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京大皮膚科 アトピー性皮膚炎の新薬につながる研究

副作用の少ない、新しいアトピー性皮膚炎の治療薬の開発につながるか――。
皮膚をバリアーし保護するタンパク質の働きを強める化合物を京都大のチームが発見。この物質を使ってマウスのアトピー性皮膚炎の症状を改善させることに成功し、9月16日付の米科学誌電子版に発表したと全国版のニュースで流れ、私はとても注目しました。
アトピー性皮膚炎は皮膚の保護機能が低下することで異物の混入を招き、免疫異常が起きて発症します。これまでの治療はその過剰な免疫を抑えることに重点がおかれた薬剤が多かったのですが、今回は発想が異なります。そもそもの皮膚の保護を高めようというものです。

皮膚の保護では「フィラグリン」と呼ばれるたんぱく質が重要な働きをしていることが知られており、アトピー性皮膚炎のほぼ全ての患者さんでフィラグリンが低下している。フィラグリン遺伝子変異は現在知られているアトピー性皮膚炎の発症因子の中で、最も頻度の高い因子だという。チームによると今回の化合物はアレルゲンになる物質を皮膚に取り込まないよう作用する。新たな治療薬となる可能性があり、10年後を目途に実用化を目指すということであった。京都大学大学院医学研究科の椛島健治准教授は、「保湿効果があるフィラグリンを増やす物質を見つけることは、世界中で競争になっていた。成果を基に薬の開発につなげたい」と話していた。

最近京大がiPSをはじめ様々な研究で元気です。アトピー性皮膚炎で悩まれている方は多く、それによりリンパ節が腫れてくる患者さんも時々みかけます。このニュースは我々の同僚でも何人も注目していました。関心の高さをうかがわせます。