湘南鎌倉総合病院
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患者は安心を求めてきているのだよ。

私は当院およびその関連病院に20年勤務していますが、外来があまりにも多くなってしまったので安定している方に少し他院への移動をお願いしたことがありました。それでも「間隔を空けてでもよいから」と通い続けてくれている患者さんが外来に来られました。18年前から私のところへきてくれている患者さんです。そしてこんなことを言いました。「18年続く人間関係なんてそんなにあるものじゃない。患者ってのは医師という人間を信頼し、安心を求めてきているのだよ。年をとると色々な不安が募って大丈夫っていう安心がほしいんだよ。医療とはそれを提供するものでもあるんではないかい?」と。
 医療は高度化して慢性期と急性期の両者を診るのは困難だ、と言いながらも完全分業ができない以上私たちはそれを提供していかなくてはならないのです。ますます高齢化していく中で医療の問題は臓器だけではなくその他の合併症、他に飲んでいる薬剤(薬剤そのものが疾患をおこす)にまで気を配り、病気に至る経済的、社会的不安、心理状態まで合わせて考える能力やセンスを必要とされるからこそ総合医が求められているのです。手を握って大丈夫だよ、と安心させている古い医師を笑っている医師をみたことがありますが、データだけをもとに患者に不安を与え、あとは自分で決めなさい、決めた責任は自分で。というドライな姿勢が本当に患者を治せるかというとそうではないと思います。