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顔をみるとほっとする。

患者さんが今日も”顔を見るとホッとします”と言って下さいました。よく言われる言葉です。褒め言葉としていただいているように思っています(昔は美人って言われたいなーなんて思っていましたが)。太って昔より顔が丸くなったのと、笑うと目がなくなるくらい細くなるのがポイントなのでしょうか。でも笑顔にはその人が出るといいます。
以前も患者さんに”患者は安心を求めてきているんだよ”と言われました。質の高い医療、標準的な医療を提供するのは最も基本的なことですが、それだけでは患者さんを満足させてあげることは出来ません。言葉で患者さんを治療する、と鎌田實先生も本に書いていらっしゃいますが、私たちは言葉で人を傷つけることもあり、治すことも出来るのです。目と目を向けて話をし、不安を取り除き自己治癒力を引き出すことも私たち医療者の仕事です。また以前手をかざす医療が予後を変えるか、という研究に対してばかばかしいと批評していた先生がいましたが、私は逆に手の温もりがもっとも欲しかった、と臨死体験した方から聞きました。冷たい機械だけの音がするICUで医者達が予後が厳しいという話を本人のすぐ傍でしていて、自分は意識がなかったかもしれないが聞こえていたと。その時一番欲しかったのは、人肌の手のぬくもり。さすってほしかったし、聞きなれた安心できる声がほしかった、と言っていたのを思い出します。手当てっていうのは研究で予後に差が出るほどの力ではないかもしれませんが、人のヒーリング過程に大切な要素なのではないでしょうか。
 さて、この犬は散歩で会ったのですが、仔犬の時に可愛がってくれた人のいる仕事場に行ってはその人が出てくるのを待っているそうです。でもその人は転勤してしまったのだとか。それでも散歩の時には必ずそこに寄って、自動ドアの前で座って待つとのこと。とてもやさしく人懐こい犬で私も癒されました。パチリ。