湘南鎌倉総合病院
  • 湘南鎌倉総合病院ホーム
  • 湘南鎌倉総合病院アクセス
  • 湘南鎌倉総合病院お問い合わせ
  • 湘南鎌倉総合病院プライバシーポリシー

 

5感を使った診察

 5感を使った診療を・・・と常々研修医には伝えています。

我々の朝の回診はゆっくりとはいきません。短い時間の中でいかに情報をえるか。
ターミネーターが頭から足まで数秒でサーチするように、まずは目からの情報をフル活用。

顔を見ていつもと比べて表情が曇っているか、貧血や黄疸は、口腔内は出血していないか、かびははえていないか、腕を触って点滴のラインを観察、と同時に肘を触れながら熱を観察、手や爪の色も観察、呼吸がどうも回数が早ければ聴診をすばやく行い、便通がおかしければ腹部触診、足も浮腫がないか観察。そのようにしながら口のにおいもかいだり、下痢していないかにおいをかいだり。

 と同時に・・・

 我々は、ベットの周りも短時間の間にサーチします。
痰の吸引いれの中がどうか(量や色)、ベットの周りが汚れていないか(つまり吐いたり、尿や便がもれていないか)、周囲のごみ箱にテイッシュが多く捨ててあれば痰が多かったのかなど。またその人がどんなことに興味がある人なのか、置いてある本やものから推察します。ベットの周囲をみるときれい好きがどうかもわかります。

 その気でみれば時間は短くとも得られる情報はたくさんあります。しかしその訓練をおこたると注意深さや総合的にそれを判断する力は衰えてしまうと思います。臨床医学はしばしばシャーロックホームズの推理のようだと思うことがあります。事件を解決する現場の刑事さんも同じなのではないか、と思います。