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年度末を迎えて ~振り返ること~

 早いもので、今年度が終わろうとしています。ブログをご覧になっていただいている方々には、不定期の更新や文章の読みづらさなどあったと思いますが、今年度お読みいただいたことをこの場を借りて感謝したいと思います。

 本当にありがとうございました。来年度もよろしくお願いします。」
 
 今回は、現在の本編(「メッセージ」シリーズ)は少しお休みにして、普段はあまり書かないスタッフや患者さんとのやり取りで感じていることを書ければと考えています。

 今だからできる「振り返り」(後で説明します)です。

 以前にも書きましたが、私は普段は「オンコロジーセンター」の相談室で、不安がある患者さんの心理療法や心理検査などを行ったり、病棟に入院されている患者さんのカウンセリングをしています。ですので、血液内科だけではなく、どの科の方とも関わるのですが、田中 江里先生の極め細やかさから、血液内科の患者さんと関わらせて頂く機会は多く、また14階病棟の患者さんと関わることが多分です。

 今日はその中で、つまり、血液内科、14階病棟のスタッフや患者さんの「あり方」から「私が感じていること」を書ければと思っています。

 14階のスタッフの持ち味として感じるのは、バランスの良さです。忙しい中でも、適度に笑顔がある環境があります。これは看護師の皆さんやエイドさんが醸し出す雰囲気の中に作られているもののように感じます。私自身も14階に足を運ぶときには、どことなく暖かさを感じます。

 Dr陣は、田中江里先生を筆頭に、2月からは玉井洋太郎先生も加わって、盤石の布陣になっています。私の中では、田中江里先生の「キレ」と玉井洋太郎先生の「コク」が相まって、血液内科Drのケアは奥深さを増しています。そして、研修医の先生方、佐藤淑先生、大山先生といったエネルギッシュな力が加わることで、更にケアの質を上げていくことを可能にしているように感じます。

 診療支援部隊もあります。薬剤師やリハビリの先生、医療事務の内藤さんです。こちらは看護師さんやDrとの連携を欠かさず行い、また時に厳しく、専門性を発揮しながらその内容を吟味しています。意見や考えをすり合わせていく土壌を形成していく姿には、自身の専門性や土俵のみに固執しない懐の深さを感じます。

 そして、大事な14階の存在として、「患者さん」があります。「患者さん」になること自体は決して望ましいことではないと考えていますので、その点では「メンバー」と呼ぶと語弊があると考えます。ですが、「患者さん」が織りなす雰囲気によって病棟やケアの持つ様相が変わってくることがあるものだなと感じることがあります。そういった意味では「患者さん」は「治療のメンバー」といえるように思います。これは、「いい」「悪い」ではありません。ケアをするものにとって都合のいい患者さんが、「いい雰囲気」を形成するものとも異なります。つまり、「患者さん」と「医療者」がそれぞれの「自律性」を尊重して協力態勢を組んでいることが、「オーダーメイド」の治療を作っていくのだと感じます。
 具体的には、「患者さん」が自身の感じていることを明確に伝えてくださることが大事になるように思います。私が感じる限り、14階の患者さんは、より自身の身体的な問題をよく語ってくださるように思います。もちろん、語り尽くせるようなものではないと思いますし、言えてない方もいらっしゃるとも思いますが。
 これらは、患者さんとDrや看護師さんとの信頼関係や同盟関係が成している部分も大きいように感じられます。こうして、医療者と患者さんの暖かくも厳しい世界と雰囲気が形成されていくように思われます。

 ここまでを振り返っていくと、私自身が如何にDr、看護師さん、医療者の皆さん、そして患者さんに恵まれているのだろうと感じます。これが「振り返り」です。

 我々は基本的に「今」を生きています。なので、「今」を振り返ることはできません。振り返ることができた場合、それはその時点で「過去」ということになります。ですが、「今」振り返りをすることで、「今」の自身の姿が浮かび挙がってくることがあります。

 つまり、「振り返り」は、「関係性の整理」と呼べるでしょうか。

 
 節目節目や何かの困難があるとき、自身が迷うときには「今」の歩みを少し休めて、「今」を使って「振り返ること」は、我々にとって有意義なことかもしれません。