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久々にうれしいこと

 あるお母さんが外来の事務の方に手紙を置いていきました。そこには若者のがんサポートグループの情報紙が入っていました。封筒にはそのお母さんの名前が記されていましたが、私の最近もたついているCPU(頭の仕事能力)からはどうしても思い出すことが出来ませんでした。中に入っている手紙を取り出して読み始めました。そして「えーーーっ」と声を上げざるを得ないと同時に、じわじわ~~と心の底からエネルギーというか何とも言えない嬉しいという気持ちが湧いてきました。

 それは10年前のことでした。私が夕方の診療をしていた時のこと、咳と呼吸がやや苦しかった若い高校生の子を診察し、レントゲンを診て胸にびっくりするほどの大きな腫瘤があり翌日すぐにがんセンターに紹介した、たった一晩の出来事でした。その子はがんセンターで治療を終え、その後医師となり小児科のがん治療をする医師を目指すとのこと。その彼は大学生の時に若者のがんに罹患した人を支えるグループを立ち上げたそうで、その冊子の紹介で当院を訪れてくれたようでした。時の経つのも早いことながら、その彼が一つの大きなミッションを抱えて医師になっていることがなんとも嬉しく、たった一晩の出会いだったけれど、まるで親のようにじわじわと嬉しさがこみ上げてくるのでした。”たまには良いことあるなー”なんて独り言を言っていた私でした。