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信念と信頼~新しい環境でのバランス~

 だんだんと過ごしやすい日が増えてきたなと感じていたら、暑いなと感じるくらいまで気温が変動してきています。まだ少し冷える日もあるようですし、不安定な気候が続いていますね。
 人との関係でも時に不安定な状態になることがあるなと感じます。当たり前のことですが、不安定さが生じて、それを修正していくのが我々のプロセスです。その背景にあるのは、「信念(自己的)」と「信頼(対他的)」との関係が個人の中で難しくなることのように感じることがあります。
 今回は短くまとめて、「信念」と「信頼」について考えられたらと思います。

 「信念」というと皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか?「自分の生きる指針」とか「行動の目的」とか「大目標」とか、いろんな表現が出てくると思います。前述したとおり、この「信念」は、どちらかというと「自己的」です。もちろん関係性にも影響してはきますが、基本的にその人が「どう生きていきたいか」と周囲の方々はあまり関係しません。なので、「信念を貫くこと」が、周囲にとってどう感じられるかは、周囲のあり方や状況によって様々に変化していくといえます。自己が主となります。

 では、「信頼」はどうでしょう?「相手を信じること」、「相手のあり方が確信できること」などの表現が出てくるかもしれません。これはどちらかというと「対他的(以前もでましたが、心理学的には間主観的)」です。「信頼」はもちろん「自己」との信頼関係もありますが、基本的に周囲の方々の存在があって成り立つものです。「信頼」を結んでいくためには、周囲の存在やあり方を認めつつ、約束を守っていくことなどが大事になります。周囲が主となります。

 関係性の中では、この「信念」と「信頼」が相互に出入りをしていくことで、その均衡を保っていることがしばしばみられます。我々は、自分の「信念」をどの程度主張するか、相手側との「信頼」をどの程度大事にするかを、相手の反応や「やり取り」を通してコントロールしていきます。
 当然、「信念」を通し過ぎると「相手との信頼」を保つことは難しくなりますし、「信頼」に重きを置きすぎる時には、「自己」が無くなっていくような感覚になるかもしれません。

 新しい環境に向かうとき、我々のほとんどは「信頼」を大事にする方にいくでしょうか。もちろん「信念」を大事にする方に向かう方もいるかもしれません。いずれにせよ、「不安定さ」を感じるときには、「周囲が見えなくなっていないか」、「自分自身だけになっていないか」や「周り中心になりすぎていないか」「自分がどこかにいってしまっていないか」ということに目を向けてみることが大事になりそうです。

 私も含めて新しい環境に入って活動性が高まる時期だからこそ、心に添えておきたい事由に感じます。