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エピジェネテイクスの本 紹介します PART1

今、生物学・血液学・がんの領域でこのエピジェネティクスが話題になっていると書きました。この本はアメリカのサイエンスライターが書いたものの翻訳ですが、次から次に動物におけるエピジェネティクスの例が出てきて大変興味深い本です。第2次世界大戦終結前に起きたオランダ飢饉においてそれが長期にわたり調査され、胎児期に飢饉を経験した人は肥満になる割合が著しく高かったそうです。最近ではそれらの人ではIGF2遺伝子(インスリン様成長因子2)がエピジェネティックに変化していることが研究で見つかっているといいます。またラットなどの研究でニグレクト(母親からのケアを受けられなかった)されたラットは再びニグレクトする母親になるそうです。そういう母親はエストロゲン受容体が少なく、それにより母親としての行動をとるためのホルモン、オキシトシンの産生が低下するとの事。ただ、よく世話をする継母に育てられるとエストロゲン受容体濃度は増加。エストロゲン受容体が減少したのはその遺伝子がメチル化したためであり、その低さは大人になっても続く。ということは次の世代にも続く・・・などなど面白い動物の話が出てきます。