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肺真菌症研究会で特別講演のみ参加

ファイザー製薬の方に真菌の同定の相談をしたところ、千葉大学真菌医学研究センターが外部から受けて下さるという情報をいただき、そこの渡邉哲先生が東京で講演をなさるというので病棟業務が終わってから新宿まで駆けつけました。
 深在性真菌症の疫学は抗真菌薬の種類がたくさん出てきたことにより剖検で認められる真菌の種類はアスペルギルスが最も多いこと、しかし高齢者になるとクリプトコッカスの比率が少し高くなるようです。血液疾患ではクリプトコッカスは多くなく、むしろやはりアスペルギルス、さらにムコールの頻度が高くなります。また重複感染も多く、アスペルギルスとカンジダなども見られるようですし、ムコールとアスペルギルスといった組み合わせもあるそうです。アスペルギルスは環境中のどこでもいて、免疫抑制中の患者さんでは問題となります。最近ではA.fumigatusという菌種以外のものに注意する必要があるようです。院内でのアウトブレイクは工事や空調のシステムエラーによることがほとんどです。薬剤耐性がオランダで一時話題になりましたが、日本ではどうかということで千葉大学で保存されている分離菌を調べてみると、それほど多くはないようです。またA.fumigatus関連菌というのがあるそうで(まったく知らなかった・・・)、遺伝子検査をしてみると違いが分かるようです。42度以上では発育しにくく、成長が遅いが薬剤感受性はよくなくてアゾール系はだめのようです。勉強になりました。我々血液内科医は感染に関しても知識をアップデートしておく必要があります。