にもアメリカにも

日本の全体をすっぽり包むような寒波がきているというが、アメリカのニューヨークが氷点下16度、南部まで氷点下になっているという。これはナイアガラの滝が凍結している写真。この寒さから地球温暖化なんてうそだろ!と言っている人たちがいるという。しかし私は以前観た映画”デイアフタートゥモロー”を思い出してしまう。北極の氷が溶けて北大西洋海流に大きな変化が出て、アメリカ北部、欧州が凍り付いてしまうという映画。政府は家にとどまれというものの、人々は恐れてパニックになり南部に逃げようとする。そして凍り付いて死んでしまう。クイズの大会に来ていた高校生が、ニューヨーク図書館にこもり本を燃やして仲間と暖をとり、寒波がすぎるのを待つというストーリーだった。地球は壮大なスケールメカニズムで、それぞれの気候を作り出している。日本の雨をもたらしているのには、ヒマラヤ山脈があってそこで気流が南北に分かれることが大きく関係しているという。
さて1/7の新聞にはIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が地球温暖化が社会や経済、生態系に与える影響についての第5次報告書の最終原案をまとめた、とあった。熱波や食糧不足などによる病気や死亡の可能性が増大、河川の洪水被害が増大、アジアを中心とした沿岸部で洪水や浸水の影響で数億人が移住を迫られるとあり、なんとも空恐ろしい記事であった。

2014年

1月

08日

痛くない注射が開発中

2014.1.8の日経新聞夕刊の記事をみて、早く実用化されないかなーと思ったのです。
これまでは透析を受ける人がいつも注射針が刺されるときに痛みを感じないよう、表面麻酔をするテープがあるのですが、筋肉内注射にまでは効果がありませんでした。しかし、米スリーエムはマイクロニードルによる小さな針を皮膚に貼ることで、痛みを感じずに薬を体内に届けられるはるタイプを開発中、また、日東電工では針ではなく電波で皮膚から薬剤を投与する医療機器を開発中とのこと。インスリンを打つ人、その他のホルモン療法などの人、グランなどの人にも恩恵がみられる日も近いでしょう。究極は採血なしでも指先のモニターで採血データが分かったり、血管内点滴が難しい人に皮膚内に埋め込めば自動的に挿入できるなんてのがあったらいいのに・・・と思ってしまいます。私も痛がりなので、痛くない医療の実現は大賛成です。

2014年

1月

07日

幹細胞移植取り違え

2014.1.7 国立成育医療センターで幹細胞移植の患者取り違えがおきた。記事によれば「この患者だったと思っていた」という思い違い。ヒューマンエラーだ。
輸血の分野では”異型輸血(血液型が違うものをいれてしまう)”という事故は、これまでにも全国で何度もおきている。その多くが確認ミス。「そうだと思っていた」というヒューマンエラーだ。だから輸血までに複数のチェックシステム、そして複数の人で確認をするような安全管理マニュアルが各病院に求められている。当院にも輸血委員会、輸血療法マニュアルがしっかりある。私は輸血委員会の委員長もしているので、それをしっかり守ってもらうように各科にお願いしているが、「忙しいから」「緊急を要するから」とすべての人に納得してマニュアル通りやってもらえないことも多い。そこで、当院で起きた事例を皆で自分のことのように共有してもらうことを、昨年から試みている。
成育医療センターではなぜそのようなことがおきたかしっかり分析をしてもらい、単なる「システムがなかったから」というだけではなく、根本原因の分析(誰か気づいていた人、危ないと思った人はいなかったのか、チーム医療がうまくいっていなかったなど)をしてもらいたい。また次の治療に影響が出るとは思うが、待っているお子さんも多いことであると思うので、早く体制・対策を整えて診療を再開してほしい。我々も身を引き締めて、安全の意識をもち診療を行いたい。

2014年

1月

01日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。実家で迎えた初日の出です。犬の散歩中にちょうど家の影から上がってきたところをパチリ。しばらくお祈りをしました。

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