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国際医療リスクマネージメント学会に参加して

この日は日曜日でしたが国際医療リスクマネージメント学会、日本予防医学リスクマネージメント学会で医療機関の災害安全対策と題しておもしろいプログラムがあったので、参加してきました。憧れの東大のキャンパス内にある、伊藤国際学術研究センターにて行われました。東日本大震災からちょうど3年となることもうけて、このプログラムが開かれたのだと思います。東北大学の久志本教授の講演、東日本大震災における大学病院の災害医療の取り組みは、当日どんなことが起きて、どのように動いたのか、大学病院としてどんな役割を果たしたのか。実際の話を踏まえてお話しいただき、とても参考になりました。まず何よりも職員、入院患者、その家族の安全確保、病院機能の保持、トリアージ体制の確立を行い、院長は4時間で声明を出し通常診療はすべて中止。1週間は被災地からの患者診療に専念したこと、翌日には診療機能の低下した他の病院への支援を決め傷病者受け入れ、さらには県内から県外へも支援強化を行い最前線の医療を破たんさせないように無条件で患者を受け入れていたことを話されました。水道は4時間で回復したもののセンサータイプでは上手く動かなかったこと、ガス復旧には2週間かかったことなども話されていました。エレベーターが使えないと屋上のヘリコプターも場合によっては使えない、また電気はきてもネットワークが崩れて電子カルテがすぐには使えないなどの生の情報は、とても参考になりました。<次へ>

また大規模災害に対する病院インフラのありかたというシンポジウムの中で、石巻赤十字病院事務部の後藤氏が当時のインフラの様子を語ってくれましたが、これも生の話で参考になりました。チームワークで個々が自分の役割をこなし、その結集力、総合力で立ち向かうこと、また”あきらめない気持ち”を強調されていました。”余裕が想定外を飲み込んだ”と語っておられましたが、震災の数年前に移転されて川に近いことから水害なども含めて準備、対策をたてていたこと、それが想定外のことが起きても対処出来たと述べられていました。あの時の政府にもそのような意識があったら良かったのに、と思います。職員の食事まで3日分備蓄するのはなかなか難しいこと、当時はおにぎりとゆで卵でしのぎながら職員はがんばったことを話してくださいました。会場からは最近ではコンビニが病院にはいっているので、前もって協定を結んでおくなどして供給網をいざというときには使わせてもらったらどうか、という意見が出されました。とにかくインフラは複数、可能な限り2重化したほうが良いともお話されていました。

将来起こりうる震災に対して参考になるお話しがたくさんあり、勉強になりました。