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偽善者

淡いピンクのブーゲンビリア
淡いピンクのブーゲンビリア

自分はどちらかといえば”優しい”部類の人間であり、その倫理観から臨床医には向いていると思ってきた。
血液内科は診断から最期まで診ることも多い領域であり、患者さんと長い付き合いになることも多く、その人間性が重要であると思ってきた。
患者さんも自分を信頼してくれ、診療に良好な関係が築けていることが多いと思ってきた。
ただ、最近思うのは・・・

その優しさ、どこまでが本当の自分の気持ちなのだろう。偽善者的なところがあるのではないか。見せるためではないか。ふと疑問に思うのだ。
この目の前の人を助けてあげたい、手を差し伸べてあげたい、と確かに思うのだが、家族ほどには真剣にはなれない。
次から次へと症状の訴えがあり、全てには答えられないと聞き流したくなる。
時間外の問い合わせの電話が鳴ると、以前は早く診てあげなきゃ、と思って自分で対応していたが、今はやはりイラッときてしまう時もある。
ベットコントロールのために退院調整を早める自分。(家族は長く入院させておいて欲しい、と思っているのも十分に分かっていても)
そんな自分は、やっぱり本当はそれほど優しくはないんだろうか、と思ってしまうのだ。

自然に出てくる人間としての優しい気持ちと、見返りや見てくれを意識した優しさの区別はいつも出来るとは限らない。でも弱くなっている人には見えるのでしょうか、その人の本質が。
私の偽善的なところも見えるでしょうか。