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風疹大流行

風疹が今年は手がつけられないほど大流行しています。国も報道機関を通じて国民に情報を提供していますが、その流行は収まる気配をみせていません。院内で勉強会が開催されましたので参加しました。
発生件数は大都市に多く、大阪府、東京都が多く神奈川県も非常に多いとされます。大人では重症化することが多く、髄膜脳炎も出ています。また妊娠初期の妊婦さんが罹患すると、胎児に先天性風しん症候群(CRS)が起こりえます。これは免疫のない女性が妊娠初期に風しんに感染し、風しんウイルスが胎盤を通じて胎児に感染することにより、出生児に主に先天性の心疾患、難聴、白内障等の障害を起こす病気の総称です。すべての感染した妊婦さんにこれが起こるわけではないのですが、逆に抗体価があってもそれが低いときには罹患する可能性もあるそうです。

 風疹ウイルスは患者さんの飛まつ(唾液のしぶき)などによって他の人にうつります。発疹の出る2-3日前から、発疹が出たあとの5日くらいまでの患者さんは感染力があると考えられています。感染力は麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)ほどは強くありません。でも、はしかとは区別がつきにくいこともあるようです。
 また以前罹ったことがあっても再感染があるらしく、その場合には典型的な熱や発疹が出ないこともあり、専門の皮膚科の先生でも分かりにくい例があるそうです。また、ワクチンを打ちたくても今は風疹ワクチンは手に入りにくい状態で、当院でも一般のかた向けの分はありません。麻疹、風疹混合ワクチンも少ない状況です。
 先日化学療法をうけている免疫力の低下した人はどうすればよいか、と患者さんから質問がありました。それについて当院の感染症の先生とも話をしましたが、抗体価は測ってみてもよいかもしれませんとのこと。ワクチンを打つかどうかは抗がん剤のメニューによっては抗体が出来にくいこと、またワクチンの不足により難しい問題となっています。予防はむやみに人混みに行かない、ということくらいでしょうか。